*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*
とても退屈しているとき、まずは無理に盛り上げようとしないことが大事です。
私達はそこでまた頑張って何とかしようとすることが多いのですが、もっと虚しく、寂しく、つまらなくなってしまいますし、自己嫌悪も強くなるでしょう。
それがやるせなさにもなり、やりきれない気持ちから、怒りへと向かう(自分や他人への攻撃)こともあるでしょう。
そこで、退屈な状態にもきっと意味がある、と考えてみましょう。
そこで、まずは自分が今、何を許していないのか?を考えてみましょう。
本当はすごく欲しいものがあるのに、それを自分に許せずに諦めようとしてしまえば、自然と無気力になり、毎日がつまらなくなるとは思いませんか?
退屈だなあ、と感じるとき、私達は意外にも、
自分がステップアップすることを許せていなかったり(1)、
疲れているのに休むことを許せていなかったり(2)、
自分にいつも厳しい戒律を課して息が詰まってしまってたり(3)、
自分自身に何かを許せていない状態にあることが多いのです。
もちろん、時間や経済面で、あるいは環境のせいにしてしまうこともあるでしょう。
でも、それを本当に自分に許したとき、私達はその困難を越える力を手にすることができます。
でも、あなたにとって新しいワクワクするものに挑戦すること(1)や、
じっくりと自分に休養を与えてあげること(2)や、
自分に対してもっと寛容な考え方を身に付けること(3)は、
実はとても怖い事のように感じているのかもしれません。
その葛藤が行き着くところが、“退屈”で“つまらない”な状態なのです。
先に進めたいけれど、怖くて進めない、その思いをずーっと繰り返すとしたら、そこで燃え尽き、諦めてしまうし、かといって後退も出来ない状態に追い詰められてしまうでしょう。
ちょっと思い切った勇気が必要かもしれませんが、今、あなたは何を自分に許してあげるときなのかを見つめてみましょう。
そして、その方向に、一歩、踏み出してみます。
きっと世界は変わり始めるはずです。
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この退屈感から抜け出すとき、今までの停滞感とは別に、むしろ何かに引っ張られるように感じられることがあります。
そうすると、逆に「こんなことでいいのか?」という疑念がわいて、再びブレーキをかけてしまったりするのです。
例えば、自分が休むことを許せなかった人が、そのチャレンジを始めると、どんどん自分が堕落した、怠け者になっていくように感じます。
気持ちとしても、例えば「もっと眠りたい」「もっとゆっくりしたい」「誰かに甘えたい」などと今まで禁止していた色んな思いが溢れてきます。
だから、それが怖くて、再び自分が休めないように持って行きたくなるんですね。
だから、一度許し始めたら、自分がもう十分と感じるまで、あるいは、周りの流れが変わるまで、許し続けることが大切です。