他人に「奪われる怖れ」「侵略される怖れ」とは何か?そして、その対策について。



人にエネルギーや時間やモノを奪われるような怖れがあったり、他人に自分の心の中に侵略されることを拒む思いがある場合、真っ先に考えられるのは「誰がそんなことをしたの?」という質問です。
そこをきっかけにどうしたらその怖れを手放して親密感を手に入れられるか?を考えてみました。

根本先生、こんにちは!
3/13のケイティさんとのYoutubeライブ拝見しました。とても楽しかったし、参考になりました。ありがとうございます。

ライブ中に出てきた「奪われる怖れ」について詳しく知りたいです。

わたしは昔から、お金に限らず、じぶんの労力(エネルギー)や自由な時間を奪われることへの嫌悪感が強めです。
かしずかれるのが好きな姫気質も自覚してますが笑、同じくらい、奪われる嫌悪感も強い気がします。

この嫌悪感、根っこにあるのは、根本先生がライブ中に仰ってたような「侵略・攻撃されることへの怖れ」「傷つけられることへの怖れ」っぽい、とじぶんでは思っています。
一番それをはっきりと感じるのは、パートナーシップ。というかセックス。侵略されている感じがして、しんどい。相手をかえても、ほぼずっとこんな感じ。
地味にストレスです(いまは幸か不幸か相手がいないので、平気だけど!泣)
このしんどさをマイルドにしたものが、お金・時間・エネルギーにもついてまわっているように感じます。
パートナーシップはもちろんのこと、その他に関してもじんわりストレスなので、もう少しどうにかしたいです。

カウンセリングを受けよう!とか、自分軸を鍛えよう!って言われちゃいそうですが、「よくあるケース」的なものも聞きたいので、よかったらネタにしていただけるとうれしいです。よろしくお願いします~!
(Rさん)

ライブ配信、ご視聴ありがとうございましたー!!あいつがワインを噴き出したアレですよね?神回でしたねー笑
またヤリますので、よろしくお願いしますー!!

要するに「わらわの領域に入り込む不届き者は誰じゃ?成敗するぞ?」ということでよろしいでしょうか。。。

まあ、姫ですからねえ。かしずかれるのは良くても、奪おうって輩はダメっすよねー?笑

ということで、まあ、カウンセリング受けたらいいんじゃねーの?という話で終わりにしましょうか・・・。笑

たぶん、うちの読者さんはRさんと同じ気持ちの方が少なくないんじゃないかな、と思います。
奪われるのが好きって人はそもそもあんまりいないですけど、そういう感覚に敏感な人はとても多いと思います。

つまりは「自由人」ということですねー。
自分の自由を奪われるようなことは何でも嫌なんだろうと思います。
だから、時間や環境的に拘束されることやコントロールされることだってすごく嫌悪されるんじゃないかと思うのです。

一方、「とても自立されてますね」という風にも言えます。
「私に構わないで!!」じゃないですけれど、人に入り込まれるのが苦手なのは、それくらい自立しているからとも言えます。

実は昨日、似たような話をお弟子向けの内緒のセミナーで耳にしました。
「他の人が自分のテリトリーに入り込まれるのがイヤで・・・」という話。

一足先に話を飛ばしますが「どんなあなたの自由を奪った人って誰だと思う?」とか「あなたの中に傍若無人に入ってきた人と言えば誰?」という質問をしてみました。

そうすると即座に「母親ですね」の答えが出てきまして、「要するにそういうことだよね」ってことです。

Rさんの心の中に勝手に入り込んできて、その心を荒らして(奪って)帰っていった奴と言えば誰なのでしょう???

やっぱりおかんですか?
それともおとんですか?
あるいはかつての恋人たちですか?

自我の目覚めと共に誰もが「自分の世界」を持ち始めるんです。
そして、その世界で一人で楽しく遊んでいるものです。

しかし、子どもをきちんと見ておきたい親はその世界に入っていきます。
そこでノックしてくれたらいいんだけど、「子どもは自分のもの」と思い込んでいる親ほど勝手に入って来るものです。

しかも、その私だけの世界に気に入らないものがあれば否定し、破壊し、撤去します。
「あなたのためなのよ」という口実を使ったり、「こんなものはいけません!」と全否定したり。

自分だけの世界に勝手に入ってきて荒らされたらそれが親だとしてもめちゃくちゃ傷つきますよね。

だから、その親が入って来れないように頑丈な城壁を作り始めます。
そして、その世界を守ろうとするんですね。

しかし、相手はそもそも自分を生んだ親だったりしますから、その壁も平気で乗り越えてきますし、何ならあっさり破壊してきます。(進撃の巨人みたいに)

それがすごく悲しくて反発もするけれど、子どもはなすすべがありません。

だから、さらに高い壁を築き、自分を守ろうとします。

・・・これが「自立」であり、他者に対して壁を作ってしまう心理につながります。

だから、なかなか人と親密になれなかったり、他人に対して心を開くのが苦手だったり、人と距離を縮めるのに警戒心を持ったりしてしまう方は、過去に「自分の世界」を誰かにめちゃくちゃにされた経験があるのかもしれません。っていうか、たぶんあるのでしょう。

Rさんの場合はいかがでしょうか?
誰か思いつく人はいますか?

奪われる怖れや侵略される怖れというのは、そういう風にしてできあがっていくのですが、つまりは、奪われたり、侵略されたりした経験があり、それがトラウマになってその怖れが出てきているのだろうと思われるのです。

それがセックスにおいて顕著ということはそのまんまですよね。
親密な距離になる上に、女性は特に男性を受け入れるわけですから、もろ「侵略」に当たりますね。

もちろん、その相手が愛する人だったとしても、愛する人を受け入れたい気持ち以上に、侵略される恐れが強いならば、それくらい傷がそこにあるんだろうと思います。

セックスにおいて傷ついたこともあるかもしれませんが、そうでなくても、Rさんの心が誰かによって侵略され、奪われた経験があるからこそ、鉄壁の守りを作って他人を心の中に入れないようにしてしまうのです。

その他人を受け入れることへの抵抗がセックスに象徴されているのだと思うのですね。

ということで、そんなRさんの心の中にかつて侵入してきた人との関係を見つめ直していきましょうか、というのが一つのテーマになります。

それが親であれば、改めて、その親との関係性と向き合い、そこで怒りを解放したり、傷を癒したりしていきます。

また、自分の世界をめちゃくちゃにされて悲しんでいる“かつての私”も救ってあげたいところですね。

前者については例えば「手放しワーク」をお勧めしますし、後者については「その当時の自分にあてたお手紙を書く」などの方法が有効です。

「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本」(学研プラス)
*セミナーDVD『本気の手放しワーク』

また、それだけ自立して自分を守っているわけですから、その防御を手放していくこともひとつのテーマになります。

その侵略者との関係が癒されると自然と防御も薄くなっていきますが、その防御を同時に外していくことも可能です。

それが「心の鎧を脱いでいこう!」というテーマでもあり、「サレンダー」とか「信頼する」とか「委ねる」などの武闘派女子が嫌いなアプローチに挑むことでもあります。

つまりは「自立を手放す」ということをやっていくんですね。

そのために女性性がカギになりますから、自分自身の女性性と向き合ってみるのもRさんには効果的だと思います。

それは女性らしい服を着ることもあるのですが、感情が動くこと、感性を刺激することを日常的に取り組んだり、ゆったりとした時間を意識的に過ごしてみたり、柔らかく、温かいものに触れたりすることもあります。

先ほどの手放しワークなどに取り組むことも感情を感じることになりますから、女性性の解放に役立ちますねー。

★鎧を脱ぐための本や動画はコレ。

『「いつも無理してるな」と思った時に読む本』(大和書房)
*セミナー動画:心のメイクを落として本来の自分らしさを取り戻すワークショップ3days

セクシャリティについても何か気になるところがあればそれを掘り下げてみると効果的かもしれません。

例えば「男性にかしずかれるようなセックスってどんなだと思う?」みたいな姫マインドに基づいたイメージをしてみてもいいですね。

そもそも「姫」というキーワードを引っ張るならば、普段から自分を姫扱いすることで、他人に対する防御も要らなくなるかもしれません。

だって姫は無防備ですよねー。そして、誰かがいつも守ってくれますよねー?

ってことで、この辺がこのテーマのカギになるんじゃないかと思います。

実は切り口は違いますが「他人との壁」や「親密感への怖れ」、さらには「セックスで挿入されることがすごくイヤ」などの問題ってカウンセリングではあるあるなんです。

そこから今日お話ししたようなプロセスに進んだり、なんだかのセラピーをやったりしてるんですねー。

って興味がありましたらご利用くださいませー。


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奪われる恐れ、侵略される恐れのルーツと対処法
 


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