頭でわかっているのにできないこと。



頭でわかっているのに、できないこと。たくさんありませんか?

・もっと優しくしてあげればいいのに、いつも怒ってしまう。
・部屋の片づけをした方がいいって思うんだけど、いつもテレビをつけてしまう。
・外食はなるべく避けようと思っているけど、家で作るのが面倒で外で済ませてしまう。
・体を動かした方がいいってわかってるけど、なまくらで動けない。
・「ごめん」て言えばいいのかもしれないけれど、ついつい意地を張ってしまう。
・カウンセリングやセミナーを受けたほうがいいってわかってるけど、理由をつけて伸ばしてしまう。
・今週中に締め切りの原稿があるのに、つい遊んでしまう。
・夏休みは今日までなのに・・・宿題を何もやっていない・・・(笑)

こんなこと、枚挙に暇がありませんよね。

一日の中で、幾度、この思いにぶつかるか?ていうくらい頻発しているのかもしれません。


これは心理学の基本にある原理で「意識」vs「潜在意識」の争いと言えます。
意識レベルではやらなきゃと思っていても、潜在意識で嫌だ、と思っていればそっちが勝ってしまいます。

潜在意識はとてもパワフルなので、頭でどれだけ考えても、潜在意識がNOと言っていることは、なかなか実現が難しくなります。
だから、物事を実現させるには、私たちの潜在意識との付き合い方がとても大切になってくるのです。

潜在意識とはいわば「感情」です。

「部屋の片づけをしなきゃ」という意識の命令に対し、潜在意識は「えー、そんなんめんどくさいやん。疲れてるし、やりたないわ」と思っていたとすれば、片づけは実行できず、潜在意識のリードによってテレビのリモコンに手を伸ばしてしまうのです。そして、気が付けば、テレビ番組に夢中になっている・・・という現実が生まれます。

昨今話題の引き寄せの法則も、この潜在意識を変えることに重点を置いてます。
「引き寄せたい現実をリアルに思い描いて、それが実現しているかのような感情を感じましょう」
と言いますよね。

「感情」なのです。カギは。

だから、頭で考えていることができないからと言って、自分を責めるのは意味がないんです。それでもつい責めてしまうものかと思うのですが。
潜在意識がNOと言ってることを受け入れ、まずは、そこに寄り添いましょう。

カウンセリングではこんな素敵な(えぐい?)セッションをすることがあります。

「部屋の掃除なんかしたくない!」って言ってもらえますか?って。

えーーっ!!ですよね。そんなんしたら、本当にしなくなっちゃう!って思うかもしれません。でも、大丈夫。今のままでもできませんから(笑)

潜在意識に寄り添うということは、今起きている現実を受け止めることと同義です。
それは潜在意識が引き寄せているものですから。

だとすると、「部屋の片づけをしたいのにできない」という意識レベルの葛藤は、潜在意識レベルでの「部屋の片づけはしたくない」という思いを想起させます。
ゆえに、それにしたがって表現してみるんです。

意外とすっきりします。でも、そのあとに理性がざわざわしますけど。
だから、何度でも言ってもらいます。すっきりするまで。

・「やさしくなんかしたくない!!」
・「家でご飯を作りたくない!!
・「運動なんてしたくない!!」
・「ごめんなんて言いたくない!!」
・「カウンセリングやセミナーは受けたくない!!」
・「締め切りよりも遊びたい!!」
・「宿題なんてしたくない!!」

ポイントは「~したくない」「~したい」という「願望・欲求」スタイルにすることです。

その言葉を素直に言えるようになると、感情がもっと動き出します。

「だってむかつくんだもん」
「だって疲れてるんだもん」
「だって面倒なんだもん」
「だって怖いんだもん」
「だって束縛されるの嫌だもん」
「だって遊ぶ方が楽しいもん」

そこで、そんな言い訳しない!!と自分を責めないこと。
子どもの言い訳に付き合ってあげるような気持ちであげるんです。

これを「自己受容」と言います。

そして、その感情に対してどんどん許可を出していきます。

「怒ってもいい」
「疲れてるのか。頑張ってるもんな」
「一生懸命仕事してるもんな」
「そりゃあ怖いわなあ」
「あなたは自由の人だものね」
「たしかに遊ぶ方が楽しいよね」

受け入れてあげると、心は徐々に落ち着いていきます。安定していくんです。
そして、安心感が心に広がります。

そうすると、言うことを聞いてくれる態勢ができあがっていくんです。
もちろん、そのためには「むかつく」ことを解消したり、「疲れ」を取り除く段階を踏む必要があるでしょう。
そこではちょっと時間を割いてあげる必要がありますが、でも、ちゃんと自分を見つめることで、意識と潜在意識のつながりが良くなっていきます。

そうして、

「むかつくのは分かるけど、たまにはやさしくしてあげよ!」
「じゃあ、今日は簡単なものでもいいから家でごはん作ってみようか」
「ちょっとその辺まで出かけてみようか」
「今日は勇気だして、ごめんって謝ってみよう」
「勇気を出して申し込んでみようか」
「遊んだあとは締め切り頑張ろうね」
「できるところまで宿題しよう」

と働きかけてあげると、心は意外と素直に従ってくれるものです。

もちろん、ここまでたどり着くのが難しいかも知れませんが、自分の心に寄り添う気持ちを持つことで、逆に自分との付き合いが楽になってくると思います。

実のところ、対人関係の基本は自分との付き合い方に帰着するんですね。
自分との付き合い方がうまい人は、人ともいい関係を築きやすいんです。

また、このアプローチは、そのまんま子育てにも当てはまりますね。

参考になりましたら幸いです。

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