自己啓発すると喜びの一方で、そこにネガティブな声が聞こえるのです。それって自己肯定感が低いからでしょうか?~インプットとアウトプットの話~



自己啓発本を読んだり、セミナーに参加したりすると「これでちゃんとした人間になれる!」という思いが出てくるのは自己否定があるからですよね。
どうせセミナーに参加するならば、ぜひとも意識していただきたいのは「アウトプット」なんです。

こんにちは。いつかカウンセリングを受けてみたいなあ、と思いながらブログを読ませていただいております。
突然ですが私は自己啓発に対してよくお金を使います。
自己啓発の本を購入したり講演会に行ったりいろいろです。
こういったものにお金を使うときに喜びを感じるのですが、その時に「やった!!これで真人間になれる!!」だとか「ちゃんとした人間になれる!!」という結構ネガティブな心の声が出てきます。
すごく嬉しいんです。自分が変わっていくのが。
でもなぜかそういうネガティブな心の声が出てくるんです。
その度に「「ちゃんと」ってやだな、そこは訂正しよう」だとか「ちゃんとってなんなんだろうな」という風に自問自答していまいます。
自分という存在を生きるために自己啓発をやっているのに、何処か違う自分になろうとしているような気がします。
このネガティブな声は「ありのままの自分じゃダメだ」という心の声なのでしょうか。
こういう風に自分じゃない者を目指しているときは、自己肯定感が足りないのでしょうか。

読みやすく、わかりやすい文章を書くのって難しいですね。他の質問者さんはすごいです。
ネタにしていただけましたら幸いです。
(Tさん)

そうですよねー。文章うまい方が多いですよねー。けど、そういう方の文章を読まれる方が「あたし、文章下手やからリクエスト送れない!!」と思われるのは心外だなあ、と思います。
とりあえず、文意が分かるものであれば幼稚園児の作文みたいな文章も採用しておりますので、みなさまご安心ください。

さて、Tさんのお話に共感される方ってけっこう多いんじゃないかなあ?と思う次第です。

ただ、自分が成長したり、変わったりしていくのがうれしく感じ、その変化が実感できるのであれば全然OKだと思うのですけどね。

とはいえ、そこでネガティブな声が聞こえるとなんか気になりますよね?

>こういったものにお金を使うときに喜びを感じるのですが、その時に「やった!!これで真人間になれる!!」だとか「ちゃんとした人間になれる!!」という結構ネガティブな心の声が出てきます。

こういう思いがあるということは、「自分はちゃんとした人間ではない」とか「自分は全然真人間ではない」という思いがデフォルトであることが分かりますよね。

「ちゃんとした人間じゃない」→自己啓発する→「ちゃんとした人間になれる!」わけですから。

なんでそんな「自分はちゃんとした人間じゃない!」と思ってるのでしょう?
何か証拠でも?笑

ただ、ここで注意しなきゃいけないのはそのネガティブな心の声は「思い癖」から来るものであって、「今の本音」とは別である可能性もあるってこと。

だってTさん、本読んだり講演会行ったりして成長されてるわけですよね?
とすると、以前よりは「ちゃんとした人間」になってるはずなんですが、もし、長いこと、「自分はダメだー!こんな自分はダメだー!もっとちゃんとせなあかーん!」と思い込んでいたとするならば、その思い込みがまだ残っていてその心の声を呼び起こすのかもしれません。

なので、今度そういう声が聞こえたら「ええーっと、ほんまに自分ってちゃんとしてへんの?けっこうちゃんとした人間になってると思うんやけど?」とその声に答えてみてください。

逆に言えば「真人間になれるー!やったー!」と思う一方で、「おぉ、オレはもう真人間になったぞー!着実に真人間になってきたぞー!ぐふふふふ」と変化を受け取る→賞賛する→喜ぶというプロセスをすっ飛ばしているのかもしれません。

ということで、自己肯定感を確かにするためにも「半年、1年前の自分と比べて成長したところ」を30個くらい探し出してみてください。

前はこんな考え方してなかったなあ、とか、以前の自分だったらここで凹んでたなあ、とか、昔の自分はもっと自信なかったなあ、とか、そんな変化が感じられるようになると思います。

よくセミナーや本を読まれて、それで実践もされていて、それでも「変化がないんですぅ。全然変われないんですぅ」という声を寄せてくださる方がいらっしゃるのですが、そういう方って「変化がない」のではなく「変化を見てない」ということが多いんです。

だから、私はそういう方には「じゃあ、変わったところってどこなの?」ってお聞きするようにしてるわけです。

「ない」ものに目を向けるのではなく「ある」ものに目を向けるように、「どこが変化したか?」を見ていくのです。

長らく自己否定を続けられた方にとっては「自分はダメな奴だ」という思い癖(思い込み)があって、実体のないその判断だけが継続してるってこともあるのです。

>自分という存在を生きるために自己啓発をやっているのに、何処か違う自分になろうとしているような気がします。

実際はどうなんでしょうか?
今の自分は前の自分と比べて好きですか?
以前に比べたら生きやすく、楽に自分らしくなってきてると思いますか?

違う自分になろうと頑張ってるときって、どこかに違和感があるんです。なんか違うなあ、と思いながらやってることが多いんです。

でも、以前よりも自分のことがずっと好きになれて来てるなら、その方向性でとりあえず間違いはないかなあ、と思います。

ここまで読んでこられて、私のブログを熟読されてる方なら「あれ?そこにつっこまへんの?」と思われてるかもしれませんので、今からそこにツッコミを入れてみたいと思います。

なんでTさんは「ちゃんとした人間」や「真人間」を目指していらっしゃるんでしょうか?

残念ながらうちのブログ読者で「ちゃんとした人間」や「真人間」はとても少ないことがデータ上分かっておりまして(!?)、そもそもそんな人間目指さなくてもええやん!という趣旨の記事も大量に書かれています。

「もっとちゃんとした人間にならねば!」と思う裏には、Tさんもお察しのように自己否定がわんさか渦巻いておりまして、「今の自分じゃダメなんじゃー!」という思いが強くある証拠です。

ありのままの自分じゃダメ!と思っている自分がいるわけですけど、なんで?とツッコミをいつも入れてます。

たぶん、そこにはTさんの切ない物語が隠れていると思うのですが、だからこそ自己啓発に喜びを感じるのかもしれませんが、その歴史を一度、紐解いてみてもいいかもしれません。

そして、同時に大切なことは「今」であり「未来」ですよね。

「今」自分はどれくらい喜びを感じられているのか?自分のことを愛せているのか?ということがとっても大切でして、だからこそ「自分で自分のご機嫌を取ろうぜ!」という話をよくしています。

そして、「未来」というのはライフワークにつながる道でして、それだけ自己啓発に没頭しているTさんの目指す未来はどんなものなのでしょう?

よく「インプット」と「アウトプット」の話をするのですが、本を読んだり、講演会に出たりして学ぶことって「インプット」ですよね?

じゃあ、それをどう「アウトプット」するのか?というところはどうされてるでしょうか?

何かに活かす。
誰かに伝える。
実践する。
表現する。

などの、「与える」行動が「アウトプット」になるわけですが、Tさんの今の生活でどれくらいアウトプットにエネルギーを割いていらっしゃるでしょうか?

もし、そこが「あれ?まだだな」と思われたのでしたら、何かしらアウトプットに力を入れられることをお勧めしたいのです。

私の場合、セミナーや講演会に行ったり、本を読んだりするときには「誰かに伝えるつもり」かつ「どう実践するかを考えながら」参加するようにしています。
つまりは「ネタ集め」ですね。

なので、インプットする(セミナー受講中とか)最中も、アウトプットを前提に話を聴いています。

そうするとインプットの質はぎゅーんとアップしまして、定着します。

それゆえ私は「昨日受けたセミナーの内容を以前から熟知していたかのような口調で話す」という特技を手に入れました。笑

これをうちのブログ読者の皆様に分かりやすく表現しますと「良質のウンコをするためにご飯を食べるので、消化がとても良くなり、翌日は立派なウンコと対面することができる」という話になります。もちろん、匂いもありません。色もキレイです。

なので、Tさんのライフワークをデザインしていくためにもどんなウンコをするか?あ、いや、どんなアウトプットをするのか?ということを意識してみると、本やセミナーに参加される際の吸収力ならびに消化力がアップするんじゃないかと思います。

そうやってきれいなウンコを毎日出せるようになったら自己肯定感も爆上がりすると思うのですがいかがでしょうか?

なので、そうした意識で自己啓発していただくと同時に、これからどう生きたいのか?何を目指すのか?どんな人生を生きたいのか?自分らしく生きるとはどんな生き方なのか?自分はいったい何がヤリたいのか?などをじっくりと練っていただければ幸いです。

最後に余談を。

セミナージプシーという言葉がありまして、様々なセミナーを渡り歩く人のことを言うのですが、そういう方々はよく「青い鳥症候群」にかかり、自分の居場所や自分にぴったりの言葉や自分に合う先生を探してさ迷っています。

これは「自分に合うインプット」ばかりを求めていて「アウトプット」に意識が向いていないからこそ起こり得るもので、潜在的にみれば「依存先を探す旅」をしていることになります。

Tさんがそうだと言いたいわけでは決してないので誤解なきようお願いしたいのですが、セミナーを受けて「これで変われる!これで真人間になれる!これでちゃんとした人間だ!」と思う“だけ”だと、ジプシーになりやすいんです。

それは「期待」であり、その講師や著者への「依存」だからですね。

だから、本を読んだり、セミナーを受けたりした場合には「実践」などのアウトプットが非常に重要になります。

○○を学んだ、じゃあ、やってみよう!と実践してみて初めて自分のものになります。

だから、私のセミナーでも必ず「振り返りの時間と実践する時間を設けること」を最後にお願いしています。

けど、多くの人は受講するだけでなんか変わったような気になって満足しちゃうので、しばらく経つとまた同じことを繰り返しちゃうんですね。

だから、セミナーを受講したり、本を読んだりした際には、少なくてもその内容を何かに書き付けたり、人に話したりしてアウトプットすることが大事です。

それって料理本を読んだだけでその料理が作れるようになった気がするのと同じで、実際作ってみたら全然違う体感が得られますよね?

ましてやその料理を自分のレパートリーに加えるのであれば、何度もチャレンジして自分なりの味付けなり火加減なりをマスターしていくことが必要ですよねー。

心の世界も全く同じなので、ぜひともインプットされた際にはアウトプットに意識を向けてみるといいのです。

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