[4/14]解放と手放し、そして、少しずつ変わり始める夫婦関係。


カウンセリングの実際「浮気と離婚の危機とセックスレスの向こう側にあったギフト」

[4/14]解放と手放し、そして、少しずつ変わり始める夫婦関係。

カウンセリングの中では、こうした問題の主な原因となる家族関係を掘り下げるよりも、友美恵さんの持っていた様々な心の荷物を下ろすことを最優先していきました。
カウンセリングを受け始めてしばらくの間は、状況がどんどん悪くなっていきましたから友美恵さんは何度も何度も絶望に襲われ、「もうダメなんじゃないか」などの強い不安や怖れでいっぱいだったんですね。

こういう状況で論理的にあれこれ分析しても意味がありませんよね。動いているのは感情なわけだから、そこで思考的になっても逆効果だと思うんです。
だから、時間がかかったとしても、じっくりその感情に向き合い続け、一つ一つ丁寧に解放していくことが大事だと思っているのです。

様々なイメージワークを使って少しずつ心を解放していくと、友美恵さんも徐々に落ち着いてこられます。


それと同時に、ご主人に対する執着を手放していきます。
お互いが自由であること、人生の選択権をお互いが持っていることを受け入れていくのです。
執着心は自分で自分の首を絞め、ご主人を束縛する鎖のようなもの。
「もし、夫婦じゃなくて、恋愛だとしたら、振られて別れている状態ですよね?」
「だからこそ、元鞘に戻る、のではなく、新しい関係を始められるように、お互いをもっと自由にしてあげましょう。そうして、もう一度お互いを選びなおすんです」
という方向でセラピーを進めていきます。

そうするととても不思議なことに、友美恵さんが執着を手放していくことに呼応するように、今度はご主人も苦悩の様子を見せ始めたそうです。

ご主人は仕事も忙しい上に、結婚(妻)と浮気(彼女)との二重生活ですから、かなり疲れが溜まっていきます。
それに高給取りと言っても、まだまだ中堅・若手ですから、経済的にも疲弊していきますし、元々浮気ができる性格ではないために、そのストレスも溜まっていくんですね。

全然そんな素振りは見せなくても、彼が本質的にマジメで、きちんとした人であればあるほど、奥さんと浮気相手の彼女、双方に対する罪悪感はとても強いものになります。
両天秤をかけているようで、でも、どちらに居ても幸せを感じられない状態なんですね。

つまり、浮気相手と一緒にいるときは、心のどこかで奥さんに対する罪悪感を抱え、奥さんと一緒にいるときは浮気相手を恋しく思い、とかく、心は休まりにくいのです。

また、こういうケースでは、「もう二人ともいらん!一人になりたい!」と強引に別居(一人暮らし)を始める方も少なくありません。
あるいは優柔不断さを発揮して「自分では決められないから、誰か決めて!」と問題を丸投げしてしまう人もいるくらい。

それくらい、こうした生活は精神的なストレス・負荷が大きいものです。

そういう時こそ、改めてご主人と向き合い、愛することを選択していくのです。

こうした浮気の問題は、問題が進行中の場合も無価値感や絶望、寂しさ、悲しみ、怒り、嫉妬などの感情に苦しめられますが、浮気が解消し、ご主人が戻ってきた後は後で、これまた大変なプロセスが待受けていることが多いんです。

例えば、迷子になった子どもというのは、すぐにはあまり泣かないんですね。お母さんを探して無表情で右往左往します。
そして、お母さんを視線に捉えた瞬間に、わーーーん!!!と大声で泣き出すんです。

つまり、迷子になっている間は怖れが強くて何もできず、お母さんと出会ってホッとした瞬間にそれまで我慢してた感情がどかーんと出てくるわけです。

浮気を始め様々な問題にも似たところがあって、浮気が解消され、元の夫婦関係に戻りつつあるときに、それまで抑圧していた怒りや嫉妬、怖れなどの感情が一気に噴出してしまうことが少なくないんです。

そうすると、せっかくうまく行き始めた頃に、奥さん側からそれをつぶしてしまうことだってあるんです。

だから、私はまだ浮気が解消されていない段階で、「既に戻ってきたことを前提としたイメージワーク」を提案することがあるんですね。

いわば、予防接種のようなものですが、この段階でこうしたセッションをしておくことで、改めて“夫をパートナーとして選択する”という意思確認の意味もあります。

実は夫の浮気の問題は、奥さんが被害者で、旦那さんが加害者になるので、奥さんは選ばれる側、夫が選ぶ側と思われがちです。
(元鞘に納まるとしたら、ご主人が奥さんともう一度やり直そうと決意することがきっかけですから)

でも、実はその後に“もう一度、奥さんがこの人をパートナーとして認めるのか?”を選択する時期がやってくるんですね。

今お話しました「旦那が帰ってきた後に感情が爆発」というところにも関係があるんですが、最後の最後は、浮気を解消して戻ってきた旦那を許し、パートナーとして受け入れるか?という選択が残っているんです。

実際、浮気されている間は必死に夫の気持ちを取り戻そうと頑張っていたとしても、その根拠が女の意地やプライドだったとしたら、ご主人がこちらを振り向いた瞬間に目的が達成されて、ご主人を受け入れられなくなります。

浮気されて傷ついた分、それを許すのはとても困難な道です。
自分のプライドが優先されてしまうと、とても許すことはできません。
本当にご主人を受け入れ、許すとすれば、それは心からの愛のほかにはないのです。

だから、浮気の問題でカウンセリングに来られた方には、先ほどの
「奥さんの方が浮気しないでくださいね!」
というのと、もう一つ、
「最後は奥さんがもう一度ご主人を選択するチャンスがやってきますからね!」
というのを必ずといっていいほどお伝えしています。

そういう意味でも、まだ解消されていない段階で、もう一度旦那を選ぶセッションをしておくと、後々「この人と本当にやっていけるのか?」などと心が揺れ始めたときに有効になってくるんです。

尚、このアプローチは、目標達成や夢を叶える方法としてよく使われます。
「夢が叶った気分を十分に味わうと、その夢が実現しやすい」と言われ、実際にその目標を達成した気分が成功に導いてくれるのです。

カウンセリングの実際

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