やりたいことを本業にし、家族も大切にしたいのだけど、また新たなヴィジョンが見えてしまって生き方を変えるかどうかの決断を迫られています。



エネルギーが強い人はその分だけデカいヴィジョンがやってくるものですし、魅力的なものがありすぎて選択に困ることもよく出てくるんです。
そういうときはより「本音」を探ると同時に、「自分らしさ」を見極めていくことで、ライフワークを見越した決断ができるようになっていくものです。

 根本先生

こんにちは。今回は、仕事に関してのご相談です。
以前、情熱系武闘派女子の恋がうまく行かないのは鼻息で彼を吹き飛ばしてしまうから?
の記事でご回答いただきましたTと申します。

根本先生のご回答とご指摘を拝読し、笑ってしまいました。。
ふっとばしている様子はドクタースランプアラレちゃんそのものというご指摘に納得しましたし、ユーモアあふれる文章に、笑ってしまいました。

あの後すぐに、件の彼からは何事もなかったかのように、「元気?」のお伺いメールが届き、メールでポチポチ関係性が続いている状況です。

根本先生にアラレちゃんの称号をいただいてから、憑き物が落ちたように情熱が落ち着きました。(きっと、得体のしれない情熱を言語化してもらったからだと思います)

で、今回はまったく毛色の違う相談です。
私は以前ご相談で触れましたように、銀座の夜のお店の副業をしているのですが、お店のママ(夜の世界で生き抜いて30年の熟練ママ)に、

「Tちゃんはこの世界に向いている。素質もある。このお店をゆくゆくは継いで欲しい。あなたを育てたい。今は銀座の水面下でしかあなたはいないけど、もっと輝く。ライオンキングみたいだし、嬢王そのものだ」と言われました。

水商売歴10年の先輩にも、「Tさんを見ていて、私は脇役にしかなれないと思った」と言われました。

私自身、このお仕事で学ぶことも沢山ありますし、結構好きだったりします。

だがしかし。だがしかし。夫もさすがに、「お店のママになるのはやめてほしい。だって同伴とか沢山あるでしょ。同伴はやだな。経営も大変だと思う。確かにTは能力と素質あるのはオレも思ってるけど、経営者のように金勘定好きじゃないでしょ。好きじゃないと続かないと思う」と。

子ども達も小さいです。

本業も小学校の時からなりたい憧れの職業で、この職業・分野でいくつもの目標を叶えて来ました。

充実しているし、おばあちゃんになっても本業は続けたいと考えています。

ただこの年齢になって、夜の水商売にも、適性があると知って、自分の能力と才能をより社会に還元していきたい、自己実現していきたいという野心もわいていたりします。

まぁ欲張りなのかもしれませんが。。。

時間も体力もリソースは限られているので、夜の銀座の仕事にコミットすると、本業で抱いている目標・夢が遠のくのか?
それだったら夜の世界をきっぱりやめたほうがいいのか?と迷います。

ママに決断を迫られています。
新たな才能を見つけたとき、どうすればいいのか、読者の皆さんもこういった岐路に立つこともあるかもと思いシェアいたしました。
(Tさん)

憧れだった本業の方が何かが非常に気になるところなのですが、ざっくり言ってしまえば「両方獲りに行きましょう!」という話になるんかなあ?と思っています。

二兎を追う者になって三兎ないし四兎をゲットしちまえばいいんじゃね?という風に考えたらよいと思います。

だって欲しいんでしょう?だったら全部手に入れちゃいましょうよ!笑

まあ、鼻息で男を吹き飛ばせるパワーがあれば1日を30時間くらいにすることは可能だと思いますし、アラレちゃんのように無限のスタミナがあれば母・妻・家事・本業・銀座を全部面倒見ることも不可能ではないと思う次第です。

なのでやっぱり本業がどのようなものなのかがたいへん気になるのですけれど、時間的に拘束されるものなんでしょうか?それとも自分の裁量で何とかなるお仕事なんでしょうか?そのあたりでタイムマネジメントの問題が何とかなるのかも分かりますわね。

それに二兎で終わるかどうかって分からないですよね?
全く別のところから3匹目の兎が飛び出してくるかもしれませんからねー。

で、とりあえず具体的な方策としてはその葛藤・迷いをママに洗いざらい話して意見を聞いてみればいいんじゃないかと思います。

また、もし全部手に入れたいのであれば旦那様にもそれを伝えてみると良いでしょう。伝わるか、理解してもらえるかは分かりませんが、その情熱で彼の心を溶かすことが可能になるかもしれません。

嬢王そのものくらいのエネルギーがある人って過去にもたくさんいたはずで、それだけの器量を持った女性なら似たような話も転がってると思うのですよね。

私のクライアント様にも六本木→銀座と渡り歩き、現在はキャバクラやスナックのオーナーになって数店舗を回している方がいらっしゃるんですけれど、彼女も銀座時代の後半はNo.1ホステスをやりながらキャバクラを経営してたと言います。(ずいぶんと大変だったみたいですけど)

また、銀座じゃないんですけどホステスをやりながら漫画家もやってる方もいまして、いずれはママになる予定で二足の草鞋をきれいに履いていらっしゃいます。どっちが本業か分からんようになってきたらしいです。

Tさんのお話を読めば、このまま銀座を去るのも後悔につながるかもな、と感じますし、とはいえ本業の方も切れないでしょうし、妻や母としての立場も手を抜けないでしょうからいっそのこと全部取りに行っちゃえば、と思ったのです。

ライフワークを生きるときって「常識なんてクソ喰らえ」「道がなければ作ればいい」「無理を通せば道理が引っ込む」あたりの言葉をモットーに掲げて突っ走ることをお勧めすることも多いものです。

知らず知らずのうちに私たちは常識にとらわれていますし、周りの目を気にしていますし、頭の中で色々と計算しちまうもんですし、周りの人や過去の実績に足を引っ張られてしまいやすいものです。

でも、自分らしく生きることにコミットし、それを追求していけば、ある人からは「非常識」と言われ、また別の人からは「超人」と呼ばれ、またあるところでは敬意をもって「変態」と呼ばれることになるのかもしれません。

うちのクライアント様にはそうして夢を叶え、鼻息荒く幸せに生きてらっしゃる方も少なくないもので、私としても「へー、そんな生き方が可能なんすね?」とか「なるほどー、そういうやり方があるのかー」などとひたすら感心させられています。

「欲しい!」「ヤリたい!」「現実にしたい!」と思うものがあれば、自分を信じてとことんチャレンジしていけばいいと思うんですね。

むしろ、チャレンジしない後悔の方が辛いし、引きずるものですから、そこは頑張りどころかもしれません。

だから、仮に「そんな中途半端な気持ちでは店を任せることはできない」とママに言われても「いやいや、あっしに任せてくだせぇ」と啖呵を切ってもいいですし、その声を聴いて気持ちが冷めたのであれば「じゃあ、この街とは金輪際縁を切らせていただきやす」と言えばいいですね。

後悔がないように行動することをお勧めしたい次第です。

とはいえ、ここまでの話は一般論であり、アラレちゃん並みのエンジンを搭載しているTさんという前提でお話をしているのですが、やはりきちんと考えようと思ったらさらなる情報を必要としています。

本業って何なのか?どういう仕事の仕方なのか?おばあちゃんになるまで続けたいと思う魅力は何なのか?なぜそれを小学生の頃から夢としてきたのか?いくつも目標を叶えてきてもなおなぜそれだけ情熱を燃やせるのか?本業における今後のヴィジョンは何なのか?等々。

また、同様に銀座で働くことの魅力は何なのか?なぜ今の環境にありながらも銀座を選んでいるのか?もしママの話を受け入れたらどんな修行が待っているのか?なぜママや先輩はそこまでTさんに魅力を感じているのか?お客様からはどのような評判を得てるのか?銀座で嬢王になることにどれくらいワクワクしているのか?もし、今の状態で働き続けるならばどんな気持ちになるのか?等々。

さらには旦那さんやお子さんたちについても知りたいわけです。
彼の性格や仕事、現在の夫婦関係。お子さんたちについても同様。

また、家族にとってのヴィジョンは何かあるのか?今後、家族でどう生きていきたいのか?という点も重要ですよね。最近は海外移住を企ててる方も多いですしね。

もちろん、そうした話を伺う中でTさん自身のキャラなどももっと分かってくるでしょうし、もしかすると何かしら「課題」も見つかってくるかと思います。

「うーん、やっぱ自分を過小評価してるんじゃないかなー?」とか「なんかフルパワーを出すことをどこかで怖れてないかなあ?」とか。

そしたら、実家のこととか今までの職歴とか恋愛遍歴についてもあれこれ事情聴取させてもらうかもしれません。

そうして大風呂敷を広げ、一緒にそれを俯瞰して見ながら「こういうことが可能じゃね?」とか「こういうヴィジョンが見えてくるよね?」とか「あなただったらこういう生き方がきっとふさわしいと思う」とか「自分のエネルギーをちゃんと把握した方が良いかもね」など過去・現在・未来を見ていくのが私のスタイルです。

そうしてライフワークを見て、「じゃあ、まず今はここから始めてみましょうか」という風に流れていきます。

予想外のヴィジョンが見えちゃったり、考えてた方向性と180度違う方向になったり、逆に、「あ、今のままで全然いいんだ」と気づけたりするんです。

そうしたやり取りの中で「Tさんが心から大切にしたいと思っていることは何か?」とか「Tさんが本気になったら何ができるか?」とか「Tさんの人生にとって軸になるものは何か?」などを解き明かしていくものです。

「やっぱり基本となるのは家族みたいだよね。だから家族を優先して生きることが一番幸福度が上がるみたいだね」

「どっちかというといろんなことにチャレンジする刺激的な生き方が好きなんだよね。一か所に定住できないというか。だから、ある意味、ジプシーみたいにそのときそのときの興味に流されて生きるのがたぶん幸せなんだよ」

「やっぱそのカリスマ性を存分に発揮した生き方がふさわしいよねー。どこにいても目立っちゃうと思うし。そうして自分が輝ける場所に自分を置いてあげるのが一番幸せだと思うよね。」

こんな感じの結論を導き出していきたいと思うものです。

さて、新たな才能とか、新たなヴィジョンとかが見えちゃったりすると嬉しい気持ちがある一方で、また葛藤が生まれちゃうんですよね。

家族にはどう説明しようか?
時間やお金は何とかなるのか?
周りの人たちにどう話そうか?
ほんとうにそれはうまく行くのか?

ここではあれこれと「考える」ということをしてしまいがちなのですが、ここで「考える」とたいていそのヴィジョンを抑え込んじゃうことになると思うのですよね。

だから、まずは「感じる」ということをお勧めしたいのです。

その新たな才能、ヴィジョンを味わい尽くすように感じてみるんです。

それが真実であればワクワクはより強まり、前に進む勇気が出てきて、エネルギーがどんどん湧いてくるものです。

しかし、それがファンタジーであるならば味わい尽くそうとしているうちにどんどん味気がなくなり、なんかつまらないもののように思えます。

実際はそんな単純なものではないんですけれど、「感じる」ということで、よりリアリティを増すことは可能なものです。

そうして「ああ、これは間違いなくヴィジョンであり、自分が実現したい未来だ」と思えたら、そこで初めて「考える」のです。

時間やお金、人材などの問題も「何とかなる」というよりも「何とかする」という思いに駆られます。

つまり「その未来を現実にするためにどうしたらいいのか?」という考え方ができるようになる、ということです。

Tさんの話で言えば「どうしたら本業をさらに成功させつつ銀座の嬢王として君臨できるんだろう?」という考え方ができるようになります。

もちろん、家族がハッピーであることは前提ですから、「どういうプレゼンをしたら夫は喜んで協力してくれるだろうか?」という発想を得ることができます。

逆に、そのヴィジョンを味わっているうちに「それも悪かないと思うけど、あたしは別に嬢王になることを求めてるわけじゃないのかも」なんてことが分かってくるかもしれません。

嬢王になれるだけのエネルギーは他でも活用できるでしょうし、もしかすると「今から乃木坂46に入る!」という一見無茶なヴィジョンが出てくるかもしれませんよねー。マジか!?

もしそういう中でひとつしか選べないという現実もあるかと思います。
物理的に無理だ、体力的について行かない、時間的に不可能と思われる、などのように。

私などはそういう話を聞けばとりあえず「ほんとに無理なん?無理だと思い込んでるだけなんちゃう?」と疑いを持って検討作業をするのですが、「まあ、そりゃやっぱり無理だよねー」ということも実際はよくあるものです。

そういうときは「コインでも投げて決めたらええよ」とたいへんいい加減そうに見える提案をするんですけれど、そこではほんと「自分らしい生き方」に基づいて決めるのがいいんですよね。

クライアントさんのことを理解できればできるほど「あんたはこっちの方が向いてると思う」と断言できるんですけどね。笑

でも、ほんとうに両方手に入れたいのであれば「やり方次第」だと思っているのも現実です。

私自身も「それはさすがに無理があるかなあ?でも欲しいなあ。ヤリてえなあ?」と思うことが幾度もありましたけど、「やっぱり欲しいから手に入れる!」と決めてかかればなんとかなるものです。

逆に「手に入れたいものだけどやっぱりそこまでテンション上がってへんし、不自然だわ。」と思ったことは執着心を感じながらも手を引くことにしています。

それはそれで悔しいんですけど、あとから思えばそれで良かったと思います。

要するに「何とかしたい!」と感じるほど欲しい未来なのかどうか?ということかな、と思うのです。

そうした自分の気持ちに素直に生きると後悔することがあっても「それを自分が選んだのだから」と思える分だけ早くそこから抜けられますし、そういう経験を経ることでより自分のことが知れますから、決断力も高まります。

あと全然関係ない話なんですけれど、Tさんのようにエネルギーが強い方は大きな人生の岐路に立たされたり、デカい話が舞い込んできたりしますので、第三者のアドバイザーを用意した方がいいかもしれませんね。

カウンセラーやコーチ、コンサルと言った人たちに自分(や家族)、事業などを見ていただくことでより選択がしやすく、自分らしい生き方の実現が早まると思います。

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