親から愛されなかったと感じるのは、それだけ親を愛していたから。



親からの愛が足りないと感じたら、恋人を通じてその愛を求めます。
だから、親と似た距離感の異性を好きになり、親の代わりにその人からの愛を得ようとするのです。
でも、その奥には、それだけ自分が親を愛していたから、という理由が隠れているのです。
自らの愛に気付くと流れが変わり始めます。

今まで根本先生のブログに何度救われたことか!本当にありがとうございます。
私の夫は4歳年上の57歳。ゴリゴリのロックマンです。その母親が輪をかけたロックウーマン。その義母の言いなりの義父との同居で結婚生活27年目。娘三人が独立した今、自分にヨシヨシしてるこの頃です。こんな環境は私の武闘派女子魂に打って付けだったのでしょうね。
私は生まれてすぐ両親が離婚。母は私が小2の時に再婚。育ての父とは全く気が合わないまま一昨年亡くなり、母も母で今こそ元気ですが、精神病で入退院を繰り返しておりました。
自然と私の辞書からは「甘える」という言葉が消えていました。幸いにも回りの人達にはとても恵まれ、娘達のママ友、職場の人間関係も良好で楽しく過ごしています。
ところで私は9歳年下のAさんとW不倫を12年続けています。と言っても1年に5回程しか逢えないのですが、セフレという関係がぴったりです。ちょうど夫ともレスになった時からでラッキーな縁だな と思っています。(炎上覚悟です)
そこへ去年から2歳年上のBさんが現れました。優しい人で好きになってしまったのですが家庭もありお堅い職種の人で諦めていたら なんとコクられたのです。
そのうち優しすぎて息苦しくなってきて、私にはツンデレ いや ツンツンツンデレくらいの夫の淡白さ。おまけにAさんみたいに割り切った関係の人。そういう人じゃないと落ちつかないのだと気づかされました。
やはり甘えらなかった生い立ちのせいでしょうか。こんな歳になっても身勝手な事してて根本先生にしか言えませんね。
今まで娘三人の為に頑張ってきた私は、これから糸の切れた凧のようにフラフラしてしまうのでは。と不安になった次第です。
(Yさん)

そうなっちゃうにはそうなっちゃうだけの理由があるわけでして。
ツンツンツンデレくらいの人がいい!と思うってことは、そういう人の方が“燃える”“萌える”性質があるんです。

ほら、Yさんも読んだことあるでしょう?
幸せになれないって分かっていてもダメンズばかり好きになる女子。
この人とはうまくいかない!って分かっていても野良猫を追いかけてる女子。
何度跳ね返されても果敢にロックマンに挑んでいく女子。

やめときゃいいのにね~と自分でも分かっているのに、恋するハートのスイッチを押してくれるのがそういう男だったらしゃあないと思いません?

Yさんの生い立ちの影響も大きいと思うんです。
離婚してるし、育ての父親とは合わないし、母親も精神的に不安定だし。

Yさんもお気付きのように、子ども時代に夕日に向かって叫んだんです。

「もう、オレは誰にも甘えねえ!そんな人生はいらねー!!」って。

で、家に帰って国語辞典の「甘える」という項目をマジックで塗りつぶしたんでしょう?

だとするならば、Bさんみたいに「甘えさせてくれる人」「優しさをふんだんに与えてくれる人」なんて、正直、キモい。ウザい。重い。ってなるのも自然なことだと思うのです。

子ども時代にYさんのような環境に置かれると「家族」というものに対して、親密さから距離を置くようになりますよね。

Yさんがおっしゃるように「糸が切れた凧」のようになってしまうのも、それだけ家族というものに対する壁があるのでしょう。
むしろ、そこで糸を結び直してくれて、しっかり握ってくれるような人が現れたら、今のYさんは困るわけです。

娘さんたちに対しては特別だから、一生懸命頑張ることはできても、旦那さんとの親密感はやはり怖れがあるんでしょうね。

そして、都合の良いことに旦那さんはバリバリのロックマンですから、心理的に距離が空いてるのが「ちょうどよい」んです。
で、Aさんとも年に数回会うだけのセフレって距離感がちょうど自分に合うわけです。

だとすると、それが自分にとってフィットする関係なんだなあ・・・ということです。

頭で考えたらBさんみたいな人がいい、と思っても、心は距離のある関係を好むとしたら、やはり現実はそちらに動きますよねー。

だから、ま、しゃあないよなあ、それが私だもん、とまずは自分を肯定してあげることが一歩目ですわなー。

フラフラしているように見えても、それが私らしさであれば、何ら問題にはなりません。
それを敢えて「これっていけないことなんじゃ?」と思って問題を自ら創り上げるのは趣味としてはいいけれど・・・退屈しのぎにはなるけれど・・・ね?(笑)

そのうえで、「私ってほんとうは何が欲しいのだろう?」ということを考えてみてください。

自分が望むもの、自分の幸せ、自分の喜び。

あるクライアントさんも子育てがひと段落してから10年以上、ずっとセフレが数人いるような状態でした。
旦那さんとはずっとレスの冷え切った関係で、子どもがいなければ離婚してるところでした。

良くないことと頭では分かっていても、そうしないとやっていけない心理状態だったんですよねー。

ほんとうは何が欲しいんだろう?ってことをセッションの中で掘り下げていきました。

すると彼女の場合は「求められること」というキーワードが出て来たんです。
彼女も両親がずっと別居していて、親からあまり愛されたことがなく、母親もやはり浮気を繰り返している女性で、居場所のない、寂しい子ども時代を過ごしていました。

だから、自分を求めて来る男性たちを拒むことはできず、そして、肌が触れ合う感触も、セックスの最中は自分だけを見てくれる安心感も幸せを感じさせてくれるものだったので、その関係を切ることはできなかったんです。

あまりに喉が渇いているときは泥水でも飲んでしまうのが人の心理です。

それくらい愛に飢えているんですよね~という話をしていました。

Yさんは母親から抱き締められたこと、ありますか?
父親に抱っこされた経験、ありますか?
親と手を繋いで買い物に行った経験はありますか?

フラフラしてしまう理由を掘り下げれば、そうした親密感を求めているのかもしれませんよね。

でも、なぜ、そんなツンデレな人ばかりを選んでしまうのか?というと、親がまさにツンデレだったからではないでしょうか。

ま、デレがあったかどうかはわかりませんが、私たちは親からの愛情をずっと求めて成長していきます。
やがて自立して、親から欲しかったものを恋人に求めるようになるのですが、あまりに子ども時代に愛に飢えていると、ずっと「親からの愛」を求め続けるようになります。

親と心理的に距離がある方は、同じように心理的に距離のある人を好きになり、その人から愛をもらおうとします。
つまり、親代わりに恋人を作るようなイメージです。

よく「お前は俺の母親じゃない!」と言われた、とか、「私はあなたのお母さんじゃないのよ!」という体験をされた方も多いのですが、私たちが避け得ない心理パターンと言えると思います。

でも、なぜ、そんなにも親からの愛を求めるのでしょうか?

その理由はシンプルですね。

「それくらい私が親を愛していたから」

Yさんからすれば「あんな親」だったかもしれませんが、残念ながらとっても愛してしまっていたようです。

だからこそ、その人から愛が欲しい、と思って親と似たタイプを好きになり、その人から愛されようとするわけです。

ちなみに、こういうパターンを持つ方は「愛を与える/受け取る」のバランスで言えば、供給過剰になっていることが多く、それゆえ、子育てに過剰なエネルギーをかけたり、仕事ではハードワークをするようになったりします。
そして、与えることはいいのだけど、受け取ることが苦手なので、子どもたちからの愛や、職場での高評価を受け取れていないことも多いのです。

じゃあ、どうすればいいのか?

Yさんにとっては難しい宿題を出しておきたいと思います。

1.あの両親(実父、義父、母)はどのように人を愛するのでしょうか?

2.Yさん自身はあの両親をどのように愛してきたのでしょうか?

3.Yさんが本当に欲しいものは何でしょうか?

4.娘さんたちが母親であるYさんに感謝している気持ちを受け取りましょう。

5.あの両親だったからこそ、Yさんが得た価値や魅力、才能とは何でしょうか?

6.Yさんはどんな風に人を愛するのでしょうか?

この辺は1年くらいかけて悶絶しながら答えを探してもいいくらいの本質的な問いです。

ぜひ、取り組んでみてくださいな。

そうすることで、旦那さんやAさんとの関係が変化したり、これから先の人生にまた新たな希望が灯せると思います。

「本当に欲しいものは何?」という質問から、Yさんのライフワークを探求する道もありますね。

自分の愛と向き合い、愛を受け取るならばコレ。

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