清楚で真面目な自分と、女風を使うエッチな自分、子どもの頃の抑圧された気持ち、そのつながりを解いてみる。

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下ネタに走りそうで意外とくそ真面目な心理学を語る日です。
そこまでゴリゴリの心理学ってわけじゃないですが、「表」と「アンダーグラウンド」の一例として参考にしてもらえればと思います。
抑圧して育つと、その反動も大きくなりますし、でも、たぶん、その間ぐらいがほんとうの自分なんだろうね、という話です。

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根本先生こんばんは。
お弟子さんの長期プログラムやコーチングにお世話になりながら自分を見つめ直している３０代前半の自武女です。

最近、性について気になることがあります。
私はオナニーをしていて、その時に出てくる言葉が、子供の頃の自分の言葉だと感じることがあります。
オナニーをしながら「もっと私のことみて」と言うことがあります。
母親にもっとこっちをみてもらいたかったのだなぁと。
(母親は父親が大暴れしていつも泣いていたから泣いてないで私をみてよと感じていた)
「かわいい、綺麗ってもっと言って」
(親にかわいい、綺麗、大切などと言われたことがない、言われたかった)
はたまた、付き合った人にはオナニーをみてほしくやっぱり「私のことみて」の気持ちなんだなぁと思います。

最近は女性用風俗を利用しています。
最初はこういう人たちになら「私のエッチな所をみてといっても大丈夫かも」「お金を払ってかわいいって言って貰えば気持ちはおさまるのか？」と思いましたが気持ちいい、楽しい、一瞬満たされる、刺激的ではありますが核心には辿り着いていません。
一般昼職のくせにそんなものを利用する自分に罪悪感もあります。
両親、私ともにくそ真面目な家庭と性格らしく、性の話は1ミリもありません。
私自身も清楚でエッチと無縁そうなイメージが付きまとい、しかし自分ではエッチが大好きなもう1人の自分がいて、世間には内緒でエッチな自分を飼っているような気持ちです。
清楚で真面目な自分とエッチな自分、エッチな時にでる言葉は子供の時の気持ち、風俗利用の罪悪感、なにか深ーい繋がりがございますでしょうか…？
ネタにしていただけると幸いです。
（Ｎさん）

深ーいつながりがあるんですよー、と思えば、それらしい話をして場をつなぐことができるテクニックも持ち合わせている筆者でございます。まいどです。笑

カウンセリングでも女風（女性用風俗）の話が出ることが年々増えておりまして、情が移ってドハマりしてしまうケースも多いですし、ふだん出せない自分を出せる場所として愛用されてる方もいますし、その結果、新たな自分と出会って覚醒された方もいるわけです。

さて、順番に話を進めていこうかと思います。

「もっと私のことみて」
「かわいい、綺麗ってもっと言って」

というセリフなんですけれど、実は私のセッションを受けたことのある方の中には「うわー、これ言わされたー！」という方もいらっしゃるかと思います。

それは幼児期の体験を思い出したり癒したりする目的・・・ではなく、女性性の解放の一環として採り入れているんです。

女性性って「花・華」の要素があり、美しく、キレイに咲くことを求めるものです。
だから、オシャレ好きな女子が多いわけでして。

そして、美しく咲くだけでもいいのだけど、やはりそれは人から見てもらいたい、人から褒められたい、きれい・かわいいって言ってほしい、という思いもセットで付いてきます。

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ただ、そういう思いの裏を返せば「無価値感」が根っこにある、とも言えます。

長らく女性は抑圧されて生きてきました。
今はだいぶマシになったと言えますが、それでも女性の社会進出度は欧米と比べると日本はまだまだ低いですね。

そうすると「女は価値がない」という思いを幼少期の頃から抱いてしまうのです。

「女が大学なんて行ってどうするんだ」と言われたというアラサー女子の話を聴きました。

え？いつの時代の話？と思ったのですが、いまだに田舎に行くとそうした風潮や空気感が残っているのかもしれません。

そこまで極端でなくても、自分よりも男きょうだいの方を可愛がる周りの人たちを見て無価値感を覚えることもあるし、母親の中にある女性であることへの無価値感をコピーしちゃうケースもあるものです。

また、フロイト的な見方をすれば幼少期に「男の子にはついているものが自分にはない」と気づいて「自分は何かが欠けている」というトラウマを抱えるケースもあるものです。

そうした無価値感が根っこにあるものですから、「そのままでは自分は愛されない！何者かにならねば！」と思い、頑張って何者かになろうとしたり、オシャレをめいっぱいして周りの注目を集めようとしたりする心理が生まれます。

そもそも私たちはみんなに愛されたい、みんなから必要とされたい、みんなからチヤホヤされたい、みんなから注目されたい、という欲求を原初的に持ちます。

だから「見られたい欲求」というのは女性には特に強くある思いなのですね。

そして、それを周りに投影しますから「人目が気になる」「周りの人の評価が気になる」「あの人が自分のことをどう思っているのかが気になる」という現象が誕生するわけです。

つまり、人目をとても気にする人ほど、実は、自分を見てほしい欲求が強い、と言えるんです。意外でしょ？笑

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そして、オナニーというのは性欲の解放や寂しさを慰める行為だけでなく、女性である自分を認め、愛する行為でもあります。（だからとても推奨しております。）

だから、オナニーのときに「もっと私のことみて」「かわいい、綺麗ってもっと言って」と声に出して言うのはものすごく素晴らしいことでして、ぜひともみなさまも採り入れていただきたいものです。

さらにお勧めなのは「あたしのすべてを見せてあげる」というセリフですので、Ｎさんもぜひ本日からお試しくださいませ。

そして、私としてはこの言葉を言ったときにどんな気持ちになるのか？がとても知りたいところでして、もし、Ｎさんが「幼少期に言いたかった言葉を言ってる」のであれば、そのセリフを言ってもスーンという反応になるでしょう。

一方、そのセリフが喜びにつながってよりコーフンするのであれば、大人の女性が解放されていると思ってよいでしょう。

そうではなく、なんかすごく恥ずかしくなってしまった場合は、マインドが子どもから大人に変わって行く段階（いわゆる思春期の頃）と解釈してもよいかもです。

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で、オナニーのときに「子供の頃の自分の言葉だと感じる」というのが間違っているかと言えばもちろんそうではありません。

そう感じてるのだからそれは真実です。

そして、そういうことはよく起こるのです。

例えば、とあるクライアントさんはオナニーしているときにすっごく寂しい気持ちが蘇ってきて、それは中学生の頃に孤独で毎日学校にいくことが辛かった頃の感情で、それを思い出したら号泣しちゃった、とおっしゃっていました。

また、別の方は２０代の頃にちょっとメンヘラな時期があっていろんな男と関係を持ちまくってやさぐれた時代があったのですね。それでエッチな動画を見ながらオナニーしてたらその映像に記憶が刺激されたからなのか、あの遊びまわってた頃の惨めで虚しく、寂しい気持ちが蘇ってきてものすごく凹んだ、と言ってました。

Ｎさんの話を含め、何が起きてるかと言えば、自分を愛する行為によって心が緩み、解放され、封印していた記憶（感情）が呼び起こされたと解釈できるのです。

いわば、オナニーがヒーリング行為になっている、ということですね。

つまり、子どもの頃から「もっと私を見て」とか「かわいいって言って」という気持ちを封印せざるを得なかったために、その気持ちがずーっと心の中に留まっていて、それがオナニーの瞬間に癒されて解放された、という風に理解できるかな、と。

だから、とても良いことだと言えるんです。

ただ、この問題の根っこはくそ真面目な両親からの愛情に飢えている、ということですので、別途「親からの愛を受け取るワーク」なるものに挑んでも良いかもしれません。

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さて、そんな「くそ真面目な家庭と性格」の中で育ってきたＮさんはもれなく清楚なイメージを振りまくわけですが、そうするとそのイメージを覆す自分はアンダーグラウンドに押し込めるほかありません。

つまり、Ｎさんがとてもセクシャリティが豊かだとしたら、性的な部分（もしかしたらバイタリティ溢れるエネルギッシュな部分も）は、アンダーグラウンドに押し込めざるを得ないものですね。

性的な話もタブーな家庭であれば、セックスもオナニーもアンダーグラウンドです。

例えば、「セックス依存症かもしれない」「オナニー中毒で１日中エッチなこと考えてしまう」みたいなご相談にいらっしゃる方はもれなくそうとは見えない清楚な方です。

まあ、そういう方だからこそ、アンダーグラウンドにハマってしまうわけで、いかにも遊んでそうな女子とか性にオープンな女子はそういうことにもオープンなので、あんまり悩まないというか、「最近、あたしほんまヤバくて、やたら男と寝まくってるんすよ。めっちゃヤリマンになってて、これ寂しいからっすか？あたしおかしいんすか？直ります？」なんて明るく相談してくるものです。

それでＮさんはオナニーの時に自分を解放するだけでなく、女風を使うことでも解放している、と読むことができます。

たぶん、すごく自分に注目されたいんだろうと思います。（悪いことじゃありません）
そして、その気持ちをすごく我慢してきたんだろうと思います。（これは辛かったと思います）

だから「見て見てー！あたしを見てー！」という思いが強くなるのでしょうし、特に表の社会では出せない自分を出したくてしょうがないのかもしれません。

女風をうまく使っていらっしゃる方はそうした内に秘めた自分を解放し、本来の自分に立ち返る手段としていますね。

それを目的に女風をすすめることもあるのですが、ただ、やはり情が移って恋愛になってしまうケースがとても多いので、利用される場合は覚悟が必要かな、と思ってます。

そして、やはり罪悪感が付きまとうのは自然なものだと思います。

刺激的だし、楽しくて、自分を解放できて喜びもあるのだけど、その後、虚しかったり、寂しかったりすることもあります。

だから、利用される場合はその辺の覚悟が必要なわけです。

が、そういう気持ちを感じるのも悪いわけじゃないんですけどね。

「ああ、あたしはやっぱり心と心のつながりを求めてるんだー」とか「ほんとうに心を許せる人とセックスをしたいんだー」とか。

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女風でのプレイもそうですし、不倫相手とのセックスでもそうですが、アンダーグラウンドでのセックスというのは大いに自分を解放してくれるシーンになりますね。