[5/14]再び奈落へ。次々と起こる良くない展開と、それを受け止める心。



カウンセリングの実際「浮気と離婚の危機とセックスレスの向こう側にあったギフト」

[5/14]再び奈落へ。次々と起こる良くない展開と、それを受け止める心。

しかし、プロセスとは皮肉なものでして、少し友美恵さんの心に余裕が出てきたと思ったら、今度は最悪の展開になってしまいました。

何かの拍子に彼と女性の写真(しかもエッチな)を見つけてしまったんですね。
彼がどういうわけかパソコンに保存していたらしいんです。男性は車やカバンの中に証拠品を置き忘れていたり、こういうことをよくやりますね!本当は気付いてもらいたいのかもしれません・・・。


しかも、その女性は今回問題になった浮気相手よりも前に付き合っていた女性のものでした。
すなわち、彼は少なくても二人の女性と浮気をしていたことが分かってしまったんです。

一瞬のうちに頭が真っ白になって、その写真がなんなのか、誰なのかがわからなくなるくらいショックを受けた友美恵さん。
せっかくご主人とやり直そうと決意していたのに、それも脆くも崩れ去りそうになっています。

また同時に、パソコンのメールの痕跡などから、彼は浮気相手の彼女と別れ、友美恵さんとも離婚を考えているらしいことが分かりました。
まだ離婚までは難しいけれど、とりあえず別居を考えてることも分かりました。

自業自得とはいえ、その頃のご主人もだいぶ一人で悩んでいる様子で、体調も崩し気味です。
しかも、ちょっとウツっぽくなっていたようで、彼らしくないネガティブな言葉もよく飛び出すようになっていました。
(余程罪悪感が強くて、自分を責めていらしたんだろうな、と私は感じていました)

そんなご主人に頑張って接しながら、でも、一方ではいつ離婚を切り出されるか、すごく不安を感じていた友美恵さん。

でも、徐々に不思議と楽な自分も出てきているんですね。余裕があって、何とかなるんだろうな・・・と思っているような自分。
時にはすごく落ち込むことはあっても、自然と立ち直って、変な余裕を感じてる自分。

むしろ、「もっと悩まなければ、もっとショックに打ちひしがれなければダメなんじゃないか?」と思うくらいに・・・。

でも、ほどなくして一番怖れていたことが起きます。

ご主人から離婚を考えていること、そのためにまずは別居をしたいことを切り出されたんです。大きなショックとともに目の前が真っ暗になる友美恵さん。

でも、それまでの執着を手放したり、自分に意識を向ける方向性が奏功したのでしょうか。
覚悟ができていた彼女はパニックになることなく、ひとまず受け止めることができたのです。

とはいえ、具体的にはどうする手もなく、しばらく経過を見守る他ありません。
ご主人もまだ離婚や別居に同意を求める態度ではなく、「考えてる」という表現でしたから、まずはじっくり構えておくことがベストかと思われました。

カウンセリングの効果というのは、こういう何気ないところにひっそり存在していたりします。

そして、彼女も時々おっしゃってくださってたのですが、
「いざとなったら、根本さんのところに行って話を聞いてもらえばいい、と思うと不思議と心は落ち着いて楽になるんですよね」
と思えたのはすごく大きいと思います。

実はカウンセラーとして、一番嬉しいのがこれなんです。

「何かあったらカウンセリングに行けばいいや」と思ってもらえたら、きっとそれだけでクリアできる感情はたくさんあるはずなんですね。
もちろん、私の営業的には辛いですけど(苦笑)、でも、そういう風に思って楽になって、頑張ることができたり、乗り越えられたりしたら、それはとても素晴らしいことです。

友美恵さんが私をこういう風に信頼してくださったことはとても嬉しかったですね。

そして、こんな離婚や別居を突きつけられた状態であっても、友美恵さんはご主人を愛そう、許そうとされていたんです。これが素晴らしいです。
それが「余裕」を作ってくれたんじゃないかな、と思います。
(「夫はこの人じゃなきゃダメ!」というのは執着ですが、夫を許し、手放そうとするのは愛なのです)

クサイ話なんですが、愛に勝るものはありません。被害者になって夫を責めることもできますが、それを敢えて愛する方にエネルギーを注ぐことが解決への鍵なのです。

こうした信頼や愛のあるところでは、どんな不安や怖れが来ても乗り越えられる強さが心に根を張ります。
地に足を着け、しっかり現実を見据え、信頼と愛の下に今の自分を置くことが出来れば不安や怖れの向こう側に確実な光明を見出すことが出来るでしょう。

ほんとうに腹が括れた時って、最悪の状態で、もうだめだと誰もが思う状態でも、細くとも光が見えるものなんですね。
ほんとうにどうなるんだろう???と思いながらも、「きっと大丈夫。何とかなるはず」と未来を信頼できるようになるんですね。

それが「腹を括る」ということで、カウンセリングの初期では一番の目標とするところで、これができれば、最悪の状況の中でも光を見出す事ができます。

そんな問題にしっかり腰を据えて向き合う覚悟のことを「コミットメント」とも言います。

友美恵さんも、知らず知らずのうちに腹が括れていたようです。
そして、腹が括れると、プロセスは大きく動き出します。
特に、ご主人との関係性が見えないところで変わり始めるんです。

離婚や別居を切り出されながらも前向きにやっていこうという気持ちがしっかり心に根を張るんです。
もちろん、それはご主人に執着することではありません。
時にはご主人を愛するために離婚を選択することも覚悟することがコミットメントです。

「ご主人の幸せのために、手放すことができますか?」とても過酷だけれど、真実のパートナーシップはここでも胸を張ってYesと言えるのでしょう。

カウンセリングの実際

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