「私ができたんからあなたにもできるよ!」の危険と可能性



友達からのアドバイスでもあり、時にはカウンセラーだって使うこともある、この言葉。
「私ができたんだから、あなたにも必ずできるよ!」

皆さんはこの言葉を言われて嫌な気分になったこと、ありませんか?
また、自分が思わず言ってしまって、気まずい空気が流れたこと、ありませんか?

励ましたつもりが裏腹になってしまう可能性のある言葉です。
それはこの言葉が時に相手のコンプレックスを刺激してしまうから。

「あなただからできたんでしょう?」

という反論を招いてしまいやすくなります。



お互いに気心の知れた仲だったら励みになると思います。
それぞれに「私たちは似ている」とか「一心同体」みたいなつながりがあれば、一方ができたなら他方もできる可能性も高く、よしっ!と気合が入ります。
自分の親友が仕事で成功したら・・・、幸せな結婚をしたら・・・、「よし、じゃあ、私も!」と思えるように。

また、その内容が相手のコンプレックスに関わらないもの(たとえば、スキューバダイビングや乗馬等の趣味に関するものでお互いに興味を持っている場合など)ならば、むしろ、わくわくさを呼び起こしてくれる言葉になります。

しかし、相手とのつながりが希薄で、対等に思っていない場合は「私ができたんだから」というへりくだった表現がかえって嫌味に聞こえ、「あなたにもできるよ」の励ましがプレッシャーになってしまう可能性が強くなります。
また、気心が知れた中でも、相手がコンプレックスに感じていることであれば、逆に仲が良かっただけに傷が深くなり、その一言で壁が出来てしまうこともあります。
例えば、恋愛に全然自信が持てない相手にこの言葉を伝えるのは、気心が知れてるだけにかえって無神経だと思われてしまいます。

もちろん、悪気はありません。そのほとんどが「好意」だと思います。

しかし、もし、あなたが「無価値感」が強く、「自分に自信がない」、「自分はちっぽけな存在だ」と感じているとしたら、要注意です。

自分では本気で「私にだってできたんだから」というニュアンスで伝えたとき、相手があなたのことを「見上げている」としたら、その言葉は嫌味になってしまうのです。

・相手が自分をどう見ているのか?

ここに意識を向け、ちゃんと理解していないと自分が思っているのとは逆方向に物事が進んでしまいます。

では、どうしたらそれが分かるのか。
ちゃんと相手や周りの人の普段の発言を聞いておくことです。

「自分ではそうは思わないけれど、周りからはそう見える」としたら、「そう見える」ものを信頼する必要があります。

例えば、「自分ではあまり仕事ができるとは思わないけれど、周りの人は評価してくれるみたいだから、それなりにはできるみたい。」と思っておくことです。

「この人仕事できるよなあ」と思っている人から、「お前にもできるって」と言われたら、相手によっては嫌味やプレッシャーに感じてしまうこともあるのです。

励ましの言葉がかえって逆効果になる、そんな例を紹介させていただきました。
参考になりましたら幸いです。

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