グループカウンセリングってどんなことしているの?(レポート、その2)



グループカウンセリングも早くも6回、経験させていただきました。
少しずつ運営にも要領が掴めてきた頃、私もますます自然体で進められるようになってきているように思います。

最近、私がどんな風にグループカウンセリングを進めているのかを、私の目からご報告させて頂こうと思います!

ちなみに参加して下さった方の生の声はこちらです。
プライバシーに関する情報以外、ノーカットで掲載させていただいています。
ぜひ、生の声を聞いてイメージを膨らませてください!

<グループカウンセリングの案内ページに戻る>


* * *

カウンセリングルームの玄関でお出迎え。
先にお部屋に入って待ってて頂きます。
メンバーが揃ってから、私が入室し、まずはお会計。

そして、簡単に挨拶と、全体の進め方の説明をしたのち、いよいよスタートです。

もちろん、皆さん、緊張の面持ち。
そこを解していくのも私の大事なお仕事です。

まずは、簡単に自己紹介から。
ほんと簡単に、お名前とどこから来たか?と例えば職業とか、グループカウンセリングの経験等を自由にお話ししていただきます。

そして、本題へと突入。

「何かシェアしたいテーマがある方、いらっしゃいますか?」

サッと何本も手が上がる日もあれば、遠慮し合い、譲り合ってシーンとなる日もあります。

この日は遠慮しぃな方の集まりの様。
そういう時は、一人の方に比較的時間をかけて、長くお話を伺ったり、心に関するレクチャーとか具体的な提案などをたくさんお話しするようにします。

なかなか勇気が出なくて話せなかったり、うまくまとまっていないと感じていたり、あるいは、むしろ、他の人の話を参考にして自分に置き換えたい、という気持ちだったり。

だから、私、しゃべります。

この日も「あ、しゃべりすぎてますね」「また脱線しちゃいました」「あ、大丈夫?私ばっかりしゃべってしんどくない?」などという状態になりました。

たくさんお話しさせていただくことで、気付きや学びが生まれます。
話に引き込まれて、頷いてくれたり、笑ってくれたり、涙してくれたり。
私もすごくうれしいです。むしろ、許されたら、いつまでもしゃべりますけどね。

さて、この日はパートナーシップの話題が多かったように思います。
失恋、結婚、浮気、恋愛パターン、相手が見つからない等々。

毎回、共通のテーマや課題が出てくるのは本当に不思議なことです。

具体的な内容は違ってもテーマが同じだったり、似た環境だったりすると、他人事じゃなくなりますよね。
その分、「自分の話」+「その人の話」と2人分、3人分、、、の話が聞けます。

いろいろな角度から、主観、客観の立場から話ができるし、聞けるというのは、とても役立つことと思いませんか?
一粒で二度も三度もおいしいんです(笑)

一人ひとり具体的にお話を聴いていきます。
まとまっていなくても大丈夫。
思ったことを口にしていただければ、あとはこちらが引き受けます。
私がお話ししてることが違うな、と感じたら、その表情を見て修正していこうと思います。
できるだけ感覚を一致させるように、繋がりを感じられるように、私は意識をしています。
そうして、感覚を“掴む”ことができると繋がりができて、一気に流れが生まれます。

ツーカーの仲のように、感じてることがほぼ同じ、通じ合ってる、分かり合えてる、そんな感覚になります。
そうすると、言いたいことが伝わりやすくなりますし、反応にも敏感になります。

その中で、直感的に浮かんだことを伝えていきます。
「離れてあげることも愛ですよ」
「距離を置いて、信頼した方がいいんじゃないかな?」
「とりあえず、区役所に婚姻届を取りに行こう!で、ハンコを買って、名前の練習をしよう!」
「ディズニーワールドとか行っちゃう?(笑)」
「半年間、行きたいライブ、行きまくりってどう?」

冗談みたいに感じる提案もあるんですが、意外と私、本気です。

彼の苗字になったつもりで名前を書く練習をしたり、フロリダのディズニーワールドに行っちゃうことを許可したり、そういうことで、心のブロックが外れていきます。
心のブロックが外れたら自由になります。
発想も、行動も。
そうすると、起きた問題が簡単に受け入れられ、時には小さいことのように感じられます。
受け入れて、腹がくくれたら、準備OK。
おそらく、どんな展開になっても乗り越えていけます。

この日、見事にブロックが外れた方は「前から行きたかった北欧に思い切って行っちゃいます!!」とニコニコしながら帰って行かれました。それまでは涙をたくさん流されていたのに!

さて、この日は一人ひとりのお話に時間を割き、心理分析から上記の提案まで比較的丁寧に行ったので、セッションは希望者を募って行いました。
セッションは、シミュレーションみたいな感じでしょうか。

例えば、「彼に好き、という練習」をしてみたり、「あなたを自由にします、という手放し」をしてみたり。

手放したい彼がいる場合、他の参加者の中から「彼役」の人をひとり選んで頂きます。似てる人でもいいし、男性でなくて女性でも構いません。

そして、二人に向き合っていただきます。
ちょっと恥ずかしいように感じますが、これまで数時間一緒に過ごしているので、すでに戦友のような気分かもしれません。

そこで「あなたは自由です。そして、私も自由です。」と彼に向かって実際声に出して伝えてもらいます。

本当の彼が目の前にいるわけでもないのに、心はまるで彼に伝えたように感じて、様々な感情を引き起こします。
悲しくなって涙が溢れてきて、でも、頑張ってその言葉を口にすることで決意ができ、そして、覚悟が決まります。
「どうですか?」って聞くと「スーッとしました」という答えが返ってくることが多いです。解放されたんです。すばらしい!

しかし、このセッションの効果はそれだけではありません。

彼役に選ばれた彼にとっても、このセッションは意味のあるものになります。
それは過去の失恋を改めて振り返り、癒すことにもなるのです。

「以前、私が振った元カノに言われてるような気がして、ホッとしました。むしろ、私が癒されました。」

不思議でしょう?
こういう偶然がグループのカウンセリングやセラピーの世界では日常的に起こるんです。

また、なかなか彼との距離を縮められない彼女に、その練習をしていただきます。
男性をひとり任意で選んでいただき、ちょっと距離を空けて向き合います。
そして、ゆっくり一歩近づいていただくんです。

私「どんな感じがしますか?」
女「ちょっと怖いです。でも、大丈夫です。」
私「じゃあ、もう一歩近づいてみてください。」
女「え?ほんとに?・・・。ちょっとのけぞっちゃいます。」
私「ちょっと彼を見ながら深呼吸してみましょうか。どんな感じがします?」
女「少し慣れてきました。大丈夫です。」
私「じゃあ、一歩離れてみて。どんな感じ?」
女「ああ、なんか安心します。でも、少し遠いかな?」

向き合っている人と近づいたり、離れたり、そこでどんな感じかを確認することで、自分を見失うことなく、自分の気持ちに素直になることができます。

こうしたトレーニングで、彼と向き合うことができたり、人に対する怖れを解消したり、過去のトラウマを解放することもできます。

しかし、このセッションでも不思議なことが起こりました。
彼役をしてくれた男性。実は「女性が怖い」という問題も持っていたんです。
彼にとっては、近づいたり離れたりする女性と向き合い続けることで、その女性が怖いという思いと向き合い、少し手放すことに成功したようです。

このセッション。真面目にやっても面白くないので、笑いを入れつつ、楽しみながら、ゲーム感覚で進めていきます。
なので、あっという間に時間が過ぎ、お開きの時間となってしまいました。

3時間て長いかな、と思っていましたが、実にあっという間。
むしろ、時間が短いくらいです!

そうして、準備のできた方から退室していただき、終了しました。

参考になりましたか?
こんな雰囲気でやっています。
良かったら一度、ご参加ください!
きっといろいろ学び、気付けると思います。

<グループカウンセリングの案内ページに戻る>


あわせて読みたい