「良かれ」と思うことが人間関係にヒビを入れてしまうことも。



知らず知らずのうちの自分の価値観を押し付けてしまったり、判断してしまったり、ということが人だから良くあるんですよね。
人間関係がうまく行かないなんてときは、自分の価値観をもう一度チェックしてみるといいかもしれません。

※チェックする方法
→人の行動や言動について自分が「どう思うのか?」を意識してみること。たとえば職場で「なんですぐに報告しないんだ!」と他の部下に怒っている上司に対し、『そうやってすぐに上から押さえつけるから部下は何も言えなくなるじゃん』と感じたとしたら、この『 』内が自分自身の価値観になります。

その価値観がいいとか悪いとかではありません。
むしろ、いいことの方が多いです。
そして、いいことだからこそ、問題なのです。


人は自分がいいと思ったことを大切な人にもしてほしいと思います。
その人が良くなって欲しいからです。

例えば、自分があるダイエット方法でダイエットに成功したとすると、そのやり方がいい!となって人に勧めます。
ここまではいいのですが、「絶対、これがいいって!」と語気を強めたり、「他の方法試してる人の気がしれない」と視野が狭くなって他の方法を否定したり、「なんでしないの?もったいないじゃない!」と相手を否定し始めたりすると・・・相手は嫌な気分になってしまいますよね。

でも、それを実際言わなくても、心の中にそういう思いがあっても同じことです。
うまくごまかしているつもりでも、言動はごまかせません。
心の中で「このダイエット方法がいいって言ってるのにやらないなんて、ほんとはダイエットしたくないんじゃない?」と思っていたとしたら、言葉の端々にそうした相手を否定する言動が出てしまうのです。
例えば、ダイエットとは関係ない仕事の話で「もう少し素直に人の話を聞けたら、そんなミスは減らせると思うんだけど?」と言ってしまったり、ね。

でも、自分では「良かれ」と思ってしていること、言っていることですから、相手が気分を害していることが分かりませんし、それで関係が悪くなっても、まさか自分に原因があるなんて思えません。

こういう姿は「正義を振りかざす」「正論を突き付ける」ということと同じで、他人からは顰蹙を買ってしまうのです。

もちろん、他人に言うくらいですから、自分自身に対してもやってしまっているんですね。
その分、人の幅が狭くなってしまうんです。それで融通が利かなくなったり、生き方が窮屈になってしまったりします。

だから、こうした価値観を手放して、緩くしておくことは、自分自身のためにもなることなのです。

とまあ、カウンセリングでも日常でも、私もそういうことをやってしまいがちなので、やはり注意しています。が、出てしまうのもまた人間なのですが。

「~した方がいいですよ」
とか
「~は私はお勧めしないですけど・・・」
とか
「うーん。本当は~しない方がいいんだけどなあ。でも、しゃあないですよね~」
とか、相手の意志を尊重して、なるべく柔らかい表現、押し付けにならない表現を使うようにしていますが、それでも時に語気が強くなってしまうこともあります。

気付いたときは反省します。

また、心理学から体のこと、食事のことなど知識が広がってくれば来るほど「タブー」や「おすすめ」も増えて来るんですね。
そうすると、押し付けがましくするつもりもないし、否定するつもりもないのだけど、どこかに出てしまうんだろうなあ、と思います。

いつも謙虚な姿勢でいる友人や仲間が羨ましいと思う瞬間です。

良かれと思っているところにこそ、落とし穴があるんですよね。

でも、落ちちゃったときはしゃあないです。むしろ、豪快に落ちましょう。そして、その勢いで浮上しましょう。
チャンスは常に回ってきます。次、より良いコミュニケーションができるよう、チャレンジしましょう。

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