みさほさんへ。男にとってオナニーが日常、セックスは夢の世界。

みさほさんとの交換書簡
根本さんへ 肌を重ねたら好きになっちゃう。これって男性もあるのかしら?
男には恋とセックスが別物という思いがあるのかも。
根本さんへ「ハンター女子の秘密の暗号」のこと。

みさほさん、こんばんは。
お返事ありがとうございました。

やっぱり女子にとっては悲しいお話でしたよね。

それに秘密の暗号。
そういう風に女性は捉えればいいんですね。
でも、どうやって愛の分からない男に、愛を教えるのか、みさほさんに聞いてみたくなりました。

みさほさんもよくご存知のように「男と女は別の生き物」。
僕もそのテーマで本を書かせてもらいましたが、やはり掘り下げれば掘り下げるほど違うんですよね。
女性はつながりを大切にします。だからコミュニケーションも気持ちを伝える大事なツール。
だから、好きな人とは思いを同じくしたいと思ってしまうのかもしれません。
けれど、男性はつながりよりももっと意識的なもの~例えば、契約書みたいな~を大事にしようとするのかも。
一緒に過ごす時間よりも、「俺たち恋人だよな」という言葉で付き合っていることを確かめるように。

セックスが単なるセックスから愛し合うためのものと認識が変わるのはもう少し男性が大人になってからかもしれません。
たいていの男性はセックスよりも、一人ですることの方が歴史が長いし身近なもの。
だから、若い頃はセックスがオナニーの代わりのようにどこかで思ってしまうところもあります。
それに性欲だけでなく、所有欲、征服欲などの欲求も満たせるし。
愛って思いはとても遠いのかもしれません。

そして、みさほさんがおっしゃるように男はとてもナイーブで夢見る存在。
女性の方がはるかに現実的で地に足が着いていると思ってます。
女性はリアリスト、男性はロマンチスト。

いつも男は理想に振り回されますね。
だから、セックスの時に大事なことは女性がオーガズムに達することだし、自分が射精すること。
中身よりも結果。
女性をイカせることができなきゃダメだ!と。

そんな風に男は頭でセックスをします。
普段から考える癖があるから余計に。
だからマニュアル通りにしちゃいます。
ロボットとセックスしているみたいに感じることもあるかも。
生身なのに心がない感じ。

そもそも感じることはとても苦手。
感情というものがよく分からないものです。

「彼は私を満足させてくれるのだけど、彼は全然イカないんです」というお話をよく聞きます。
そんな彼はきっと「感じる」よりも「考える」ことに意識が向き過ぎているんでしょうね、と思うんです。

こうしたら彼女が気持ちいいかな?
どうしたら彼女が喜んでくれるかな?

もちろん、それは愛情から生まれる思いなのだけど、それを考えているから自分のことが疎かになっちゃう。
彼女も同じように愛したいと思っていることを忘れてしまうし、受け取れない。
しかも、年齢を重ねると性欲が激しいわけじゃないから、思考に邪魔されて肝心なところが萎えてしまう。

そう、だから、みさほさんが書いてくれたようなキラキラ女子にはとても弱いですね。
夢を観させてくれる女性。
そんな夢を見せてくれてハンティングしてくれる女子に男はとても弱いです。

一方で、男が理想とする女性としてよくルパン三世の峰不二子が挙がるんです。ま、ある程度、年齢の行った男性ね(笑)
彼女がスタイル抜群で、魅力的だから、というのもあるけれど、手に入りそうで手に入らない、というのがきっと男のハンター心理を刺激するのでしょう。

それこそ「私とセックスしたらハマっちゃうよ??」なんて言われたら、そりゃあ、もういくつになっても夜眠れないかもしれません。
その夢だけで食べていけます。

それに42歳のみさほさんが大学生の僕の前に現れるなんて・・・ああ、いいですねえ~。ぜひ、そうなってみたかったですっ!!(笑)
思わずドキドキしちゃいました。

ああ、そういうところがみさほさんがうまいところなんですね~。やられました(笑)

女性が楽しんでくれている、喜んでくれている、というのは男性にとって一番うれしいこと。
男は与えたいから。喜ばせたい、楽しませたい、っていつも思っている。
だから、セックスの最中に「気持ちいい?」って聞いちゃうんです。
そして、「すごく気持ちいい」って言われたら、その声だけで我慢できなくなってしまいます。

現実・・・たぶん、それは見たくないものでもあるし、また、認めたくないものかもしれません。

男はいつも少し先の未来を理想を描いて生きているところがあります。
足元を見ずに、少し先を見て歩いているような。
だから、時々石に躓いて転んでしまいます。

だから、「私ってあなたの何なの?なぜ、私を抱いたの?」って言われて現実に引き戻されたらどうしていいのか分からなくなっちゃいます。
「ごめん」としか言えません。

現実を見ていなかった、というか、ただその日は彼女とのセックスにときめいたからだけだから。
そう、夢の世界にいたんですね、男は。

愛というものも男と女で違いがあるのかもしれませんね。

やはり現実的に感じるものだという女性に対して、男性はここでも思考的な捉え方をしているのかもしれない。
愛する、ということは、守る、ということで、困らせちゃいけないし、ちゃんと働かなきゃいけない、という風に。

人それぞれ「愛し方」って違うけれど、そこが男女で思い切りすれ違うものかもしれません。

男は愛と責任を繋げて考えるし。

みさほさんの質問。

「根本さん。どうして男性はセックスしたくなくなっちゃうのでしょうか?
そして、奥さんとだけはできない「妻だけED」は、男性にとってどんな心境なのかしら?」

もう、すでにみさほさんが答えを出されちゃってるような気がします。

夢を見たい男性は、セックスが現実になったときについていけなくなるもの。
セックスは非現実的かつ非日常で夢の世界のものだから。

それと、追いかけたい男性は手に入れた獲物に興味をなくしてしまうことも。
釣った魚にエサはやらねえ、みたいな。

日常生活の中にセックスをうまく溶け込ませられないところが男にはどうしても出てきます。

妻だけEDは、奥さんとの生活があまりに日常であり、現実になりすぎると起きる現象だと思ってるんです。

仕事から帰って来ても奥さんは忙しく日常に生きています。
家事をして、子育てをして、休む暇もないくらいに。
男はそこに夢を持ち込む余地はなかなか見出せません。

それに最近は、そういう奥さんに気を使ってしまう男性も多いと思います。
邪魔しちゃいけない、迷惑かけちゃいけない、手伝わなきゃいけない。
そんなある意味、優しい男性が増えているのも確かなこと。
そうすると女性として見ていた奥さんがいつしか女性じゃなくなってしまうのかも。

しかも、子どもが寝た後に急に女モードになっても、不器用な男はその変化について行けません。

これは男の勝手な話。

家というのは外から帰って来た自分が鎧を脱いで安心できる場所。
守られているところであり、自分の世界に戻れる場所。
そこでは子供に戻ってママに甘えたくなることもあるし、すべてのスイッチをオフにして無になりたいこともあります。

まだセックスがメイクラブになっていない男性にとって、そこでのセックスは仕事のように感じてしまうもの。
だから、奥さんを性の対象として見なくなっちゃうのかもしれません。

あと、男にとってセックスには罪悪感が付きまとう、という理由もありますが、長くなってしまいましたのでそれはまたの機会に。

なんか、この交換書簡で男に絶望する女性が続出しないかちょっと心配になってきました(笑)

ではまたお返事お待ちしています。


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