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ダークストーリーを描いてしまうのは無理はないけれど、そこから現実と非現実(思い込み)をきちんと区別して考えることが大事で、さらに自己肯定感をあげていくことで、だんだんダークストーリーも手放せるのです。
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過去に何度かご相談させて頂いた自武女Aです。
婚約破棄だの社内失恋だのを経て、この度、セフレだと割り切っていた年下野良猫くんとの間に子供を授かり、結婚の運びとなりました。
正直、37歳という年齢で結婚も妊娠も諦めていたので嬉しいです。セフレだと思っていた年下くんからも実はとても愛されていたみたいです。
ですが、私は自武女。幸せに浸れるはずもなく、今度は親から絶縁されるという新たな問題が発生しました。
私の授かり婚に対し、唯一の身内である父&祖母は「近い将来シングルマザー確定ですね」「年下でなければよかった」と、おめでとうどころか、かなり否定的で、彼と顔を合わせる気もさらさらなく「うちにはもう来ないで下さい」と絶縁状まで送ってくる始末。
元々こういうタイプの人たちだと分かっていながら、その大人げない対応にショックを受けました。
おかげさまで、そんな両親の元で自己肯定感低めに育ちました。
どこに就職しても、女性社員との壁を感じ、常に疎外感があります。今の会社でも人との距離感に悩み、心療内科に通おうかと思い詰めていたタイミングで、病んでいる自分を助けるかのように子供を授かりました。
そんなベイビーや彼との未来も、なぜか離婚することを前提に考えてしまいます。大好きだけど、いつか離婚するんだろう。だから、この職場が辛くても辞められない。もう親にも会うことはないだろう。子供と2人で生きていけるだろうか?と頭の隅に常に不安があります。
妊娠中でも結婚前でも、私の心は常に不安です。
先生、私は一生このままでしょうか?
もうそろそろ穏やかに暮らしたいです。
気持ちが楽になる考え方はないでしょうか。
ただ、目の前の幸せを噛み締めて明るい未来を描いていたいです。
(Aさん)
とりあえず、「おめでとうございますー!!」とお伝えしておきますね。
とはいえ、なかなか強力な父&祖母のタッグにやられましたねー。
よほど彼らの心はたくさん痛んでるみたいですし、そんな二人に育てられたAさんが自己肯定感低めというのは確かに無理もないことかと思います。
人間関係も衝突しやすくなりますしねー。
うちの読者さんの中にもけっこういらっしゃると思うのですが、
「そもそも“ふつうの人”よりも変わった存在(変態とか変人なんて言ってないよ!笑)」
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「自己肯定感低めに育ち、自分に自信がない」
↓
「我が道を行けばいいのに、自信がないので“ふつうの人”と同じ行動をしようとする」
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「ふつうの人たちはそんな変人を受け入れることが難しく衝突する」
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「単に合わないだけなのに、そんな自分を否定してさらに自己肯定感を下げる」
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「なんとかふつうの人になろうと頑張るけど、そもそもその要素を持っていないのでますます自己嫌悪に陥る」
という段階を見事にこなすようです。
「自分に合う生き方がある」にも関わらず、そんな発想がないし、“ふつうの人間になりたい!”という願望があるので、結果的に「あたしはふつうの人にもなれない」という絶望的な気分になるものです。
分かりやすい例えをすれば、「男として生まれたのに周りが女ばかりだったために、みんなに合わせて女になろうとして、でも、なれなくて、でも、なりたくて女風呂に入ってしまい、周りから『きゃー変態!なにしてんのよ!出て行ってよ!』と拒絶されて落ち込む」という感じかもしれません。
#男風呂に入れば一瞬で問題は解決するぞ
これをお読みの皆さんにも「自分に合う世界」が必ず存在するし、「自分らしい生き方」というのがあるんですが、自己肯定感を低めに設定してしまっているために、その逆を行ってしまう方が多いような気がします。
そうして自己嫌悪に意識が取られているので、自分のことを愛してくれる人がいても、それを受け取れず(セフレだと思い込んでいた彼など)、自分のことを否定する人ばかりに目が行ってしまう、という弊害も生まれます。
きついですよね、それ。
もちろん、自立系武闘派女子として生まれた以上、道なき道を切り開き、人生は修業だ!と思い込んで、敢えて過酷な道を驀進するのが好きだとはいえ、やはりそのためには自己肯定感は必須の武器と言えるのです。
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さて、そんなAさん始め、同志の皆様が常に信仰しているのが「ダークストーリー」という物語です。
「今はいい感じだけど、どうせ私は離婚されてシングルマザーとなり、子どもと二人で生きていくことになるに決まってる」
「私のことを愛してくれる人なんて誰もいないに決まってる。彼だって今はいいけど、そのうち私のことが嫌いになる」
「どうせ私なんてセフレ程度がふさわしい。ラブラブなパートナーシップを築くなんて無理だし、寂しい人生を送るんだ」
「彼ができたって浮気されたり、レスになったり、嫌われたりして幸せになんてなれっこない。最初はよくても結局はそうなるに決まってる」
みたいな感じで、これから起こる未来を「暗い物語」として見てしまうことを言います。
もちろん、未来なんてまだ誰にも分からないのですが、過去のデータと自己嫌悪からダークストーリーを仕立て上げ、まるでそれが現実かのように受け止めて落胆したり、絶望したりする、ということを私たちは繰り返しています。
もちろん、そのダークストーリーを思い込めば、自分でそんな現実を創っていくことになるので「ほら、やっぱり!」という結果に至ることもありますね。
Aさんがそんなダークストーリーを描いてしまうのは、今までの人間関係などから無理のないことなのですが、大事なのは「現実」と「妄想(ダークストーリー)」との区別をきちんとつけることです。
そういう意味でAさんの話から<現実>を抜き出してみると・・・
・妊娠した。
・セフレだと思い込んでいた彼に愛されている。
・まだ子供は生まれていない。
・まだ離婚していない。
・そもそもまだ結婚していない。
・職場は辛い
・親にひどいこと言われた
という感じでしょうか。
ダークストーリーというのは、過去の出来事や今起きていることをネガティブに解釈したり、これから起こる未来をネガティブに描いたりしてしまうことを指しますが、だからこそ、「何が現実なのか?」という視点はとても大切です。
そして、そんな物語を描いてしまったら「確かにそれもあるかもしれんけど、そうとも限らんで」というツッコミを自分自身に入れてあげることが役立ちます。
私から見ると一番のポイントは実はここ。
>正直、37歳という年齢で結婚も妊娠も諦めていたので嬉しいです。セフレだと思っていた年下くんからも実はとても愛されていたみたいです。
これ、自分自身の思い込み・予定・ダークストーリーがいくつもひっくり返っちゃったことを表していますよね?
結婚も妊娠も無理 → 両方手に入りましたー!
セフレだと思っていた → 実は愛されてましたー!
これがものすごく重要で、ここをきちんと受け止めると「あたしって色々ダークストーリーを描くのが得意だけど、必ずしもそうならないってことじゃね?」ということに気付けてそれを手放せますし、「どうしてもダークストーリーを描いちゃうけど、必ずしもそうなるとは限らないんだよね」と思うことができますね。
ここで大事なのはダークストーリーを否定するのではなく「そういう可能性も確かにあるけどね」と一度受け止めた上で、「でも、そうならない場合だってあるよね」という可能性を見ることです。
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ちなみに私の経験から言いますと、実の親との関係が最悪だった場合、旦那の親との関係がとても良好というケースがたくさんあります。
また、辛い職場を抜け出して、別の職場に行ったら一気に人間関係に恵まれて「あれは何だったんだ?」と思わされることも多々あります。
そして、人生が大きく変わるきっかけが「結婚」や「妊娠・出産」であることもとても多いです。
「赤ちゃんはママやパパを助けるためにやってくる」という格言があります。
夫婦関係が最悪だったり、ママが精神的に追い詰められているときになぜか妊娠することがあるんです。
Aさんのお腹の中にいる赤ちゃんはそんな意志を持ってやってきてくれたのかもしれません。そして、それをきっかけにAさんの人生を大きく好転させてくれるきっかけを与えてくれる存在かもしれません。
とりあえず、この映画をご覧になることをお勧めします。
(世のパパやママは絶対見ておいた方がいいと思うドキュメンタリー映画です)
「かみさまとのやくそく」
とりあえずAさんにおかれましては、元気な赤ちゃんを産むことを今は最優先事項にしてみるとよいかと思います。
まずは、そこからですねー。
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