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私たちはその場その場で仮面を付け替えて生きていまして、大きく言えば表の私と裏の私に分けられます。
夫と仲良くしていくためにもしかしたら都合の悪い私を「裏」に隠すようになってしまったのかもしれません。
そして、職場の男性がそんな裏の私を刺激してくれてるのかもしれません。
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いつも楽しくブログを読んでいます。
最近困ったことがあり、ご相談させていただきたく筆をとりました。
ヘラクレスくんと結婚して4年の40代元武闘派女子です。
現在、子どもはいません。
性生活はありませんが、夫とは休日に仲良く外出したりしています。
趣味が同じことから、話題はつきませんし会話も楽しいです。
このまま平和に暮らしていくんだなぁ。。。と思っていたのですが。
最近心境の変化が。
職場に現れた同世代の男性が気になって仕方ないのです。
気になって仕方ないのはもちろん男性として意識して見ているし、もっと仲良くなりたい!という気持ちが日に日に増していきます。
きっかけはその男性が私に話しかけて来たことなんですけど、何回か話しているうちに趣味やノリがとても合う事がわかり、特に業務上用もないのにわざわざ私のところまで来て他愛もない話をして仕事に戻る、そんな日々が続いていました。
その後は話している距離感が近くなり、手を触ってきたりしていて。
かと思えばその翌日は何事もなく、逆に素っ気ないくらいの態度にロックマンの片鱗を感じます。
危ない橋はもう渡りたくないので、そのまま素っ気ないままでいられるほうがいいわーと思ってこちらも素っ気なくしていると、また急に距離が近くなってきます。
そんなロックマンみたいな人との恋愛が楽しいわけもないことは重々承知。
それなのに気になって仕方ないのが自分のなかでの違和感なんです!
確かに、その彼の見た目とか話し方、話すノリがすごくタイプなのですが、それ以上のことを全く知らないのに、惹かれているんです。
なんなら体の関係を持ちたいと思うほどなんです(笑)
これって何がそうさせているのかな?と思ってご相談させて頂きました。
今の夫は私の良き理解者で、私のやることを全肯定してくれる優しい人です。
そんな夫を失うと思うと恐怖しかないのですが、それでも素性の分からない男性に惹かれてしまうのは自己肯定感の低さから来ているのでしょうか。
よくよく考えると昔から気が合うと速攻で好きになってしまう
今までパターンが出て来ているだけとも思えるのですが…
何事もなく、夫婦を続けていきたいので、よかったら助けてください!
(Mさん)
ご存知の通り「夫もいるけど彼氏もいる」研究家をやってる私です。どうも。
もちろん、「夫もいるけど彼氏も欲しい族」や「夫がいるけど気になる人ができちゃったかも族」の皆さまからもご愛顧いただいております。その節はまことにありがとうございます。
さて、「まあ、退屈してるんだよね~。刺激が欲しいと思わない?」「女を感じたいんだよね~。夫とはレスなんでしょう?」「まあ、4年目ともなると夫とは家族になっちゃうからね~」という背景はおなじみのものでございますね。
Mさんにも心当たりがあるんじゃないかなあ、と思う次第です。
で、今日はそんな話を「ペルソナ(仮面)」という角度から分析していきたいと思う次第です。
こちらは先日ビジネスパーソンというか経営者向けに開催された講座で説明のために書いたヘタクソな図です。
説明しながら図を描き加えるので「え?どういうこと?は?なにこれ?」と思われるかと思いますが、右下に緑色で「北新地」と書いてあるように、「なぜ経済的に成功したビジネスマンはお姉ちゃんの店に行きたがるのか?」という心理を解説したものです。笑
図の左側が「表の私」、で、右側が「隠れた私(裏の私)」を表します。
社会生活において、「この部分は出した方がいいだろう」「こういう自分でいたほうが周りから嫌われない」「こういう自分でありたい(理想)」と言った部分を私たちは表に出して生活してるものです。
そして、職場とか恋人とか新しい家族とかそれほど親密ではない友人関係とかはこの「表の私」で付き合っていくことになります。
だから、「元気で、前向きで、面倒見がよくて、いい人で、頑張っていて」というイメージで周りの人たちは自分を捉えてくれます。
一方、「こういう自分を出したら嫌われる」「周りから信頼されなくなる」「変な人だとバレる」と言った理由で隠している部分があります。
実際に嫌われたり、怒られたり、否定されたりした経験が元になっていたり、周りの人を見ながら自分で考えたりした部分で、「怠け者で、寂しがり屋で、ネガティブで、根暗で、ほんとうは人のことを信用してない自分がバレたらみんな自分から去っていく」と思うので、必死に隠そうとする部分です。
そして、私たちはその隠している自分を「本当の自分」とか「素の自分」とか「本音」だと思っています。
ほんとは違うんですけどね。どっちの自分も自分なんですよ。ほんとに。
で、そうすると表の自分の相手をしてくれる人はいるけれど、裏の自分の相手をしてくれる人ってのはあまりいません。当たり前ですよね。隠してるんだから。
だから、そういう部分を見せられる相手というのは特別な存在になります。
長年付き合ってる親友とか、実家の家族とか、昔の恋人とか、たまたま出会った陰湿で意地悪で性格の悪いカウンセラーとか。
でも、そんな親友なんていない、実家とも疎遠だし、思春期以降、親の前でも裏の自分を出せなかった、そんなカウンセラーなんかと会いたくない、と思ったら、この「裏の私」はめちゃくちゃ孤独です。
でも、そんな自分を出したって嫌われると思っているから絶対出せません。
そうして「裏の私」を「本当の私」だと思い込み隠しているものですから、周りの人に対しては「誰も自分のことなんて分かってくれない」という不満を持つことにもなります。たいへん自分勝手ではございますが。
それでそんな自分を出せる場所というのが「アンダーグラウンド」になるわけです。
それが住之江だったり、梅田場外だったり、大井だったり、パチ屋だったり、飲み屋だったりする中に「北新地」という場所も出てくるわけですね。(銀座、錦、中洲、すすきの、国分町とかでも良いよ)
お金を払ってるから少々嫌な自分を出してもいいだろう、という心理です。
ちなみに「彼女や奥さんに言えないプレイをするために風俗に通う男」も同じ心理です。
こうして「表の私」と「裏の私」がどんどん分離していくわけですが、その分離が大きくなったら、ますます刺激物に依存するようになっちゃうよね~、という話です。
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さらに話が逸れちゃいますけど、こういう話をするとだいたい女子たちは冷静な口調で「なんでそれを妻や家族の前で出そうとしないの?妻や家族はそういう存在じゃないの?」とおっしゃるわけですね。
そんな問いにドキッとしながらもお答えするとですね(汗)、やはり妻や家族の前でもかっこつけたい自分がいるし、心配かけたくない自分もいるし、何より嫌われたり捨てられたり失望されたりするのが嫌な自分がいるんですよね。
それに、この「裏の私」ってのは自分でも大嫌いな自分なんですよ。
それを近い人には投影しやすいわけでして、「こんな俺は自分も大嫌いなんだ。そんな自分を彼女に見せたら絶対嫌われるし、受け入れてもらえないに決まってる」と思い込んでいるわけです。
自分が自分を受け入れられない分、受け入れて欲しい相手に自分を受け入れてもらえると思えない、という投影の心理ですね。
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ということでMさんからすれば「何を関係ない話をしてんねん!」と思われたかもしれませんけれど、お待たせしました!(とびっきりの笑顔で)(それが表の顔)
夫くんとは仲良しで、趣味も同じで、たくさん話もできて、すごくいい関係だと思います。(レスだけど)
そうするとこの関係を続けて行きたいと願うし、この幸せを壊したくないと思いますよね?(レスだけど)
で、考えていただきたいのは「夫の前の自分=表の私」だとすると、じゃあ、「夫の前で出せない自分ってどんな自分だろう?」ということなんです。
「ええ、なんでも夫に話してるし、裸で夫の前をうろちょろしたりするし、生理用品だってふつうにトイレに置いてるし、デカいパンツだってブラトップだって見られてもなんとも思わないですけど?」なんて思われるかもしれませんけど。
まあ、Mさんの場合はたぶんすぐにピンと来たかと思いますが、「女の私」は出せてないですよね?(レスだもん)
この「女の私」が「裏の私」に入っちゃってるなあ・・・ということに気付いていただければ、なぜ、職場の男性に惹かれるかが分かると思います。
なので、
>そんなロックマンみたいな人との恋愛が楽しいわけもないことは重々承知。
ってことが分かっていたとて、「女の私」はその彼にヒシヒシと刺激されてるわけです。
なので、この問題の本質ってのは「なぜ女の私を隠さなければならないのだろう?」という点にあります。
「だってー、夫とはもう家族って感じでー」ということになるわけですけれど、さらに突っ込んで「じゃあ、なんで夫とは家族になっちゃったの?家族になったら女を隠さなきゃいけないのはなんでなの?」という陰湿で意地悪な質問が投げかけられたりするんです。
で、そうなるとこの話はさらに拡大(?)深掘り(?)されまして、「じゃあ、Mさんが思春期の頃は実家の家族とどんな関係だったの?」という話になっていきます。
このパターンは実家時代からあったんじゃね?ということです。
とはいえ、思春期になれば親から精神的自立を果たすために「秘密」を持つものですし、心理的に距離を置いていくので、「親の前では見せない自分」というのもたくさん出てくるものです。
だから、誰もが「表の私」と「裏の私」を持つものですし、むしろそんな2種類なわけもなく「オフィスの私」「給湯室の私」「友達用の私」「気になる人の前での私」「おかんの前での私」等々、あらゆる顔を持っています。
けれど、その中でアンダーグラウンドが必要になるのは「絶対この部分は出しちゃいけないと強く抑圧してストレスを抱えている部分」であり、そのストレスを解消するためにアンダーグラウンドにハマるんですね。
ということは
(1)Mさん、女の自分をけっこう嫌っていませんか?
(2)Mさん、女の自分をけっこう抑圧してませんか?
(3)Mさん、女の自分をけっこう否定していませんか?
(4)Mさん、女の自分に実は自信がなかったりしませんか?
と言った質問が浮かんでくるわけです。
で、「なぜ、そうなっちまったんですか?」という質問につながっていきます。
カウンセラーってのは「表に起きてる現象」をそのまま見ることもなくはないですけれど、たいていは「その裏側」に興味を持ち、「なぜなんだろう?」と考える種族です。
そして、その原因を知るのは、最終的に「表と裏の統合」を果たすためでして、「夫の前で女の自分を如何なく出せたら問題はなくなるよね?」という方向で見ていくわけです。
そして、その統合を進めるためには「ヴィジョン」というものが大変重要になってまいりまして、「夫との幸せで楽しい未来」というのを描いていくことも大事な話です。
まあ、この辺は素直には向き合いたくない、と言いますか、職場の男性とのやり取りが楽しかったり、面白かったりするので、全然気乗りしないと思いますが、だからこそ、ヴィジョンがすごく必要なんですよね。
夫婦の将来と言いますか、ライフワークと言いますか、そこに情熱を感じられると目の前を飛び交う虫けらどもに心を惹かれることはなくなります。
ということで、ポイントは2つ。
(1)なぜ女の私を隠してしまうのか?という問題を解決する。
(2)夫との幸せなヴィジョンを描く。
これをセットでやっていくと良いと思います。
もちろん一人で頑張るのは難しい!と思うので、こうした問題を抱える方は素直にリトリートセミナーに参加するかカウンセリングを受けたほうがいいと思うよ!
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