自分軸に変化してきたら旦那さんとの関係がぎくしゃくしてきた。離婚した方がいいですか?



自分が変化すれば、一番身近にいる旦那さんに影響が及ぶことは必至なので、ふつうはその変化に抵抗を示されるものです。
そうすると旦那さんと離婚した方がいいのか?考えると思うんですが、その前にできることがいろいろあるので、それをやってからでも遅くはないんじゃないでしょうか。

いつもYouTubeで貴重なお話を拝見させて頂き有難うございます!
変化に伴い、抵抗勢力とは距離を置くというお話が出てきましたが、私も最近に他人軸から自分軸に変化して過渡期の混乱に困惑している一人なのですが、夫は以前の何でも受け入れてくれるサービス精神旺盛な他人軸の私が良かったようで、ここのところ関係の変化に伴いギクシャクしています。
距離を置くとは、夫婦間において、どういうことなんでしょうか?
例えばですが、以前の都合のいい私を良しとしていた夫とは離婚したほうがいいということなんでしょうか。
身近な抵抗勢力に対する対処の仕方を是非、次回のYouTubeでご説明頂きたく、リクエストしたいと思います。
(Mさん)

離婚ってこともひとつの選択肢ですよねー。それが悪いってわけじゃあ、ありません。
それも視野に入れつつ、「さあ、どうするべ?」を考えていきましょうか。

大前提として「人は変化を望まない」ものです。
つまり「安定を求む」わけです。

これってすべての人間関係に言えることなので覚えておいた方がいい法則です。

何に対しても「変わったほうがいいよなあ」「変えたほうがいいよなあ」と思いつつもなかなか変われないのはそうした心理によるものです。

しかも、夫婦関係ともなれば相手の変化は即、自分の身に影響を及ぼすわけですから、良い方向に変化していると分かっていたとしても、何らかの抵抗を示すものです。

変な話、「料理をもっと上手になりたい」と奥様が料理教室に通ったり、「ダイエットしてもっといい女になるぜ!」とジムに通い始めたり、「愛を勉強して、もっとあなたのことを愛せるようになるわ」と根本先生のセミナーに顔を出したりすることにも反発することだってあります(3つ目はまあ、分からんでもないけど(笑))

だから、「自分軸で生きられるようになりてぇ!」と意識を変えようとすれば、旦那さんとの関係がぎくしゃくするのはごくごく自然なことだと思った方がいいです。

だから、「夫婦関係がぎくしゃくしてきた」→「よっしゃ、離婚だべ!」という結論に至るのは、武闘派女子あるあるですが、そのたびに離婚してたら戸籍にいくつの×が並ぶことになるやら知れません。

なので、離婚の選択肢は思い浮かべつつも「早まるな!経過観察じゃ!」という話をすることも多いです。

さらにMさんのお話で言えば、もともと「何でも受け入れてくれるサービス精神旺盛かつ他人軸な私」が「自分軸な私」になったなら、旦那さんとしては「なんかサービスが悪くなったなあ」と感じるのも無理はないことですよね。

いわば、他人軸なMさんを彼は都合よく利用てきていたのに、それができなくなったわけですから、彼としては不満も溜まろうものだと思います。

同様に、夫婦に限らず、友達関係でも、職場でも、それまで「相手に合わせる他人軸」だった人が、自分軸に移行すれば多少なりとも波風が立つものです。

ただ、そこからがポイントで、ギクシャクしながらも自分のことを理解してくれようとしたり、その変化の意味や価値をキャッチして応援してくれたりする人もいます。
始めは反発していた人がだんだん理解を示してくれることはよくあることで「今のあんたの方が自分らしくていいよ」なんて言ってくれる人もいます。

しかし、それまで自分を都合よく利用するだけだった人からすれば(もちろん、意図的に利用しようとしている人はあまりおらず、たいていは無意識にそういう態度をとっていただけです。悪気がないことも多いです。)、変わってしまったあなたのことは大変都合が悪いわけですから、攻撃したり、否定したり、嫌ったりしてきます。

そういう場面では「そういう人とは付き合わないほうがいいっすよ」とお伝えして、距離を開けることをお勧めしているのはみなさまご存知でしょう。

自分が成長、変化していく段階で付き合う人が変わっていくのは無理ないことで、以前の関係性に執着していても自分も相手もしんどいですし、何より自分の変化を留めるブレーキになってしまいますね。

ただ、それが夫(妻)だったらどうしたらいいのか?それが親や子だったらどうしたらいいのか?となると、、、一気に話が難しくなりますね。

家族ってのはやはり心理的にも物理的にも近い関係ですから、そう簡単に縁を切ったり、離婚したりというのは難しいものですし、めんどくさいものです。

そこではもう一段、深い意識でこの問題と向き合っていくことをよくお勧めてしています。

旦那さんが抵抗勢力となって、自分の変化をあれこれ否定してくる場合、ムカつくし、悲しいし、寂しいし、残念だし、悔しいし、、、といろいろ葛藤が生まれます。

そして、ある人は自分の変化の正当性を主張して旦那に論戦を仕掛けます。そして、理論的に相手をねじ伏せようとするのですが、ご存知の通り「理論で押すと感情的に反発する」という結果になります。

逆に、自分の変化を感情的に主張すれば、相手は理論をもって対抗してきますので、やはりこの方法もあまり得策ではありません。

だって相手はあなたの変化を「嫌だ」と駄々をこねているわけですから、なんにせよ、反発するのです。

そこで、ちょっと意識をずらしてみます。

Mさんが他人軸から自分軸に移行することによって、具体的にどんないいことが起きると思いますか?

自分の意見をちゃんと言えるようになる。
相手の顔色を伺わずに自分らしく振舞える。
相手の感情の影響を受けずに地に足を着いて向き合える。
主体的に行動ができるようになる。
・・・。

・・・と考えると抽象的になってしまうので、もっと具体的に「Mさんにとって良い変化」をリストアップしてみましょう。夫婦関係はもちろん、仕事やご近所づきあい、子育て、お互いの実家との付き合い、友達関係、趣味、夜の生活などなど。

で、そうしたリストを作成した上で、自分がそんな風に変化したときに旦那さんが得られる恩恵に目を向けてみます。

あたしがこういう風に変化したら旦那さんには具体的にこんなメリットがあるよ!ということを書き出してみるわけですね。

これが新しいMさんが旦那さんに贈るプレゼントとなります。

一方、「ああ、これはあいつ嫌がるだろうな。めんどくさいと思うだろうな」なんてことも思いつくと思います。

それは旦那さんを説き伏せるのではなく、フォロー/サポートするポイントです。

ここで「あたしがいい方向に変化したんだから、あんたはそれを受け入れるべきやで!」という主張は喧嘩しか生みません。

だから、「あたしがこういう風に変化したら、あんたは嫌がるかもしれんけど、あたしにとってそれが自分らしいってことやから受け入れてくれんかのぉ?」とお願いしたり、「こういうあたしってあんたにとっちゃ嫌かもしれんけど、その分、こういうメリットもあるから、そこは理解してくれほしいんだわ」と交渉したりするわけです。

で、そういうコミュニケーションを頑張ってやったところで、彼がすぐに「OK!わかったよ。君の変化を僕は歓迎するよ!」なんてハリウッド映画のような反応を示してくれることはまずはなく、反発するか、むすっとして黙り込むかってことが多いと思います。

自立的な人に意見をするとたいがいそういう雰囲気になるものです。
そもそも「安定」を望む人に「変化」を求めるわけですから、簡単に受け入れろ!って方が難しいわけですな。

しかし、自立的な人は、そのあと、一人になったときにあれこれ考えるんですよね。
妻の変化が良いことだと頭では理解できても、競争心やプライドが邪魔してすぐにはOKと言えないわけです。

けれど、一人になって考えてみて「確かに、まあ、妻にとっても良いことっての分かるけど、でも、それって正直嫌なんだよなあ。でも、今まで妻が生きにくそうにしてたのも事実だから応援してあげたいとも思うけどなあ。でも、なんかめんどくさいよなあ」なんて感じで葛藤するわけですね。

そこでMさんへの愛情があり、Mさんとの関係をこれからも良いモノにしていきたいと思えば、口や態度では反発していても必ずMさんの良い変化を理解し、受け入れようとしてくれるでしょう。

そのためにしばらく時間が必要なわけです。
(その時間ってのは短ければ数日ですが、たいていは数週間~数か月くらいを見込んでください。彼も奥さんの変化についていくだけの時間が必要なんです。)

間違っても「社長が有無を言わせずトップダウンで改革を断行する」なんてことをご家庭でやられてはなりません。(ただし、すでに女王としてあらゆる権力を手に入れてブイブイ言わしてる奥様は構いませんが、そんな奥様はMさんのような悩みは持ちえないですよね。)

さて、そうして旦那さんが妻の変化をどう受け入れようか悶々としているときにMさんは黙って待っていればいいか?というとそういうわけではなく、相変わらず自分軸への移行作業を進めていきます。

先ほどリストアップした変化のメリットを受け入れ、旦那さんへの贈り物をどんどん提供していきます。

そして、自分軸になったおかげでニコニコし、元気になり、前向きになり、家の中をスキップで移動し、鼻歌交じりに家事をこなし、ことあるごとに夫を押し倒す姿を見せることで、「ああ、妻がこんな風に変わるんだったら全然いいよなあ。ぐふふふふ。」と鼻の下を伸ばしてあげるんです。

つまり、ギクシャクした旦那さんとの関係を改善していく場合、理屈で説き伏せたり、感情的に相手をやりこめたりしても悪化するだけなので、メリットを享受してもらいつつ、自分が幸せそうに振舞うことが何よりも効果的なんですよね。

そうすると旦那さんは「積極的に歓迎」という形ではないかもしれませんが、少なくても「黙認」という形で受け入れてくれるでしょう。

まあ、問題はそういう旦那さんの態度に妻が心離れを起こすケースもありますが、そうなったときはそうなったときですけどね。

さらにもう一つのポイントを見ていくわけですが、ちょいと嫌な話をしたいと思うわけです。

このブログではことあるごとに「夫婦は鏡」ということをお伝えしているのですが、覚えていらっしゃいますでしょうか?
ええ、その言葉に抵抗があるとついついスルーしちゃうものですけどね(笑)

つまりは「旦那が抵抗勢力になるってことは・・・鏡の中のもう一人の自分が抵抗勢力になっているということで」ということをお伝えしたいわけですね。

さて、自分の中にそんな抵抗があると気づいていたでしょうか?

ということで、そんな自分と向き合うことがポイントとなります。

どうやって???

自分軸に移行するときに何らかの不安があったり、抵抗を感じたり、わかっちゃいるけどうまく行かなかったり、何かの瞬間に他人軸に戻っちゃったり、てことがふつうに起きているかと思います。

そんなとき、うまくできない自分を否定しちゃいませんか?ダメ出ししちゃいませんか?

あるいは、自分軸に移行しようとする自分を冷ややかに、あるいは、批判的に見つめている自分はいませんか?

その自分が旦那さんに投影されている、と解釈してみるのはどうでしょうか?

だから、まず自分自身が自分の変化を応援しましょう。
そして、自分が少しでも変化したら(前はできなかったことが少しでもできたら)大いに褒めたたえてあげましょう。

そうして、自分の変化を自分自身がもっと応援できるようになれば、それが旦那さんに投影されるわけですから、旦那さんの態度もまた応援してくれているように感じられるんですね。

Mさんが元々自己肯定感が低かったり、自分に自信がなかったり、自己嫌悪が強かったりするならば、その部分が今、変わろうとしてるんですよね。
だとすれば、ついつい昔の癖でダメ出しそうになるところを許し、受け入れてあげることが大事だってわけです。

だから、結局のところは自分とどう向き合うか?って毎度おなじみの話になるのですが、自分でも気長に変化を楽しみ、そして、以前の自分からの成長を自信に変えていけば、旦那さんとの関係もなるようになっていきますから、その点はご安心ください。

※よくこうした変化の最中に、旦那以外の男に手を出しちゃう女性が多いんですけど、それもまた別の問題を引き起こすことになるのでもうしばらく我慢してくださいね、と切に願う次第です。

★自分軸を取り戻す本

『人のために頑張りすぎて疲れたときに読む本』(大和書房)

★決められる人になる本

『7日間で自分で決められる人になる』(サンマーク出版)

★自分軸と人との距離感を学ぶ本。

「敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法」(フォレスト出版)


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自分軸に移行したら夫婦関係がギクシャクしてきた
 


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