なぜ、そんな過酷な状況に我慢してばかりで「逃げる」という選択肢を持てないのだろう?



パワハラ上司、過酷な業務量、このままでは体を壊すと分かっている・・・としたら、ふつう「あ、ここはもうご縁がないんだな」と逃げ出すのがふつう・・・ではないのが、日本人なのかもしれません。
それってやっぱり自分のことを「どうでもいいもの」と思い込んでるとしか思えないのですよね。
堂々と、胸を張って、逃げましょ!

根本先生、こんにちは。
毎日ブログを楽しみにしています。
この4月から、毎日が苦しくてメールさせていただきました。
いつか取り上げていただけると嬉しいです。

今年の春の人事異動で、少し責任のあるポジションをいただきました。前任者がものすごく辛そうにしていたのは気掛かりでしたが、まぁやってみようと走り始めたのですが…。
仕事量にスタッフの数と質が見合っていない、私も初めての業務で勝手が分からない、そもそもこの事業自体がこじれにこじれた上で私に引き継がれていて手がつけられなくなっている、上司が社内でも有名なパワハラの人で不機嫌を撒き散らす、判断から逃げる、ずれた指示を出してかつそのことを覚えていないと言い張る…こんな職場は初めてです。

上司に業務量が多すぎると訴えても、『諦めてやれ』の一言。
ただでさえ仕事が回らないのに、ワークライフバランスの関係で残業はするな、年間何日以上は休めと言われ、それをするのも能力のうちだとまた責められ。

なんでこんな羽目になってしまったのか、呆然とする毎日です。
私が自分を大切にしないから、こんなことになっているのでしょうか?
それとも逃げることを学ぶため?
はたまたライフワークを見つけろということ?

このままいくと、ある日突然、自分が潰れてしまいそうで怖いです。
何かアドバイスいただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
(Bさん)

「ある日突然、自分が潰れてしまいそう」と分かっているのに、なぜ、それでもその場に居続けようとするのでしょう?
なぜ、頑張ろうとするのでしょう?

そんなパワハラで有名な上司の元に居ながら、なぜ「自分を大切にしなかったせいなのか?」と自分の問題にしようとしてしまうのでしょう?
(え?いつも根本さんが言ってるから。そうじゃないの?という鋭いツッコミはここでは忘れて!)

さらに、なぜ部下からの相談に「諦めてやれ」という回答しか返せない無能な上司の言うとおりにしようとするのでしょう?

「自分」がどっか行っちゃったの?

「自分」のことなんてどうでもいいの?

もし、あなたの大切な友人がそんな環境に陥っていたら、やっぱり同じことを思うの?

・・・ということで、まもなく、このブログの筆者はこんな本を出すそうですよ。

ギリギリまで我慢してしまうあなたへ『逃げる技術』(徳間書店)

講演会もするそうだし、9月にはセミナーもするそうですよ。(告知の準備が間に合わなかった(汗))

東京/オンライン:8/21(金)19:30-21:00 新刊「逃げる技術」発売記念講演会&販売会&サイン会
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/35956

ということで、Bさん。

>逃げることを学ぶため?

そうなんじゃないのかなー、と思います。

仕事でも恋愛においても、「なんでそんな過酷な状況に自分を置き続けるの?ドMなの?やっぱり鞭で打たれないと感じないタイプ?」と思う方によくお会いするのですが、ほんとに皆さん、我慢強いなあ、と思います。

でも、その我慢も「先に光が見えている」わけではなく、「いつまで続くとも分からない苦境」に対するものなので、そりゃあ、倒れるよね?燃え尽きるよね?と思うんです。

なんで、そんな状況に自分を押し込めているのか?というと、要するに

「自分のことをどうでもいいと思ってる」

ってことだと思います。
まるで、自分のことをコンビニで3円で買ったビニル袋のような、ショッピングセンターで3枚1000円でまとめ買いしたパンツのような、スーパー銭湯で300円で買った薄っぺらいタオルのような、そんな扱いをしてしまっていませんか?

あ、それ以下かもしれないなあ。。。

自分は大丈夫、と思っていませんか?
これくらいで音をあげちゃいけない、と思っていませんか?
自分には何の価値もないんだから、この仕事から逃げ出しちゃいけないと思っていませんか?
そもそも「逃げる」ということは武闘派女子の恥だから、ハラキリしなきゃいけないと思っていませんか?

でも、冷静に考えてみて、「今の業務を無理やり続けてぶっ倒れる、もしくは、精神を病んでお医者さんのお世話になる」と、「さっさと逃げ出して、別の仕事に転じる」だったら、前者の方がまだマシと思っている感じ?

しんどくでも我慢してたらお給料を確実にもらえるから、転職先が見つからないリスクを考えたら、今の会社にしがみついていた方がいい?

もしかしたら、奇跡的に業務が楽になる可能性があったり、自分が意外と丈夫でこのまま行っても倒れるとは限らないから、今の会社にいるほうがいい?

そういう考えもあるし、そういう生き方を自分で選ぶのであれば文句は言わないのですけれど、まあ、私のセッションを受けられたなら、一言「○○!!」で済まされると思います。(○○の中には、ウマとシカが入りますね)

ああ、自分のこと、ほんとに大切にしていないのねえ、と嫌味をたくさん言われます(笑)

そういうとき、ライフワークを見つけよう!って話もよく出てくると思うのですが、Bさんの今の日常生活では、そんな暇も余裕もないと思うんですよね。

それに「しんどい時に考えるライフワーク」って、結果的に「現実逃避」な内容になりやすいので、「ほんとうにしたいこと」とは言えないんです。

Bさんは怒ることが苦手?

そのパワハラ上司に対して「こいつ、ほんまアホや。あかんわ、こんな奴」とふつうに思ったりしませんか?

(そもそも、そんな社内で有名なパワハラ上司を、このご時世に上司のポジションを与え続けている会社ってどうかと思うのですが、要するに、そういう会社ってことですよね?)

別に会社や上司と戦うってことは必要ないと思うのですが、少なくても「逃げ道」だけは用意してほしいなあ、と思うのです。

ほら、間もなくこの本が出るらしいですよ。

ギリギリまで我慢してしまうあなたへ『逃げる技術』(徳間書店)

逃げられなかった人が逃げられたエピソードがけっこう満載ですよ。

ギリギリまで我慢してしまうあなたへ『逃げる技術』(徳間書店)

この本の中にBさんとちょっと似た感じの男性がモデルになってる話があります。
彼は私に優しく「アホか。」と言われ、ごくごく優しく「子ども時代によく遊んでたから海が大好きなんでしょ?このカウンセリング終わったら、すぐ海を見に行きなはれ」と諭され、素直に大阪港まで海を見に行き、人生を変えました。(本の中ではもっと上品に書いておりますが)

ライフワークを生きる、というテーマにおいても、こんな話をよくしています。

「異動になって嫌な上司やきつい仕事が回ってくるようになったら、それは、そろそろ辞め時やでー、というサイン」

「好きだったことが楽しめなくなったら、そこから距離を置くサイン」

「自分を傷つけている状況だと気づいたら、まずはそこから逃げること」

たとえば、Bさんがその上司や会社に嫌気がさして会社を辞め、ライフワークを見つけるべくしばらく自分と向き合い、そんな人生を実現させたとするでしょう?
その時のBさんは当然、めっちゃ幸せなわけですが、そのとき必ずこう思うんです。

「あの上司のおかげで今の自分があるんだよ。だから、今は感謝の気持ちだってあるんだよ。もちろん、二度と会いたくねーけどな」と。

このまま今の状況にしがみついて体を壊してしまったら、その上司に対しては恨みがかなり募りますし、会社という組織に対しても不信感が募ると思います。

その状況で転職を企てようにも、恨み、不信感、自信のなさ、そして何より体調不良により、なかなか前に進めないと思います。

もちろん、そんなしんどい状況ではライフワーク何てとてもとてもデザインできませんし、カウンセリングにようやく行ったとしても「とりあえず休むことやね」と言われて、ライフワークに着手するのはもっと先になってしまいます。
(なので、カウンセリングを受けるなら、まさに「今」だと思いますよ)

ということで、とりあえず、本を読みまーす!という方は即、予約してみると週末あたりにはアマゾンさんから届けられると思うし、大手書店には平積みされてるので、それを手に取って躊躇なくレジに向かえばいいと思う。

ギリギリまで我慢してしまうあなたへ『逃げる技術』(徳間書店)

※真剣なご相談を本の宣伝にすり替えちゃってBさんゴメンねー。ちょうどタイミングよくBさんからのリクエストに出会ったので。お詫びに1冊送りますわ。これ読んだら連絡くださいねー!!!


今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます!
 
「逃げる」という選択肢を持つことの重要性。
 


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