9/10 名古屋・心理学WSのフォローアップ



ご参加くださった皆さんありがとうございました。
大変長らくお待たせしましたが、アンケートにて頂きましたご質問に回答させていただきます。
参加されていない方にもできるだけ分かりやすいようにさせて頂いているつもりですので、どうぞお時間のある時にお楽しみ下さい。

*心理学ワークショップ(名古屋)*
2005/9/10(Sat) 13:30~17:30『日々に役立つカウンセリング手法』
2005/9/10(Sat) 18:30~20:30『目標設定~自分が進む方向を指し示すもの~』
名駅・中小企業センター


Q.相手の話を聞きすぎるのか?自分の話したいことが伝えられないときはどうしたらいいですか?

A.相手の話を十分聞いてあげ、相手の心に余裕が生まれてくると、こちらの話を聞いてくれやすくなります。

そのためにも「きちんと聴く」ことが大切なんですね。
それは相手の人が「話を聴いてもらった!」という実感が持てる聴き方なんです。
だから、聞き過ぎるってことはないと思うんですよ。
もっともっと前向きに話を聴いてあげられるといいのでは?と思います。

特にいっぱいいっぱいな相手とのコミュニケーションは、一方的に聞き役に回ることが多くなりますよね。
そして、自分の話を全然聴いてもらえなくて寂しく、哀しい気持ちになることもあるでしょう。

でも、相手に自分の話を聴く受け皿がないにも関わらず、自分の話をしようとしたら、どうなるでしょうか?
それは水で一杯になっているコップに更に水を注ぐようなものではないでしょうか。

ただ、ずーっとひたすら聴き続けなければいけないのでは?と思われるかもしれませんが、カウンセリングでの経験上、どんな方でも大抵は30分~1時間続けて話を聴いてあげるとスッキリし、こちらの話を聴いてくれやすくなります。
(時間はあくまで目安ですが、ずーっと聴き続けなければいけないわけではないんです・・・)

ですから、まずはその時間だけでもじっと耳を傾けてあげてください。
きっと相手の方から『お前はどう思う?』とか『ふぅー、なんか、すっきりしたよ』と言った“バトン”が手渡されるようになると思いますよ!

Q.義母を理解しようとしているのですが、どうしてもやり方が違うことがあります。これからもこういうことは増えるはずですので、どう対処していったら良いのでしょうか?

A.嫁に行った先での習慣の違いに慣れるのは難しいですし、自分を合わせなければ・・・、自分のやり方を変えなければ・・・というプレッシャーや拒否感が出てくる事も少なくないと思います。

相手のお義母さんが自分を理解してくれるタイプならば良いのですが、あからさまに嫌悪感(嫉妬や嫌味)を示す場合もあり、難しいですね。

でも、それも今の自分に与えられた一つの“課題”と思って乗り越えて行くことが大切です。
ポイントはいくつもあろうかと思いますが、その中でも特に大切と思われる二つをご紹介したいと思います。

一つ目は、ご主人との関係です。
ご主人との関係が良い状態の時、きっとあなたは心が寛容になりやすくなっているはずですね。
夫婦で理解しあえていることが実感できる分だけ、心に余裕が生まれ、お義母さんを理解し、受け入れられる余裕は広がっていきます。
そして、この器は無限の広さを持ちますから、あなたがご主人との関係を良くすればするほど、お義母さんとの関係も結果的に良くなっていきます。

ですから、まずは、ここに注力されると良いのではないでしょうか?

嫁姑問題は根深いもの(エレクトラコンプレックスなど)があり、一言では言い表せないのですが、僕はこうしたご相談を頂いたときには、この観点からお話を伺う、アドバイスさせていただくことが多いです。

そして、二つ目のポイントは“なぜ?”ということ。
理解しようとされる姿勢はとても素晴らしいことだと思います。
でも、育った環境も時代も違えば、お義母さんは母親業もずっと長いわけですから、こちら側の理解を超えることはたくさんあるはずです。
つまり、簡単に受け入れ、理解できることの方が少ないのかもしれません。

例えば、戦後しばらくは家長制度が色濃く残っていましたが、今の時代は違いますよね?(地域、家庭によってまちまちなのはもちろんですが)
でも、そこで「今は時代が違うのよ!」ってお義母さんを更正させようとしても、あなたが煙たがられるだけで、何のメリットもありません。
(むしろ、デメリットの方が圧倒的に多いと思います)

だから「なぜ、お義母さんはそういう風にするのだろうか?」をより深く見つめてあげてください。
これはお義母さんを理解するだけでなく、その息子であるご主人を理解することにも繋がりますので、一粒で二度美味しいテーマなんですよね。

そして、理解した分だけ、お義母さんも理解してくれるようになります。
そこで、あなたの意見を初めて受け入れてくれるようになるんですね。
それまでは忍耐を学ぶことも多いかと思いますが、じっと深く見つめてみてください。

自分に余裕がなくなって来たら、友人やカウンセラーに話を聴いてもらってガス抜きも忘れずにしておくといいですよ。
自分ひとりの問題にせず、みんなで向き合う体制を作ることで、それもまた心労を減らしてくれますね。

Q.「好き」という感情にいつも触れていたいと思うのですが、いつも言い訳や無力感、自己嫌悪が出て来てしまいます。そういう時はどうしたらいいのでしょうか?

A.自分に余裕がなくなると、あるいは、面白くないことがあったりすると、好きなことも嫌いになってしまうことがありますね。
大好きなはずの誰かを傷つけてしまうことも誰しも経験することだと思います。

自己嫌悪や無力感の本質は、そんなネガティブな自分を愛してあげるところにあります。
コレは非常に難しいことに思えますが、「好き」に触れ続けるためにはとても大切なアプローチなんですね。

いつも晴れの日ばかりではないように、心にも雨が降ったり、雪が積もったりします。
自己嫌悪して自分をボロクソにしてやりたい日もあるんですよね。
そこで、「それくらい自分は疲れてるんだなあ」とか「投げやりになっちゃってるんだなあ」とか「傷ついてるんだなあ」とか、自分自身に対して寛容になることが大切です。

当たり前のことなのですが、なかなかできる事ではありませんので、毎回毎回チャレンジの連続です。

自己嫌悪しているときにこそ、できるだけ自分に優しくしてあげましょう。

私達はしんどく、余裕がないときに限って責めてしまうことが良くあります。
まるで42.195kmを走り終えたばかりのマラソン選手に、鞭を入れるかのように。

自分がより楽になれる選択ができるように、今日からチャレンジしてみましょうね。

***

ご質問以外にも温かいメッセージやご意見多数ありがとうございました。
今後の役に立たせていただこうと思います。

個人カウンセリング以外でなかなか触れ合う機会も少ないですから、こうしたアンケートを通してメッセージを送って頂けるのは本当に嬉しいですね。
ありがとうございます。

これからも宜しくお願いします。

ワークショップのフォローアップ&テキスト集

あわせて読みたい