(11/21)その手には乗らないぞ



ここ数日、夢中になって読んでいた小説を読了しました。
4巻セットの長編小説だったのですが、
1巻目・・・様子を見ながら2日くらい
2巻目・・・ちょっと中だるみして3日くらい
3巻目・・・夢中になってきて1日
4巻目・・・止まらず半日
と読むスピードにも僕のパターンが現れてるものです。

読み終えた後にははらはらドキドキ楽しめた満足感と、これで終わりかあ・・・という一抹の寂しさが伴うものです。
映画でも同じですね。

でも、小説や映画というのは、何度も繰り返し楽しめるから良いですね・・・

今はお腹一杯!って感じの今回の小説も、数ヶ月経てば、また新鮮味が出て新しい読み方ができるんじゃないかと思います。
それまでは本棚に眠っていただくか、友人諸兄に貸与するか、という感じです。

・・・などという書き方で、ちょっと小難しい歴史小説なんぞを読んでいたんじゃないか?とバレてしまうところもまた宜しいかと(笑)

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流れの変わり目というのは、気付かないうちにやってくるものかもしれません。
夜明け前が最も暗いといわれるように、良い兆しは最悪の状況の中に芽生えることも少なくありません。

普段あまり目にしないネガティブなことが起きるときというのは、自分自身の成長を促されているサインだったりしまして、それを機会に自分自身を見つめなおし、更に良い方向にステップアップするチャンスです。

でも、ちゃんとそこにもエゴの罠が用意されていて、ともすれば被害妄想に陥り相手を恨む日々を重ねますし、あるいは罪悪感に苛まれて自分をさらに酷く罰し続ける生活を生み出します。

どちらも行き着く先にはぼろぼろに傷ついた自分と、もう手の付け所のない現実だったりします。

そこでは「その手には乗らないからな!」というある種の開き直りが有効です。

でも、それが難しい。
カウンセリングでお会いする方は、自分ではもうどうしようもない状況に陥ってる場合がまだまだ多いですね。
危険回避のために、自分を進んで成長させるために最初から利用される方というのは今はまだ少ないのかもしれません。

みんな必死に頑張って生きてこられた方ばかりです。
そうは認められなくても、そうは感じられなくても、僕は断言しちゃいます。

そして、その状況でもなお頑張ろうとされてる方が多いんです。
だから、開き直る余裕すら持てなくなってしまうのかもしれませんね。

この文章を読んで「私はまだまだ頑張りが足りないから・・・」と感じられた方は、ほぼ間違いなく、僕に言わせれば「頑張りすぎてる方」だと思います。

気付かないものなんです。
自分のことは・・・。

僕がよく使うセラピーに「リラクゼーション系」と勝手に名づけてる類のものがあるんです。
体や心の力を抜いて、心をほぐしていくようなイメージワークです。
こういうアプローチで、まずは心に余裕を作り出し、それから本編の問題に向き合いましょうねっ!という提案とともに行うセラピーなんですけど、案外これが奏功することが多いようです。
(後で頂く感想を目にすると・・・)

「こんなに私っていっぱいいっぱいだったんですね・・・」
「そんなに疲れてるとは思いませんでした・・・」
「まだまだやれると思ってたんですけど・・・」
という気持ちを後で聞かせていただくことが多く、実際今日も何名かのお客さまから、そんなメールを頂きました。

荷物いっぱい背負ってたら、前に進むのもしんどいでしょう?
だから、まずはその荷物を少しでも軽くしましょうよ。

張り詰めた心のまま突き進んでいったら、いつかぷちりとその糸が切れてしまうでしょう?
まずは心をゆるりとほぐしてから先に進みましょうよ。

そんなメッセージを託すことが多いです。

暗闇を進むような時には、ふと目先を変えると、一筋の光を目にする場合も少なくありません。
目先を変えるには、今の状況に対して「その手には乗らないぞ」と思える余裕を作ることが、まずは一歩目なのではないでしょうか・・・。


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