癇癪持ちの夫とどう接していけばいいでしょうか?



結論から言えば「逃げる」です。
毅然とした態度を取れるうちに身の安全を確保し、彼自身にそれが自分の問題であることを認知するチャンスを与えることです。
そこで意地を張ってしがみついたり、我慢したりしても状況はあまり改善せず、むしろ夫婦関係が癒着していくことになるのです。

「癇癪持ちの夫とのパートナーシップ」について、
もしよければネタにしていただけると嬉しいです。

結婚当初から、夫の癇癪に悩まされています。
些細なことで機嫌が悪くなったり、理由も分からず怒り出します。
大きな音を立てたり、物にあたる、暴言を吐くなどをされますが数日後にはケロッとして鼻歌を歌っていたりで意味不明、「小2かよ。コイツなんやねん」状態です。笑

半年前から夫に無視されており家庭内別居状態です。
私も付き合いきれず「シェアハウス同居人」と思ってやり過ごしてきました。

そういう行為はやめてほしい、言葉で伝えて欲しいと言っても逆効果で最近は以前よりモラハラが酷くなっています。怒り、怖さ、ショックなどで毎日涙が溢れます。

突発的な感情をコントロールできないようですが本人に自覚はなく「俺がキレるのはお前のせいだ!」と言わんばかりの態度。

私の本当の望みは「本音でなんでも話し合って応援し合えるパートナーシップが欲しい」です。家庭環境が複雑だったので、暖かい普通の家庭に憧れていました。

私も自武女歴が長いので、こういう状況になったのは自分が招いたこと。伏線回収だな」と自負しているのですが、癇癪については彼自身の問題では?と割り切っています。
彼にももっと自分の心と向き合って欲しいと思うのですが、、(こういうところが上から目線でウザいのでしょうか。笑)
癇癪やモラハラ以外の夫は、チャーミングで尊敬できるところも沢山あり大嫌いにはなれません。

離婚して別の人とパートナーシップを築こう、という気持ちと今の夫を助けたい、癒してあげたいという気持ち半々で葛藤しています。

きっと、根本さんには「好きにしなはれ~~」と言われるだろうと思いつつ(笑)自分の気持ちの整理のためにもこちらに送らせていただきました。

癇癪もち夫に、どう接していけばいいのか?
もしよければ教えていただけると嬉しいです!!

長々と失礼しましたm(._.)m
(Iさん)

>「小2かよ。コイツなんやねん」状態です。笑

正解!

うーん、もう少し下かもしれへんけど・・・正解!てことにしときましょう。

なので、今後はちゃんと「小2男子」と思って接することが一つの解決策になります。

で、実は最近、常連様の旦那様をカウンセリングしまして、実は彼も時々癇癪が出てしまうそうなんですね。それは本人も自覚されてまして、できるもんなら何とかしたいと自らカウンセリングを希望されました。

Iさんの旦那様と同じ状態かどうかは分からないのですが、彼の場合は、人混みを歩くとイライラするし、電車待ちのときにちゃんと並んでない人を見るとイラっとしてしまうし、そんな細かいことで不機嫌になるのもイヤだし、それで妻に当たってしまうのもイヤだということでした。

で、あれこれと“事情聴取”を行っていくと「うーん、繊細な性格で敏感なのにその街で仕事してたらヤバいよね。オフィスは移転できないの?」というところから、「ストレスが溜まりやすいからその発散にエネルギーをぶち込むべし。とりあえず大学のOB会を想い出の地、新宿にて開催すべし!それから体を動かす回数をもっと増やすべし!体育会系なんだから体動かさんとエネルギーが回らんしな!」などの話をしました。

その後奥様にお会いしたところ、大変喜んでいらっしゃったようで、早速言われたことを実践し、最近はかなり調子が良いそうです。よかったです。

・・・なんて話をしてしまうと、「うちの旦那もカウンセリング受けさせたい!」と思われる奥様が大量発生するかと思いますが、だからって「カウンセリングを受けるわ」と行動される旦那様はたいへんレアキャラなんですよね。

だから、たいがいは奥様がカウンセリングを受けられていて「ふーん、カウンセリングってそういうもんなんだ。根本先生ってそういう人なんだ。」と知り、なんとなしに奥様が厳選したブログ記事を読み、「なるほどー、そうなのかー」と意識するようになり、自らYoutube/voicyを聞いたり、本を読んだりしてだんだん興味が高まり、「なあ、俺も根本先生のカウンセリング受けられないかなあ?」という流れになることが多いものです。

女子は変化を好むのでいきなりカウンセリングという未知の世界に飛び込むことも厭わないのですが、自立的男性の場合は、知識・情報がまず必要で、かつ理屈が理解できるかという段階を踏み、そして先生がある程度の権威を持っているかをチェックした上で飛び込む傾向があります。

まあ、根本先生の場合、権威という点においては底辺なのでそこを突っつかれるとヤバいのですが、とりあえず「Amazonで根本裕幸って検索してみて」というところで何とか均衡を保っているというところでしょうか。

さて、基本的には「とても優しい」と評判の根本先生なので(!?)、カウンセリング中に厳しい口調になることはないのですが、ただ、ある一点においては例外なんです。

それは「自分を傷つけていて、それに気付いていないとき」ですね。

ほら、うちのお客様って自立系武闘派女子ばかりじゃないですか。

彼女たちは「死ぬこと以外はかすり傷」というポリシーを持って戦場をうろうろしているから自分の痛みに鈍感なのかなあ?血を垂れ流して骨まで折れてるのに「大丈夫っす。平気っす。」と言いながら戦いを続けようとするのです。

それってさー、ゾンビじゃん!とツッコミを入れたくなるのですが、どうやらゾンビになってでも戦場を這いずり回るのが好きみたいなんです。

だから、厳しい口調で「とりあえず休め!逃げろ!体を大事にせえ!」ということを伝えるのですが、ガンコちゃんでもあるのでそうした忠告も既読スルーされてしまい、倒れるまで走り続ける方も少なくないものです。

そりゃあ、虎の穴で育って来られただけあって膨大なエネルギーを持ってらっしゃいますから、常人以上の強靭な精神をお持ちなことは間違いないのですが、それでも限界ってのはあるわねー。

戦車を一撃で破壊するパワーはあるものの、その砲弾を10発も喰らえば本物のゾンビになっちゃうと思うんですけどー。

・・・という風にIさんのお話をしているのですが、気付きました?

また、同様の状態にハマっている同志のみなさまにお伝えしているのですが、自分事として読んでいただけました?

そう、そういうところが案外鈍感なんですよね、みなさんは。

だいたいパワハラ上司やモラハラ夫は、

>突発的な感情をコントロールできないようですが本人に自覚はなく「俺がキレるのはお前のせいだ!」と言わんばかりの態度。

という風に「お前のせい」にして自分を正当化することがご作法となっておりまして、それは全国津々浦々まで浸透しているようで、各地で同じ発言を耳にします。

ボキャブラリが少なすぎるのか、それともマニュアルにそう書かれているのか分からないのですけど。

で、まあ、そういう行為は辛いじゃないですか。そうするとIさんのように「シェアハウス同居人」と思ってやり過ごそうとするのですが、でも何かあるとキレて暴れるわけですよね。

そういうときは「さっさと逃げる」というのが奥様側の正しいマナーなのですけれど、やはり「退却は死!」という旧日本軍の伝統を引き継ぐ武闘派女子のみなさまは、そこで何とか耐え忍ぶ、やり過ごす、あるいは反撃の機会を伺う、なんてことをしてしまうのですね。

それで旧日本軍がどうなったかは皆さんも何となくご存知だと思うのですが、そうして逃げずに踏みとどまることによって戦況はどんどん悪化し、やがて奥様自身の心身をむしばむようになっていくんですよね。

>怒り、怖さ、ショックなどで毎日涙が溢れます。

こんな状態になってまでも家に居続けようとするのって「ほんもののバカなの?そんなに自分をいじめたいの?そんなに自分のことが嫌いなの?」と思ってしまうのです。

そこまで行ってしまうと、そのダメージの回復にどれくらいの時間を要するか想像できます?少なくとも「年」単位になることが多いんですよ。

とはいえ、なかなかそこまで考えられないとは思いますけど。

だから、「勝手に涙が出てくる」「夫の気配を感じると震える」「夫が家にいると常に緊張している」なんて状態のときは、短期でもいいからとにかくその場を離れることが序列第一位なのです。

特にモラハラやDVってのはそれがひどくなってくると逃げることも怖くなってしまい、ただ震えて丸くなることしかできなくなります。常に夫に使い、怒らせないようにすることに全精力を傾けるので、どんどん生気がなくなっていくものです。

そうして、ただひたすらサンドバッグ状態になってしまい、心身ともども疲弊してしまいます。

「誰かに助けを求めることも恐ろしくてできない」
「逃げるなんて怖くてできない」

という心境に追いやられてしまうんですね。

だから、ほんとうはすぐにでも家族・親族・友人たちを頼るか、役所の相談窓口に電話する必要があるんですよね。

あまり自覚はないかと思いますが、Iさんはそういうレベルに達していると解釈されたほうが良いかと思います。

★最適な方法は「逃げる」ということ

ギリギリまで我慢してしまうあなたへ『逃げる技術』(徳間書店)
*セミナー動画:逃げる技術~今よりもっと自由で自分らしく生きられるスキルを習得する~

さて、こういう旦那様や彼氏を持ちますと

>チャーミングで尊敬できるところも沢山あり大嫌いにはなれません。

という気持ちも強く、また、

>今の夫を助けたい、癒してあげたいという気持ち半々で葛藤しています。

なんて情も厚いので、夫に執着してしまうことが多いんですね。

つまり、夫婦関係が「癒着」という状態になり、切り離せなくなってしまうのです。

奥さんが我慢して夫の癇癪に耐えていると、夫は夫でそこに問題意識を持てません。
そもそもが「お前のせいだ」と思っているわけで、自分に問題があるとは気づけない(気付かないようにしてる)のです。

だから、そこでは毅然とした態度がほんとうは求められるのですが、「それ以外のところは素敵な人なんです!」なんて思ってしまったら離れることに罪悪感を覚えますよね?

ちなみにこの「 」内のセリフはよくDVの被害者の方が言われるセリフですし、癒着しているから離れることに罪悪感を覚えるものです。

そして、「助けたい」という気持ちもあるのは確かですし、潜在的にIさんは男性を癒す才能があることも確かだと思います。

ただ、ここで気づいていただきたいことがあります。
とっても痛いことですが。

「今もそういう状況ってことは、夫のことを全然癒せてないやん?」

ここを受け入れるのは相当抵抗が生まれることと思います。

「だから癒し方を学ぶ」とか「自分なりに一生懸命やってる」などと反発したくなる方もいらっしゃるでしょう。

Iさんも“上から目線”になることがあるってことは、Iさんもまたプライドが高く、意地っぱりだったり、ガンコだったりするのかもしれません。

そして、彼をおいて逃げることが屈辱的で情けないのかもしれません。

しかし、武士は潔く「負け」を認めなければいけないんです。

「力不足」を受け入れなきゃいけないのです。

「癒してあげたい」という気持ちはあり、それは愛情かもしれないけれど、「今の自分に彼を癒せるだけの力はない」ということを受け入れる必要があるんです。

ちなみに癒着状態にあると「何かと理由を付けて彼の元を離れられないことにしている」ものでして、「癒してあげたい」はその代表格のひとつです。他にも「彼の生活が心配」「可哀想」「あたしにも責任がある」「夫婦の問題はふたりで乗り越えたい」「誰も助けてくれる人なんていない」等々の様々な“言い訳”があるものです。

これが癒着の怖いところでもあります。

だから、「彼を助けたい。癒してあげたい。」という思いが逆効果になり、ますます彼自身を追い込み、症状を悪化させ、そして、Iさん自身もより傷つくという悪循環にハマりやすいのです。

Iさんがおっしゃるとおり

>癇癪については彼自身の問題では?と割り切っています。

という風に思っても問題ありません。
だから、それは「彼の問題」として線引きをし、さっさと身を守るのが正しい選択です。

逆に、Iさんがそういう態度をとることで彼に気づきを与え、彼自身がこの問題に向き合おうとする姿勢を作るかもしれません。

ほんとうに割り切っていらっしゃるならば、「あなたには問題があるから一緒にはいられない」と宣言して「実家に帰らせていただきます」くらいのことはできると思うのですが・・・。

さて、最近はお役所も「DV」や「虐待」には目を光らせてくれていまして、以前よりもずっと環境はよくなっているようです。

コロナ禍でアル中・DV・虐待が増えたこともあって、お役所も大変忙しくなっているようですけれど、力になってくれる場合も多いみたいですね。

また、家族を頼れない方には手持ち資金を使い切ってもいいからホテルなどに避難してシェルターの空きを待ったり、友人のところに身を寄せて対策を練ったり、マンスリーマンションやシェアハウスに逃げ込んだりされる場合が多いです。

意地を張って強がると戦況はより悪化していくものです。
まだ体が動く間に、とっとと逃げることを推奨します。

そして、心身の安全を確保して今後のことを考えつつ、「彼を癒す女性性の才能」を開花させていくのが理想なんですけどねー。

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