自立している人にとって感情はネガティブだろうとポジティブだろうと後追いでやってくるもの～そこから「今」を生きることを学びましょう～

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自立ってのは感情を抑圧して成り立つものなので、今感じている感情をとりあえず押さえて理性的・思考的に動きます。
そうするとその感情は心の中に留まり、溜まっていきます。
それが理性・思考が緩んだ瞬間にあふれ出てきて「後追いで感情を感じる」ということが起きるのです。

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結論から言ってしまえば「自立してる人って感情を抑圧してるでしょ？だからリアルタイムになかなか感情が感じられなくて後追いで来るのよ。それはネガでもポジでも関係ないのよ」という話になります。

ちなみに「感情」ってのはネガティブもポジティブもありません。
ニュートラルなものです。
自分が感じた感情をネガティブとかポジティブとかに振り分けてるだけです。

だから、一般的に「感じたくない感情」のことをネガティブと表現し、「感じたい感情」をポジティブと表現してるんですよね。

ジェットコースターって怖いでしょ？（私は決して乗らない）お化け屋敷も怖いでしょ？（私は決して入らない）でも、そこで感じる怖れってネガティブじゃないですよね？

一方で、お葬式に参列したときについ笑いたくなっちゃったことない？そこで感じた「面白い」って感情は決してポジティブとは言えないでしょ？

そして、感情を抑圧するったって、ネガティブな感情だけを抑圧するのって不可能なので、ポジティブな感情だって一緒に抑圧されちゃってるわけです。

だから、後追いでポジティブな感情が溢れてきても何の不思議もありません。

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よく後追いの感情っていうとネガティブな感情の方がやっぱりメジャーなんですよね。

「家に帰ったあとに、彼氏の発言を思い出してムカムカしてきた」とか「あやうく事故に遭いそうになってそのときは冷静だったけど、後々すごく怖くなってきた」とか「迷子の子どもはお母さんを見つけて安心した瞬間に号泣する」とか。

でも、ポジティブな感情だって後追いしてくることって多いでしょう？

「彼氏に告白されてそのときも嬉しかったけど、あとあとその喜びが爆発してひとり部屋でニヤニヤしてた」とか「映画を観てるときもすごく感動したけど、あとで好きなシーンを思い出してその感動がさらに高まった」みたいな。

自立している人は思考が動いていて感情は抑圧されています。
「こんなところで泣いちゃいけない」と思考が感情を制御するわけですね。

それが一人になったり、安心できる人と一緒になったりすると、思考が緩み「ここなら泣いてもいい」と許可が下りるので、たくさん涙があふれてきたりするのです。

そういう意味でいえば、自立的で、思考が強い人ってのは「後悔」も多くなるんですよね。

思考で感情を制御しちゃうから、やりたいと思ったことも全部やれなくてブレーキかけちゃうでしょ？

ほんとは彼の胸に飛び込みたい！と思っても、それを我慢しちゃってあとから後悔する、みたいなものです。

とはいえ、感情を前面に出して生きるのもまた大変なので、そのあたりの匙加減が難しいところですけれど、

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さて、私からすると「海外出向を機にお別れしちゃったけどほんとにそれでよかったの？」と古傷をえぐるようなことを聞きたくなってしまうのですけどね。そこは大丈夫ってことなのかな？

お話を読むととてもいい恋をされていたようで、今はきれいな思い出になってらっしゃるようで素晴らしいです。

「あたしもそういう恋ができたんだ！」と鼻息荒く自信に変えていただきたいと思います。

さて、

＞良い大学を出て年収も男前、恋愛だけ上手くいかない勢です。

というネタは“根本さん御用達”と言われるほど（ほんとにカウンセリングのときにそう言われた）メジャーなテーマでございまして、

＞母を支えねばという使命感のもと、武士のように男らしく成長しました。

という皆様によって私は支えられているのかな？と思うくらいです。
まことにありがとうございます。

そんな風に筋金入りの自立系武闘派女子として育ったＲさんは、その成長過程によって女王様マインドを封じ、自立していかざるをなかったわけですが、そこで「感情を抑圧する」という作業に勤しまれたものと思われます。

だって感情感じてたら武士になれないじゃないですか。

何事も忍耐だし、すべてにおいて母を優先しなきゃいけないし、そんなときに子ども心（感情）なんて邪魔じゃないですか。

だから、母を支え、母を心配させぬよう、また、姉のことも精神的に面倒を見つつ、立派な「長男」として育つことを選択されたんだろうと思います。

ただ、ここで押さえておきたいポイントは、Ｒさんがそうして自立した根拠は「愛」であるということです。

母のために、家族のために、自分を犠牲にしたとも取れるのですが、その犠牲は決してネガティブだけでなく、愛から生まれたものも多分に含まれるということは認識されておくとよいです。

そして、そのとき培った「他者貢献」というマインドはお仕事においても友人関係においても大いに役立つんじゃないでしょうか？

もちろん、武闘派女子の中にはその才能を男に対して使ってしまい、あれこれ面倒見まくって砂糖漬けにする「ダメンズメーカー」として名を馳せている方もいらっしゃいますので、飴と鞭は使い分けが大事だよね！ということがよく分かるものです。

だから、そうして女王様マインドと引き換えに得た自立心は決して無駄なものばかりではないことはＲさんの才能を見る際にとても重要なポイントとなります。

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さて、そうは言っても「自立」ってのは「感情を抑圧すること」で成り立つものですから、たぶん、完璧主義だけでなく、非常に思考的な部分もあろうかと思います。

Ｒさんの文章を読むとやはり感情を抑えつつ言葉を選んでいる様子がうかがえますよね。

だから、今感じている感情にフォーカスするというよりも、すぐに思考が動いてしまい、リアルタイムに感情を感じることが難しくなってるんだろうな、ということが想像できます。

あ、これ、別に良いとか悪いとか言ってるんじゃないのでご注意を！
自立してりゃ、誰でもそうなります。

後輩にムカついてもすぐに声を荒げたりせず、冷静に苦言を呈そうとするでしょ？
会議でつい「思い出し笑い」をしちゃったときも、鎮まれ～鎮まれ～と念じて笑いを堪えるでしょ？

だから、Ｒさんが体験した、

＞その夜、あの時は気付かなかったけど、元彼が愛情表現してくれていたことに今更気付いて、涙が止まらなくなりました。

ということも、彼と付き合っているときに十分感じられなかった感謝の思い、幸せな思い、愛情などが、後から蘇ってきたんだろうと思います。

つまり、「もう感じてもいいよ！」ということを心が判断したので、「元彼との思い出ツアー」によってあの当時感じていた感情のうち、感じられなかった感情がどばーっと出てきたのでしょう。

もう少ししつこく説明するならば、元カレと付き合っているときに幸せを１０感じていたんだけど、諸事情により２しか当時は感じられなかったとしますね。

残りの８は心の中に留め置かれたわけです。

それが今回のデートによってどばーっと解放されたと解釈されるといいでしょう。

つまり、ほんとうは元カレと付き合ってたときに涙が止まらなくなるほど幸せで、震えるほど彼に感謝の気持ちがあったのでしょう。

でも、その当時はそれをリアルタイムに感じちゃまずい事情があったんです。

その事情ってのが武士と生きるために「感情を抑圧する」ということを習慣づけて来たからですし、また、自立系な方々にとっての必須科目「恥ずかしさ」が影響したのだろうと思うのです。

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感情を抑圧して生きていると感情を感じることがＮＧになります。

だから、感情を感じるのが「恥ずかしい」のです。

例えば、とあるクライアントさんは「彼に好きって言うくらいならばここで裸になったほうがマシ」という名言を残されました。

え？裸になることよりも好きって言う方が難しいの？と多くの方は思われるでしょ？

でも、彼女にとっては「裸になることは男性性（自立心）でできるけれど、好きって言うのは感情を表現することだから恥ずかしすぎて無理」というわけです。

武士のように育ってくると「笑ってはいけない、泣いてはいけない、怒ってはいけない」と感情に蓋をするようになりますね。

だから、「感情を感じて表現する」ということの「経験値」がある時期を境に圧倒的に少なくなるんです。

そもそも「感情を感じることすら恥ずかしい」というロックマン氏もみなさんよくご存知でしょう？

だから、感情を表現するなんてことは「穴があったら入れた、、、」あ、違う。「穴があったら入りたい」くらいに恥ずかしいものなのです。

なので、かつて元カレとその街を歩いていたときに「きゃー、幸せ―。嬉しー。一緒にいられて最高ー！ほんとにありがとう！（ぎゅっ！ぶちゅ！）」くらいの感情をＲさんは感じていたんだと思うのです。

でも、そんなことを人前でするのは恥ずかしいですよね？とてもできないですよね？

だったら「あ、きれい。ここに連れてきてくれてありがとう。嬉しいわ。」と勤めて冷静に大人女子として表現されると思います。

でも、そのクールな表情の裏にはでれでれでヨダレたらしまくってニヤニヤが止まらず、「かみさま、ありがとう！！！」と天に向かって叫んでるＲさんがいるのかもしれません。

・・・ってことは、本来のＲさんはたいへん情熱の女でいらっしゃるということですね？

そんな何時間も涙が止まらず、感動しまくるほどに、情熱系女子であらわれるわけですね？

これはＲさんのライフワークをデザインしていく際のたいへん重要な材料になると思われます。

しかも、

＞根本先生のおかげで、完璧主義を緩めて、本当に好きなことを思い出したり、自分軸で行動することが少しずつできています。

という状況であれば、なおさらこれからの生き方にその「情熱系」の要素は役立ってくれそうですよね。

※ちなみにこの引用文において最も重要な箇所は冒頭の８文字であることは言うまでもありません。

なお、完璧主義を緩めて好きなことをヤリ始めると、色々と感情が動くようになると思います。今回の元カレのことだけでなく、過去のことを色々と思い出したり（感情と記憶はつながってるので）、嬉しい気持ちになることもあれば、ネガティブな思いが出てくることもあるかもしれません。

自立を手放し始めると「心の整理」が自動的に始まり、いろんな感情が出てきますので、それをただ感じ、受け入れていくことがお勧めです。

感情を感じるのって「川の流れに身を任せている」ようなイメージでやるとスムーズになると思います。

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さて、リアルタイムに感じようが、あとから出てこようが、感情は感情ですので、ただ味わってあげることがベストです。

昨日に引き続き上品な例えをしてしまうのですが、「出てきたウンコは出切るまで踏ん張ろうね！」ってことでして、みなさまも今朝そのような心持ちで個室に籠られたと思います。

出切らなかったらちょっと気持ち悪いですよね？できれば全部出しちゃってすっきりしたいですよね？

Ｒさんの場合はいわば１年熟成のウンコ、あ、いや、感情ですから、せっかくそれが解放されようとしているならば、ただただ感じて出してあげるのが望ましいのです。

だから、何時間も涙が止まらなかったのであれば、「ああ、それくらい感謝の気持ちがあるんだ。それくらい幸せだったんだ。」という風に解釈していただければと思います。

「体は常に正しい」ものですから、「何時間も泣き続けるなんておかしい」なんて思わずに、それが「正しい」と思った方が良いものです。

だから困惑してしまうかもしれませんが「感情のなすがまま」に任せていくのが良いと思うのです。

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一応、疑問にはお答えしたつもりなのでここからは蛇足とお節介と余計なお世話になるのですけれど、やっぱその元カレのことが気になるんですよね。

きれいにお別れしてるけれど、そこまで感動を覚える彼じゃないですか。

心のどこかではやっぱり彼を求めてる部分があるんじゃねえかなー？とか思っちゃうわけです。

つまり、「今も素直な感情を抑圧してないかい？」ということです。

それは元カレに対する思いだけでなく、デートしている新たな獲物たち、仕事そのもの、職場の人たち、体の調子等々含めて。

また後追いで感じるのもいいですが、せっかく自立が緩んできて感情を取り戻してきてるのですから、「今」に意識を向けてみるのも大切なことになると思います。

そして、そのプロセスにおいてはぜひ「ライフワーク」を目指していただければと思う次第です。

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