寂しくてたまらないのに彼ができないのは、寂しさよりももっと感じたくない感情があるから?



寂しくて苦しいのになぜ彼氏ができないのか?という質問はよく頂きます。
色々な見方ができるのだけど、今日は感情の選択の話をしていきましょう。

根本先生、こんにちは!
以前、「偶然の出会い」というテーマで回答いただきました。その節はありがとうございました!

その後、偶然の出会いを何度か繰り返していた野良猫とはもうかれこれ1年デートもしていません。連絡も3ケ月以上とってもいません。
向こうはどう思っているのかわかりませんが、私の方はまだ気持ちは残っており、数ヶ月後にはまた槍の先でつついてみようかと草むらの中で待ち構えている状況です。

なのにです!
その間、やっぱり寂しくなってしまって。2年前に自分から別れを切り出した不倫男をタンスの奥から引っ張り出し、遠距離という障害を物ともせず、飛行機に乗ってまで逢いに行ってしまいました。
久しぶりに女性として扱われ、ベッドの中でもいっぱい優しくしてもらい、幸せな時間を過ごしましたが、その後、全く連絡が来なくなりました。
もしかしたら、荷物の中の槍が見えてしまっていたのかもしれません(笑)でも、自分の中ではさほど落ち込むこともなく、たった1回の逢瀬で満足した感満載なんですよね。好きな気持ちもありますが、なぜか追っかける気は全く起こりません。

その不倫男と逢う直前に野良猫の彼をまたまた偶然見かけるという出来事もあり、私の潜在意識はいったい何を求めているんだろうと悩んでいます。
呼び寄せるのは野良猫な彼(ちなみにこの彼も妻と別居中男)や突然放置する不倫男。どれも自分から選んでいるのはわかっているのですが、胸の奥にポッカリと空いた穴をどうしたもんかと思い倦ねる日々です。
正直、寂しくてたまりません。離婚した自分をどこかで認めていないから、あえて幸せにならないようにと、こんな行動をしてしまうのかなぁ、とも思います。この矛盾は何なんでしょう?大好きな根本先生に謎解きしていただければうれしく思います。
(Mさん)

Mさんの前回のネタはこちら↓

「神様のテスト。神様の配慮。そして、腐れ縁。~偶然の出会いがもたらす意味は?~」
http://nemotohiroyuki.jp/manwoman-psychology/15577

紛うことなき武闘派女子であり、情熱系女子であられるMさんにとっては、「寂しい!」→「ほな、行くで!」と空を飛んでいくほどのエネルギーを有しているわけですから、そのうち、セスナの免許でも取ってしまいそうですね。
そしたら、ぜひ、我が家の足となって東京往復とか沖縄旅行に連れて行ってくださいませ。

さて、それだけの情熱があり、エネルギーがふんふんふんふん湧いて出て来るMさんですから、その寂しさもひとしおと言えるでしょう。

その「寂しくてたまりません」という思いは、一般人が感じる「寂しくてたまりません」よりもはるかに壮大な規模で展開されていることが予想され、私などでは想像もできません。

でも、「いざとなればその寂しさ、自分で何とかできるし」と思ってませんか?

すなわち、「本当にヤバくなったらまた不倫男に会いに行けばいい」とか「さらにヤバくなったらその辺に落ちてる男を拾ったらいい」とか思っていませんか?

「寂しくてかなわん。どないかせえや」というドスの効いた声で脅しをかけて来る自立系武闘派女子には事欠かない私ですが、寂しいことは寂しいけれど、自立系であり、実は女としての魅力にも少々自信がある彼女たちは、「いざとなりゃ、何とかなるで」という方法を編み出しているものです。

それはタンスの中から昔の男を引っ張り出すことに始まり、職場でちょっと自分に気のありそうな既婚上司に声をかけることだったり、飲みに行った先で知り合った素性の分からぬ男性にちょっとしな垂れかかることだったり、同級生名簿を取り出して「効率的な資産運用の方法のお勧め」の如く片っ端から電話をかけることだったり、ほんと、女って怖いよね(N氏談)。

もちろん、本当は「安定供給される安心感」を求めているのですが、そこに何らかの心理ブロックがあるがゆえに「たまに自分で狩りに行く方が楽だし効率的だし、リスクがないから安心」というマインドが構築されることも良くあるのです。

それに「ものすごくお腹が空いてるときの男はおいしい」わけで、安定供給されてしまうと、その味がマヒしちゃうんですよね。

さて、きっとこの文章を読んでドキッとした武闘派女子もたくさんいらっしゃることでしょうね。ふふふふふふ。

例えば、情熱系女子は「水道を捻れば水が出るような、いつでもすぐそこにある安心感」を求めているつもりなのですが、「今はものすごく喉が渇いてるからめっちゃ水飲みたいけど、そんないつもガブガブ飲みたいわけではない」ですし、「安定供給される安心感は3日で飽きる」という名言をお持ちです。

それで、寂しくて切なくて辛いんだけど、身近に男がいて振り回されたり、嫌な思いをしたりするくらいならば、距離がある関係の方がいい、なんて思いも出て来るのです。

寂しくて辛い思いよりも、常にステディな彼がいるリスクの方がしんどいって選択をしてるのかもしれませんね。

ちなみにMさんの揚げ足を取るならば、次の一文にその思いが凝縮されていると思うのです。

>でも、自分の中ではさほど落ち込むこともなく、たった1回の逢瀬で満足した感満載なんですよね。

傷を負って自立すると状況をコントロールしたい、という思いが強くなります。
それはもう傷つかないための方策なので、心の内側には生々しい傷が残っていたり、その傷が「男は信用ならねえ」などの観念を作り出していたりするのです。

でも、人ってそんな思い通りにコントロールすることなんてできないじゃないですか。
しかも、過去の恋愛や結婚の体験から、自分の性質ってのもある程度分かっていて、例えば「恋をするとものすごくハマりこむ」「好きになっちゃうと何でもしてあげたくなっちゃう」「振り回されて苦しいんだけど、でも、そういう恋ほど手放しにくい」みたいな。

そうすると、情熱系女子らしくガンガン恋にハマって辛い思いをするくらいならば、コントロールできる範囲に男を止めておいた方が精神的に楽なわけです。

そうすると「いつ現れるか知れぬ野良猫男子」とか「会いたいと言えば会ってくれるが普段は素っ気ない不倫男」などがちょうどいいサイズに収まってしまうわけです。

その戦略と引き換えに「寂しさ」という感情がやってくるわけです。

以前、こういう女性がいたんです。

「だってさー、好きになってハマっちゃったらその人しか見えなくなって、ほんと苦しくなるんだよね。だから、好きになりそうだな、と思ったら距離を置くの。向こうが追って来るけど近づかせない。だって辛い思いをするのはあたしの方だから。
それに一人に絞っちゃうとそれしか見えなくなるでしょ?だから、いつも何人か保険を作っておくの。その方がどっちかというと安心なんだよね。」

まさに、手負いの虎がよく採る戦略なんですよね(笑)
こういう女性が男性から見ると魅力的なのはよく分かると思います。
だから、「手に届くところに男はいるけれど、いつもあるわけじゃない」という状況に安心するようになるのです。

ま、そんな彼女もいつしか本物のママになってるから不思議な世の中ですけどね。
(注:本物のママ=人間の子供を産んだママのこと。スナックなどのママとは違う意味。)

ということで、総括すると、Mさん、親密感を感じることに怖れを抱いてないかい?という話になるのですが、いかがでしょう?

その槍は獲物を仕留めたり、ハードコアなSMプレイを楽しむためにも使えますが、近付いてくる男を撃退する役割も果たしているんですよね。

〇なぜ、ステディな彼を作ることを怖れているのだろう?

〇もし、優しくて紳士的な彼氏ができたら、何が困るんだろう?

〇自分が寂しさよりも感じるのがイヤだと思っている気持ちって何だろう?

この辺の質問はなかなかいい感じで心の中をえぐってくれると思いますよ。

例えばね、こんな例があるんです。

「寂しくて辛い、嫌だ、と思ってたら彼ができたんです。とても優しくて素敵な彼で。はじめはすごく嬉しくて幸せだったんです。でも、だんだん自分がその彼に相応しくない女のような気がして、どんどん惨めで嫌な気持ちになっていったんです。
彼が愛してくれるのは嬉しいのだけど、むしろ申し訳ない気持ちになってしまって、『他の女の方がいいんじゃない?』とか心にもないこと言っちゃうんです。
ほんとうは幸せなはずなのに、今、ものすごく苦しいんです。別れちゃおうかって真剣に考えているんです」

この気持ちが分かる人、多いんじゃないかなあ??

彼女の場合は「寂しさ」よりも「無価値感」「惨めさ」「申し訳なさ」を感じる方が辛いわけです。
そしたら「寂しさ」を選んでしまうのも仕方ないと思いませんか?

でも、「寂しさvs惨めさ」で「寂しさ」を選んだとしても、そりゃやっぱり寂しいですよね。
だから、やっぱり男がいる方がいい!と思うんだけど、でも、男が出てきたら「惨め」だったり、「申し訳ない」わけです。

そしたら、コントロールしたくなる気持ちになるでしょう?

「ちょっとつまみ食いする程度の男がちょうどいいんじゃなかろうか?」と。

そうすると、やっぱり寂しさよりも感じるのがイヤな感情って何よ?というところから、掘り下げれば、その感情、なんで持ってるのよ?という話になるわけです。

もしかしたら、過去の男に執着しているのかもしれないし、過去の失恋や離婚から学んだ「傷つかない法則」があるのかもしれません。

じゃあ、その傷を勇気を出して見つめていこうよ!
じゃあ、その彼やその経験を手放してみようぜ!

という話になるのです。

ということで、やっぱり手放しが必要か・・・と思った方はそんなセミナーへどうぞ。

http://nemotohiroyuki.jp/event

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