なぜ、パートナーはあたしと競争したがるのか?



自立同士のパートナーシップに「競争」は避けて通れません。
何かと張り合い、自分が勝てると思うジャンルで優位性を示そうとします。
だから、体を壊すくらいハードワークしたり、自分の居場所を誇示しようと意地を張ったり、下に見られるのが嫌で自分の強さをアピールしたりするものです。
でも、それでは共倒れが関の山ですから、できれば競争を手放していきたいものです。

先生ご無沙汰しております!
現在付き合っている彼氏とは色々ありながらも順調に進んでおり、同棲や結婚の話まで進んだのですが、またまた過去と同じような問題が1つ出てきてしまいました。

離婚した元夫もそうなのですが、付き合う前~直後は自分のペースで多少緩く仕事しているようにさえ見えたのに、一定期間するとハードワークから心と体を壊すという事例があります。
今の彼もそうなりかけていて、このところ自己犠牲によるハードワークでずっと体調を壊しています。
部下を守るため、組織内のしがらみの調整役、社長の期待に答えるため、前の奥さんとの子供の養育費を払い続けるための昇給、全て背負って一人で頑張ってしまってる状態です。
このところ体調不良でまともにお出かけもできていませんし、イライラしてるのか言葉尻もきつい時があります。
毎日くるLINEも体調悪いとか疲れたとか病院行かなきゃ、などの内容ばかりで、私自身も気を緩むと一緒に滅入ってしまいそうになるので、なんとか励ます側に回れるように踏ん張っています。
毎日ほんと頑張ってるねとか、とにかく休める時に休んでねとか、気を使わせないように励ますのですが、当然仕事のペースは落とそうとするどころか頑張りどきだから!の一点張りですし、一向に体調も良くならないです。
私が通っている最強の整体に行ってみたら?と言っても聞く耳を持ちません。
私も昔はハードワークによる適応障害を繰り返し何度も仕事ができない状態まで追い込んでいたのですが、あんなしんどい生き方は二度とごめんだと思い、心身の健康にとにかく重点を置いています。実際、健康体でペースを守っている今の方がハードワーク時代よりも稼げています。
このまま行くと彼も昔の私のように倒れて仕事すらできなくなるのではという心配、元夫みたいに仕事のストレス発散でモラハラ化してしまうのでは、という2つの心配で最近悩んでいます。

長々書いてしまいましたが「どうしたら彼の真の癒し女になれるの!?」という悩み相談でした!よろしくお願いいたします!
(Sさん)

その節はご紹介いただきましてありがとうございました。
件の整体、ご想像の通りドハマり致しまして私のみならず妻や娘もお世話になっております。ちなみに来週も伺う予定です。

ちなみに先生はSさんのことを「あの方もすごい頑張り屋さんですからねえ」とおっしゃっていましたよ?笑

で、彼のためを思ってお勧めしても聞く耳を持たないというのがひとつのポイントでして、「Sはん、これはますます自分の価値を受け取らなあきまへんで?」とドスの効いた声で脅しにかかる必要があるようです。

>付き合う前~直後は自分のペースで多少緩く仕事しているようにさえ見えたのに、一定期間するとハードワークから心と体を壊すという事例があります。

まず、今の彼氏さんもそうかもしれませんが、彼らはみんな身の程知らずなのでしょう。

そんなSさんに正面から競争を仕掛けたって勝てるわけがないのに。
返り討ちに遭ってぼこぼこにされるのが目に見えているのに。

彼らは目の前の人の力量を見極める目がないのでしょうか?
それともSさんが巧妙に自分を隠していらっしゃるのでしょうか?

つくづく歴代の彼氏・元夫氏のみなさまにお見舞い申し上げたいと思います。

「競争」。

自立同士のパートナーシップでは避けては通れぬプロセスと言えます。

意識しているかどうかは別として、自立、しかも、ロックマンと呼ばれるほどの超自立な方々は何かと「相手に勝つ」「自分が上になる」「何かと張り合う」という行動を自然と取ってしまうものです。

相手が100頑張っていれば、自分は110頑張らないと気が済まないのですね。

それで先日もとあるカウンセリングにおいて「前期の売り上げが夫氏を超えてしまい、それ以来彼は不機嫌なのである」という話題について語り合ったのですが、おそらく彼女側(Sさん)としてはどうでもいいことでも彼らにとってはどうでもよくなく、「俺は負けてる!」と拗ねてしまうのです。

Sさんの元夫氏にしても、現彼氏にしても、どんな種類の競争なのかは分からないのですが、少なくとも「仕事」というジャンルにおいて、彼はSさんと張り合いたいみたいなのですね。

それで関係が深くなればなるほどハードワークに陥り、体調を崩す、という流れに乗ってしまうのです。

切ないですね。
勝ち目なんてないのにね。

※ちなみにこの競争の解消方法として「騎乗位」をお勧めし、「下」になることの喜びを教えてあげなさい、という提案をすることがありますが、意外とその手の彼氏はそもそもが騎乗位を好んでおり、「ああ、そっちが本音じゃない?」ということが明らかになることも多いです。

で、この「競争」なのですが、Sさんからすれば「相手が勝手に仕掛けてきてる」と感じられるものでして、「えー、今までも女性性!女性性!女性性!って言われてきて散々女性性を解放してきたじゃん!それなのにまだダメなの?なんで?どこがダメなの?」と詰めたくなるかもしれませんが(こわい)、ここはけっこうディープな心理だとご理解いただければと思います。

なかなか納得できるように説明するのは困難なのですが、一言で言えば「もっと頑張らないように頑張ろう!」というテーマがあるようです。

Sさんや同志のみなさまからすれば、彼の方がずっと頑張っているし、彼の方がたくさんしているし、彼の方がずっと大変だし、彼の方が全然地位があるし、彼の方がずっと収入が上だし、と思うかもしれませんが、競争心ってのは予想外のところから湧き上がってくるものでして、みまさまからすれば「え?なんでそこで競争する?」と感じられることもあるのです。

例えば、かつて「年収1500万円の夫と、その半分くらいの妻の競争」というカウンセリングをしておりました。

仕事では全然彼に敵わないですし、そもそも仕事人間ではない彼女にとっては、仕事で競争する気は露ほどもないのですが、話をよくよく聞けば彼は次のような点で彼女に競争(嫉妬)していたようです。

〇女性にしては収入が高い。

「あなたは俺と離婚してもやっていける」的な発言があり、他にも「女性にしては収入が多いよな」みたいな話をよくしていました。

彼の母親は専業主婦で、経済的に父に支配されていたことが影響していると思われます。

つまり、彼の心理には男尊女卑的な考えがまだ残っており、さらに「経済的に優位に立って、妻を支配したい」という思いがあるようです。

〇お金の管理が彼女の方が上手だと思っている。

彼は資産運用はしているものの、それ以外はあるだけ使ってしまうタイプで、タワマンに住みたがったり、高級車に乗りたかったりして、お金のやりくりに苦労しています。

彼女はその辺、うまくやっているつもりもないのですが、収入のほとんどが可処分所得なので、好きな服を買ったり、美容に力を入れたり、根本先生にたくさん課金したりしています。

いつもお金に余裕がある彼女にどうやら嫉妬しているようなのです。

〇彼女の方が安定企業に勤めている。

そもそも彼はたくさん稼ぎたいがゆえに今の会社に転職し、望み通りの高収入を得ているわけですが、クビになる可能性もある企業に勤めています。

一方、彼女はたいへん名の通った大企業に勤めており、クビになったり、倒産したりというリスクがほとんどありません。

そのため、ちょっと疲れたり、やさぐれたりしたときに「何かあったらあなたに養ってもらうから」みたいな発言が出てきます。

〇彼女の方が恋愛経験が多い。

どうしようもないっちゃないのですが、夫氏は彼女が2人目の恋人で、一方、彼女はそれなりに経験豊富な方でして、酔っぱらうとそのことで嫌味を言ったりするそうです。

それゆえ彼女としては「夫が浮気するのではないか?」という不安もあって根本先生に課金されてるわけですが、彼にとってはそれがコンプレックスになっているようです。

ただ、彼自体別にモテない人ではなく、学生時代から恋愛よりも仕事を優先する生き方をしてきたからなんですけどね。

とはいえ、ここはけっこう彼のコンプレックスになっているみたいです。

〇彼女は家族と仲が良い。

東京出身の彼女はちょくちょく実家に帰りますし、夫氏も含めて両親と食事をする機会もあるそうです。
そして、妹さんとも仲良しでちょくちょく「タワマン見学に来る」そうです。

一方、彼は実家から離れて生活している上に、あまり家族仲が良いとは言えず、その点において彼は彼女が羨ましいみたいです。

〇彼女は友達が多い。

というか彼が友達がいない、という方が正しいのですが。
これ、案外よくある話です。

友達とLINEとかしているとご機嫌が悪くなるそうです。

〇彼女は趣味がいろいろある。

というか彼が無趣味なんですけどね。
これも案外よくある話です。

根本先生のカウンセリングやセミナーを受けるというのもあまりよい顔をしないので、「アンダーグラウンドになってます!」らしいです。

〇彼女はスタイルが良い。

このところ太ってきたことを彼は気にしているらしく、筋トレを頑張っているものの、仕事のストレスが酒やメシに行くものですからなかなか痩せないそうなんですね。

は?なんでそんなとこ?関係ないじゃん?ていうかてめぇの問題だろ?と言いたいものまで出てきているかと思いますが、要するに何かと彼女に勝ちたい、というか、負けるのが悔しい、下になるのが屈辱的なんですね。

そもそもエリートや仕事がデキる人というのは、そもそもずっと競争社会に生きてきたので、競争心が強く、その分、コンプレックスも強いんですね。

そして、男性性の影響だと思いますが「相手のすべてを自分のモノにしたい」という考えも残っていたりするんです。

だから、少しでも自分が敵わない点を見つけると、何かと張り合ってくるわけです。

もちろん、興味がない分野に関しては張り合わないのですが、彼女のことが好きで、何とか「自分のモノにしたい」と思えば思うほど、自分の優位性を示そうとするんです。

で、その優位性を示そうとする部分は自分が圧倒的に勝てると思っている分野でして、それゆえ、彼はますますハードワーカーになってしまうのです。

「え?そんなの友達ほしけりゃ作ればいいじゃん。趣味だって。そっちで頑張ればいいじゃん。」と思われるんですけど、たぶん、彼はそんな友達や趣味に興味がないので、そこで頑張ることはしなくて、仕事で圧倒的に勝つためにそっちにますますエネルギーを注ぎ込んでしまうのです。

また、ある意味「競争を仕掛けられるほど愛されている」と言えるんですけどね。

だからとりあえずSさんも同志のみなさまも次のセリフを声に出して5回言ってください。

「あら、彼はあたしのすべてが欲しいのね?」

そして、それを言葉にしたときどんな感情が動くかをチェックしてみてください。

そして、自分が「彼のモノになる」ということを想像するとどんな気分がするかをチェックしてみてください。

そこで「あら、うれしい」と思われた方はいいのですが、「強烈な吐き気」「激しい嫌悪感」「脊髄反射的激怒」「猛烈な屈辱感」などの反応が見られた場合、あなた自身にも彼に対する競争心があることを認めなければなりません。

競争を仕掛けられる側ってのは一見、被害者ですし、トバッチリですし、やだー、となるわけですけれど、実は自分の中にも相手に対する競争心があることを示しています。

気づいていない(認めていない)だけでね。

これを受け入れるのってちょっと抵抗があるかと思いますが、自分もどこかで彼に勝ちたいし、支配したいし、優位に立ちたいし、上に立ちたいわけです。

これにピンと来ない方は次のはどうでしょう?

彼に負けたくない、支配されたくない、下に見られたくない。

これには反応しちゃう方も多いんじゃないでしょうか?

それが「競争心」というやつです。

で、そういうときってのは「競争を手放す」ということを目指すわけですね。

まずは何はともあれ「自分軸」です。

私は私、彼は彼。

で、そのためには「負けを認める」ということが役立つこともありますが、本質的には「自己肯定感をあげる」からの「他社肯定感をあげる」というプロセスをたどります。

要するに「自分の価値をいっぱい認めること」であり、「相手の価値をいっぱい認めて伝えまくること」です。

そして、パートナーシップにおいては「愛情をちゃんと表現する」ということが重要な意味を持つのです。

つまり、Sさんや同志のみなさまにとっては「彼が体を壊すくらいハードワークする心理」をきっちり理解することがまずは大切です。(今日の話がそれにあたるかな?)

そして、そのハードワークして体調を崩している彼を見て、指をさして笑うのもありですが、それは超高等テクニックですので、もう少し段階を踏んでかかわることにしましょう。

要するに競争心を出してくる相手ってのはあまりに自分に自信がないんです。

自信があるように見せてるかもしれないけれど、実は自信がないのです。

そもそも本当に自信のある人って自信満々な態度ってとらないですからね。

謙虚に相手を受け入れる姿勢を持っていますから。

自信がない、価値を認めてない(無価値感)から、競争して、明確な勝ちを拾いに行ってしまうのです。

そして、その競争を仕掛けられる側もまた、同じことが言えてしまいます。

だから、もっともっと自分の価値を認め、無価値感から脱出する必要があるのです。

そして、それを彼に与えてあげるわけですね。

「どうしたらこいつは価値を受け取ってくれるのだろう?」
「どうしたらこいつはあたしの愛を受け取ってくれるのだろう?」

これを研究していくのです。

だから共同作業であるセックスを重視するんですけどね。
一番、与えやすく、受け取りやすい場になることが多いものですから。

「体を壊すくらいハードワークしなくてもあんたは素晴らしい人だし、別に仕事で成果を出してるからあんたのことが好きなわけじゃないんだよ。
あんたには人として男として○○や○○や○○という魅力があるし、あたしはそこに惚れたのよ。
どれくらいあたしがあんたのことを愛してるか、たぶんあんたは分かってないわ。
ほんとうにあんたを愛しているんだから、それは知っておいて頂戴ね。」

そんなセリフをさらっと言えるくらい、自立を手放してサレンダーしたいものです。

(業務連絡)あ、急に気分が悪くなったみなさまはもう終わるんでトイレに駆け込んでいただいて大丈夫です!!

自分の価値を認め、相手の価値を認めます。
相手に愛情を伝え続けます。

それともうひとつ。

自分の愛に自信を持ってください。

あたしに愛される男はそれだけで幸せだと知ってください。

まずは、そう思い込むところから始めてもかまいません。

それが「どうしたら彼の真の癒し女になれるの!?」という疑問への私からの回答です。

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