素の自分でいられる秘訣と、問題を才能に転嫁する考え方。



素の自分で人間関係を築きたいと誰もが思うことですね。それって、結局「人の迷惑顧みず!」だし、「鬼畜生道」を極めることになったりするんですよ。
つまり、自分軸、ということですね。
さらに、そうした問題を問題としてとらえるのではなく、才能として見てみると新たな境地が開かれるものです。

根本さん、
数年前にリクエストにお答えいただいたことがあります。その節はありがとうございました。その後ずいぶん楽しく過ごしているのですが、また何これ?ということがありまして、よろしければまたネタとして相談させてください。

42歳にして人付き合いの方法が全然分かってないことに気づいたのです。

女性は、入口として肩書とか所属があればその後も付き合える友人になれるのですが、ただの個人として会うと距離感が分かりません。
年上の女性なら妹キャラを使ってそこそこ楽しく付き合えますが(でも子供っぽく振舞う自分が嫌)、年下の女性とは上手に会話できません。

あと気づいたのが、同い年や年上の素敵な女性への嫉妬心や憧れは多分人並みですが、年下の可愛い女性にはそれは激しい嫉妬を感じます。でも先日逆に、クラスに一人のマドンナだっただろう年下の女性に恐らく嫉妬されてびっくりしました。

男性は逆に、職場など肩書付きで会う相手が怖いです。競争してしまうのだと思います。肩書がなければ年上でも下でも結構上手に好かれるし付き合えます。

母の過干渉に苦しみ、父には溺愛された元優等生の長女です。思春期には転校と真面目な子ポジションでバカにされたり疎外感に苦しみました(今はイイ女の部類だと思います)。

自分ではさっぱりです。どうしたら素の自分で、老若男女関係なく対等に人付き合いできるようになれますか?アドバイスいただけましたら嬉しいです!
(Aさん)

よく「人とうまく付き合えない」というご相談をいただく立場なのですが、そこで疑問に思うのが、「なんでそんなにうまく付き合いたいの?」という点なんですよね。

Aさんのご質問に乗っかるのであれば、

「どうして、老若男女関係なく対等に人と付き合いたいの?」

という疑問です。

・・・というのも、、、、ええ、、、「そんなのしんどくね?っていうか、無理じゃね?」と思ってしまう私だからです(笑)

特に「素の自分で」でしょう?素の自分で老若男女関係なくって相当難易度高いと思うんですけど、だからこそ、それを求める理由て何でしょう???

人それぞれ合う/合わないがやっぱりあると思いますし、価値観も個性があり、自分とは違う価値観を持つ人とは楽しくないと思うんですよね。

それよりも、自分が一緒にいて楽だとか、楽しいとか、面白いとか、元気になるとか、夢が見れるとか、ワクワクするとか、そういう気持ちになれる人と一緒にいるほうがずーっと幸せだと思うのですよね。

「いい人をやめる」とか「自己肯定感をあげるセミナー」の中でいろんな提案をさせてもらうんですけど、その中で「人間関係の断捨離は重要でっせ!」と口を酸っぱくして言ってるんです。

ちなみに人との距離感がうまくつかめない方にはこの本をよくお勧めしているのですが、この中では「自分軸」をきちんと持ち、その上で相手とのかかわり方を4段階に選別するような話を書いています。

「敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法」(フォレスト出版)

つまり、「自分と合わなくてしんどいけれど、どうしても顔を合わせなきゃいけない人」には「できるだけドライに、ビジネスライクに」付き合うようにお勧めしているんですね。

ということで、Aさんの意図にはちゃんと応えられそうもない私でございます(笑)

そのうえで、あえてお答えするならば、

>どうしたら素の自分で、老若男女関係なく対等に人付き合いできるようになれますか?

という質問に対しては、まず「素の自分でいられること」を目指しませんか?とお話しするでしょう。

「素の自分」というのは「相手に気を使わない」とか「変に競争を仕掛けない」とか「ありのままの自分でいられる」とか「自然体でいられる」というほどの意味かと思うのですが、まず、これを社会の中でやっていくのは難易度が高いってことですね。

だから、まず「ふだんの生活の中で素でいられる自分を見つける」ということがお勧めなのですね。

独りでいるときは素でいられてますか?
家族といるときは?
友達といるときは?
恋人といるときは?

どの自分が一番自然体なんだろう?というところを探してみるんです。

「ああ、この自分が一番素でいられているんだな」と気付いたら、ほかの場所でもその感覚を活かしてみようと思ってください。

実はこれだけでだいぶ人間関係が楽になったりします。

・・・というのも、「楽な人間関係」って何かというと、相手に振り回されない状態だからです。

素の自分でいられる=自分軸でいられる=他人に振り回されない、というわけですね。

だから、Aさんの質問の答えというのは、「誰と一緒にいようが、常に素の自分でいられたらいいんだよ」という話になります。

そのために「自分軸」をしっかり確立していきましょう!
人の目線など気にせずに、人にどう思われるかなんて考えずに、私らしく振舞うことを最優先にしましょう!!という話になるんですね。

そうして、自分軸で振舞えるようになると優先順位の1位が「自分」になりますから、とても楽になると思います。

そのうえで、相手のことを尊重し、お互いの関係をよりよくするように意識していくとたぶん、Aさんが望まれる関係性ができるんじゃないかなあ、と思うわけです。

まずは「自分軸=素の自分」を目指していきましょうか。

で、

>母の過干渉に苦しみ、父には溺愛された元優等生の長女です。思春期には転校と真面目な子ポジションでバカにされたり疎外感に苦しみました(今はイイ女の部類だと思います)。

過干渉に、溺愛に、長女に、転校に、となかなかのアイテムを揃えられているAさんは「人との距離感がよくわかんねー」ということなんだろうと思います。

つまり、過干渉の影響で、人に近づきすぎたり、壁を作ってしまったり、その距離感がうまく取れなくなり、しかし、溺愛された経験から(特に男性には)近づきやすかったり、でも、優等生をしていたので人目も気になるし、転校があった分、人に対して構えてしまう、という様々な要素が絡み合っているようです。

となると、やっぱり嫉妬もそうですけど、競争心だって強くなりそうですし、また自分を守る方法もあれこれと確保していなければなりませんよね。

ということは、Aさんはなかなかな人間関係のプロとも言えまして、どんなジャンルの人間関係であっても「ああ、あれっすね。あれはつらいっすよね。」と共感できてしまう才能があるわけですね。

そして、素の自分でいられるようになっていったら、共感に続いてさらに「それなら、こうしてみるといいっすよ!」なんて提案までできちゃうかもしれません。

つまり、そうした人間関係がうまくいかないって感じで見るとそりゃあ問題なんですけれど、翻って「才能」としてみると、「なかなかのネタを取り揃えておりますな!」と見えてきます。

で、実は問題も、その才能を活かす方向に向かうと案外さらっと解決しやすくなるんです。

その秘訣は「アウトプット」ですね。

自分が体験したことを表現していく/伝えていく/教えていく、などの与える意識で見ることなんです。

うちのお弟子さん制度ではカウンセラーを目指すために、人生の棚卸的なことを課題に出すんですけど、それをみんな自分のブログに書いていたりするんですね。

いわゆる自己開示ってやつです。

そうして自分を表現していくことでいろんなことに気づき、そして、癒されていきます。
もちろん、そこに心理学やカウンセリングの知識が入ると、なお理解が深まるわけです。

だから、Aさんにとっては、その才能を活かすべく「自分の体験を何かで表現する」ということを考えてみてはいかがでしょうか?

そうすることで癒しや気づきも進むと同時に、新たな境地(もしかしたら、カウンセラーデビューするとか?エッセイストになっちゃうとか?)が開く可能性も高いと思うわけです。


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人前で素の自分でいられる秘訣とは?
 
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https://youtu.be/sDmXoqwvTAI
 

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