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カウンセラーというのも人間関係ですので、やはり相性というものがあると思っていいと思います。
ただ、自分の器がデカかったり、エネルギーが強かったりすると、カウンセラーさんと立場が逆転してその話を自分が聴く羽目になって本末転倒になるものです。
そういうときってどうしたらいいのでしょうか?
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「7日間で自分で決められる人になる」本を先日購入し、楽しく読んでいます。まだ1日目しか読んでいませんが、クライアントさんのエピソードを見て共感し、自分と重ねて思わず涙が出そうになりました。
これから読んでワークして、どんな風に自分が変わっていくのかが楽しみです。
本題なんですが、私は過去に何回も色んな方にカウンセリングをお願いしてきたんですが、最近上手く活用できてない気がしました。
話しても伝わらない。
カウンセラーさんとクライアントの立場が逆転してしまい、カウンセラーさんの生い立ちをずっと聴いていた。
その場で分かったつもりでもカウンセリングが終わったらモヤモヤしたり…
自分の中で答えはあるんですが、その答えが分からない。
だからカウンセリングをお願いしたんですが、とあるカウンセラーさんから「答えがあるんですよね?もうそれはカウンセリング卒業していいんじゃない?はい、おしまい」と言われ、「困ってるから相談してるんですけど!?」と怒りそうになりました(普段あまり怒らない方ですが)。
知人に相談しても「あなた変わってるから」「芸術家なところあるから」とよく言われます。それは全然良いんですが…あまり自覚はありませんでした。
相談してもモヤモヤ。相談してもモヤモヤ。どうしたらいいんだろう…と悩む日々です。もし宜しければネタにして頂けると幸いです。
(Mさん)
本の購入まことにありがとうございます(平身低頭)。
ネタをいただいてから1か月ほど過ぎますが、どうでしょうか?大変身しましたか?え?あまり変わってない?え?え?またご冗談をーー(苦笑)
まだ買ってないよ!という方はこちらをぜひー!
★『7日間で自分で決められる人になる』(サンマーク出版)
『7日間で自分で決められる人になる』(サンマーク出版)
さて、時々Mさんと同じご相談をいただくのですが、私も正直「へえ、そんなことあるんだー。へえ」という風に眺めさせていただく一方で、自分もそんなことしてねーかなあ?と我が身を振り返っております。
カウンセラーが参考までに自分の話をすることはよくあることかと思うんですが、カウンセリングの時間のほとんどをそれに費やしちゃうってのはあんまり信じがたいところがありますよね。
いったいどんなカウンセラーなんだろう?と疑問を生みます。
うちの弟子とかだったら「すいませーん!あはははは!」と笑ってごまかしますけど。
察するに「あんた変わってるしねえ。芸術家タイプで話が通じひんのやわ」と言われるということでしたら、たぶん、相性の問題も大きいのだろうと思います。
つまり、カウンセラーがクライアントの話についていけないってわけですね。
カウンセラーがこういう話をすると思い切り言い訳のように見えちゃうんですけど、ええ、今から言い訳をするのでそのつもりで読んでもらえたら幸いです。
カウンセラーも当然人間なので、うちの弟子のように滝行や雪山越え、サハラ砂漠横断などの武者修行を積んでいたとしても「ん?分からね?」というクライアントさんに出会うことがあります。
ひとつはジャンルの問題。
恋愛を専門にしているカウンセラーにとって「最近の金相場の急激な値上がりについて」という話題を振られても何一つ答えられないものです。
まあ、これは分かりやすい話です。
もう一つはキャラの問題。
例えば私はいつしか武闘派女子専門を名乗るようになりまして、常に襲撃する、埋める、吊るす、狩る、落とす、燃やす等の動詞や、バズーカだの日本刀だの鉈だの各種武器類の名詞やその使用法などについて聞かされる日々を送っているわけです。
すなわち、
「彼に既読無視をされてるんですよ」
「そうなんだ。夜中に襲撃してみた?」
「もちろん。けど、奴ら鉄板で玄関を囲ってやがったんすよ。あっしはそのとき飛び道具は持ち合わせていなかったものですごすごと撤退したんすわ」
「あらー、らしくないね。でも、また今夜にでも押しかけるつもりでしょ?」
「ええ、ちゃんと装甲車も準備しましたんで、抜かりはごさいやせん。今度こそ、奴の息の根を止めてやろうと思ってやす。」
なんて感じで話が進んでいくんですが、まかり間違ってふつうの女子が私のカウンセリングにいらっしゃった場合、話が続かないですよね?
「彼に既読無視をされてるんですよ」
「そうなんだ。夜中に襲撃してみた?」
「え?襲撃って何ですか?」
「え?そんな不埒な態度をとる奴は成敗するんじゃないの?」
「え?成敗だなんて・・・。私は彼と仲良くしたいだけなんですけど。」
「え?でも、ふつうはそこでバズーカ片手に怒鳴り込んだりするもんじゃないの?」
「え?ほかの方はそんなことするんですか?私はそんなことできないですよ」
「え?ほんまに?え?うそでしょ?」(絶句)
「え?ええ、なんかすいません」(絶句)
そうするとMさんが体験されたように「この人には話が通じないんだ」と思われる可能性大です。(すいません)
そういう場合って、「ああ、申し訳ありません。どうやら私はあなたの期待に応えられそうにもありません。返金させていただきますので、ほかのカウンセラーを当たってみてはどうでしょうか?」って言えばいいんですけど(私もかつて何度か言ったことがあります)、まじめなカウンセラーほどちょっと頑張っちゃうんですよね。
何とかしなきゃ!みたいな風に思って、何とか話を合わせようとして余計にスベっちまうような感じです。
だから、最初から最後まで話がかみ合わないので「もう終わり!」なんてことを言われちまうのかもしれません。
まあ、カウンセリングで何とかしたいと思ってくれたMさんからすればムカつくし、絶望的にもなる態度なんですけど、カウンセラーの中にはそういう態度をとってしまう人がいることも漏れ聴こえております。(このブログでも何度かそんなネタを取り上げたことがあるような気がします。)
>知人に相談しても「あなた変わってるから」「芸術家なところあるから」とよく言われます。それは全然良いんですが…あまり自覚はありませんでした。
ということであれば、なかなかMさんを理解できるカウンセラーはそれほど多くないのかもしれません。
でも、必ずいるところにはいるんですよね。そういうカウンセラーも。だから、気長にあきらめずに草の根分けてでも探し出していただければと思います。
うちのクライアントさんで時々こんなことを言ってくださる方がいるんです。
「ああ、根本さんと出会えてほんとうによかったです。まさかライフルの命中率のあげ方とか、落とし穴の効率的な掘り方とか、狩場を効率よく制圧する方法とかをちゃんと分かってくださる方がいるとは思いませんでした(涙)今までのほかのカウンセラーさんに相談してきたんですが、ピストルは護身用にしかならねえって話をしただけでドン引きされたりしまして」
だから、変態かつ芸術家なMさんにフィットするカウンセラーも必ずいらっしゃると思います。はい。
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カウンセリングを利用される方も都市部を中心に少しずつ確実に増えて来ていて、カウンセラーはそれを上回る勢いで量産されているように思うのですが、当然そこには「相性」なるものが存在します。
きちんと勉学を修めて国家資格まで持っているお医者さんにも「ヤブ」と言われる人がいるんですから、そうした基準がないカウンセラーなんて海千山千です。
あまり有名じゃなくても紹介だけで長年やってらっしゃる凄腕のカウンセラーさんもいらっしゃるでしょうし、逆に、年に本を何冊も出してセミナーをガンガンやり、お弟子さん制度とかいう偉そうなスクールを運営していながらショボいカウンセラーもいるわけです。
そして、凄腕と呼ばれるカウンセラーさんと巡り合えたとしても、残念ながら相性が合わないってこともあり得るんです。
※話は少し逸れますが、名店と言われる料理店にお邪魔したときに、その味が自分の口に合わなくてショックを受けたことがあります。それって、そのお店と私の相性が合わなかった、ということなんですよね。だから、その店がダメってことでももちろんありません。好みの問題です。
だから、そこは「自分に合う人って誰かなあ?どこにいるのかなあ?」と刀剣付きライフルで草むらを探索するがごとく、チャレンジしてみる必要があると思っています。
でも、同じことは自分に合う美容師さんを探す、とか、上手なマッサージ師を探す、という場面で皆さんも日々やってらっしゃいませんか?
それと同じことをカウンセラー探しにも適用されてみると良いかと思います。
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さて、そういうわけで本題なんですけど(え?今までは何!?)、
>私は過去に何回も色んな方にカウンセリングをお願いしてきたんですが、最近上手く活用できてない気がしました。
という風に感じられる方にちょくちょくお会いするんですけど、それって様々なケースがあると思うんです。
例えば、Mさんの持つ雰囲気や才能やエネルギーにカウンセラーさんが嫉妬しちゃう!なんてこともあるんです。
また、カウンセラーさんがMさんに「関係がうまく行っていない誰か」を投影しちゃうこともあります。(妹との関係がうまく行ってないカウンセラーは、妹とキャラがかぶるクライアントさんに対してネガティブな反応を示す、みたいな)
相性と言えば相性ですが、もっと個人的なレベルの相性ですね。
さらにややこしいことに、Mさんが持っているエネルギーをカウンセラーさんが扱えないってこともあるんです。
実は私、学生時代に家庭教師のアルバイトをしておりました。
デキの悪い中学生を教えるのは楽しかったのですが、東大や京大を目指す賢い高校生を指導することは当然ながら身に余っていたと思います。
(実際、そんな子と接することがありましたが、到底何かを教えられるってもんではありませんでした(笑))
そんな感じで、Mさんがとても強いエネルギーを持っているとするならば、カウンセラーとクライアントの立場が逆転しちゃうなんてことも大いに起こり得ることだと思うんですよね。
もちろん、「教えることで教えられる」ということが起こりますから、それが必ずしもMさんにとってマイナスになるとは思えないんですけど、ただ、そうと知らずに利用していたのであれば納得できることではないと思います。
だから、そういう方は「カウンセリングを受けるよりも、カウンセリングをする側になったほうが手っ取り早く問題が解決すると思うよ」とお伝えすることが多いです。
問題の解決って2つの局面があると思っています。
1つは「受け身」として、カウンセリングを受ける側で解決していくプロセス。
けれど、それだけでは本当の解決にはならず、もう一つの局面が必要だと思っているんです。
それが「与える」という、カウンセリングをする側、教える側の立場です。
皆さん、こんな体験ありまえせんか?
「業務を後輩に引き継ぐことになって初めてその業務の内容を理解した」ということ。
受け取るだけでなく、与える側に回って初めてプロセスって完了するんです。
だから、Mさんのようなタイプはもしかしたら、最初から「与える側」に回ったほうがプロセスが早く進むかもしれません。
その際、必要なのはカウンセラーではなく、スーパーバイザー(カウンセラーのカウンセラーみたいな人)であり、師匠と呼べる人なのかもしれません。
そういう意味で、MさんやMさんと同じ感覚をお持ちの方は「カウンセラーを探すって言うより、師匠やメンターを探す気でやったほうがうまくいきますよ」とお伝えしているのです。
そういう意識で探してみると意外と見つかりやすくなりますので、お勧めです。
カウンセラーと立場が逆転するということは、器やエネルギー的にもMさんがとても大きいってことを示唆していますし、聞き上手で相手の話を引き出すことに長けているのかもしれませんし、また、そういう雰囲気を醸し出しちゃってるのかもしれません。
また、その芸術家的なセンスも役立ちそうですしね。
ということで、ちょっと目線をずらしてみると意外と簡単に見つかるかもしれませんので、あちこち探索してみるといいと思いますよ!という話です。
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