「変わりたい」では「変われない」~本気で「変わる」ための年貢の納め方~



大人になって自分のやり方を持つとみんな頑固になって変わることに抵抗を示します。
しかし、状況が変わっていくことにより、だんだん本気になって行くのです。

皆さん、「私は頑固だなあ」と思います?
私は大人になれば誰でも多少なりとも頑固になると思うんです。
それなりに自立してるし、自分の考え方持ってるし、ルールもあるし、成功体験もあるし。(この場合の成功体験というのは「こうしておけば人から嫌われない」とか「こうすれば失敗しない」というのも含みますよ)

できれば私たちは「今のままがいい」と思ってるんです。
すなわち「変わりたくない」んです。

「今のままでは不満も不具合もあるけれど、でも、変わるのはしんどいしなあ。今のままでも何とかなってるし、変わりたくはないよなあ。それにもし変わってうまくいかなかったらどうするんだ?今より悪くなったら嫌だしな」

なんて感じかもしれません。

「変わらなきゃいけないんだけど、変わりたいんだけど、変わらない、変われない」という声をよく耳にします。

「変わらなきゃ」というのはまだ「頭で」考えてるところなんですね。
ブログや本を読んで自分を変えなきゃいけないと思った、という感じ。
だから、心では「変わりたくない」と思っている可能性がかなり高いです。

「変わりたい」という気持ちになったら、だいぶモチベーションは上がって来てますね。
でも、まだ煮え切らないかな・・・。

「変わりたい!!・・・けど、自信ないな」とか「変わりたい!・・・けど、無理やろな」とか「変わりたい!!・・・でも、でも、でも、(あ、でもでも星人になっちゃった)」とか。

だから、この段階で何かを始めても「変わった」という実感を得ることは難しいです。
視点が「変わりたくない」「変わらない」の方を向いてるから。

それが、「もう変わる!つべこべ言わずに変わる!」てなったら準備OKです。

でも、現実的にはこんな気合の入り方はあまりせず、

「分かりやした。もうつべこべ言いやせん。焼くなり、煮るなり好きにしてくだせえ」

という半ば「諦め」の境地に至る方が多いかもしれません。
「自分なりに逃げた、暴れた、正当化した。相手を責めたし、世間も責めた。変わろうとして中途半端だったから返り討ちにあった。もういい!って切れた。恨んだし、憎んだ。絶望したし、投げやりになった。かっこつけたけど、プライドもぼろぼろになったし、意地を張るのも疲れたし」という状態。

「もう逃げも隠れもしません」という年貢の納め時。
すなわち、「自立の手放し時」が「変わり時」なのでしょう。

「変わる」ということは、今まで培ってきた知識、経験はもとより「自分のやり方」「自分の正しさ」を手放す(捨てる)ことを意味するんです。
今まで自分を守ってくれた「やり方」「正しさ」を手放すのってめちゃくちゃ怖いし、嫌だし、抵抗あるし、プライドもあるし、意地も世間体も見栄もあるわけです。

そういうわけで「できれば変わりたくない」と思うのが私たち。

ところが状況がだんだん悪化して来て、追いつめられてきて、もうどうしようもなくなったときに私たちには選択がやってくるんです。

「change or die」

なんで急に英語?(笑)

「変わるか!さもなくば、死か!」

すなわち、その諦めの境地とは「デッドゾーン」の境地でもあります。
でも、私にとってはある種の「悟り」だと思っています。

「人はほんとうに頭を打つまで変わらないのかもしれないなあ」とよく思います。

「頭を打つ」というのは人によって違います。
level 1.
ある人は「上司とうまく行かない」とか「彼とケンカばっかり」とか「旦那と最近エッチしてない」という段階でショックを受けて頭を打ちます。
でも、その段階で「上司が悪い、彼氏が悪い、旦那が悪い」と思ったり、「そのうちうまく行くはず、そのうち仲直りするはず、そのうちエッチできるはず」と思ったり、「我慢、我慢、我慢」だったりしてる状況だと次の段階に進みます。

level 2.
「上司のせいで仕事が行き詰る、彼と一緒にいても幸せじゃない、浮気でもしてやろうかと思う」と状況が進展していきます。けど、「あいつのせい、あいつのせい、あいつのせい」と思っていたり、「自分は正しい、彼が間違ってる、旦那が改心すべきだ」と思っていたり、「我慢、我慢、まだまだ我慢」だったりするとさらに状況は次のステージに進みます。

level 3.
「会社に行きたくなくなった、もう別れるしかない、離婚しようかな」とさらに悪化していきます。その辺で気付けばいいんだけど、まだまだ「上司が変われば、彼が変われば、旦那を変えれば」と思っていたり、「自分は悪くない、私は悪くない、私は被害者だ」と思っていたり、「我慢、我慢、ひたすら我慢」だったりするとさらに状況は進んでいきますよね。

そこで「転職した、別れた、離婚した」という場合はlevel 1.に戻ります。そして「また上司とうまくいかない、また彼氏とケンカばかり、また旦那とセックスレス」という状態が巡ってきます。だって、「上司とうまくいかない、彼とケンカばかり、旦那と最近エッチしてない」のすべてが「自分が創りだしたもの」ですから。

一方、まだまだその段階で頑張ってたら、「会社に行けなくなった。ケンカする気力もなくなった。もうエッチは諦めた」という状態になり、「なんかうつっぽいな」とか「最近体調がすぐれないな」とか「不正出血した」などと体に出てくるようになります。

それでもまだ意地を張っていると・・・どうなるかな。。。

あ、でも、今日のブログは「早く変わらなきゃヤバいよ」ってメッセージを贈りたいんじゃないんです。
どこかで気付いて変わりたくなり、変わるって決心するようになるので、それまで待っていてもいいんです。

つまりチャンスは次々やってくるんです。

早く変わらなきゃって焦ったって意味ありませんからね。

あなたの「本気スイッチ」が入るのを待つしかないのです。
それがどこで入るかは自分の心次第です。

本気スイッチが入るのに時間がかかる人。
すなわち頑固な人。
はーい、手を挙げてください~!

そういう方は逆に一度「変わる!」って本気になったら早いですよ。
変わることに「頑固に」なりますから(笑)

でも、このブログ読んでて気づいた方、多くありません???
そろそろ年貢の納め時だな、本気で変わることを決める時期だな、と。

重い腰を挙げて、ふーっと息を付いて、一歩前に踏み出す感覚で声に出して行ってみてください。

「わたし、変わる。」

毎日使える心理学講座 
☆根本本。
根本本

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