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性的な衝動に任せて行動してしまう、ある種の「セックス依存」なのですが、強烈な自己嫌悪に見舞われ、自分で自分を傷つけてしまう怖さがあります。
そこではまず自立を手放すことを目指し、今までの心や体の傷を癒していくことから始め、そして、最大のポイントである「心の穴」を見つけて、それを解消していくんです。
さらにその膨大なエネルギーの持っていく先を見つけていく、という流れで進めていきます。
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30代女性です。長年、誰にも言えずに一人で抱え込んできた悩みがあり、思い切ってご相談いたしました。名前も偽名で申し訳ありません。
私は「ニンフォマニア」なのではないかと強く感じています。
ニンフォマニアとは過剰性欲・強迫的性行動のことを言うそうです。
自分がセックス依存症なのではないか?と思っていろいろと調べていたところ、そのような言葉があることを知りました。
具体的な症状や状態としては、以下のようなことに悩まされています。
・性的な衝動をコントロールできないときがあります。常に性的なことばかり考えてしまい、仕事や日常生活に集中できない時間があります。仕事中にもトイレなどでひとりでしてしまうことがあります。家では1日に何度もしてしまいます。
・リスクのある行動をとってしまいます。自分の意志とは裏腹に不適切な出会いやリスクのある行動を抑えきれず、後から強い罪悪感や自己嫌悪に苛まれます。行為の最中は夢中になっているのですが、終わった後はほんとうに虚しくて辛くて自己嫌悪が止まりません。
・ストレスや寂しさ、不安、罪悪感を感じたときに、それを紛らわせる手段として性的な衝動が暴走してしまう感覚があります。誰でもいいから抱いてほしい、と思ってしまい、それが先のリスクある行動に結びつきます。
これまでは「単に自分の意志が弱いだけ」「性欲が強い体質なのかもしれない」と言い聞かせようとしてきましたが、最近では自分自身の行動を制御できない感覚が強まり、とても危機を感じています。
こうした症状について、カウンセリングで話を聞いていただくことは可能でしょうか。
また、心理的なアプローチやケアについて、どのような段階を踏んで改善を目指していけるのかアドバイスをいただけますと幸いです。
お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
(Kさん)
実はKさんと同じような状況の方を継続してカウンセリングさせてもらってるんです。
半年くらい前から始められて、ここ1,2か月はだいぶ落ち着いて来られてまして、出会い系のアプリも削除して、今はおひとりさまである程度満足できるようになり、「ちゃんとしたパートナーを作る!」フェーズに移行しました。
性器や膣内の傷もだいぶ治ってきたみたいです。(だいぶ自分を傷つけておられたので、そこにいろいろと症状が出てたこともありまして。)
さて、マニアックなテーマに思えるんですけど、カウンセリングってそういうマニアックなお話を伺う“駆け込み寺”であり、“最後の砦”みたいなところがありますので、実はニンフォマニアの方のカウンセリングってちょくちょく行ってるんです。
私もずいぶん前にお客様からその言葉を教えていただきました。
だからタイミングが合いましたら希望を持ってご利用いただけたらと思っています。
(文面が丁寧だとつい丁寧な文章を作ってしまいます!笑)
さて、ある種の依存症的な状態になると(それはセックスに限らず、アルコールでもギャンブルでも)、それ自体が苦しみの元になるものです。
だから、セックスしている最中はまだ良くてもその後は強烈な自己嫌悪に襲われ、時には「もう生きていたくない」とすら思ってしまうこともあるでしょう。
かつてKさんと同様の状態だった方はかつてリストカットをしていたり、過食や拒食を繰り返していた時代がありました。(リストカットと言っても手首は少しで、ほとんどが太ももでしたが)
で、そうした状態になるととにかく一人で抱えやすいのが問題です。だから、カウンセリングでそのことを話して受け入れてもらうだけで「一人で抱えなくてよい」という体験ができるので、それだけで症状が緩和されることもあります。
○○依存症って実は「自立症」と呼ぶにふさわしい心理なんです。
アルコール依存症の人は、アルコールにしか依存できず、ふだんの生活はかなり自立的です。
ワーカホリック(仕事依存症)の人も、仕事にしか依存できなくなっていて、その他のことには興味すら持てなくなっていきます。
セックス依存症も同じ。Kさんもふだんはかなり自立的な生き方をされてると思います。
そして自分の性的衝動に恐怖を覚えることはありませんか?
頭の中はそのことばかりが占められ、そんな自分にも嫌悪が出ます。
そして、その衝動を満たすと怖れが緩和される一方で、強烈な自己嫌悪に襲われます。
そもそもセックスでどれくらい快楽が得られているでしょうか?
半ば義務的なものであり、体をモノのように扱ってしまっていて、むしろ、少々ハードな扱いをされた方が満足度が高くなっていませんか?
セックスが自傷行為の一つになるんです。
そういう流れでSMに走ってしまった方もいますし、風俗で仕事をするようになった方もいます。風俗自体が悪いわけではないんですけど、それが自分を傷つける行為になっていることもあるんです。
性欲が高まってそれを満たしたい、と思うのに、それが自傷行為となり、強烈な自己嫌悪に襲われるとしたら、それだけで絶望しちゃいますよね。
ちなみにKさんはニンフォマニアになる前に、何か別のものに依存していたり、過食・拒食になったりしていたことはありませんか?
だから、まずはその「自立を手放す」ということが最初のテーマになるでしょう。
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カウンセラーに自分のことを話すことも自立を手放す一歩になります。
また、それをきっかけに、日常のちょっとしたことを誰かに頼める、お願いできるようにする、というのもテーマのひとつです。(ニンフォマニアのことは他人に話さなくても大丈夫です。)
そして、「自立を手放す」と言えば“女性性”ですから、その女性性を解放していきますが、そうして「カウンセラーに話す」「誰かに助けてもらう」ということもそのひとつです。
それと同時に「心の穴探し」をします。
まことに上品な話で恐縮ではございますが、Kさんが埋めようとしているのは体の穴ではなく、心の穴なんです。だから、体の穴がふさがれたとしても一瞬のことで、むしろ、それが心の穴を拡大させてる可能性もあるんです。
「心の穴」とはよく言われる「心にぽっかり穴が開いた感じ」というものです。
これは子どもの頃からKさんがずっと抱えてきた感情がヒントになります。
多くのニンフォマニアの方は「寂しさ」を強烈に持っていることが少なくありません。
親からの愛情をほとんど感じられず、友達付き合いもうまくいかず、ずっと孤独で生きてきた、みたいな背景があります。
そんな中で男だけが自分を受け入れてくれた、仮に体目的だとしても自分を求めてくれた、そんな経験がニンフォマニアになりやすいものです。(むしろ、そんな経験がニンフォマニアな要素を目覚めさせるんです。)
ただ、正確にはニンフォマニアとセックス依存症は少し異なります。
前者の方がもう少し先天的な要素を持ちます。
なので、幼児体験的に虐待やネグレクトのような状態になかったか?親戚に預けられたり、施設で育ったりした経験がないか?レイプや性的虐待のようなことはなかったか?というところに目を向けます。
例えば、うちのクライアントさんの中には幼稚園・保育園の頃からそうと知らずにオナニーをしていた、という方も少なくありません。
しかも、その快感にかなりハマっていて「一流のオナニスト」を名乗られる方もいるわけですが、そこで「なぜそこまでオナニーを必要としたのか?」を見ていくわけです。
たいていの場合、その強烈な寂しさを紛らわすため、家庭内の緊張をゆるめるため、辛い気持ちや心身の痛みを紛らわすため、などの理由がメジャーです。
その点、Kさんはいかがでしたでしょうか?
だから、ある方は「受験や発表会などの日が近づいてくるとオナニーの回数も飛躍的に増えた」と言います。その後も「学校や仕事で嫌なことがあったり、恋人と喧嘩したりしたときもオナニーしてモヤモヤを解消している」そうです。
子ども時代に「オナニー依存症」の傾向を示す方もいらっしゃるんです。
ちなみに男性は射精すればしばらく回復に時間を要しますが、女性の場合は無限にオーガズムに達せられるので、女性の方が依存症になりやすいんです。
つまり、そうして幼少期から抱えてきた「心の穴」の正体を明らかにして、そこをあれやこれやと解消していく、というのが最初に取り掛かるアプローチです。
そこで、インナーチャイルドを扱ったり、両親との関係を癒していくものですから、この辺はほとんど性的なことには触れません。
「表面上に起きてることは、心の中の状態を映し出したもの。だから、心の中を整理していくことで表面上のできごとを変えることができる」わけです。
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整理しますと、大きな心の穴、例えばそれを「孤独感」としますが、あるときそれがセックスによって癒される、ということを知ったんだと思うんです。
その強烈な寂しさをセックスが少し緩和してくれる、という経験がKさんにそうした行動をさせてるわけです。
だから、その孤独感や寂しさのルーツを癒していくことで、その衝動を抑えられるように換えて行くんです。
これが最初の目標です。
例えば、こんなセッションをすることがあります。
「ただ抱っこしてほしい」という気持ちがニンフォマニアにつながることがあるわけで、じゃあ、その「抱っこされてる感覚」を徹底的に感じてもらいます。
やり方はたくさんあるんですけど、「わたしはちゃんと包まれている/愛されている/許されている/受け入れられている」「わたしだけをちゃんと見てくれている」という感覚を作っていくんです。
ちょっと怪しい話になりますが、「宇宙空間にひとりぼっちで浮いている」という感覚を「宇宙空間に包まれている。宇宙から愛されている。わたしは宇宙の一部である」という感覚に変えていきます。
もちろん、その「抱っこしてほしい」は親ですから、それをイメージなり道具を使ったり人の手を借りたいしながら「親代わり」を見つけて行くのです。
とあるリトリートセミナーでは参加者の中から「母親(子どもを産んだ方)」に協力してもらって、その子をただひたすら抱きしめてもらう、というセッションを作りました。
これはインナーチャイルドワークでも実現可能ですね。
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ただ、状況によってはその前に「罪悪感」を扱っておく必要が出てくるケースがほとんどです。
罪悪感といってもちょっと分かりにくい種類のものでして、「自分はもう穢れてしまった」「自分はきれいじゃない」「自分は毒だ」「自分は迷惑な存在だ」という風に思い込んでしまっているものです。
ここまででかなり心身ともに傷が付いちゃってるので、それを少しずつ解消していくのが目的です。
じゃないとこの罪悪感が深い癒しを阻害することがあって、良くなることを拒否するんです。
実際、このプロセスをちゃんとやっておかなかったために、状況が改善してきて、いよいよこれから!というときに無意識に逃げちゃったクライアントさんもいました。(反省)
エネルギー的にヒーリングをしていくことが多いのですが、そうした傷や穢れ、毒を流していくこともとても大事なプロセスになります。
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さて、ニンフォマニアの場合、「性的な衝動」もまた非常にデカいわけでして、ここで起きていることは「自分のエネルギーに自分が振り回されている」状態です。
寂しさを緩和することでそのエネルギー量が減るか?というと、衝動自体は減ってリスクある行動もなくなっていくのですが、エネルギー自体は減らないんです。
だから、次なるステージでは、そのエネルギーを“平和利用する”ということをテーマにします。
これくらい深いテーマになりますと、それは「生まれてきた目的」を見つけるプロセスになります。筆者がとてもわくわくするシーンです。
もし、この世界に生まれることを、そして、この親の元に生まれることを自ら望んでいたとしたら何だったのか?
自分は何を両親に、そして、世界に与えに来たのか?
ニンフォマニアになるほどのエネルギーをほんとうはどう使いたかったのか?
これは幼少期の記憶、思春期の頃の夢、そして、私の直感や感覚を駆使して見つけていきます。
その潤沢な愛をどんな人やモノに与えたいと思っているのか?
そこを深く見つめていくわけです。
ここは論理的に考えるというよりも、かなりスピ寄りなアプローチになることも多いです。
言葉にするとすごく怪しんですけど、私と一緒に並んで立って壁を見つめ、そこにスクリーンをイメージの中で設置して、そこに真実のKさんの姿を映し出し、その姿を受け入れる、その未来をそのスクリーンに描き出す、というセッションをすることもあります。
そこで共感・共鳴すると線がつながるようになり、そこにいろんな映像を一緒に見ることができるんです。
そうして、そのエネルギーをどの方向に向けていけばいいのかが見つかると、もう性的な衝動はだいぶ収まり、未来への希望が湧き出してきて、その情熱に任せてダッシュしたくなるものです。
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ということで、そうした流れで見ていくと状況は改善していくかな、と思っています。
まずはその「心の穴」を見つけるところから始めて行きましょうか。
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◎大阪:10/18(日)11:00-18:00 「あのときの私を癒す1DAYヒーリング ~インナーチャイルド・セラピー & トラウマセラピー~」
◎オンライン:9/28(月)& 10/1(木)20:30-22:00 母と向き合う2days~いい娘・息子を卒業して、私の人生を生きるために~
自分を深く知る。そして、自分らしい生き方を知る。
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◎東京:9/27(日)スタート!自己探求ラボ in 神楽坂~自分自身を様々な角度から深く知ることができる全6回~
◎新しい学び「どうしたらいい?」が解決する 自分と他人の心理学(池田書店)
◎11/21,22,23 ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~生き方が、人生が、自分自身が変わる3日間~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51398
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