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子どもの頃から甘えることを禁止してきたのですから、大人になって急に甘えられるはずもありません。
しかも、そのお手本となってくれる人はシャドウなのですから、なおさら抵抗が大きくなるものです。
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ここ最近は気分的には穏やかで、私もついに武闘派退役かと少し淋しさえ感じていたのですが、やはりそう簡単にはいかない、だよねー。
カウンセリングでも、セミナーでもやはり行き着く先は「受け取る、甘える、感謝する」
この壁が高すぎて、あることすら気づかない状態。空より高くそびえております。
現在、主人の飲食店の手伝いと自分のアロマテラピーサロンをやっております。
自分のお客様にはホスピタリティ満載で接することができるのですが、主人の店のお客様には無性に腹が立つ時があります。
客だから大切に扱えよというような横柄さを感じるといじわるしたい衝動に駆られます。
どうしてなのか、自分も良い気分にならないのでやめたい、生温かい目で見守りたいと思うのですが、つい交戦的になってしまう。
武闘派の条件反射かと思っていたのですが、自分が固く禁じてきた「甘え」を感じるからではと気づきました。
お金払ってるんだから、好きにさせてよみたいな。
これはシャドウ?投影?
母からは甘えることは禁止されていると感じてきました。
生後6ヶ月から保育園、母はフルタイム、仕事は帰りが遅く、4歳の頃1人で寝るよう寝床を分けられたことがショックだったことをうっすら覚えています。スキンシップも「甘えてる」と拒否された記憶が強いです。
その分、父には甘えることはありましたが、それを母に「甘やかしている」と揶揄されるのもイヤな記憶です。
私に根深くはびこる甘えの禁止を解除したいです。
今までもこの手合いの内容はあったとは思いますが何から手をつけたらいいでしょうか。
(Tさん)
確かに甘えを禁止し、受け取り拒否に励むのは武闘派女子たちにとっては日々鍛錬されていることかと思いますが、Tさんのようにやはり甘えを禁じるだけの過去があり、それを我慢することがクセになってしまっているわけですね。
この辺の心理の流れを簡単に述べておきましょう。
子どもだから当然甘えたいし、面倒見られたいし、わがまま言いたいわけですね。
でも、それを親が拒否し、否定していると甘えたくても甘えられない、甘えようとすると怒られるんです。
怒られたり、嫌われたりすることはイヤだし避けたいですし、親の言うことは正しいと思っているので、「甘えることはよくない。悪いことだ。」という風に思い込むように努力します。
甘えたい気持ちが出てきたときに「それはあかん!そんなダメなことしたらあかん!」と自分で自分を戒めるようになるんですね。
それは「母が自分にしたことを、自分が自分にしている」という形で行われます。
まあ、その結果「気が付けば自分がしてることって母そっくりだ!」ということに大人になって気付くわけです。
さて、「甘えることは悪いことだ」という風に思い込むことで、甘えることを禁じるようになるのですが、やがてその思いは潜在意識深くしまい込まれ、自分にとっては「常識」になります。
つまり、甘えることを禁止していることすら忘れるんですよね。
それで「もっと甘えたらいいのに」と人に言われて、「え?アマエルっ何?新しいチョコの名前?」という反応の後、「そっか、あたしは甘えるということを自分の辞書から消していたのか」ということに気付くんです。
一方、そんな風に指摘されなくても、私たちの心には「投影の法則」なるものがありますので、外側に感じる違和感を持って「あれ?」と気づく仕組みができています。
すなわち、目の前で誰かが甘えている姿に、「甘えることはあかんで!」と激しく否定されていた自分が重なるわけですね。
つまり、母が自分に対して甘えることを禁止し、それを受け入れて自分で自分に対して甘えることを禁止したように、今度は目の前の人に甘えることを禁止するようになるのです。
だから、「客なんだからさー。甘えさせてよ」という態度を取る客に対して猛烈な怒りを覚えたりするわけですが、その感情(怒り)というのが、長年、自分が甘えたな自分に感じてきたものなんですね。
そうして「甘える人」というのはTさんにとって「シャドウ」と呼ばれるものになるのです。
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だから、「そっかー、あたしは長年、修行の一環として甘えることを禁じてきたのだな。」と気づいておくことから始めます。
ただ、そこから「甘えられるようになる」ということを目標とするかどうかは自由なんですね。
さらに「どの程度甘えることを許すか?」という点もご自身で自由に決められるものです。
なんせ長年甘えることを禁止してきたわけですから、ある意味、それが自然な自分になってる部分もあります。
また、お母さんもかなりの武闘派でいらっしゃると思われ、母娘2代にわたって甘えることを禁じてきたのかもしれません。
しかし、甘えることを禁止することで得られたものも少なからずあるはずです。
もしかしたら、甘えを禁じる行を修めたのち、満を持して「四無の行」に挑むつもりかもしれませんしね。
さらに、自立系な方々はゼロイチ思考に陥りやすく、あいまいさを嫌い、白黒はっきりさせたがるので、「甘えることを許可したら、赤ちゃんみたいになるのでは?」などという発想を持ちます。
え?もしかして伊勢丹の婦人服売り場で床に寝っ転がって「やだやだー。プラダのバッグ買ってよー。ねえ、いい子になるから買ってよー」って駄々こねるつもり??
そもそも「我が辞書に『甘える』なんて文字はねえ!」という生き方をしてきたわけですから「甘えるって何?どんなやつ?」と疑問に思うのも仕方ありません。
また、自立系な方々はいきなり成功することを望むので「一発でうまくできる甘え方」を望むんですね。
申し訳ないけど、ないよ、そんなの。
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で、そんなときに「私に根深くはびこる甘えの禁止を解除したいです。」という希望を叶えてくれる“師匠”たちが登場するのが私たちの人生にはよくあることです。
「イヤかもしれんけどな。今日からそのシャドウたちを“師匠”と呼ぶといいよ」という提案をよくしています。
今、一瞬目を疑ったかと思うのでもう一度言いますね?
「旦那の店にくる甘えた客どもを今日から“師匠”と崇めなはれ」
自分は甘えることを禁止してきました。
だから、甘えることができませんし、そもそもどういうことかよく分かりません。
そしたら誰かから学ぶしかありません。
そんなときに目の前に甘えたな奴らが現れてくれたとしたら、それは神の采配と言ってもいいんじゃないでしょうか?
そして、旦那の店にくる客を許し、受け入れることで、自分もまた自分が甘えることを許せるようになるわけです。
そこで、
「ええええーー、やだーーー。むりむりむりーーーー。もっと楽で簡単に早くできる方法ないんですかあ?」
って思えたらいいんですけどねー。これって見方によっては甘えでしょ?
なので、甘えることを禁じて武闘派女子の王道を突っ走て来たTさんならきっと
「御意にございまする。本日より主人のお客様を師と崇めることに致しまする」
と思ってくれると思います。
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要するに、長らく禁止してきたものを許したいと思えば、最初は、怒りや嫌悪感や怖れや恥ずかしさなどがたくさん出てくるのは当たり前のことで、それを許すにあたってはすごくイヤなことをするように感じるものなんですよ、というお話です。
そして、やったことがないんだからすぐにうまくできるわけもないし、始めは見様見真似でやるしかないんだよね、ということも覚えておきましょう。
ということで、Tさんや同志のみなさまにとって下記の本と動画は必読・必聴ですぞ。
*「今日こそ自分を甘やかす」(大和書房)
*セミナー動画「○○すぎる人のための自分を徹底的に甘やかす講座~もっと深く自分を許し、愛する~」
*
さて、そんな一般論をつらつらと書いてきたわけですけれど、
>自分のお客様にはホスピタリティ満載で接することができるのですが、主人の店のお客様には無性に腹が立つ時があります。
という部分が非常に興味深く、何が違うんだろう?という思いが拭えません。
価格帯が違うから客層も異なるのは分かるんですけれど、何が違うんでしょうか?
Tさんのお客様は類友の法則により自立系な武闘派しか集まらないから甘えたことは言わないんでしょうか?
この辺はねちっこくツッコんでみないと分からないんですけど、見方の一つとして意識してみたいのは「もしかして自分の客なら大丈夫だけど、夫の客だとダメってこと?」という点です。
つまり「こおは旦那の店だから」と思って遠慮してるところってありません?
自分の店なら自分がルールを決められます。
しかし、夫の店だと思って遠慮してしまうと、あまりツッコんだことは言えません。
それなのに夫婦で許容範囲が違うわけですから、「夫はああいう客でも平気らしいんだけど、あたしはダメなのよ」という人が出てきます。
けど、ここは夫の店ですから我慢するしかありませんよね。
と思ったら余計にそういう客がムカつくと思いませんか?
だから、もしかしたら「甘えられない」という問題の他に、夫婦関係の問題も隠れてるのかもしれませんな。
あ、別に仲が悪いってわけじゃなくて、たぶんTさんは良かれと思って「ここは旦那の店だから旦那に任せる」としているかもしれないんだけど、それがTさんのキャラに合ってないかもしれないってことなのですね。
じゃんじゃん口出しろってわけではないけれど、遠慮はしなくてもいいなあ、と思うのです。
「こういう風にしたらもっとお店が良くなるのになあ」と思うこともたくさんあると思うんですが、そういうときってどれくらい夫に言いますか?
そして、夫はそれを聞いてどんな風に反応しますか?
そのやり取りにおいて問題に感じる点はありませんか?
これもまた大切な視点かもしれませんね。
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