嫌な気持ちになるのは、そこに何か抑圧があるから。



もし、皆さんが「嫌だな」と思う感情に出会ったら、思い出してください。
自分がそれを禁止していること、抑圧していること。
そして、それを出したがっている自分がいることに意識を向けて、そして、許可をしてあげてください。
そうすることで感情を溜め込まずにココロを軽くして生きていけます。

この週末は大阪でヒーリングワーク・ベーシック。
そこで出てきたテーマの一つが「抑圧している感情を見ると嫌な気持ちになる」というもの。

甘えたい気持ちをずっと我慢して来たら、甘え上手な後輩が入ってくるとムカついてしまいます。
だって、自分も本当は甘えたいから。
甘えたいのに甘えていいと思えないし、甘え方も分からないから、そこで葛藤してしまうんです。


同様に怒りを抑圧していると、怒りを出す人に強い嫌悪感を覚えます。
そして、時には爆発して怒りをぶちまけてしまいます。

そういう時って、なんでそんな思いをさせられるんだろう?ってすごく嫌な気持ちになりますよね。
甘え上手な後輩の顔なんか見たくなくなるし、怒りを出す人からは目を背けたくなります。

でも、これ、本当は逆なんです。

「本当は甘えたいんでしょう?その気持ちを我慢してませんか?」
「怒りが溜まってますよ。出した方がいいですよ」

そんなメッセージなんです。
他ならぬ、自分自身からの。

我慢している感情はそのままだとどんどん重たくなり、時には病気を引き起こします。
(その際は病気も感情を解放するためのメッセージと言えるのですが)

自然の摂理に寄れば、感情は溜め込むものではなく流してあげるもの。
だから、抑圧している感情は吐き出さなければならないように仕掛けられるのです。

そういう意味では、嫌な気分がするのも一種の“生理現象”です。
自然の摂理なのです。

でも、じゃあ、どうしたらいいの?ってなりますよね。

「禁止」を解いていくといいんです。

「甘えてもいい」
「怒ってもいい」

そんな風に。

でも、抑圧してきた分だけ、甘えを許可したらとことん甘えてしまいそう、怒りを出したら止まらなくなりそう、と思いますけれど、実際はそんなことはありません。

お腹がものすごく減ってる時って「今ならドンブリ3杯は食える!」と思うものの、実際は「ドンブリ1杯でもうお腹いっぱい」となりますよね。

それと同じで抑圧してる分、止めどなく溢れて来そうに感じるのですが、意外と実態はそうではありません。

それにずっと禁止してきた感情ならばうまく出せません。
「甘える」ことが上手にできなくて、甘えたい相手に怒りをぶつけてることもありますし、「怒り」を出すことに失敗して関係を壊してしまうこともあります。
それで余計に感情を出すことを怖れてしまうのですが・・・。

でも、いきなり大きなこと、完璧なゴールは目指さない方がいいですよね。

だから、まずは許可なんです。

「甘えてもいい」
「怒ってもいい」

という風に。
気付いてあげるんです。

「私、甘えたいんだな」
「私、怒ってるんだな」

という風に。

それだけでもココロはスーッと楽になって行くのです。

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