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セックスの問題ってその人の本質的な問題を表すので、今日も少し話を膨らませてみました。
恥ずかしがり屋=人目を気にする=考えすぎ、という図式が存在してまして、そうなるとセックスにしてもそのほかのことにしても「緊張」が付きまとって自分を出せなくなります。
なので、いかに自分軸を確立して「緩めるか?」が重要になって来るんです。
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お世話になっております(一方的に)。
3年お付き合いしている大好きな彼とのセックスについて、今さら悩みが生じてメールしております。
ここ数ヶ月、不完全燃焼と言いますか上手く楽しめていない自分に気付いてしまいました。
彼は既婚者なので限られた時間の確保のため、逢瀬はいつも私の家。
私は声のボリュームを気にしたり、この後ひとりで眠るベッドが汚れる事を気にしたり(汚すような体質もコンプレックス)と、今一つ集中できずにいます。
毎回『気持ちぃ所に集中するぞ!』と言い聞かせて臨んでいるのですが、その言い聞かせはバリバリ思考を働かせ逆効果なのでしょうか?
いつも良きところで声やあれこれへの制御に意識を持っていかれ、気付けば不完全燃焼を繰り返しています……
異常なほどの恥ずかしがりを自負しているので先日の『受け取り下手で~恥ずかしがり屋のあなたへ』を改めて拝読し、まともになった気がしていた自己肯定感を差し置いて未だに自己嫌悪が悪さをしているのか……と哀しくなりました。
聴く力のない母親が苦手で今やっと遠ざけ快適なのですが、でもそんな母が大好きって事になっちまうのは勉強済みで。
20年前に父が他界した時に、母はまだ39歳だったのに今もずっと男を作らずいる事へ罪悪感があるのでしょうか?
その後、母は高血圧や子宮筋腫での入院や手術が続き、母や弟のケアなど私がどれだけ必死になっても周りは母の心配しかしなかった怒りや淋しさが癒せていないのでしょうか?
母が子宮を摘出している事にも罪悪感があるのでしょうか?
根本ブログを読めば読むほど課題やアファメーションが増え続けていてパニックな私でも、彼とのセックスを満喫できるようになれるのでしょうか?
(Aさん)
文中に出てきたネタはこちらです。
↓
受け取り下手で愛情表現が苦手な恥ずかしがり屋のあなたへ~恥ずかしさの心理~
さて、いきなり後半におかんの話が飛び出てきてびっくりした根本です(笑)
あれこれ考えすぎる傾向ってありますか?(ありますよね?)
本の中でもちょくちょく触れていますが、「考えすぎる」というときって、「考えること」よりも、その裏にある感情(特に怖れ)を感じないようにするための防衛であることが多いんです。
つまり「怖れを感じないようにするために考えているので答えが出たらヤバいよね。だから、ひたすら考え続けなきゃいけないのよね」ということです。意外かもしれませんが。
だから、本当に答えが欲しいのであれば「5分考えて答えが出なければ誰かに聞く」という方法が一番早いです。要するにカウンセリングを受けろってことっすね!(笑)
(この辺の本に書いてあります。思考優位の項を読んでね。)
*ギリギリまで我慢してしまうあなたへ『逃げる技術』(徳間書店)
*『「いつも無理してるな」と思った時に読む本』(大和書房)
なので、Aさんのお話から「お母さん」とのつながりがいまいちつかめていないので、後半の下りはまたの機会にさせてもらえたらなあ、と思っています。
少なくてもマザコンということはよく分かりました!(笑)
それが既婚者の彼を選ぶ理由になっているのかもしれないね!とも思いました!
ただ、「聴く力のない母」という表現があるので、そこから類推するに「あれこれと気を遣う」「考えすぎる」「誰かの顔色をうかがう」という癖が付いている可能性はあるのかなあ、と思います。
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さて、彼との話。
「不完全燃焼であることに気付いた」というのは、実はとても前向きなできごとって知ってました?
それまで気づかなかったことに気付けた、ということが前進であることはもちろんなのですが、自分がより成長したから不完全燃焼だと感じるようになった、ということではないかと思うんです。
仕事でも趣味でもそうですけれど、自分がレベルアップしてくると今までと同じことでは満足できなくなり、より上のレベルを目指したくなりますよね?
登山にハマった人はより困難な山を目指しますし、サーファーはどんどんハードな波を求めて沖に出たりします。予算1千万の仕事で飽きたらなくなったビジネスマンは、予算1億のビジネスにチャレンジしたくなります。
以前よりはぐっと成長したAさんはよりレベルの高いセックスを求めるようになった、ということです。
>私は声のボリュームを気にしたり、この後ひとりで眠るベッドが汚れる事を気にしたり(汚すような体質もコンプレックス)と、今一つ集中できずにいます。
もっと開放的になりたい!もっと感じたい!もっとイキまくりたい!ってことですよね?
単純にホテルではあかんの?逢瀬の時間を惜しむならば自宅じゃなきゃ難しいの?
自分の部屋だったら声には気を遣わなきゃいけないし、その後のことを考えたらシーツは汚したくないしって思考が入るのは当たり前ですよね?
ということは、「自分がもっとセックスを楽しむためにはこのハコでは小さすぎるんだ!」ということを受け入れたほうがよさそうです。まるでアーティストのようにね!
「キャパが100人のライブハウスでは俺らのパフォーマンスは十分に発揮できねーぜ!ここはやっぱドームだぜ!!」ということです。
なので、ぜひ、彼との逢瀬は東京ドームを貸し切ることをご提案したいと思います(笑)
・・・ということで、ちょいと妄想を膨らませてみましょう。できれば、Aさんだけでなく、皆さんもご一緒に。
自分が思い切りセックスを楽しむとしたらどういう場所がいいんだろう?
そこでどんな風に愛し合い、どれくらい自分を解放できるだろう?
そのときどんな感覚がするんだろう?どれくらい気持ちがいいんだろう?
自分はどんな声を出すんだろう?どれくらい濡れちゃうんだろう?
彼はどんな表情なんだろう?
そして、このイメージをしたあとに、そのプレイを楽しむための環境というのを具体的に描いていくわけです。
そしたら「たまには私の部屋じゃなくて、ホテルに行きたい。できれば場末の訳ありな雰囲気のラブホがいい」と彼に言えるかもしれません。
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さて、異常なほどの恥ずかしがり屋って告白してくださってありがとうございます。
恥ずかしがり屋、気を遣う、考えすぎる、、、これらってけっこうセット販売されているものですし、誰もが少なからずあるものですが、この記事をお読みの方も心当たりはありますか?
セックスに限らず、この辺りが何かとAさんの人生にブレーキをかけているのかもしれません。
周りのことが気になってセックスに集中できない、ということですが、周りのことが気にしてエネルギーが分散してしまうのって、それ以外にもありませんが?
仕事、趣味、ご飯を食べるとき、服を買うとき・・・もしかしたら、そこに「母の目」を意識されているのかもしれないですね。
あるいは不倫という彼との恋も「周りの人の目を気にする」ということが癖になっているAさんにはちょうどフィットしているのかもしれません。
そうすると「周りのことを気にする」というキャラが定着しているとなると、ハコを変えただけでは解決しないかもしれません。
場末の訳あり風なラブホに彼と突入しても、声やシーツのことは気にならなくなっても、ほかのことがまた気になってしまうかもしれません。
ということで、本質的には「恥ずかしさと向き合う」ということがテーマになるのかなあ。
でも、それくらい恥ずかしがり屋だってことは、セクシャリティが豊かで、情熱的だし、女性的魅力にあふれている証拠です。つまり、恥ずかしがり屋って言うとネガティブに思われるかもしれませんけど、それは同時にAさんの魅力を表してもいるんですね。
これはものすごく大事なことなので覚えとくといいですよ。
最初に話した「不完全燃焼だと気づいたってことは、それだけ自分が成長した証」という話もそうですし、
>まともになった気がしていた自己肯定感を差し置いて未だに自己嫌悪が悪さをしているのか……と哀しくなりました。
この部分についても、自己肯定感が以前より確実にあがっているからこそ、新たな課題が目に付いた、という風に解釈すれば、これもまた「吉報」なんですよね。
どう見るか?どう解釈するか?ってのが何事においても重要なわけですが、そこがもしかするとAさんがより自分らしく生きられるポイントなのかもしれません。
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恥ずかしがり屋で、周りのことを気にしてしまう人は、自分を解放できませんよね。
いつも何かを気にし、緊張し、相手や周りの目を気にしてしまいます。
そうするとセックスはもちろんですが、そのほかのことについても一つのことに集中できずに気が散ってしまうものです。
そこで周りの評価まで気にするとしたら、なおさら自分らしさは発揮できなくなってしまいます。
そこでのカギはおなじみの「自分軸」で、「私」に意識を向けることがまずは重要です。
「私はどうしたいのか?私は何が好きなのか?私はどうすると気持ちがいいのか?」という風に意識を自分に向けていくトレーニングをするんです。
コンビニでお菓子を買うときも、自販機で飲み物を買うときも、本屋さんで雑誌を選ぶときも、「私は何が欲しいの?私はどうしたいの?」と自分に問うんですね。
予定のない自由時間があったら「私はどうしたいの?」って問いかけるわけです。
因みにこれらは未だに私自身も実践中です。
そして、「私がどうしたいか?」を見つめられるようになって自分軸を確立できるようになると、より物事に集中できるようになります。
さらに、それが「リラックスできる自分」を作るようになります。
自分軸を確立するということは周りの目を遮断して自分に意識を向けられるようになることです。
そうすると声を気にしたり、シーツの汚れを気にしたり、彼の反応を気にしたりすることも減っていくんですね。
たぶん、今のAさんにとっての課題はセックスのときも、そうでないときも、よりリラックスして(緊張せずに)過ごせるか?だと思うんですよね。
彼にちゃんと身を委ねられるように・・・
流れに身を任せられるように・・・
自分の中から湧き上がる感情をただ感じられるように・・・
ありのままの自分でいられるように・・・。
イメージワークとか瞑想とかを日常に採り入れるのもいいですし、カウンセリングとかでその感覚を学んでもいいと思います。(お母さんが影響しているならなおさらですが)
自分の感覚や体の反応にもっと素直になれるとさらにセックスを楽しむことができるようになると思います。
個人セッションで時々「ありのままの自分を感じて解放する」というテーマでイメージワーク的なことをやることがあります。
そんなにややこしいことではなく、ただ、今の自分の気分を感じ、そのままの自分でいて、かつ、どんどんリラックスして自分の内面を解放していくんです。
「今、どんな姿勢が楽ですかー?じゃあ、そうしてみましょう。やってみてどうですかー?じゃあ、時計を外してみたらどうでしょうか?どんな感じがしますか?椅子の座り方はどうですか?もっと楽になるにはどう座るのが心地よいですかー?」
そんな会話を延々とするんですけど(ちなみに文字にすると数行のこれらのことを5分くらいかけてやるんですけどね)、だんだん「自分の感覚に身を委ねる」ということが体感できるようになっていきます。
恥ずかしさを克服するなら「彼の視線を感じてみてください」なんて演出を加えたりします。彼の視線を感じながらリラックスする、サレンダーする方法を作るわけです。
一人で部屋にいるときに、ちょっとそんなイメージをやってみるといいかもしれません。
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緊張を解いてリラックスして身を委ねられるエクササイズ的なものはほかにもたくさんありますけれど、一人でもできるものをいくつか紹介しときますね。
(昨日に引き続きオンラインスクール並みに長くなってしまいました(汗))
〇カラオケなどで思い切り声を出して腹の中の感情を思い切り出してすっきりさせる。
〇坂道ダッシュや少しペースを上げたジョギング、ウォーキング、激しめなダンスなどで内側に滞っているエネルギーを解放する。
〇オンとオフを区切りをしっかりつけるために、オフの時間は敢えて堕落してみる。
〇「ちょっと高いけど欲しいなあ」と思う服やアクセや化粧品やバッグなどの“日常使いできるアイテム”を思い切って買ってみる。
〇公園や神社の木に全身を預けて、空を見上げて深呼吸を3分ほど繰り返す。
〇少し激しめのオナニーをやってみる。(週に何日か)
〇いつもよりも派手なメイク、あるいは、露出がかなり多めなファッションで出かけてみる。(月に数日)
などなど。ちょっと激しいものが多くてちょっと意外かもしれませんが、これは「リラックス(弛緩)」を作るために、一度、強い緊張を作るエクササイズです。
意識して緩めようとするのはまず無理なので、逆に一旦、強く緊張させることで反動で緩める方法を取っております。
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あとは本質的な周りの目や母の存在についてはセミナーとかカウンセリングとかを使うのがよいかもね~♪
ま、とりあえずラブホ行ってみたらいいと思うけどー。
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