男女の違い~男は「収入=自分の価値」と思っているの?



結果主義者で競争心が強く、一人で頑張りたい男性と、プロセス主義でつながりを大切にし、一緒に頑張りたい女性との溝はなかなか深いのです。

夫の単身赴任中の不倫、帰ってきてからの発覚そして水面下 と多重債務による借金発覚
毎日のように泥酔し怒鳴り、壁を殴って穴をあける

なんでこんな人と結婚したのか
付き合ってしまったのか
自分の幸せのために離婚しようと
具体的に話を進めてると今度は子供の不登校(今は復活)

だけど、根本さんの「出会わなければ良かったですか?」の言葉に涙がでました
きっとダイレクトに根底にある愛の層に響いたのだと思います

自分が楽しくすること、境界線を引くことをやってきてようやく落ち着いてきたように思います
自分が変われば周りも変わるということを少しづつ実感しています

自分の作った借金は自分で返す と夫は週末にアルバイトをしていますが、どうも自転車操業的のよう。
幾ら借金があったのかどれ位返済したのかも聞いても教えてくれません
給料振込の通帳も見せてくれず、子供にはお父さんがバイトしないと生活できないなどといい、自分の安い給料では家族を養えないと言いますが、私は上を見ればきりがないし人並みではないかと言うのですが、聞く耳持たずです

自分の価値=収入と思っているのか、夫の作った問題とはいえ、これから子供にもお金がかかるし、どこまで切り離してとらえていいものか 借金癖は治らないなどと聞くと心配になります
もしよければブログで取り上げていただけると幸いです
(Tさん)

>自分が変われば周りも変わるということを少しづつ実感しています

素晴らしいですね~(^^)
この体験は自信にすることができますね。
また、そこまでされても線を引きつつ頑張ってきた自分に「偉い偉い」してあげてください。

で、その体験はお金のことについても役立つと思います。

自立系武闘派女子の皆さんはすぐに結果を欲しがるので、討てば響くことを好みますが、自分がそうだからといって皆さんが愛するミスターチキンたちが同じ反応を示せるとは限らないんですよね。

意味通じました?(笑)一文で書き切ってみました(^^)

例えば、こういうことって想定できます?

「借金を隠し、収入も言わない夫。夫婦なんだからと独自に調べる奥様。結果、借金が○○万円、そして、月収は○○万円であることを突き詰めました。
また、通常もこっそり見つけてコピーを取りました。
それをある日、夫に突き付けて『夫婦なんだから二人の問題として私は考えたいの。私も頑張るから、一緒にお金を返していきましょう!』って提案しました。
それを夫は俯いてウンと聞いてくれました。」

さて、その後、この夫婦にどんな出来事が起きたのか想像できるでしょうか?

「根本さん。その話し合いをした日の次の日、夫、仕事の一つを辞めてきちゃったんです。勝手に。それで『借金どうするの?』って言ったら、『お前が返してくれるんだろ』って言うんです。『ふたりで頑張ろう!って言ったのよ』って伝えても聞く耳持たず。
私、いけないことしてしまったんでしょうか?」

実はこんな事例、私、何度か出会ってるんです。

奥さまとしては「よし、二人で頑張ろう!」ってお互いに働いて一生懸命借金を返しつつ、ついでに夫婦の絆も深めたい、なんて思ってたんですよね。

もちろん、そういうケースもあります。
しかし、逆に、この奥さまのように借金や収入を知られることで、思っていたのと違う方向に物事が進んでいくことも多いのです。

つまり「右に行くと思ってたら、どんどん左に車が進んでいく。え?間違った?この車、どこに向かってるの?え?え?え?」ってな感じです。

だいたい人は言い方は悪いんですけど「自分の都合のいいように考える」ものです。
この「都合のいい」というのは、「自分だったらこうする」とか「自分が思う一般常識ではこうなる」というのも含みます。

そもそも「常識」「ふつう」というのは自分自身にとって、ですからね。相手も同じかどうかわかりません。

特に男女ってのは偉い先生が本を書いてるように、別々の人種ですから、お互いの当たり前がすれ違うのは当然のことなのです。

ちなみにその偉い先生の本はこちらで案内中ですぞ。
http://nemotohiroyuki.jp/books


「愛されるのはどっち」(根本裕幸著)


頑張らなくても愛されて幸せな女性になる方法(根本裕幸著)

で、男女の違いって話をすると、女性は全部知っておきたいと思う生き物です。だから、借金も収入も知りたい!教えて!教えなきゃチンチンちょん切るぞ!と思います。
一方、男性は結果主義者です。つまり、借金も「返した」ということが重要であって、その間のプロセスは内緒にしておきたいんです。
まあ、特に借金と言うのは恥ずかしいし、罪悪感感じるので、余計に隠したいものですよね。だとすると、なおさらその額を知られるのは辛いのです。

また、女性は「一緒に、つながり」というのを大事にします。だから、夫婦の問題は一緒に解決したいところのです。
しかし、男性は「自分が、一人で」というのを大事にします。つまり、こうした問題も一人で背負ってしまうのが男性心理なんです。

これは本で紹介した事例ですから~、きっと私の読者の皆さんは当然ご存知だと思いますけど~、「仕事で失敗した後輩を慰める方法」が男女で違うんですけど、分かります~?

男性には「お前ならできる。次は期待してるぞ」的な発言がベターです。
女性には「次は私もサポートするから一緒に頑張ろう」的な発言がベターです。
自立系武闘派女子には「自分のケツは自分で拭いてこい」的な発言がベターです。

さらに男女の違いの話をかぶせると「収入=自分の価値」と捉えてる男性はものすごく多いです。

この例を紹介するのに「女医の婚活事情」という話があります。
とある美人女医さんが婚活を頑張ってたんです。でも、「女医」ってバレると男がスーッと引いていくんです。ある時、IT系のコンサルタントをしてる人とすっごくいい雰囲気になり、お付き合いしましょう的な話になったときに、彼女は職業を告げたんです。
そしたら、翌日から音信不通になってしまいました(涙)

なぜ?なぜ?

やっぱり収入格差がある、と思い込んでしまっているのでしょう。
社会的ステータスで「負けた」と思ってしまったのかもしれません。

男性って「役に立つ」ということが大事です。
家庭において「役に立つ」というのは、端的に言えば「収入」なんです。
「俺が家族を養っている」ということが男性の存在意義のように感じるのです。

その意識が時に競争意識を作り、勝ったの、負けたの、を気にします。

だからそういう男性の中には収入や会社やステータスを自慢したり、元カレの年収や職業を気にしたり、やたらとその点で競争したりする人も多いです。

とはいえ、男性みんながそうじゃないですけどね。
一部の男性はむしろ女性が稼いでくれることを幸せに感じ、喜びに感じる方もいます。
まあ、それってヒモ体質って言われるんですけどね。

そんな男女の違いの心理をもっと詳しく知りたい方は本が出てますので有り難く拝読すると良いですよ。

http://nemotohiroyuki.jp/books


「愛されるのはどっち」(根本裕幸著)


頑張らなくても愛されて幸せな女性になる方法(根本裕幸著)

何となく分かりました?
Tさんの旦那さんが聞く耳持たず、な理由。

気付かないうちに正しさの争いになってたみたいですね。

彼、プライド高いでしょう?
とても男性的なタイプだなあ、と思ってしまいました。

「私は上を見ればきりがないし人並みではないか」って多くの女子はついつい言ってしまうのですが、それは彼にとっては「お前にはその程度の能力しかないもんな。人並しか稼げねえ、男だもんな!がははははは!」と言われてるのに等しく聞こえてしまうのです。(若干大袈裟ですけど)

じゃあ、なんて言ってあげたらいいんでしょうね?

「家族のために頑張ってくれて、ありがと。でも、体が心配だからあまり無理しないでね」というのが無難ですねー。
彼の頑張りをちゃんと評価してあげる、ということです。

もう一歩踏み込めば「あなたが家族のために頑張ってくれてるのは十分分かってるけど、一人で頑張りすぎるのは寂しいな~」というと、彼は聞く耳を持ちやすくなります。

「一緒に頑張ろう。私にできることって何?」というのは前向きな提案になりますね。
でも、たぶん、「何もない」って言われると思いますが。罪悪感満載な分だけね。

ただ、とっても大事なのは何を言うにしても彼が自転車操業をして、無理をして、しかも、あまりうまく行ってないんだけど頑張ってる、というのを「バカにしない」ということです。

そんな彼なりの頑張りをちゃんと認めてあげて、褒めてあげる、ということです。

つまりは「信頼」です。

男性は「信頼されてる」ということが存在意義に直結します。だからあんなに無茶して頑張るんです。

でも、価値観が違うので、その頑張りは時には滑稽にも見えるんです。
明らかに無理で無茶な計画を立てて無謀にも頑張ろうとしてるからです。

で、それは確かに正しいのですが、関係性から言えばあまり宜しくありませんね。
彼のプライドを丁寧に踏んづけることになります。

自分の基準でどうしても見てしまうのですが、彼なりのやり方を信頼し、見守ってあげることが「愛」なのかなあ、と思っています。

子どもが一生懸命工作をしてる。
まだハサミも上手に使えないので、形もぐちゃぐちゃだ。
ノリもはみ出てるし、出来上がったものは形も歪だ。

そんな子供にあなたは「へたくそだなあー、それ。あたしがやった方がぜったい上手にできるでー」って言いますか?

言わないでしょう?

でも、旦那には似たようなことを言っちゃってるのかもしれないですよね。

そもそも論としてTさんは一度、離婚も考えたでしょう?
だから、旦那さんとやっていくかどうか?ということがまだ定まってない状態なので、彼の様子を若干遠巻きに眺めてるところなんですよね。
そうするとどうしてもその立ち位置は評論家になってしまい、彼の行動をあれこれと批判したり、評価したりしてしまうんです。

今日はあれやこれやと考え方をお伝えしたんですけど、それは「一緒にやっていくんだったら」という前提でのお話なんですね。

実際のカウンセリングでは、その話をする前に「で、どうするの?別れるの?一緒に頑張るの?」ってところをねちっこく聞いていきます。
それが決まらないと、今日の話もあまり役に立たないですものね。

ということで、やっぱり私が知りたいのは「で、どうしたいの?」でした。

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