人に言えない過去を持つ私がもっとオープンになるにはどうしたらいい?~2つの意識で世界を変えてみる~



人には言えない(言うのが恥ずかしい)過去があると、どうしても秘密主義というか、隠したい気持ちが強くなりますよね。
特にカウンセラーなどで誰かの役に立ちたいと思う人であればあるほど、その言えない過去が足かせのように感じられるものです。

根本先生を日々拝み倒している、自武女です。
連日のように響くお言葉をありがとうございます。

私は3人姉弟の長女、厳格な父とそれに従う母、そんな両親をみて結婚なんかするもんかと誓い、これまでの進学に関する受験はすべて推薦枠で、就活さえも序盤でクリアし早10年以上…

お陰さまで、最近は長年背負いすぎた荷物を少しずつおろし、かつて私を超えていったクズ男達への手紙をひたすら書き、何かと自ら傷をつけられにあらゆる場所に挑んでいた自分の存在を知り、ようやく泣きたいときに泣けるようになってきました。

よくもまぁここまで頑張ったなぁ、なんて自分に言ってあげられるほどに成長しました。(笑)

自分を癒したくて学び始めた心理学でしたが、すっかり虜になり、いつか、先生方のいらっしゃる心理学の世界で仕事をしたいと思うようになりました。

が、自分を商品化することも必要な世界と気付き、これまでの自分の人生や価値観を発信する勇気がありません。

なんてったって言えない恋愛ばっかりですし。
人目が気になり、言えない過去、見られたくない過去含め、当時の仲間にも知られるのが怖いんです。

怖いけど、でも同じ苦しみを持つ誰かを助けたい、っていうこの心はどのように向き合ったらいいのでしょう。

お弟子さん制度受けたいなぁ…(笑)
これを実名とともに送るのも怖いんです(笑)
先生に届きますように…(笑)
(Kさん)

届きましたよっ!!!(ドヤ顔で笑)
お弟子さん制度、お待ちしてますよ!!!(来年のどこかで6期やると思う。)

うちのお弟子たちのブログを読み漁っている方はすでにご存知かと思いますが、「人に言えない恋愛」「ふつうなら隠したい過去」が列挙されておりまして、それを見るたびに「ああ、こいつも一皮ムケたなあ(下ネタではありません)」と素直に感心しております。

うちのお弟子になるような奴ら(=うちの読者)ですから、ね?分かるでしょ?全く同じではないと思いますけど、そんな恋や過去を持ってる奴らばかりだと。

<お弟子になる前>

「ああ、こんな人に言えない恋愛ばかりしてる自分なんて恥ずかしい。どうしよう。」

<お弟子になった後>

「あたしなんて全然ふつうじゃん。」

そんな変化を体験されるわけです。

・・・。でも、うちのお弟子って、そんな奴らばかりなの?

(業務連絡)
たぶん、この記事を読んだお弟子たちはほぼ全員が「いやいや、あたしはちゃうで。あたしは元々全然ふつうやねんで」と反論すると思いますけど、たぶん、それ、感覚がマヒしてるだけだと思います。

ずっと優等生をして今もいい人をやっていると「いい人」であることを外側にアピールしなきゃいけないので、いつしか「他人軸な人生」を歩むことになります。

そうすると過去の自分に対しては「恥」を感じるようになり、それをオープンにすることに「怖れ」を抱くんです。

お弟子に限らずカウンセラーを名乗る方の中には「ふつうなら隠しておきたい過去」とか「これ言ったら引かれそうな恋愛」をしてる人も少なくなくて、でも、そういう話を読んだり、聞いたりすると、読者は安心しますよね。

「ああ、あたしだけじゃないんだ。この人もそうなんだ」とか、
「自分だけが辛い恋をしてるわけじゃないんだ。」とか、
「そんな過去を持ってるのにそれを乗り越えたんだ」とか。

安心だけじゃなく、希望やヴィジョンを見ることができたり、「この人に話を聞いてもらいたい」とか「この人なら私の気持ちを分かってくれるはず」と思えたり。

つまり、痛い過去が多くの人に希望と安心を与えることができるんです。

で、そんな自分自身をさらけ出せる人ほど人気なのもこの世界の面白いところです。

とはいえ、彼らも最初っからそんなあからさまに自分を出してたわけではなく、Kさん同様、それを表に出すことに抵抗があったんです。

でも、なんで、そうした怖れや恥ずかしさを越えてそんな過去を表に出せるか?というと、その怖れや恥ずかしさを越えるだけの「思い」があるんですよね。

>怖いけど、でも同じ苦しみを持つ誰かを助けたい

という思いです。

自分と同じ思いをしている人に手を差し伸べたい、力になりたい、大丈夫だよ!と言ってあげたい、そういう「与えたい思い」が「怖れ」を越えさせてくれるんです。

そのためには大雑把に言って「2つ」のポイントがあると思ってます。

1つ目は、その恋や過去と向き合って「自分を許す」ということ。

2つ目は、その怖れを越えるだけの「与える意識」を持つこと。

怖れというハードルを越えるために、1つ目は「ハードルの高さを下げる」という効果があり、2つ目は「ハードルを越えるジャンプ力を身に着ける」という意味があります。

お弟子さん制度の中ではこの両方をやっていくので、気が付けば「ハードルが低くなり、ジャンプ力もついてるので、自分の過去を晒すことに抵抗が少なくなる」というわけです。

もちろん、そこには同志(仲間)たちの存在もめちゃくちゃデカいわけです。

我々のお仕事ってのは自分の過去の体験がそのままネタになる世界ですので、1つ目はものすごく重要です。

「自分が受け入れてなければ、他人のその傷も受け入れられない」という原則があります。

例えば、自分がお父さんを許せていないとしましょう。
そうすると、同じくお父さんとの間に問題を抱えるクライアントさんがいらした場合、お父さんへの恨み辛みには共感できるけれど、その先の道を提示することができません。

また、そうしたお父さんのことがタブーになっていると、クライアントさんがお父さんの話をするたびに自分の心が痛んじゃいます。
だから、その話は聴きたくない、と思って話題を逸らしちゃうかもしれません。

もちろん、そこで心理学を駆使して「お父さんを許す方法」を提案したとしても、自分がそれができてない分だけ、説得力に欠けるので、なかなか結果が伴いません。

・・・とはいえ、現実的には、そんなときに武闘派なクライアントさんがあっさりお父さんを許してしまい、そのクライアントさんの行動を見て自分が勇気づけられ、自分もお父さんと向き合うことができるようになることも少なくありません。

つまり、「老いては子に従え」的な展開も現実的に起きています。

だから、私はお弟子さんたちには「お父さんを許してなくても大丈夫だけど、お父さんと向き合うことはやっておこうね」と伝えています。

そもそも「お父さんを許す」みたいな大事業は一生ものなので、「お父さんを許したらカウンセラーになる」なんて思ってたら、今生では実現不可能ですよね。

だから、「お父さんを許すプロセスをオープンにすりゃいいじゃん」と私は伝えるわけです。

私自身もお父さんとの間にいろいろ問題があって、それこそ何年もセッションを受け続けたわけですけど、100%許せたか?と言われたら、素直にYesとは言えません。

まだ事あるごとに影響を感じるし、その流れで出てくる問題(例えば、お金の問題、仕事の問題)も完全に癒せたとは思ってません。

※完全に癒せたなんて思っちゃうと、それは自分に伸びしろがもうないってことを認めることになるので、意地でも「いやあ、まだお父ちゃんを許しきっていないんですわ」と言いたい自分もいますけど。笑

そうして、自分なりにお父さんと向き合い続け、すべてではないにせよ、癒しが進み、その効果も実感できるようになると、お父さんとの間に問題を持つクライアントさんが現れた場合、自分の気持ちが全然違うんです。

「お父さんの話は苦手だな。できれば別の話題をしてほしいな」と逃げ腰になるのではなく、「おぉ、いいねえ!うんうん、わかる分かる。さて、どう料理していこうかな?」などとやる気になるんですな。

すなわち、恋にせよ、なんにせよ、自分がその過去を封じていれば、封じ続けたいのでその話題を避けようとしてしまいます。

しかし、自分がその過去と向き合い続けていれば、その分だけ、やる気になり、「これはどう?あれはどう?」と提案できることが増えるんです。

ということで、たいへんネタが豊富でいらっしゃるKさん、ならびに、同志の皆さまはカウンセラーとしての素質がたいへんあると思うのです。

話が逸れましたが、じゃあ、自分が恥と思う過去をどう受け入れるのか?という話をしていきたいと思います。どっちかって言うとこっちが主ですよね?相変わらず前戯“だけ”長くてすいません。笑

>よくもまぁここまで頑張ったなぁ、なんて自分に言ってあげられるほどに成長しました。(笑)

これ、めちゃくちゃ大事なので、この気持ち、ぜひ忘れないようにメモっといてください。ほんまに。これめちゃくちゃ大事ですし、素晴らしい思いですから!!

>人目が気になり、言えない過去、見られたくない過去含め、当時の仲間にも知られるのが怖いんです。

私からすれば、それだけKさんが多くの人を救えるネタをもうすでに持っているという証でして、実はたいへん喜ばしいことなのです。

じゃあ、「言えない過去」をどう処理していけばいいのか?

実はそれ、まだ「過去」になってないんですよね。
「現在進行形」なのです。

どういうことかというと、「過去」になっているできごとについては「客観的に」そのできごとを振り返ることができます。

だから、「あのときの自分は未熟だったなあ」とか「あれは若気の至りで」とか言えるんですね。

私のクライアントさんやお弟子さんの中には「ガチなヤンキーだった」とか「一通り悪いことは全部やった」とか「やたらヤリまくってた」みたいな人も少なくないんですけど、それを「過去」にできてる人は「昔はカツアゲとかしてたし、陰で番長とか呼ばれてたんすよね」とか“ふつうに”言えます。

しかし、それがまだ現在進行形になっている人は「実は・・・聞いてほしいことがあるんですけど、お話するのにめちゃくちゃ勇気いって。ほんと変な奴だとか、バカな奴だとか、お前おかしいよ、とか思わずに聞いてほしいんですけど。あ、根本さんなら大丈夫と思ってるんですけど」とか前置きが長くなります。

つまり、話すことに抵抗があるんですね。

それだけまだまだそのできごとが「生々しい」わけで、仮に10年前のことであっても、まるで「今起きてることのように」心が捉えてしまってるんですね。

だから、それをちゃんと「過去のこと」として受け止めていくわけです。

とはいえ、そのできごとはもう過去のことだけど、私たちはそんな過去に影響を受けます。

ここが「手放し」や「許し」の難しいことなんですけど、今はもうヤンキーだった面影はなく、それ自体は過去になってるんですけど、そのときやってたことの罪悪感が未だに尾を引いていたり、あまりに無茶やってたので「前科」が付いていたり、中絶した経験から女であることを否定していたり、その「影響」が残っていて、「過去」になり切れてないことは大いにあるんです。

だから、そのひとつひとつを「それはもう過去のことだよ」と自分に置き換えていきます。

「それはもう済んだことで、今の自分とは違うんだ」という風に。

それを「過去のカプセル化」と言います。

そのために過去のできごとを、その影響も含めてクロージングしていくんですね。

それで私はよく「今の自分が過去の自分と向き合う」というセッションをしていきます。

今の自分が過去の自分を客観的に意識するということは、今の自分と過去の自分はもう別人である、ということを意識することにつながるからです。

これを私は「自分自身に対して自分軸になる」という表現をします。
過去に引きずられてる状態は「過去の自分に他人軸になってる」わけで。

これは「主体的に今を生きる」という意味でもあります。

そうして、過去をちゃんと過去として受け止め、そのときの自分と向き合っていくと、徐々にその自分を受け入れられるようになって行きます。

その結果、「若気の至りで」「あのときは未熟だったなあ」「まあ、あの頃はめちゃくちゃだったよな」みたいな感じで、ちょっと他人事のように振り替えられるようになるんですね。

そうすると私たちは自分よりも他人を許すほうがはるかに得意なので、その当時の自分を許してあげられると同時に、過去から今に残っている影響を断つこともできるようになります。

この辺の話は「手放し本&セミナー動画」にも詳しいのでまだ手元にない方はじっくり取り組んでください。

「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本」(学研プラス)
*セミナーDVD『本気の手放しワーク』

けっこうその出来事を「過去」にできれば、許しや手放しは案外早く進むものです。
だから、「客観的にその出来事を眺められるようになる」ということを目指してみるといいでしょう。

ちなみにKさんに宿題を出すなら「過去の人に言えない恋をしているときの自分に宛ててお手紙を書いてみましょう」です。

さて、こうした過去の自分を許すプロセスを進めていくとハードルが下がるわけですが、それと同時にそのハードルを越えるジャンプ力を身に着けるにはどうしたらいいのかをお話ししますね。先ほどの2つ目の「与える意識」の話です。

実は、問題をほんとうに乗り越えるときって「自分の痛みよりも相手への愛を選ぶ」という覚悟が求められるんです。

自分が痛いときって当たり前ですけど自分のことしか見えません。

自分の過去を否定し、恥じているときは、自分が助けたい人のことよりも、自分自身に意識が向いちゃうものです。

だからこそ、そこで大切なことは「その痛みを乗り越えて与える」という意識でして、これが私たちのマインドを大いに成熟させ、かつ、自信を与えてくれるんです。

だから、Kさんに考えていただきたいことは

●自分の経験はどんな人の役に立つのだろう?

●自分に会うことで安心や希望や喜びを感じられる人はどんな人なのだろう?

という「与える意識」に注目することです。

これは「愛する」ということを学ぶことになります。

病気の子どもを何とか救いたいと思う親は、恥も外聞もかなぐり捨てて頭を下げ、借金もし、必死に走り回ります。

それは子どもを愛するがゆえにの行動です。

また、かつてある社長さんは「仕事がもらえるなら、平気で相手の靴くらい舐めますよ。めっちゃピカピカに舐めますよ」とおっしゃってました。

従業員とその家族をそれだけ真剣に愛しているからでしょう。

「愛があればどんな苦難でも乗り越えられる」という話がありますよね。
それを懐疑的に見る人ももちろんいるんですけど、その愛したい相手、与えたい相手のためであれば、それは真実だと思ってるんです。

ハードルを下げる(=自分を許すこと)こと。
そして、そのハードルを越えられるジャンプ力(=愛)を付けること。

この2つを意識してみると全然違う自分と出会えると思いますー!

★そんな自分を緩める本、セミナー。

「今日こそ自分を甘やかす」(大和書房)

*柏/オンライン:1/14(金)19:00-20:30 NHK文化センター柏教室「今日こそ、自分を甘やかす。~厳しすぎる自分から自然体な自分へ~」

*東京/オンライン:1/30(日)13:00-17:00 「○○すぎる人のための自分を徹底的に甘やかす講座~もっと深く自分を許し、愛する~」

●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)

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人に言えない過去をオープンにできる2つのアプローチ。
 


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