*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*
他の人と比べて劣っているように、足りないように感じる部分。
そこを私達は「欠点」とか「短所」と呼んでしまいます。
それが自己嫌悪や自己否定、挙句は、自信を失わせることになってしまいます。
でも、別の角度から見れば、それは他の人とあなたが明らかに違う点。
すなわち、あなたという人を表す“個性”の一つと言えるのです。
周りの人と同じであれば、あなた自身の存在感は薄れていきます。
むしろ、周りの人に合わせようとして、逆に自分を隠してしまっている人も少なくないのかもしれません。
没個性。
せっかく生まれ持った個性なので、それを隠してしまうのはもったいないことではないでしょうか。
もし、あなたが欠点を個性として認めることができたとしたら、逆にそれをアピールすることで、相手から好感を引き出すことができること、ご存知でしたでしょうか?
例えば、
「私、落ち着きがなくて、ひとときもじっとしてられないんですよ。せわしなかったらごめんなさいね」
と先に断ってしまえば、たとえ、あなたが落ち着きのない態度を取ったとしても、「確かにこの人ってじっとできない人だなあ」と思われるだけです。
そして、むしろ、それが親密になるきっかけを作ってくれたりもします。
しかし、落ち着きの無さを否定し、隠そうとしてしまうと、まず、落ち着かなきゃと気を使う余り、自分らしい発言や態度も潜めてしまいます。
そし、もし、つい落ち着きの無さが出てしまったとしたら、「この人、何か他にしたいことがあるのかな?私との時間に集中できないのかな?」とネガティブなイメージを与えてしまうことでしょう。
否定は否定を招くもの。
嫌悪は嫌悪を招くもの。
よって、欠点を否定したり、嫌悪するのではなく、ひとつの個性として“受け入れる”ことで、だいぶ、肩の力が下りて生きやすくなるのではないでしょうか。
あなたの、個性は何でしょうか?