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カウンセリングでも扱うことが多い「ヴィジョン見えない問題」。
ほんとうに様々な理由があるのですが、ざっくりとまとめてみました。
自分がこれから注力していくべき課題が見つけるつもりでお読みくださいませ。
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このところ予祝ワークショップの話をあちこちでしているせいか、「ヴィジョンが見えないんすよねー」とか「そういえば、あんたの話からヴィジョンが見えてこないねえ」という会話がカウンセリングで増えてるような気がします。
ん?
あ、でも、ふだんから多いか。(苦笑)
よくそういうフリをしてるか。(苦笑その2)
そういうわけで「ヴィジョンが見えません!」という方々も多いと思うので、その原因と対策についてお話していきたいと思います。
ただ、考えてみるとたくさんのパターンがあるわけでして、あくまで一例として今日のネタを呼んでもらえるとありがたいものです。
また、最新刊の「ひとりで生きちゃう武闘派女子が頼って甘えて幸せになる50のトレーニング: 「頑張らないこと」を頑張りたいあなたへ」(小学館)に登場する3人の武闘派女子もそれぞれ環境は違いますがみなさんヴィジョンが見えませんでした。
物語の中でそのヴィジョンを見つけていくプロセスを描いた小説ですので、ブログ読者の方はもう何度も読み返されてると思いますけどー、そういう目線でー、改めて見直してみるとぉ、いいんじゃないですかぁ???(え?煽り??)
〇余裕がなければヴィジョンを受け取れない。
これが一番大きい理由なのかもしれません。
頭や心が忙しすぎる場合、そんなヴィジョンなんて悠長なことは言ってられない!って感じなわけです。
そこに付随して「疲れてまんがな」「全然余裕がないっす」「目の前のことに追われてる」という場合もそうなんですよね。
だから、まずは「心に余裕」を作らなきゃいけません。
「それが難しいんだよ!!」という方はカウンセリングを受けたり、ワークショップに参加したりすればいいですよ。
ヴィジョンが見つかるための準備として、頭の中の整理、気持ちの整理、感情の解放、客観的な視点、自分軸の確立などが進みますから、ヴィジョンを受け取りやすくなっていきます。
また、カウンセラーに見てもらってもいいですしね。
〇女性性が豊かな人はヴィジョンの“見え方”が違う。
ヴィジョンというとはっきり映像なり形なりで見えるイメージをお持ちかもしれませんが、女性性が豊かな人ほど「形」なんて見えません。
形なんてどうでもいいからです。
つまり、中身(=気持ち)が大事なんです。
だから、映画のシーンのようにはっきりと映像が見えるたとしても、次の日には全然違う映像になっているので、「定まらない」と感じてしまいます。
だから、女性性のヴィジョンってのはふわっとした感じになるものです。
「大好きな人と一緒に暮らしていて、気持ちのよい距離感でお互いを尊重していて、たくさんおしゃべりしながら気が付けば夜になってて、いちゃいちゃしながら眠りに就いて、朝、気持ちのいい朝日を浴びながら目を覚ます感じでー、今日は友達とランチだーってことで朝からおしゃれして出かけて、そこでもいっぱい楽しいおしゃべりをして、たくさん笑って、ああ、いい友達持ったー!て感動しながらお買い物して家に帰るような日常がいいなあ」
そこで「どんな家に住んでるの?」と具体化しようとすると、ある日は「高級ホテルみたいな落ち着いた優雅な雰囲気の部屋」だし、別の日は「ピンクを基調にしたかわいい感じで、女子らしい部屋」だし、またある日は「窓から海が見えるベッドとテーブルだけのシンプルなお部屋」になったりするんですよね。
だから、「具体化」ってのはあんまり意味がないので、そこに流れてる「気持ち」の方がヴィジョンになるのです。
それで、ヴィジョンを描く際は「自分が最高に幸せ!って感じているときの気分」をイメージするのがよくて、形は固定化させないほうがいいんです。
〇思考的になりすぎている。
ヴィジョンって「指し示されるもの」と言います。
つまり、内側から湧き上がってくるもの、というよりも、外側からやってくるんです。
ピンと来て、わくわくどきどきする、のがヴィジョンです。
だから、受け取ることが必要なんですね。
ああでもない、こうでもないと思考優位になってしまうと受け取ることができませんから、ヴィジョンを描こうと思っても「考えてしまう」のです。
そうするといまいちピンと来ないヴィジョンばかりが出てくるようになります。
っていうか、思考的な方はそれがほんとうのヴィジョンだと「思いたい」ものですから、それを目指そうとするのですが、感情とつながってない分だけ現実化はもちろん、そのヴィジョンを持ち続けることも苦痛になっていくものです。
「感情」や「感覚」にもっと意識を向けることにしませんか?
〇他人軸で生きてる?
「他人軸」で生きているときに描くヴィジョンはけっこう他人軸になるものです。
「誰かが自分にそう期待していること」を思い描いてしまうのです。
例えば、「○○ちゃんは華やかさがあるから、どんどん前に出て人気者になりそうな気がする」という声を周りから寄せられると、その期待に応えてそうならなきゃいけないように思ってしまい、実際自分がそうなりたいかどうかを横に置いてそれをヴィジョンにしちゃうのです。
もちろん、周りの声がインスピレーションになってヴィジョンが下りてくることもありますが、その場合はやっぱわくわくしちゃうんですよね。
でも、他人軸だとわくわくする感覚も微妙だし、ピンと来ているかも微妙なので、よく分からないままにそれをヴィジョンにしてしまうのです。
やはり「自分軸」に戻る瞬間が大事で、そのためにも「好きなこと」「楽しいこと」「気持ちの良いこと」をやっているときにヴィジョンは描いたほうがいいと思うのです。
〇人の期待に応えようとしてきた?
それってほんとは他人軸なんですけど、人の期待に応えようとしているので、それはそれでわくわくするんです。
人に喜ばれることをしてるわけですからね。
でも、それって自分の本音かどうかはさておいた状態なんですよね。
だから、実はあまり気持ちは盛り上がっていないことが多いのです。
しかも、「いい子」「優等生」をやっていると期待に応えることばかりしてきたので、ほんとうのわくわくしてる気持ちが分からなくなるのです。
案外、エリートと呼ばれる方々がヴィジョンを描けないのはこのためなのです。
ここでもやっぱり「自分軸」がカギになるでしょう。
〇犠牲ばかりで自己喪失してしまってる。
心理的には先ほどのものと近いのが「犠牲」によるものでして、「期待」と似た現象が起きるものです。
すなわち、自分の気持ちを抑圧して誰かのために頑張ってしまう癖がついてますから、自分自身を見失ってしまってます。
そうすると自分の本音も分からなくなるわけでして、ヴィジョンが全く描けなくなってしまうのです。
「自分を取り戻す!」というプランが必要ですね。
〇競争に生きてきた。
「競争」というのも「他人軸」のひとつになりやすいものです。
誰かに勝つことが目的ですから、それが自分がしたいことなのかはどうでもいいんです。
だから、競争に打ち勝って何かを手に入れても、それ自体が欲しいわけではありませんから価値を感じません。
それでは虚しいので、つぎの競争相手を見つけてまた勝とうと頑張るわけです。
途中で挫折して自分を見つめなおす機会を持つことでこのパターンは切れますが、勝ち続けてきた人生ですと、そのチャンスがありませんから、常々「仮想敵国」を作り続けることになるのです。
競争、手放したいですよね?
そろそろ戦うことをやめて「自分」に戻りましょうか?
〇承認欲求が強すぎる!
「他人軸シリーズ」はまだ続きます!
誰かから認められたいという承認欲求は誰もが持つものですが、そこから描かれるヴィジョンも「認められる」「愛される」という受身な状態=他人軸になってしまいます。
そうすると相手次第になる「他人軸」な状態ですから、この場合は、ヴィジョンではなくファンタジーになってしまうんです。
この場合もまた自分軸に立ち返り、自分の本音を探していくことが課題となります。
〇愛されて/守られて育ってきたかも?
「お嬢はなかなかヴィジョンが描けないんだよねー」という話をします。
親から守られているのは幸せなことでもあるのですが、その分、精神的な自立ができにくいものです。
つまり、いつまでも心の中に「大人になり切れない自分」がいることになるんです。
もちろん、お嬢がみんなそうなるわけではないのですが、「家」とか「親」という傘の元では安心と安全が確保されています。
そうすると「これからどう生きていくのか?」を考える機会も少なくなりますし、仮にあったとしても、あまり積極的なアイデアは出てきません。
この「お嬢」ってのは、今も実家暮らしという方の問題ではなく、マインドの方の問題ですから、一人暮らしを長くしていても関係ないものです。
それで、内なる子にとってはヴィジョンなんて大人のすることですからリアリティのあるヴィジョンは描けず、たいていがファンタジーになってしまうのです。
だから、自分自身のヴィジョンを描こうと思ったら、「家」から意識を外す(精神的に独立を果たす)必要があるのですが、ここが案外難しいんですよね。習慣化してる。
なので、親を手放していくと同時に、自分軸を確立していく必要があるのです。
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じゃあ、どうすればヴィジョンが描けるようになるのか?
簡単にそれぞれの項目で提案しているのですが、自分軸を確立せよと言ったって今日の明日のでできるものではありませんよね。
とはいえ、肝心なポイントですから、まずは「自分との対話」を繰り広げていくことをお勧めしたいのです。
〇私は何がしたいのか?私はどうしたいのか?
これをひたすら自分自身に問い続けます。
そんな大きなことじゃなくてかまいません。
仕事帰りに「あたしは今どうしたいのだろう?」と自分に問うわけです。
休日の朝に「あたしはどうするのが楽しいんだろう?」と心に聞いてみるわけです。
そうして、自分自身に問い続けていくと、徐々に心の声が聞こえるようになるでしょう。
これが自分軸を確立するひとつの方法になります。
〇自分を良く知る誰かと一緒にヴィジョンを描いていく。
私がよくお勧めしている「アウトソーシング」ってやつですね。
カウンセラーと一緒に自分らしい生き方やヴィジョンを探っていくんです。
カウンセラーはあなたの価値や魅力、今までの経験などからヴィジョンを見てくれるでしょう。
それをあなたが「おー、いいっすね!」と思えば採用し、「うーん、ちょっとピンと来ねえな」と思えば修正します。
それを繰り返していくことで、わくわくするヴィジョンが徐々に姿を現していくでしょう。
〇やりたいことをできる範囲でやっていく。
大きなヴィジョンは描けなくても、小さなヴィジョンは描けるかもしれません。
「部屋のお掃除を終えたらアイス食べる」みたいな。
「土曜日に春物のワンピース買いに行く」みたいな。(ま、これはふだんからやってる?)
というか、大きなヴィジョンを描こうとするから無理があるのであって、小さなヴィジョンを描いて現実化させていけば、自信もつくし、楽しいし、おもろいでしょ?
そもそもヴィジョンなんて言葉を使わなくてもいいわけで、「わくわくすることを探してやる」というので全然OKなんですよ。
その繰り返しが徐々に人生のヴィジョンにつながっていくんです。
〇ヴィジョンに向かっている人を応援する。
売れることを目指して頑張ってるアイドルを推すのもそのひとつ。
夢やヴィジョンを持ち、そっちに向かっていっている人を応援するんです。
そもそもそういう状態って「推しの成功」が自分のヴィジョンになってるんです。
そうすることで「感化」される部分もあるし、教えられることもいっぱいあるし、その情熱を分けてもらえて自分もその気になりやすくなります。
そうすることで新たなヴィジョンが降ってくるかもしれません。
そういう意味ではヴィジョンが欲しい!描きたい!自分らしく生きたい!と思うけど、その方向がまだ見えてない方は、これに参加して影響受けまくるのもアリじゃないでしょうか?
◎東京:3/20(木祝)14:00-19:00 予祝ワークショップ&予祝パーティを開催する件。
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/54677
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ということで、ヴィジョンが見つからないって方はその原因と向き合いつつ、もちろん、自分の心を見つめつつ、できるところから始めていくといいんです。
「そもそもヴィジョンってあった方がいいの?」と思われたかもしれません。
「わくわくがいっぱいある人生って楽しいと思いません?」と思うんですけどどうでしょうか?
●「ひとりで生きちゃう武闘派女子が頼って甘えて幸せになる50のトレーニング: 「頑張らないこと」を頑張りたいあなたへ」(小学館)
◎ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~生き方が、人生が、自分自身が変わる3日間~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51398
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