10年ほど前に病死した母親への感情と父親への感情について~子ども目線から大人目線への変遷~



私たちは当たり前ですけれど、自分の親を子ども目線で見ています。
しかし、自分が大人になるにつれ、親を大人の目線で見ることができるようになります。
そうすることで子ども時代には見えなかった両親の思いに気付けるようになっていくのです。
ポイントは子ども目線か?大人目線か?です。

初めてネタを提供させていただきます。

10年ほど前に病死した母親への感情と父親への感情についてです。

僕の幼少期から父は仕事で家を空けがちで、月1ぐらいの頻度で帰ってくるのが常でした。
僕は4人兄弟の長男として、母の力になれるよう優秀ないい子になろうとしました。

しかし、4人の子どものワンオペ育児に疲れ切り、僕が高校に上がるくらいから母は朝起き上がれないほどの体の不調を訴えるようになり、入院してから一度も帰宅することなく亡くなりました。

はじめは、母のことを助けられなかった自分のことを責めました。でも、根本先生の本やブログを読み漁り、自分を許し、父と母への執着を手放し、その過程で、母のことをかわいそうだという思いと、母を幸せにしてあげなかった父への怒りが出てきました。

どうして母が幸せな老後を過ごせないんだろう、どうしてママ友とお茶とかできないんだろう、どうして父は、母がつらいとき側にいてくれなかったんだろうと思うと泣きたくなるほど悔しくなります。

母の幸せを信じたいし、父を許したいです。

もしネタにしていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします。
(Kさん)

もし、天国でお母さんがKさんのことを見守ってくれているとしたら、今、どんな思いでいらっしゃると思いますか?

成長した子どもたちに触れられないのは寂しいかもしれませんが、同時に優しくて愛情深いいい息子に育った!と喜んでいらっしゃると思いませんか。

まず、Kさんがお母さん、そしてお父さんを含む家族のためにされてきたこと、とても素晴らしいことだと思うんですよね。

お母さんの力になれるように優秀ないい子になったわけですから、どれくらいお母さんのことを愛していらっしゃったかが分かります。

今もお父さんに怒りを覚えるのも、お母さんへの愛からですよね。
かつてお母さんを助けられなかった自分を責めていたことも、またお母さんへの愛からですよね。

愛する人を救えなかった無力感は私たちをひどく打ちひしがらせます。
しかし、見方を変えれば、それくらい“命がけで”お母さんを思い、助けようとした証です。

そんな自分を許そうとし、お母さんを手放してこられたこともまたKさんの優秀さであるかと思います。

ブログと本を読み漁ってのことですから・・・・まあ、コストも最小限で済みましたしねっ!!(決して嫌味を申しているわけではございません。はい。)

ところで、今の自分はそれくらい優秀だし、素晴らしい人間であることをどれくらい受け取っていらっしゃるでしょうか?

今のKさんにとってのテーマ、目標は実はここに集約されると思っております。

Kさんが頑張り屋さんで人に優しく、また優秀な存在になったことは、例えば、今の人間関係で、仕事で、恋愛等でいい方向に発揮されてませんでしょうか。

今の自分のすばらしさを受け取るということ。

これはお母さんを救い、お父さんを許すことに直結します。

「こんな立派な大人に成長できたのは、この家族の元に生まれてきたからだ」

という思いを持てるようになることがゴールです。

「今の自分になれたのはお父さん、お母さん、そしてきょうだいのお陰だ!」と思えるようになったらみんなを許せてるでしょう?

だから、今の自分に誇りを持つこと、今の自分のすばらしさを受け取ること、そして、お母さんからもらった愛を自分のパートナーや子どもにつなげることをひとつの目標としてみてください。

お母さんは4人の子どもをワンオペで育てるだけのパワフルなスーパーおかんですね。

お父さん不在の中、そこまで頑張ることができたのはまさにお母さんの愛そのものだと思います。

そして、そのお母さんの大きな愛をちゃんと受け取って育ったKさんもまた愛に溢れた人だと思います。

その愛、自分で止めちゃうのはもったいないですよね。
というか、お母さんも喜ばないですよね。

その愛を誰に向けるのか?ということになるんです。

ちなみにそうしたお母さんの愛という視点から見ることで私たちは一つ大人になれます。

子ども目線で親を見る段階から、大人目線、つまり対等な目線で親を見るように変わっていきます。

よく「子どもが生まれて初めて母親(父親)の気持ちが分かった」という声を聞くんですけど、自分が人の親になって初めて親の気持ちがほんとうに理解できるのかもしれません。

けど、子どもを産まなくても、大人になれば親の気持ちも斟酌できるようになるものです。

お母さんがどんな思いで自分たち子どもを育ててくれたのか。
お母さんはお父さんがいない中、子どもたちと過ごしていたのですが、それは不幸なことだったのでしょうか?
そして、病に倒れたとき、どんな思いを持っていたのか。
さらに、天国に帰った今、どんな思いを抱いていらっしゃるのか。

そうした視点からお母さんの愛をもう一度感じてみてもいいでしょう。

そして、そのことはお父さんに対しても言えます。

特に同じ男同士ですし、おそらくKさんも社会人でいらっしゃると思うので、その気持ちを想像することはさほど難しくないと思います。

はたして、お父さんはお母さんを愛していなかったのか。
お母さんはお父さんを恨んでいるのか。
お父さんは家族を見捨てたのか。

これは「子どもとして親を見る視点」では理解することは難しいと思います。

お父さんに対して怒りが出るのは無理のないことですし、それはKさん自身が大人の男に成長するための自立に大切なものです。決して悪いものではありません。

そうでなくても、一般的に男の子はお父さんへの怒りを土台に成長していくことが多いんです。

しかし、それは子どもから大人への変化の過程において必要なプロセスであって、大人になればなったでお父さんを理解するという新たな課題が出されます。

子ども目線では気づかなかったことが、大人目線であれば気付けるようになるってことです。

こうした話をお聞きすると、まずその怒りを解放しつつ、こんな課題を出します。

「一度、オヤジとサシで飲みに行ってください。で、何を話すとか、何をするかは別として、一緒に杯を交わしてください。」

まあ、酒が飲めない(飲まない)のであれば、単に寿司を一緒につまむだけでもいいですが、そこで父親という存在を大人になった息子として“感じること”が課題です。

そこで自分の思いをぶつけてもいいし、父親の話を聴いてもいいです。

お互いに心を開いて話し合うには少々時間がかかるかもしれませんが、何の収穫がないと思われても父と長男が向き合うことはとても価値のあることです。

というのも、やはり父親の目から家族をどう見ていたのか?を知ることはとても重要なことだからです。

それは父を許すことだけでなく、Kさんが大人になり、幸せな家族を築くためにも役立つものです。

仕事で家を空けがちな父親がどんな思いを持っていたのか?
家族よりも仕事を選んでいたように見えた父親の本音は何か?
母親に家事・育児を押し付けていたことをどのように思っていのか?
母親が病に倒れたとき、亡くなったとき、どう感じたのか?

そして、

父親として自分(Kさんのこと)をどのように思っているのか。
自分が息子で良かったのか。

こんな本音を聞けたら最高ですね。

そして、父親なりの愛の形をKさんが感じることができれば、お父さんのことを許すことができるでしょう。

人には様々な愛の形があります。

よく「お父さんはどんな風に人を愛する人ですか?」といった質問を投げかけるのですが、愛情表現って人によって違うからです。

言葉で愛情を示す人。
分かりやすく態度で示す人。
モノやお金で愛情を示す人。
尽くすことで愛情を示す人。
相手に合わせることで愛情を示す人。
我慢することで愛情を示す人。
見守るという形で愛情を示す人。

なかなか私たちは自分が持っていない愛情表現をする人の愛が受け取れないものです。

「それって愛情とは思えない!」という愛し方をする人もたくさんいます。

特に昭和の男性はストレートに愛情を表現することが苦手で、思っていてもそれを口に出したり、態度に出したりすることが恥ずかしすぎる方が多いものです。

だから、昭和の妻たちは察する能力を持つことになりました。

「あんな風に言ってるけど、お父さんはちゃんとあたしたちのことを愛してくれてるのよ」という風に。

例えば、私の父親は幼少期に母親を亡くし、明治生まれで無口な父親と意地悪な継母の元で育ち、直接的な愛し方を全然知りませんでした。

けれど実は愛情深い人でして周りの人たちからは「大将」と慕われていましたし、モノやお金、そしてその存在で愛を示してくれました。

息子とのことを「僕」と呼び、名前で呼ぶことすら恥ずかしい父親でしたが、実に優しく、愛に深い人だったのです。

そのことは私自身が大人になり、心理学を学んでその見方を変えたときに自分が深く父親に愛されていたことに気付きました。

病床で父親は長男である私の自慢を散々していたそうです。
それを聞いたとき、自分がいかに愛されていたかも感じることができました。

息子としては気づけなかった視点を、大人になることで得られたんですよね。

さて、Kさんのお父さんはどんな風に愛を示す人なのでしょうか?

それを受け取れたら「怒りもあるけど、あの人にも愛はあったんだな」なんて風に思えると思います。

さて、以上でお伝えしたいことはだいたいお話ししたのですが、いくつか疑問に思うところがありました。

お母さんってほんとうに育児に疲れて倒れてしまったのか?

お母さんは仕事で家にいないお父さんのことを恨んでいたのか?

お母さんは月に1度くらいしか家に帰ってこれないお父さんとなぜ結婚したのか?

お母さんはお父さんが家にいないことを分かっていながらなぜ子どもを4人も作ったのか?

たぶん、そこにも子どもには分からない大人の事情があるような気がします。
また、時代背景的なものもそこにはあるのかもしれません。

そして、両親それぞれの価値観もまた別にあります。

4人の子どもに囲まれた生活は大変なこともあったし、老後を幸せに過ごすことはできなかったけれど、じゃあ、お母さんは不幸だったのか?というのも疑問です。

この辺は答えが分からない疑問ばかりですけれど、もしかしたら自分が思う答えと実際は違うかもしれませんので、この疑問についてもいろんな角度から見てみると良いと思います。

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