「大事な人を傷つけてしまったとき」



*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*

私達は自分自身をめちゃくちゃにしたいとき。
例えば、罪悪感に苛まれていたり、自己嫌悪が強く襲ってきたり、自分自身をひどく扱っているときほど、大切な人を傷つけてしまうものです。

なぜかというと、大切な人を傷つけることは自分自身をさらに苦しめる方法になるからです。

だから、自分自身を癒し続けること、これが大事な人を傷つけない一番の予防策だと私は思うのです。


そして、大事な人を傷つけたリスクはとても大きなものです。
別離や絶縁などの相手を失う結果を招くこともあれば、逆にさらにひどく攻撃されることによってあなた自身がさらに傷ついてしまうこともあるのです。

しかし、まず、大人として大切なことは、自分がしてしまったことに責任を持つこと。
そして、その結果引き起こされることに覚悟を決めること。

言ってしまった言葉は取り返せません。
やってしまった態度はもう消せません。

言い訳をしたり、誰かのせいにしたり、あるいは、無かったことにしようとしても、自分自身は騙すことができないのです。

だとしたら、大事な人を傷つけてしまったことを謙虚に受け止め、その結果引き起こされることを受け入れる覚悟を決める必要があるのです。

そして、その謙虚さや、あるいはその結果がもたらす痛みこそ、あなたに大きな学びを与えてくれるものになります。

大事な人を傷つけて失ってしまったとしたら、二度とそんな態度は取りたくありませんよね。
だからといって、そこで自分を責める必要はないのです。エゴに負けてはいけません。
その痛みを糧にし、学びとし、さらに自分を成長させる研磨剤に変えてみませんか?

私達は人間である以上、必ずあやまちを犯すものです。
情熱的な人間であればあるほど、言ってはいけないことも言ってしまうものです。
だからそれを悔やむよりも、失敗は起こるものであり、それをどう受け止め、生かしていくか?に意識を向けるほうが賢明ではないでしょうか。

大事な人を傷つけてしまうこともあるでしょう。
しかし、そこから謙虚に学んだ分だけ、あなたはそれを繰り返さなくて済みます。

また、謙虚に学ぼうとする分だけ、その人に素直に頭を下げ、謝罪し、そして、結果を受け入れることができるようになります。

そのとき、過ちを犯した自分を許し、相手を謙虚に受け入れ、そして、さらに成長した自分に出会えることでしょう。

心の処方箋

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