我慢とルールと正しさの争いに終止符を。



我慢し続けているとどうしても自分のことでいっぱいいっぱいになります。
その時私たちは自分ルールで相手を裁き、正しさを主張するので敵を作ってしまいます。
まずは余裕を作り、そして、本当の「理解」をしていきます。

今日もリクエストにお答えしましょう!!
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主人は1年前から浮気をしています。私は主人の両親と二世帯同居しています。
当初は主人の浮気のこと、子供達へのひどい態度、私へのモラハラ…
横の両親にはずっと隠してきました
でももう隠しきれず、心もボロボロになり打ち明けました。

しかし義父が言った言葉は

息子は悪いとおもってないから
そんな行いをしているんだろう。
あなたがこんなにも苦しんでいると思っていないんだろう。

はぁ?ーーーーーと私

義母さん?
もし お義父さん(旦那さん)
が浮気をしたら いやではないですか?

そうねぇー いややねぇー

それだけ????と私

主人の浮気は二度目、15年前にもありました。そのことは義両親もしってます。

これが子供を持つ親の言うことですか?

私だったら、とにかく息子を叱ります。
人の道に反することだと。

この家族
いったいどんな神経なのですか?
全く理解できません。

あの親にそだてられたから
この息子か?とすこしでも主人のことが
理解できればとおもっています。

全く理解できないのです。

挙句の果てに
義母は
なんで、わたしらこの歳になって
こんなことになってしまってんやろー
?????????????
って

おかしいよ!それはこっちの台詞。

すこしでも納得のできる
アドバイスをいただけたら嬉しいです。
(Eさん)
****

「おかしいよ!なにそれ!?はぁー?」って思ってしまいますよねえ。
浮気にモラハラに子どもたちへの酷い態度の息子に対して・・・。

でも、Eさん、よく我慢されましたね。
どうしてなのでしょう?
ボロボロになるまで我慢したのってどうして???

> あの親に育てられたから、この息子か?と少しでも主人のことが理解できればと思っています。
> 全く理解できないのです。

理解できませんか?
私はそういうご両親に育てられたんだから、そうなるんだろうなあ・・・としみじみ感じました。

「息子は悪いと思っていないんだから・・・」という義父さん
「わたしらなんでこんなことになってしまうんやろう・・・」という義母さん。

だから、そういう息子が出来たんじゃないでしょうか?

もしそこでEさんがおっしゃるように、人の道に反する行為だからって叱るような親だったとしたら、ああいう息子(夫)になったと思いますか?

Eさん、旦那のしてること、理解できないし、信じられないし、神経疑うでしょう?
同じように、旦那の両親の態度が理解できないし、信じられないし、神経疑うでしょう?

なるほど、親子だと思いませんか???

でも、そういう旦那や両親の元で、なぜ15年以上もEさんは耐え続けて来たのか?ってことが気になるんですね。
我慢が大きければ大きいほど、恨み辛みも大きくなりますし、不満は膨らみます。

Eさんにとって本当に辛いのは、そんないっぱいいっぱいになるまで我慢してしまったことなんです。

よく例えるんです。普段とても優しくて穏やかな人だけど、急行電車に乗ってる最中に猛烈かつ強烈かつ緊急を要する便意に襲われたら・・・、やっと到着した次の駅で人を跳ね除けてでもトイレにダッシュするよね?その時にトイレがどこにあるか分からなければ「この駅、表示がなってない!!」って怒り、向かい側のホームにしかなければ「もっとちゃんと設計しろ!」って怒り、個室が全部埋まってたら「なんでこんな時に入ってるんだ!!早く出ろ~!!」って怒りまくるよね?って。

余裕がないときには義両親の言葉も全部悪意にしか聞こえなくなるのです。
それが助けてほしい人であればあるほど期待は高まってしまいます。
だから、その相手がEさんの期待に応えられる確率はものすごく低くなってしまうのです。

だから、どうしてそんなにも我慢しちゃったのかなあ?と思うのです。
嫌なことなのに、辛いことなのに、なぜ、それをじっと耐えてしまうのか?
妻だから?
子どもたちがいるから?
経済力がないから?
結婚してるのだから?
この家を出ても行くところがないから?
そんな旦那でもいいところがあるから?
そこに出てくる理由こそが、Eさんが今、向き合うべき問題と言えるんです。

一線越えて爆発してしまって、余裕がない状態だったとしたら、相手を理解することなんて到底できないんです。

そのために一つコミュニケーションの大切な法則を紹介したいと思います。

私たちは無意識に「こうすべき」という正しさのルールを持ち、それに従って人を判断しています。
Eさんで言えば「夫は人の道に反することをしているから、きちんと叱られるべきだ」という思いです。

それは時に「正論」ではあるのですが、この正しさが人を幸せにすることは残念ながらありません。

「正しさ」を主張するためには「過ち」が必要だからです。
「水戸黄門」の番組が成り立つためには「悪代官」が必要なのと同じように。
黄門様と悪代官が後々仲良くなって一緒に旅をした、なんて話ありました?
だいたい、黄門様が悪代官一味を成敗して終わり、です。
つまり、正しさを主張すると、過ちを排除する、倒す、消す、殺す、以外に道がなくなるのです。

だから、Eさんが自分の思いが「正しい」と思った時点で、敵味方を分ける思考が動き始めます。
義両親が敵なのか味方なのか、という判断をするわけですね。
(もちろん、夫が敵なのは言うまでもありません)

そこでEさんのルールで判断すると、義両親は「敵」なわけです。
だから、「はぁ~?」となります。

そして、そこでは「常識ではこうでしょ?ふつうこうでしょ?これが人の道でしょ?これが正しいでしょ?」という絶対的なルールを主張したくなります。

「相手を理解する」というのは、こうして自分が持っている「ルール」や「正しさ」を横に置き、相手のルールなり、考えなり、思いなりを受け入れて、「なるほど、自分も同じ状況であれば同じことをするだろうな」という思いに至ることを言います。

そのためにはココロの余裕が必要なことは言うまでもありません。
だから、そこまで我慢していっぱいいっぱいになってしまうと理解は到底難しいですし、自分のルールに合わない人と話し合うことは難しくなってしまうのです。

だから、Eさんにはまずはその思いをたくさん吐き出して頂いて、泣いて、悔やんで、怒って、気持ちに余裕を持つことをお勧めしたいんですね。

私がよく出す宿題は「夫に対して毎日手紙を書く」です。
ま、恨み辛みを書き連ねるでもいいです。
決して、心にもない言いことは書かないでください。

ただ、それだと心は荒れ続けるのでちょっと平和にするために別途「幸せ日記」を付けてもらいます。
その日にあった嬉しい、楽しい、幸せを感じた出来事だけを書く日記です。

こうした課題を1~2か月続けると心に余裕が出てきます。
もちろん、カウンセリングやセミナーを受講することでこのプロセスを早めることができます。

それからこのルールを手放していきます。
正しさを手放します。

そして、自分がどう生きたいのか?何をしたいのか?なぜこんなにも頑張ったのか?そんな旦那なのになぜ見捨てなかったのか?という意味を掘り下げていきます。

これはEさんの内なる愛に気付くプロセスです。
昨日書いた「自分の愛を信じる」というブログに通じるものが出てきます。

そして、自分はこんなにも愛が深い女だったんだな、ということに気付いて行くと、旦那や義両親のことを許し、受け入れることができますし、自分らしい生き方がしやすくなっていきます。

そうすると、この両親の反応を違う感覚で受け取ることができるようになるでしょう。

少し長い道のりのように感じられるかと思いますが、その「我慢」を手放すところから始めていきましょうか。

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