ギリギリにならないと物事をやらない心理~その重たい気持ちは「怖れ」が原因~



「○○しないと△△になってしまう」という怖れから、その○○がルールになってしまい、自分の首を絞める、という現象がほんとうによく起きてます。
そうすると○○するのが重たい気分になってしまいますよね。
そんな心理背景を語っております。

根本先生こんにちは。かなり参考にさせていただいてます。
すっかり常連になりました。笑

私はギリギリまでやらない性格がしんどいです。
小中学校は淡々とできてましたが、その冷静(?)な感じが年不相応で周りと馴染めず、サボることを覚えてからギリギリのしわ寄せが辛いです。
ギリギリの負担がすごく、1回1回何かやるのに気が重たいというか…1回にかかる重みがすごい感じです。

今となっては、当時の冷静な対処はよかったんだなと思いますが、どうも当時偉いね、と周りから距離を置かれた記憶があり、葛藤してます。
淡々とやらないまでもギリギリになるのをどうにかしたいです。何かアドバイスあればお願いします。
(Aさん)

けっこうギリギリまでやらないって話はよく耳にするものでして、夏休みの宿題で言えば「7月中にやっておけばいいと分かっているのに遊んじゃってできなくて、気が付けばもう8月も終わり。必死こいて頑張って何とか終わらせる」なんてパターンを皆さんもやってこられたんじゃないかと思います。

で、ギリギリにならないとやらない、というのは、「嫌なことをやってるから」に限らず、「やりたいことで、好きなことなのに・・・」という方もいらっしゃるわけです。

某作家さんも、締め切りまであと2週間!という声を聴くと必死になるらしく、時には締め切りを伸ばしてもらうこともあるそうですよ!もっと早くからやっておけばいいのにね!でも、できないんだからしょうがないよね!(編集者の皆さんへ)

ただ、ギリギリにならないとやらない、というのは何もネガティブなこととは限らず、火事場のクソ力を発揮することで、案外よいクオリティのものができることも多いんです。
作家の浅田次郎さんも「締め切り直前の原稿はデキが良い」なんて書いていらっしゃいました。

なので、元々「お尻に火が付かないとやる気にならないタイプ」という方は、「それが私なんだし」と受け止めて、いかに早くお尻に火を付けるか?という火力の調整を頑張った方がいいかもしれませんね(笑)

ただ、Aさんのように「淡々とやると周りに馴染めず、周りから距離を開けてしまう」なんていう「怖れ」がある場合も珍しくないんですよね。

思春期の頃なんて「まじめ」「しっかりしてる」「優等生」「いい子」「模範的」とか言われるのって嫌じゃないですか。
ちょっと悪いことに憧れるというか。(もちろん、私のブログの読者の中にはほんとに悪いことしていた人も多いと思いますけど?(笑))

だから、そんな風に言われるくらいならば、ちょっと悪い態度を採った方がいいよね、という風に自分のキャラを捻じ曲げることも多いのです。

ほんとは素直ないい子なのに、周りの人たちに合わせて、敢えて反抗していた人だっていると思います。

しかも、周りから浮いてしまうといじめられる可能性もあるし、敢えて、ギリギリキャラを作るのも仕方がなかったことだろうと思います。

つまり「ギリギリじゃないと、人とうまくやれない」なんてルールを心の中にしっかり作ってしまったのかもしれないですね~。
だから、大人になってもそのルールが適用され続けているのかもしれません。

こうした子ども時代~思春期に作ったルールに大人になっても縛られるというのはあるある中にあるあるでして(略して“ある中”)、他にも「つい人に気を使って自分の意見を言わない」とか「周りの空気を察知して動く」とか「敢えてリーダー役を買って出る」「いつもピエロになってしまう」「調整役として振る舞う」「何でも知ってる存在になる」等々、様々な傾向がみられるものです。

それが本来の自分と一致してないもんだから、けっこう苦しいんですよね。

ほんとは前に出てガンガン行くタイプなのに、空気を読む癖がついて控えめに振る舞ってしまって苦しい!という人もいらっしゃるでしょう?

で、それがマイルールとして自分の中に定着するのは「成功体験」があるからなんです。

「ギリギリまでやらないことで、うまく行ったことがある」のですが、それが何か分かりますか?

そのお陰で周りから浮かずに済んだ、とか、淡々としてて冷静だよね、と評価されなくなったとか、そういうことです。

だから、私たちは多く子ども時代に

本来の自分でいるとなんかうまく行かない

うまく行くように新しくルールを作って自分をはめ込んだ

そのルールを適用したらうまく行った!

これからもそのルールを使い続けよう!!と決意した

という流れを体験しているわけです。

もちろん、その分リスクもあるわけですが、それ以上の成功体験があるので、ついついそれが癖になってしまうんです。

さて、そんな成功体験をお持ちのAさんにとって

>ギリギリの負担がすごく、1回1回何かやるのに気が重たいというか…1回にかかる重みがすごい感じです。

というリスクが新たに発生するのですが、ギリギリじゃないと周りから浮いてしまう、というのは、過去の体験であって、今はそうじゃない!ということを自分自身に教えてあげるといいと思うのです。

どうやって教えるか?

簡単に言えば、自分との対話って奴です。

「もうギリギリにやらんでもええで、そんなことしなくても周りはあんたに変なこと言わないから。むしろ、感謝されることの方が多いで」

ということを何度も何度も何度も何度も自分に言うてあげるわけです。
抱き締めて、よしよししながら言う感じで。

とても簡単なことなのですが、これによって長年苦しんできたパターンからスーッと抜け出せる人もいます。

そう、意外と簡単なんです。難しくしてるのは自分の思い込みだったりするんです。

で、一般論も含むのですが、「ギリギリまで物事をやらない心理」というがあります。
ここまでお話してきたように、様々な原因やパターンがあるわけですが、どのパターンにも共通して言えるのは「原動力は怖れ」というものです。

「○○しないと○○になってしまう」という怖れから行動するパターンが日常的にありませんか?

「締め切りまでに原稿を書かないと編集者に怒られる」という怖れから、原稿に向き合う作家もいます。

「人までハキハキとしゃべられないとお母さんに怒られる」
「分かりやすい資料を作らないと上司にがっかりされる」
「いつもかわいい服を着ていないと私のイメージが崩れる」
「約束の時間を守らないと人として信用されない」
「ちゃんと相手の話を聴かないのはカウンセラー失格だ」
「法定速度をきちんと守らないと切符を切られる」
「テーブルマナーをちゃんと守らないとシェフにバカにされる」

そんな怖れは日常的に渦巻いているわけですが、怖れを原動力にすると、緊張感が走り、瞬発力も出ます。だから、けっこうその目的は達せられることになるんですけど、そこで成功を体験すると、次からも同じように振る舞ってしまい、癖になるんですね。

この「怖れが原動力」ということがポイントなのです。

怖れって感じたくないですよね?
できれば避けて通りたいですよね?
それって気分、良くないですよね?重たいですよね?

Aさんが

>1回1回何かやるのに気が重たいというか…1回にかかる重みがすごい感じです。

とおっしゃる「重み」ってその「怖れ」なんです。

「編集者に怒られないように締め切りを守る」という作家さんの場合、「編集者に怒られる」という怖れが元で頑張って原稿を書きます。
原稿を執筆することは楽しくて好きなことなのですが、編集者さんに怒られることは決して心地よくはないわけです。

それが「重み」になるんです。

もちろん、怖れが強ければ強いほど、その重みは強くなります。

だから、その怖れを緩和させるべく、許可を与えていくのもひとつの手です。

怒られたっていいじゃん。
がっかりされてもいいじゃん。
イメージ崩れてもしょうがないじゃん。
信用されなくてもしょうがないじゃん。

という風にね。何度も何度も許可を出してあげます。

そうすると怖れは徐々に収まっていくとものです。

さて、ここからは理想論を展開していきます!!

「怖れ」ではなく「愛」から行動すると、その重みはなくなるどころか、むしろ喜び、楽しみになります。

だから、その行動に「愛」を見ると良いのです。

これをすると誰が喜ぶのか?
それによって誰が幸せになるのか?
それはどんな恩恵をみんなに与えるのか?

などの「与える」という意識を持つこともその一つです。

また、その行為そのものを楽しむ、喜ぶ、面白がる、というのも重要です。

私は作家の端くれですけれど、いつも執筆のときは「楽しいか?喜んでるか?周りの目を気にし過ぎてないか?」などと自分に確認するようにしています。

好きなことでも、あまり気が載らないことでも、こうして喜び、楽しみに目を向けるとその重さは軽減されていきます。

簡単に言えば「ゲーム」にしてしまうんです。遊び、です、遊び。

仕事や人間関係にまじめに取り組む人ほど怖れを抱きやすいものです。

だからこそ、遊びはとっても大事なんですよね。

ゴルフというゲームはギリギリが喜びになるゲームです(ホールインワンとかニアピンとか)。
どの強さで打ったらグリーンに乗るか?を考えるのが楽しいゲームです。(やったことないですけど(笑))

まあ、それはどんなゲームにも言えることですよね。

ということで、そのギリギリになってしまう状況を「遊んで」しまったらどないでっしゃろか?というお話でした。

★根本のお弟子さんたちによるカウンセリング。
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