今年の春、とあるブログで「学校で心理学を教えたい」という話を書いたところ、それを見てくださったとある先生から「じゃ、うちでぜひ!」という言葉をかけていただき、大阪のとある中学校で課外授業をさせていただけることになりました!
公立の中学校でもこうしたカリキュラムが組めるんですね!と新発見。
心理学や人間関係、コミュニケーションって子供の頃から学んでおくと大人になっても役立つことがたくさんあると思うんですね。
特に中学生は思春期に入り、進路にも恋にも人間関係にも悩みを持つ、人生の中でも大きな変革期。
そんな生徒たちに何ができるだろう?何をすれば喜んでくれるんだろう?と思案していました。
でも、結局は直感の力に勝るものなし。
先生からの正式な依頼を頂き、それを受けよう!と決心した瞬間「占いみたいな心理学」というコンセプトがやってきました。
偶然性(カードを引く)を使って潜在意識にアクセスする、なんて難しいことはさておき、とりあえず、占いをするみたいに心理学のカードを引いてもらって、その出たカードの意味を解説しよう・・・という企画にしました。
もちろん、どんな悩みがあるか?なんて聞きません。頭の中で思い浮かべていただくだけ。
そしたら、多感な中学生だってやってくれるんじゃないかな、と考えたのです。
使うカードはかれこれ10年以上愛用しているセルフ・セラピー・カード(チャック・スペザーノ)。
私はこれで心理学を学びましたから、カードの解説はお手の物です(笑)
始めは様子見だった生徒たちも段々乗り気になってくれて、カードを引いてくれました。
そして、私にとっても生徒さんにとっても先生にとっても素敵な奇跡が起こるのです。
私にとっての奇跡は、彼らが引いてくれたカードが、どれも心理学の基本的なものばかりだったこと。
もし、カードの中で私が心理学を解説するならこれだな、と思わせてくれるものをたくさん引いてくれました。これ、すごい。
「罪悪感」「無価値感」「復讐」「ハイアーマインド」「選択」「成功」。
なかなかこのラインナップはありえませんね。
先生や生徒自身の奇跡は、それがまさに今の自分の状況に当てはまっている、ということ。占いとしてみれば「当たってる」ということです。
例えば、スポーツ系で行くか、素直に進学するか悩む生徒さんに示されたカードが「選択」だったり。
私は事情を知りませんが、選択についての解説で「本当に自分がしたいこと、喜ぶことを選ぶことが自分の人生をより良くする秘訣ですよ」なんて話をしたものだから、ご本人も先生もより目を輝かせていました。
彼の将来に光が差したのであればこれほど嬉しいことはありません。
そう、この企画。女子が乗ってくれるのかな?と思っていたら、意外と男子たちが盛り上がっていました(笑)
ちなみに終了後、下校時間が来ていそいそと出て行く生徒たちを見送った先生方が次々と「私も引いていいですか?」と。
そして、「あっ!(絶句)」「当たってる」「怖い・・・」との感想をもらしつつ、一番熱くなってました(笑)
先生と生徒の距離も近く、和気あいあいとした学校だから、できた授業だったかもしれません。
いい生徒に恵まれて、無事、初めての課外授業を終えることができました。
ありがとうございました。
写真はその様子です。(生徒たちの顔にはぼかしを入れています)