5/20 東京・心理学WSのフォローアップ(1)



ご参加くださった皆さんありがとうございました。
遅くなりましたが、アンケートにて頂きましたご質問に回答させていただきます。
いつもたくさんの温かいメッセージをありがとうございます。

心理学ワークショップ(東京)
2007/5/20(日)『豊かさの心理学~心も懐も人も豊かになるワークショップ~』
2007/5/20(日)『ビジネス・職場での人間関係について』
五反田・ゆうぽうと


【今回参加された方のプロフィール(アンケートにお答え頂いた分)】

Q.どちらからいらっしゃいましたか?

東京都内:23%、東京他:5%、横浜・川崎:18%、神奈川他:3%、埼玉:28%、千葉:8%、栃木5%、茨城8%、その他3%

Q.心理学ワークショップへは何度目でしょうか?

初めて:29%、2回目:16%、3回目以上:55%

【質問・疑問】

Q.わたしはあまり奢って貰うのが苦手なのですが(お金を出させて申し訳ない気持ちになってしまいます)、女性性を上げたら抵抗無く受け取れるようになりますか?

A.はい。きっとそうなりますよ!!
女性性を許すと受け取り上手になれます。
すると奢って貰うのも「ありがとう(^^)」と笑顔で受け取れるようになりますよ。

受け取る、というのは、“与えてくれる人に対して与える行為”でもあるんです。
いわば「与えさせてあげる」という感じで。(もちろん、偉そうに振舞うわけではありません。)

すなわち、「奢りたい」という相手に「奢ってもらう」というのは、その人の気持ちを尊敬し、敬意を表すことにもなるんですね。
また、その人を立ててあげることにもなりますし、喜ばせてあげる行為でもあるんです。

「受け取ることと与えることは実は同じ」という点も、こういうところから見えてくるのではないでしょうか?

Q.「豊かさを手に入れたらどうなるか?」というイメージを膨らませる実習がありましたが、イメージが沸かないことがありました。「手に入らない」ということが前提になっているというか。イメージを沸かせることからでないと豊かさを手に入れることはできないのでしょうか?

A.必ずしもそんなことはありませんよ。ご安心くださいませ。

ただ、こういう問いかけは、今の自分がどれくらいそのことを許し、受け入れているか?を教えてくれます。

「手に入らないことが前提になっている」とお気づきのように、自分の中で拒否したり、抵抗したり、信じられなかったり、受け入れられなかったりすると、そうした現実がやってきても翻弄されたり、流してしまったり、逃げてしまったりする事が多いようです。

僕としては「どうして手に入らないことが前提なのかな?」というところが気になります。
穿った見方かもしれませんが「自分が豊かになるとは思えない」という風に聞こえてしまいますので。

Q.「許せない」とか「復讐したい」とかいう気持ちとどう付き合ったらいいのか?自分と向き合うという気持ちにスイッチするのが難しいです。

A.それくらい救われない気持ちを感じてらっしゃるんですよね。
それは怒りでしょうか?あるいは恨みとか憎しみとか、そういうレベルの感情でしょうか?

もし、あまりにそれが強いのならば、それを上手に「自分」に向けるのはなかなか難しいのかもしれません。まして一人では頓挫してしまうことだってあるでしょう。

でも、私達のアプローチにはもう一つ、その感情を解放する、というものもあります。
カウンセリングでもそうですし、グループでのセラピーなどでも有効なのですが、無理に「自分に向き合わねば」と苦しむのであれば、その感情をもっと安全な方法で吐き出すことだってできるんです。

そういう辛い感情が心を占めてるときには、何もいい方向には向かいませんよね。
だから、その感情をどう抜くか?吐き出すか?に目を向けるのもいいのかもしれませんね。

Q.トラブルの時、性別に対する対応の違いはあるのかどうか?

A.トラブルに対応する際に、こちらや相手の性別の違いが影響するか?という質問で宜しいでしょうか?

「ない」と言いたいところなのですが、現実的には「大あり」ですね(^^)

例えば、感情的になってしまう問題の場合には同性よりも異性の方が対処しやすいことが少なくないかと思います。
また、きちんと順序だてて説明する場合には男性が、気持ちを受け入れたり宥めたりするには女性の方が向いているとも言えます。

もちろん、個人差があるので、一概には言えませんが・・・。

Q.「目標のために働く」というのができないというか、モチベーションが上がらないって感じです。とりあえず旅行(沖縄)に行くってのを目標にはしてますが、心がついてきてません。何故なんでしょうか?疲れてるからでしょうか?

A.沖縄はいいですよね(^^)僕も1度行ってすっかり虜ですわ。

確かに疲れてるのかもしれないですねー。

それと「まだまだワクワクするだけの目標に育ってない」というところがあるのかもしれません。

例えば、「沖縄に行きたい!」と思うとするでしょう?
でも、「お金ないし、仕事も忙しいし、体の調子も悪いし」と行けない理由がわんさか出てきたりするんですね。
特に初めてだとすると不安もあるし、どんなところか分からないし、とブレーキはさらに強くなります。
そんな旅行に行くくらいならば、その金でかわいい服が何枚も買えるのに!とか思うこともあります。

そうすると、「行きたいんだけど、行けない」という状態になってしまいませんか?

そこで、「行きたい」から「行く」にステップアップさせる必要があるのです。

「沖縄に行きたい!」から「沖縄に行く!」に変えるんです。

そうすると、さらに抵抗が強まるかもしれません。
特に「行きたい」と思ってるときには出てこなかった強烈な反発心が「行く」と決めた途端に出て来ることもあります。

そこでまた選択です。「それでも行くんだ!」と。

そうすると、あなたの心は勝手に「沖縄に行く事」に変わっています。
すると意識は「沖縄に行くかどうか?」から「沖縄のどこに行くか?」「いつ行くか?」に変わっていくんです。
もう「行くことが前提」みたいな感じで。

そうして「目標」を“育てる”のも一つの手ではないでしょうか?

Q.誰かの部下としてプレイヤーとして働く分には、それなりに優秀だと思っていますが、上司としてはまったくダメな自分がいます。どうすれば上司として人を育てられる人間になれるのでしょうか?

A.とても難しいご質問です・・・(^^;
慎重に答えないといけないので、こういう場ではなかなか難しいのですが、ポイントだけかいつまんでお話したいと思います。

“名選手、名監督にあらず”という言葉があります。
プレイヤーとして優秀だと、上司になったときに部下の言動が信じられない、受け入れられずに葛藤してしまうことが多いからです。

だから、そういう方が上司になったときには、何も言わずに部下の話に耳を傾けたり、黙って部下と行動を共にしてみたりしてみるのはどうでしょう?
それは部下を理解するために。
でも、ほんとうに分からなくていいんです。
きっと違う人間だから、きちんと理解なんて出来ません。
でも、耳を傾けて彼らを受け入れていくと、相手もあなたを信頼してくれるようになります。

おそらくあなたの部下達はあなたが優秀であることはもう知っているでしょう。
だから、あなたに対しては知らず知らずのうちにコンプレックスを感じます。
優秀な上司の下で働くのは、とても無価値感を刺激されますからね。

そうして、彼らを受け入れ、理解していくと、自然と、それなりにいいところ、長所が見えてきます。
その長所を見てあげると「あいつもいいところがあるんだ」とさらに味方になってあげられます。
そして、その人がその長所を発揮できるように道を作ってあげられるとさらにいいですね。

とても理想論で、なかなかこうはうまく行きませんけれど、方向性、方針としてはいいアプローチではないでしょうか?

Q.連帯が好きな女性ばかりの職場で、自由に振舞っていても孤立しないやり方を教えてください。

A.その連帯にあなたも巻き込まれそうになっているのでしょうか?それともどちらかというと孤立しつつあるのでしょうか?

で、程よい距離感を保ちたいんですよね?

自由だけど、孤立しない条件というのは理想的なんだけど、難しい面もたくさんお感じだろうと思います。
職務内容や職位などで違いがあったり、帰り道が反対方向だったり、結婚していたりすると、違いが目に見えて分かりやすいのですが、特にそう際立った変化がないと、「お高く止まってる」なんて思われてなかなか自由に振る舞いにくいところもありそうです。

そういう意味では、「仕事人として一目置かれる」存在を目指すのが一般的には無難かもしれません。
連帯を重視する職場であれば尚更。

よく頑張ってる、好成績、優秀だとすると、「○○さんはちょっと違うよね」という雰囲気を作りやすいと思うんですね。

あと仕事面で目立てないのならば、趣味やプライベートで何かに夢中になることも効果的だと思います。
例えば「あの人はサーフィンに夢中になってる」というキャラが定着すれば、それなりの距離感を自然と保てます。
(みんなと同じ趣味ではちょっと難しいですよね)

でも、もちろん、それだけではダメで、彼女達に対する心配りも大事です。
ちゃんと好みや誕生日を知っておく、みたいな。

つまりは「憧れのお姉さんキャラ」を獲得する事なんですね。

ちょっと頑張りが必要なところも否めないのですが、でも、好きなこと(仕事なり、趣味なり)を思いきり楽しんでいれば、自然と自分のスタイルを取れる可能性は高いと思います。

でも、そこには女の世界独特の嫉妬や足の引っ張り合いなどもありますから、やはり、どこでも通用する方法とはいえないかも知れませんが・・・。

参考になれば幸いです。

(その2へ続く)

ワークショップのフォローアップ&テキスト集


あわせて読みたい