「頭で考えて転職すると、心が辛くなって辞めたくなる」という法則について。

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頭で正しいことを考えて選択することってよくあると思うのですが、そういうときって「心」にも目を向けてます？自分のキャラにもちゃんと配慮してます？
頭で考えるときってその辺が抜け落ちやすいんですよね。
そうすると「頭で決めると、心が後悔する」という状態になりやすいんです。

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よし！稼いでくれる男を捕まえて結婚しちゃおうぜ！！！と明るく言ったところ、ものすごく冷たい目で見られたことが一度や二度や三度じゃない私が回答させていただきますっ！もちろんその目は「それができりゃ苦労しねえよ！」と強く語っていましたねえ。うんうん。

さて、「公務員」と言えば、いまや憧れの職業のひとつですね。
とはいえ、合う合わないもありまして、「ほんとうに有難い仕事で、幸せです！」とおっしゃる方もいれば、「めっちゃ苦痛。すっごくしんどい。辞めたい。」と訴えられる方もいらっしゃるのです。

で、「転職」に限らないのですが、やっぱりここは「お金の問題」と切れないんですよね。

Ｍさんや同志のみなさまにはここに「究極の選択」が存在していることにお気づきかと思います。

１）仕事も面白い！人間関係もいい！・・・けど、給料安い。生活苦しい。
２）仕事辛い！人間関係ヤバい！・・・けど、給料はいい。安定してる。

このどちらかひとつを選ばなければならない！と意識せずに思い込んでる方もいっぱいいます。

公務員に限らず「今の仕事はつまんないし、人間関係もイマイチだけど、給料はいいんだよね・・・」という相談はかなり多いのです。

でも、私の知る限り給料がいい職場はなかなか辞められないのが現実でして、最近も金融系、商社系の方々に「まあ、給料がいいもんねー。それがあると辞められないよねー」という話をしておりました。

だから、今のＭさんの状況だと「辞めるのは相当ハードルが高い」と思っておいた方がいいと思います。

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とはいえ、定期異動が多い公務員ともなれば、おっしゃるように新しい仕事、人間関係に素早く適応する必要がありますし、苦手なＰＣにも触らなきゃいけないし、場合によっては愚民、あ、いや、市民のみなさまの対応をしなければならないわけでして、ストレスは大きいですよね。

そうすると「生活の安定と引き換えに体調を崩してしまった」という事例も数多の如くありまして、そしたらもっと辛いことになっちまいますよね。

で、こういうのってやっぱ「正論」なんですよね。
Ｍさんが仮にだれかに相談したとしても「正論」がはびこると思います。

みんな「正論」は嫌いなはずなのに。

「公務員なんて安定してて休みも取りやすいしすごくいいじゃん！」
「そんなの他の会社に転職したって同じだよ。せっかく公務員になれたんだから続けたほうがいいよ！」

なんて風にねー。

もちろん、それは確かにそうなんだけどねって思っちゃうんですけど。

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ちょくちょく「お金を人質に取られてる」みたいな表現をしているのですが、やっぱ皆さん心のことをだいぶ甘く見てるというか、自分は大丈夫！みたいな捉え方をされてるように思うのですよね。

そりゃあ、心のについて学ぶ機会なんて子どもの頃からほとんどなかったですから無理もないですが。

それと同様に「お金」についてもやはり学ぶ機会がほとんどなかったわけですから、その知識がないのも無理はないですけれど。

だから、心とお金についてはイヤだなあと思っても頑張って勉強してみるといいと思ってるんです。

Ｍさんの場合も「生活を人質に取られてる状態」と言えますもんね。

その結果、お金の奴隷になっちゃうことも珍しくないわけです。

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「頭」で考えて仕事を選んだり、転職しようとしたりするでしょう？

そうすると「感情」からその仕事を辞めたくなるのが王道なんです。

「頭」で考えるときは心のことまで視野に入れてないことが多いと思いますから。

「フリーター２つ掛け持ちして仕事は楽しいし、人間関係もいいんだけど、生活費がヤバい！お金がない！」という状況において、何とかしようと「頭」で人は考えるわけです。

Ｍさんに限らず、たぶんみんなそうします。

そうして「どうしたら生活費を安定させられるのか？生活できるに十分な仕事ができるのか？」と考えるのですね。

で、そこで気付いていただきたいのは「お金／生活費」に意識が取られていて、仕事内容や人間関係には目が向いてないということです。

なぜかと言えば、それが今「良好」だからです。

同様に「仕事内容がつまらん！」という場合には、「面白い仕事ができる職場」が解決方法だと思います。

そのとき人の意識は「人間関係」とか「お給料」というところはスルーしがちです。

つまり、人は「問題のある部分は何とかしようとするけれど、その際、今問題になってないところは既読スルーしてしまう」という癖があるわけです。

だから、そこで「お金」を取れば、仕事内容や人間関係に難がある可能性も含まれるのです。

今さらの話なので申し訳ないのですが、Ｍさんは公務員を志す際に「異動が多い」「ＰＣを使う仕事」ということは存じ上げなかったのでしょうか？

また、Ｍさん自身が「新しい人間関係が苦手」ということに気付いていなかったのでしょうか？

それとも知っていたけど「まあ、何とかなるやろ」と見切り発車してしまったのでしょうか？

だから、今、この調子でＭさんが公務員を辞めて別の職に転じたら「お給料がー、人間関係がー、思ってた仕事と違う―」みたいな問題を再び抱えるんじゃないかと危惧されるわけです。

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そういうわけですべてを網羅することは難しいけれど、何かを決断するときにはある程度広い視野を持っておいた方がいいのは言うまでもありません。

でも、そうした視野を持ちたいと思っても、今の自分が切羽詰まってる状態だったらそんな余裕はありませんよね。

だから、ふだんから人に相談する癖というか、信頼できる相談相手を何本か持っておくことがとても大切なことだと思います。

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「頭で決めると、感情で後悔する」という法則はそこかしこにあるものでして、やっぱ感情（心）にちゃんと配慮してあげる必要が大きいもんです。

それと同時に「自分を知る」ということはやはりものすごく大切なことなのです。

「自分はどういう仕事が好きなのか？逆に、どんな仕事はイヤなのか？」

例えば、「接客は好きだけど、事務作業は嫌い」ということを知っていれば、職業選択の道もある程度絞れますよね。

今までの仕事経験を通じて見えてくるものもきっとあるでしょう。

フリーター時代の何が良かったのか？
公務員の何がダメなのか？

その「要素」というものに注目してあげる必要があります。

「わちゃわちゃとみんなで作り上げていくのが楽しい」
「上下の境目があまりなく、フレンドリーに仕事ができるのが嬉しい」
「お客様の問題を何とかクリアできないか考えるのが楽しい」
「ひとりでコツコツと積み上げていく作業が向いてる」
「数字は嫌いじゃないから、あれこれ数字をいじれる仕事がしたい」
「部屋の中にじっとしてるのは向いてないから、外回りが合ってる」
「ある程度自由度があり、与えられた枠の中で色々考えるのが好き」
「大雑把な性格なので細かい仕事には向いていない」
「あまり人としゃべるのは得意じゃないので、黙々とできる仕事がいい」
「仕事は生活のためと割り切っているので、給料が良ければ文句は言わない」
「クリエイティブな仕事よりも、淡々と与えられた仕事をこなしていく方がいい」

さて、Ｍさんはどうでしょうか？
フリーターやって公務員やって、そして、周りの人たちの話を聞いて、自分はどういう仕事が向いているのか？逆に、向いていないのか？を考えてみましょう。

もちろん、これはあくまで自己判断なので、ほんとうにそうなのかどうかは分かりません。

うちの読者、お客様、弟子の中には「あたしはどちらかというと前に出るタイプじゃなくて、そういう人をサポートする方が合ってると思うの」とおっしゃる方が多いのですが、私から見れば「は？どこが？どんどん前に出たいタイプじゃん。前に出るのが怖いだけなんじゃねえの？」なんて思ってしまう場合も少なくないものです。

だから自分を知るには主観だけじゃなくて客観的意見もすごく大事なんですけどね。

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そして、できればもう少し視野を広げて「あたしはどう生きたいか？」というテーマと向き合うことがお勧めです。今のＭさんの状況でもこれは大事だと思います。

自分の人生において何が大切で、何が大切でないのか？

例えば「お金」についてはよく話題に上がりますが、自分にとってお金ってのはどんな存在で、どんなもので、どういう付き合いをしていきたいのか？をちゃんと考えたいですよね。

生活できればたくさんなくても大丈夫！という人もいれば、ファッションやコスメに興味あるから美容代はけっこうかかるぞ！という人もいれば、美味しいものが好きだから食費には十分な額を確保しておきたい！という人もいれば、たくさん貯金がないと不安になっちゃう！という人もいれば、ミニマリストなタイプだからそんなに金はいらねえ、という人もいるでしょう。

そうして自分のお金に対する意識を知ることができれば「計画」も立てやすいわけです。

Ｍさんよりも１０個ほど上の方を先日カウンセリングしておりまして（同じく転職・起業に関するご相談ね）、「生活していくには最低どれくらいの金額が必要なのか？」を一緒に考えてみました。

家賃、光熱費、通信費、食費という最低限の金額はどれくらいなのか？そこに保険代、美容代、趣味、推しへの課金、根本さんの本代、根本さんのカウンセリング代、根本さんのセミナー代、根本さんへのご寄付等を含めたらどれくらいあれば生活できるのか？を具体的に考えてみたんです。

そしたら、最低でも２５万、できれば３５万くらいは必要との見通しが立ちました。

今のお給料はそれよりも多いので、それで余裕をもった生活ができていますし、貯金も小額投資もできています。

そこで色々と考えていきます。

「やりたいことを仕事にするために、今の会社を辞めてアルバイトか何かを始めるとするでしょう？そしたら、貯金を切り崩したとしてどれくらいの期間、生活できそう？」

「もう少し楽な仕事に転職したら給料が３割減になるとするじゃない？そしたら、やはり貯金を切り崩しながら生活するとしたら１年くらいは持つ？そしたら、これからの人生を構築するために１年という猶予が与えられたと考えられるね」

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また、人間関係ってどれくらい自分に大切なものなのか？というのも重要ですね。

わちゃわちゃしたいんだったらすごく重要だけど、そんな人と関わりたくない人ならばさほど重要ではありません。

仕事に行きたいのか？趣味に生きたいのか？推しを推したいのか？パートナーシップはどうなのか？家族との関係はどうなのか？

考える要素はたくさんあるものです。

そういう風に視野を広げてみたところで「今の自分はどうするのが幸せなのか？」というのをあぶり出していくんです。

そうすると「まあ、なかなか辛い仕事だけどこのまま当面は公務員で行くか」となるかもしれないし、「やっぱお金に苦労してもフリーターに戻った方があたしは幸せだ」となるかもしれないし、「ここは本当にやりたいことを見つけるために、しばらくは今の仕事を続ける」となるかもしれないし、他の選択肢も浮かぶかもしれません。

頭で考えるだけでなく、心で感じながら「自分が幸せを感じられる方向」というのを見ていくのです。

そうして、「自分を知る」というところから「未来」を描いていくと、イメージがしっかりできてる分だけ仕事を探しやすくなるし、引き寄せやすくなると思います。

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さて、冒頭の方に出てきた究極の選択について。

「仕事も面白いし、人間関係は最高だし、給料だってめちゃくちゃいい！」という仕事を選んでもいいんですよ。

なんか皆さん、「そんな職場なんてあるはずがない」と思い込んでいませんか？

「あるはずない」と思ってるから「出会えない」んじゃないですか？

私、この仕事長くやってますけど、けっこうそういう職場もあるみたいですよ。

だから「ある」と思っていいんですよ。

もちろん、彼女たちは「仕事は問題ねえんだよ。最高なんだよ。けど、男ができねえんだよ、何とかしろや！」という問題を抱えて私のところに怒鳴り込んで来られるんですけどね。そんな彼女たちに「仕事も最高！パートナーシップも超幸せ！」という世界だって存在してるんですよ・・・なんて怖くて言えないですけど・・・。

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