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人はよく「勝手に過去の経験から将来を思い込む」ことをしてしまいまうものです。
そんな別れ話に自分軸のままに自分の気持ちを貫くにはどうしたらいいのか？どんな風に話し合いをすればいいのか？を提案しています。
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居心地の良い今の関係が、前妻との結婚生活と重なり、2人の将来を悲観的に考え別れを切り出されました。
前妻とは、居心地の良さから自分の事にばかり夢中になり、奥さんに寂しい思いをさせたことで離婚したそうです。
私は寂しいとは一言も言ってません。
ですが彼は、別れた方が私の為だと思っているようです。私との結婚は考えているけど、今じゃないと言っていました。
私は彼と付き合っていたいですし、いずれは結婚もしたいです。
彼の気持ちをもう一度振り向かせるにはどうしたらいいですか？
（Ｍさん）
リクエストを頂いてからすでに２、３か月経っているのでもう状況は変わってしまっているかと思いますが、同じような失恋を経験される方もいらっしゃるのでネタにさせていただこうと思います。
まず、冷酷な話ですけど大事なことなので最初にお伝えしたいと思います。
「彼の気持ちは彼のもの。私には手の届かないもの。だから、どうすることもできない」
だから、彼が振り向くかどうかは私には決められない、ということです。
じゃあ、何もできないのか？というとそうではなくて、彼の決定に影響を及ぼすことはできるので、自分ができることをしましょう！という提案になります。
これが「自分軸」というあり方です。
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「投影の法則」という心理学の基礎中の基礎用語があります。
Ｍさんは「寂しい」と一言も言ってないのに彼が“勝手に”２人の将来に悲観的な考えを持つのも、Ｍさんに前の奥さんを投影しているからと言えます。
つまり「自分のことにばかり夢中になって元妻を寂しくさせてしまったように、Ｍさんのことも寂しくさせてしまうだろう」という思い込みを抱いているわけです。
「おいおい、それ、事実とちゃうやんか。あたしは寂しいなんて一言も言うてないで」と即ツッコミ案件なわけですけど、彼はそういう風に思っちゃうんですから、しょうがないですね。
もちろん、その気持ちに対して「は？あんた何言うてるの？あたしと元奥さんを同じ人間やと思てるの？おいおい、舐めてんじゃねーよ。とりあえずシメてやるから表出ろよ」と首根っこを掴むものですが、それは正しい対応です。
（あ、そこでほんとにボッコボコにしてしまうと彼は恐怖心から別れを切り出す可能性がありますので武闘派の皆さんは匙加減にはご注意ください。）
さらに、深読みをするならば、彼は
「僕はもっとやりたいようにやりたいだ！でも、そうするとまた彼女に嫌な思いをさせてしまうに決まってる！だから、彼女に気を使って頑張ってきたけど、やっぱりもっと自分のことに夢中になりたいでちゅ！！！」
などと一人で悩んだ挙句、「別れたい」と切り出したのかもしれません。
これに関しても前述のように「は？あんたまた何言うてんの？あたしに気を使えって誰が言うた？あんたはあんたらしく好きに振る舞ったらええやんか！それをあたしのせいにするってどういうことやねん。やっぱり表出ろや！」と髪を掴みそうになるものと思われます。
（あ、そこで再び彼をボッコボコにしてしまうと・・・以下同文）
そう、あるあるですが、彼は自分の頭の中で勝手に彼が状況を判断して、勝手にＭさんの気持ちを考えて結論を出すという、独りよがりなことをしてるわけですね。
そういうところがもしかしたら「自分のことに夢中になってしまう」性格のなせるわざかもしれません。（深読みし過ぎ？）
要するに、それくらい元妻を引きずっているチキン野郎ってことですな（結論）。
しかし、３年も付き合ってきてそういう思いをまだ引きずるってことはそんなにダメージがデカかったんですかね？
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親密感の怖れという毎度おなじみのテーマがあります。
元妻との離婚のダメージから、親密になることが怖いのかもしれません。
だから、Ｍさんとの結婚を彼が意識した時に「また離婚しちゃうんじゃないか。結婚するとまた彼女が自分から離れていくんじゃないか」と古傷が疼くのかもしれないですね。
逆に言えば、それだけ二人の距離は近づいてきたということを表しているので、彼の別れ話に「ちょっと待った！」すれば気持ちも変わるかもしれません。
つまり、今は結婚に向けての話し合いをするにはいい時期に入ったんですね。
＞彼の気持ちをもう一度振り向かせるにはどうしたらいいですか？
他にも理由があるのかもしれませんが、そうした彼の怖れや思い込みが原因だとすれば、Ｍさんのことが嫌いになって別れるわけじゃないと思うんですよね。
だから、振り向かせるっていうよりも、ちゃんと私の気持ちを伝えて理解してもらう戦略がいいと思うんです。
＞私は彼と付き合っていたいですし、いずれは結婚もしたいです。
この気持ちはもちろん伝えられていると思いますが、彼のその思い込みをぶっ飛ばすくらいの熱量をもって語ることが大事です。
いわば、彼の別れ話は「テスト」みたいなものだと思っていいんです。
「僕と結婚したいなら、このハードル飛んでみなはれや」というわけです。
そう思えば名うての武闘派であられるＭさんとしては、「は？あたしの気持ちをテストするってか？ふざけんなボケ！ボッコボコにしたるから表出ろや！」とすごくやる気になるかと思いますがいかがでしょうか。
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さて、その話し合いなんですが、ついつい自分の気持ちばかりを伝えてしまうことが少なくないと思います。
いかに彼のことが好きか。
一緒に幸せになりたいと思っているか。
いろいろあったけど彼と出会えてどれくらい幸せな３年間だったか
もちろん、それは大事なことでぜひ伝えたいのですが、自分の気持ちを伝えるだけでは、お互いに「気持ちをぶつけ合う」に留まってしまうものです。
だから、彼の気持ちをよく聞いてあげることも重要なことです。
分かりやすく言えば「事情聴取」です。
なぜ、私を寂しくさせたいと思ったのか？
なぜ、別れることまで考えたのか？
というところから、元奥さんとの影響などについても話を引き出してみたいですね。
コミュニケーションが上手な女子たちはこの辺はふつうにされると思いますが、事情聴取の目的はあくまで彼の気持ちを整理させたり、なぜ彼がそんなアホな結論を導き出したのかを理解したりする目的で、決して彼を否定したり、説得したりすることが狙いではありません。
ここ、要注意です。
ついつい、彼の「きっと君を寂しくさせるに決まってる」という言葉に対して「なめんな！あたしをその程度の女だと思ってんのか！」と否定してしまうと、彼は「僕の気持ちを否定された」として受け取ります。
そういう気持ちになることは無理ないことですけど、そこは「そうかー。あなたはそういう風に思うんだね」と女優になることがお勧めです。
つまり、「ああ、彼はそういう風に考える人なのね。だからそういう風に思ったのね。」ときちんと自分軸を外さずに耳を傾けることが大事なんです。
そして、彼の話を一通り聞いた後で、その内容は一切無視して、
「あ、でも、あたしは別れないから」
と一言伝えれば大丈夫です。
「だって好きなんだもん」
なんて伝えればさらにＯＫです
Ｍさんが議論が好きならばいいんですけど彼の別れたい理論に対して、私の別れたくない理論をぶつけても疲れるだけでしょ？
しかも、彼が論理的に考える人ならば、なおさらそこからディベートみたいになってしまって、「あたし、何話してるんだろ？」って虚しくなります。
「ふーん、あんたはそう思うのね。でも、あたしはこう思うから。以上」
でいいんです。
そして、同時に「あら、これであたしもっといい女になっちゃうわ」とウキウキしながら、自分自身にさらに投資していきましょう。
とはいえ、彼のそういう態度に気持ちが覚めて「あかんはこの男。もうええわ」となったんならば、しばらく体を休めたのち、再び意気揚々と戦場に復帰すればいいかと思われます。
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