(8/22)生理的に嫌なのはなぜ?



ここ数日、ちょっと気持ち過ごしやすい日が続いてますね。
夜もエアコンを切って眠れるようになりました。
このまま涼しくなってくれるのは有難いような・・・でも、ちょっと寂しいような・・・。

21日は大阪の心理学講座にご参加下さいましてありがとうございました!!
打ち上げにもいつもよりも多くの方に来ていただきまして楽しかったです。
また、頂きましたアンケートを読ませていただきながら、このページでご質問にお答えしていこうと思っていますので、楽しみにお待ち下さい。

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リクエストシリーズ。
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「生理的に嫌なのはなぜ?」
よくシャドーとか言いますが、
それ以前に生理的に拒絶を感じてしまう人っています。
それはいったいナンなのでしょう?
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こちらの心理学講座で原がシャドウについて説明してくれてます。

生理的な嫌悪感というのは、何がダメっていうよりも、嫌なもんは嫌っ!!て感じがしちゃうものですよね。
だから、自分の痛みが投影されてる(=シャドウの定義)だとしても、なかなかピンと来ないところがあるんじゃないかと思います。

でも、カウンセリング的、心理学的に見れば、やはりそれはシャドウということになります。
一般には目で相手を認識し、その情報が頭で処理されるんですけど、人間には「反射」という作用がありますよね。
熱いヤカンに触れたら無意識的に手を引っ込めるって防衛本能です。
(学校の生物の時間に習うんでしたっけ?)

生理的な嫌悪感というのは、この反射に類するものじゃないかな~と思うんですよね。
つまり、自分が意識している/していないに関わらず、何か「やかんに触ってしまった」ということが起きてるんじゃないかと考えてみたらいかがでしょうか。

人は目だけでなく、色んな器官を使ってヒト・モノを認知しますね。
相手を頭できちんと認識する以前に、何かを感じて「嫌っ!」となってしまうんじゃないかと思います。
この辺は心の中の無意識的な部分が関わるものですから、なかなか実感できないこともあろうかと思います。

だから、僕がこうしたご相談を受けるときは、まずは
1.遠くからでもいいからじーっと相手を見てみる
2.何が嫌なのかを思い巡らせてみる
3.どんな嫌さなのか、心を見つめてみる
ことをお勧めしています。

特に「3」が重要です。

嫌な感情を感じているのは、他ならぬ自分ですから、その感情を見ていくことが大切なんですよね。
そういう嫌な感情を昔感じたことがあったとしたらいつだろう?って考えて見ましょう。

娘を持つ身としては将来の不安材料でもあるんですけど(苦笑)、思春期に入ると、女の子はお父さんを嫌悪することが多いですよね。
「きもい」「一緒にいると思うだけで嫌」
そんな気持ちを抱かれた女性も多いんじゃないでしょうか。

でも、そこで実際は何が起きているのか?といえば、自分が性的な成長をし始めて「男性」「女性」の「性」の部分を意識し始めたことが原因だったりします。
お父さんが急に不潔になったわけでも、急にスケベになったわけでもないですよね。
お父さんは以前から、不潔で、スケベだったかもしれません。
自分が変わったから、お父さんのその部分が嫌になったんです。

でも、そんなことを言われたとしても、なかなか受け入れることは難しいと思います。

人への生理的な嫌悪感というのも、これと似たようなところがあるんじゃないでしょうか。
自分の心の中に、受け入れられない何かがあり、それを持った人を感じると、反射的に「嫌っ!」となってしまう、という。

だから、自分が無意識的にタブーになってるものを相手に投影している、という見方になるんです。

だから、何が嫌なのか、どんな嫌さなのかを見つめてみることで、自分をより深く知ることができるんじゃないでしょうか。


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