久しぶりの恋の相手が野良猫&ロックマン氏でどうしていいのかよく分からないです。



自分に自信がないときは不思議とその自信のなさを上手に突いてくれる男性に恋をするものです。
彼のことをあれこれと考えてしまうのですが、やはり自分軸と自己肯定感が基本です。
「私はどうしたいの?」という視点を常に大切に、やりたいようにやるのが楽しいと思います。

はじめまして!
いつも拝見させていただいております。

現在、アラフォーの私ですが、10年振りに恋なるものをしまして。
相手は6歳年下のいわゆる野良猫&ロックマン混合タイプ男子です。
久しぶりの恋なるものだったこと。
そして彼、何だか傷を持ってるのかも…という、妙な勘が働きまして。
色々調べるうちに、めでたく根本先生のサイトに辿り着きました!

職場で出会って1ヶ月経った頃、彼の方から声をかけてくれ、毎日30回ほどのメールのやり取りをするようになりました。
その後、少し距離が縮まると、突然シャッターを降ろされ、突き放され、こちらが引くとお伺いメールが来て…というやり取りを続け、ようやく某夢の国へデートに行くことに。
その後も何度かデートをしています。

恋愛の話、結婚の話、そして私に対する思いも話してくれるようになりました。
私のことは、好きか嫌いかで言ったら好きなんだそうです。
ただ。付き合うことはできないと。
「俺と付き合うと不幸になる。」というのが理由だそうです。
彼は付き合ったとしても、平均3ヶ月ほどで別れてしまうので、付き合ったら無駄な時間を過ごさせちゃうと。
また、「俺はゲスだから」「俺を信用しない方がいい」「俺は恋愛不適合者で、価値観も異常なんだ」ともよく言います。
自己肯定低男くんでもあるかな?

私は私で…「私には(年齢的に)時間が無いから、遊んでる暇もないんだよねー」と軽く話したことがありまして。
それを覚えていたらしく、それもプレッシャーになっていると話してくれました。
あぁ、なんだか話がてんこ盛りだ…。ごめんなさい。

久しぶりの恋愛で、しかも思いの外、彼の傷(闇?)が深くどうしたらいいのかよくわからなくなっていまして。
オススメのセミナー等ありましたら、ぜひ教えてくださーい!
(Sさん)

お勧めのセミナー???
これですかね。

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さて、いきなり宣伝文から始まる今日の記事でございますが、皆さんの大好きなロックマン&野良猫ネタでございます。

あるあるネタがたくさんありますので、我が身に置き換えつつお楽しみください。

>その後、少し距離が縮まると、突然シャッターを降ろされ、突き放され、こちらが引くとお伺いメールが来て…というやり取りを続け、ようやく某夢の国へデートに行くことに。

おぉーおめでとうございます。無事デートまで漕ぎつけられたことが素晴らしいですねー。

しかし、まさにロックマン兼野良猫君の面目躍如といった反応ですよねー。

こういう彼は「コントロール」したいんですね。
自分主導で進めたい、というか。

ひとつの見方としては「親密感への怖れ」というのがあり、距離が縮まることによる怖れが大きいんです。

そして、親密感への怖れがある、というのは、分かりやすく言えば「惚れたらヤバい」という怖れの現れです。

主導権を握りたいのも、自分が常に優位に立っておくことで「相手に惚れ込まずに済む」という効果を狙ってのことですよね。

よくロックマンを見事撃ち抜いた自立系武闘派女子が、そののち「あいつ、けっこう重たい・・・やたら束縛してくるし、甘えて来るし、ウザい。こんな奴だったの?」と高架下でワンカップ大関を一気飲みしながら愚痴ってる姿をよく見かけますが、彼からすればまさにそれが怖いのです。

彼らは内側に「依存してしまう/惚れてしまう/離れられなくなってしまう怖れ」というものを大量に保有していることが多く、主導権を握って自分が自立側の立場を取ることによって、そうなることを避けようとするんですね。

もちろん、「惚れたら負け」という今の時代にはそぐわない価値観を未だに持ち続けてる場合もあります。

そういうわけで、彼が想定する距離よりも近づいたら「シャッターを下ろす」もしくは「サッと逃げる」という態度を取るわけです。

>私のことは、好きか嫌いかで言ったら好きなんだそうです。
>ただ。付き合うことはできないと。
>「俺と付き合うと不幸になる。」というのが理由だそうです。

出た!(笑)
この言葉を耳にしたことのあるロックマン&野良猫愛好家の皆さんはおそらく私の読者だけでも10万人は下らないでしょう(すいません。サバを読んでます)。

「好きだけど、付き合うことはできない」

この思わせぶりな彼のセリフに振り回されてきゃっきゃ喜んで悶絶してる武闘派女子からのご相談もまた日に数万を数えます(すいません。思い切りサバを読んでます)。

これを言い換えるならば、

「俺、責任を取りたないし、まして結婚を迫られるのも自信がないから嫌やから、付き合うってよう言わへんねん。でも、お前のことは好きやし、一緒に居たいと思うし、楽しいし、セックスもしたいんやけどな。俺にとって都合のいい女になるんやったらまた会ってやってもええで」

というところでしょうか。

ちなみに最近「根本さんが野良猫やロックマンの気持ちがよく分かるのは、根本さんが野良猫かつロックマンという超ややこしい男だからですか?」という非常に的を得た質問を頂くのですが、もちろん、そこは笑ってごまかしております。

さらに「俺と付き合うと不幸になる」というセリフ。
いやあ、これもあるあるなのですが、Sさん、皆さん、そのセリフを聞いて、つい噴出しちゃうことってありませんか???

これも意訳するならば、

「お前の気持ちを考えて行動するとかめんどくさくていややし、結局俺が好き勝手に振る舞うからきっと寂しくなったり、辛くなったりすると思うねん。それやったらやめといた方がいいと思うで。
でもなー、好きやからなあ、会いたいと思うねん、ほんまは。でも、あかんねん。俺と付き合うたら、絶対寂しくさせてしまうねん。」

という感じでしょうか。

これもまあ、コントロールの一種であり、防衛線を張ってる姿とも言えますよね。

「言ったよな?俺と付き合うと不幸になるって言うたよな?だから、そんな文句言わんといて!」

という風にも取れます。

真面目に心理学的解説を敢えてするならば、「俺と付き合うと不幸になる」というのは罪悪感の表れで、自分のことを非常に嫌悪していて、自信がなく、また、責任を取るほどの甲斐性もないってことを表しています。

それだけかつて女性を傷つけたって経験があるのかもしれません。

そうした彼の罪悪感はこんな言葉にも表れてますね。

>また、「俺はゲスだから」「俺を信用しない方がいい」「俺は恋愛不適合者で、価値観も異常なんだ」ともよく言います。

自己肯定感が低いとも言えますし、罪悪感まみれで全然自信がない男性という風にも言えます。

ただ、そういう風に見ると同情の余地が生まれて、武闘派女子なんて「私が彼の罪悪感を癒してあげる!!」って鼻息荒くしちゃうもんですけど、ただ、それが彼の本音なのかどうか?については注意が必要です。

すなわち、人によっては「中二病」的症状により、上記セリフを吐いてる可能性もあるのです。

そして、忘れちゃいけないのは、彼は主導権を握りたい人だということ。
こうした言葉も、Sさんに主導権を渡さないための防衛的セリフである可能性も高いのです。

つまり、Sさんとデートしつつ、他の女性と会ったり、風俗行ったりして、それがバレたときに「な?俺言うたやん?ゲスだって。信用できない男って。それでもいいってお前が言うから会ってやってるねんで。文句言うな」というセリフを吐くための仕込みですね。

つまり、彼は真剣にSさんと付き合う気はない、ということを言うてるのだと思います。

それは遊びたいって思いもある一方で、過去の体験から「俺は女性を幸せにできる男ではない」と思い込んでいたり、「仕事もこんなんだし、全然彼女を喜ばせる自信がない」とか「俺と付き合ってみんな辛い思いをしたから」という思いがあるからです。

>それを覚えていたらしく、それもプレッシャーになっていると話してくれました。

彼もバカじゃないので、彼女の年齢を考えたら「結婚・出産」という文字がちらつきます。
けれど、なかなか結婚に踏み切れる勇気もないし、ましてや自信もないし、さらに言えば結婚に対していいイメージないし、ということで、プレッシャーに感じてるわけですね。

とはいえ、結婚に対して前向きに考えられる男性というのは、「彼女のことが好きだ!彼女とずっと一緒にいたい!だからプロポーズする!」という純粋に育った貴重な男子か、今では絶滅危惧種に指定されている自立系男気溢れる男子か、一度結婚に失敗して痛い思いをして立ち直って来た大人の男性か、というところで、ほとんどの男性は結婚に対して束縛だの窮屈だの自由がなくなるだのって怖れを持っていたり、その責任に押しつぶされてしまいそうになったりしているものです。

だから、最近は女性側からプロポーズしたり、外堀を埋めるかの如く家族・友達の援護射撃を受けたりして結婚に至るケースも多いのですね。

>久しぶりの恋愛で、しかも思いの外、彼の傷(闇?)が深くどうしたらいいのかよくわからなくなっていまして。

ということで、今から「ブーメラン」な話をするんですけど、自己肯定感が高い女性の場合、そうした野良猫君やロックマン氏の態度に対して、

「ふーん、そうなの。でも、私はあなたがいいの。気にしないで。私が勝手にしてることだから」とあれこれ荷物を彼の家に持ち込んだり、

「あ、そう、そういう曖昧な態度を取る男って私嫌いなの。ごめんなさいね。」と颯爽と去って行ったり、

「え?そうなんだー。でも、大丈夫よー、あたしに任せて。あたしがあなたを幸せにしてあげるからね?」とにじり寄ってみたり、

「あら、でも、もう私がいなくては生きていけない体になっちゃったんじゃないの?いいの?私とセックスできなくなっても」と彼の目をじっと見上げてみたり、

「それってあなたの問題でしょう?それ、一緒に解決してあげるから、私と付き合いなさい。ほら、お手」と彼に首輪を付けたり、

あくまで「私は私」という自分軸な態度を取れるものです。

そこで彼のことをあれこれ考えちゃうのは「他人軸」すなわち「彼軸」ということで、Sさん自身の自信のなさ、不安、罪悪感、怖れ、自己肯定感の低さが原因です。

「彼はそういう態度。で、私はどうする?」という問いかけができていないわけです。

ね?いきなり自分の話になったでしょう?
よく彼の話を相談してたらいつの間にかその矛先が自分になってることがあるんですね。
すなわち、ブーメランってわけです(笑)

野良猫やロックマンのことが好きになると、色々振り回される代わりに女として勝手に磨かれていきます。そういう意味で彼らは上質の研磨剤みたいなもんですね。

だから、彼と出会ってから自分が成長したこととか、うまく行ったこととかをちゃんと自己承認してあげることが大事だし、うまく行かないことや自信がないことが分かった点については、今後の課題として取り組むことがお勧めなのです。

結局は自分自身が創り上げた世界ですから、野良猫だー、ロックマンだーって話をしても、結局は女性としての自信をちゃんと取り戻していきましょう!ってなるんです。

久々の恋でパニクっちゃう部分もあると思いますが、自分を見失わずに「私はどうしたいのか?」に忠実でありましょう。
うまくやろうとか、失敗しないように、とか防衛的になると、それらはすべて後悔の元になりますよね。

だから、やりたいようにやる!ってことが基本です。
それでよく私のブログでは「好きにしたらええやん」って言うわけです。
自分がしたくてしたんだったら全然問題ねーよって。

彼の前で可愛くいたい、いい女でいたい、という思いが自分を成長させます。
彼とのデートに着ていく服に悩むことで、センスが磨かれます。
彼に何て言えば気持ちが通じるかな?って考えることでコミュニケーション能力がグッとアップします。
彼に喜んでほしいという思いから、男性心理を知ることができます。

恋をするってのは最高の自分磨きですからね。

たぶん、彼と出会う前と今とでは各段に雰囲気が変わっているでしょう?

ちゃんと自分の変化を受け取りながら、また今日からできること、やりたいことをやっていきましょう。

恋にも大いに役立つ!自分軸での人間関係を学ぶならばこれがお勧め。

「敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法」(フォレスト出版)

自己肯定感、自分軸について学ぶなら定番のコレ!

「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)


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