「気にし過ぎ」と「人の気持ちを考える」の違いは何なんでしょうか。



あれこれ考えることは悪いことではないのですが、それが自分の頭の中だけで、相手不在になってしまうと、すれ違いや勘違い、思い込みが生まれやすくなりますね。
ただ、そうした「気にし過ぎ」なところからも「長所」や「価値」を見出すことは可能です。
肯定的にものごとを見つめるのは、どんな問題に対しても同じですね。

「気にし過ぎ」と「人の気持ちを考える」の違いは何なんでしょうか。
既出のテーマかもしれませんが、過去記事や根本先生本をしつこく読んでるのに自分の中でブロックがあるのか理解出来ないテーマです。

私は時々「気にし過ぎ」と言われてしまいます。
でも人に気を使って自分の気持ちが言えないのかと言うとむしろ逆で、ふつうは言わないような自分の内面の葛藤までポロポロとつい言ってしまうので、ちょっと相手を面くらわせてしまうという感じです。

私は少しだけ作曲の仕事をしているのですが、私の作るものは上記のエピソードと同じく受け手の気持ちを配慮出来てなくて、ちょっとヘビーな感じぽいです。

ぽいと言うのは、自分では、十分自覚してるつもりなので、自分が表現したいことは大事にしつつも、口当たりを少しよくしているつもりなのですが、依然として同じ印象を与えてる…という認識のズレが何度となく起こるからです。

私は表現者の端くれなので、自分の感じてることを何とか表現をしたいという大前提があります。

でも、それをそのまま出してしまったらお茶を濾さずにお茶カスと一緒に出すようなもので、飲めたものじゃないとなってしまいます。

なので、そこのところの濾過作業をなんとか試行錯誤しているのですが、もう何年も何年もぐるぐるしています。

この葛藤をついポロりしてしまうと、上記の通り「気にし過ぎ」と言われてしまうのですが、そう言う人に限ってめちゃくちゃ濾過作業がうまかったりするんですよね…

それって言外に「君は濾過作業できるタイプじゃないからね…気にしてもムダ」ということなのでしょうか。

でも作り手の本能としては、飲んでもらわないことには意味がない…!のです。

ということで、今日も今日とて焙煎からの抽出濾過作業励んでおります。

根本先生流のツッコミいただけたらめちゃんこしあわせとリクエストさせて頂きました!
ではいつもたくさんの愛と示唆を誠にありがとうございます!
(Hさん)

>ふつうは言わないような自分の内面の葛藤までポロポロとつい言ってしまうので、ちょっと相手を面くらわせてしまうという感じです。

それってだいぶおしゃべりが過ぎる、ということなんでしょうか?
つまり、「野良猫ロックマン氏との恋について熱く語るあまり、つい今日のパンツの色までしゃべっちゃう武闘派女子」的な感じなんでしょうか?(笑)

「気にし過ぎ」って言われるってことは、それだけ細かいことを考えている、というのと、それを表現する能力がある、ということですよね???

いろんなことが考えられると思うんですよねー。

非常にマニアックかつレアなところをあれこれ細かく考えているので、人からすれば、そこまでこだわらなくてもいいんじゃね?という意味での「気にし過ぎ」。

相手が話を聴いてくれると見るや、つい自分の頭の中にある様々なことを話し過ぎてしまい、結果的に会話のキャッチボールが成り立たなくなる「気にし過ぎ」。

頭の回転が非常に良いので、あれこれと先読みを繰り返してしまい、プロの棋士が30手先まで読むかのようにあれこれ考えすぎてしまう「気にし過ぎ」。

感受性が豊か過ぎて、ふつうなら感じ取れないものまでキャッチしてしまい、相手が引くくらい詳細に表現できる能力も発揮してしまう「気にし過ぎ」。

相手の気持ちを考えすぎて、様々なシミュレーションを繰り返し、その過程までをすべて表現してしまい、相手を引かせてしまう「気にし過ぎ」。

「気にし過ぎ」ってのはご存知のようにとても疲れるんですけど、感受性が高かったり、頭が良すぎたり、いろんなことが分かり過ぎたり、表現力が抜群にあったりするがゆえに言われることが多いと思うんですよね。

それくらい「独特の感性を持っている」という風に肯定的に捉えるところから、まずは始めてみませんか?

そもそも「気にし過ぎ」ってことを悪く捉え過ぎ、ということかもしれないですよ。

それを長所、価値の面から見直してみれば、意外と使える才能かもしれないです。

>私は少しだけ作曲の仕事をしているのですが、私の作るものは上記のエピソードと同じく受け手の気持ちを配慮出来てなくて、ちょっとヘビーな感じぽいです。

この作曲と言うのは「依頼を受けて作る」という方でいいのでしょうか?

音楽や絵画などの芸術系のものって、お互いの感性のすり合わせってことで依頼が成り立つと思うので、なかなか難しいですよね~。

でも、それってふつうのビジネスや男女間のコミュニケーションにも共通するところがあって、「自分がちょうど良い」と思って出した汁物が、相手にとっては「薄い」「濃い」といった部分があるんですよね。

だから、その辺は相手の好み(感性)によるところが大きいので、どうにもならない部分だと思うんです。

例えば、私が書いてるブログ/メルマガの記事についても「ちょ、ちょっと濃すぎます・・・」と感じている方もいらっしゃれば、「もっと濃厚なものをお願いいたします」という意見もあります。

※濃厚なものが欲しい方はぜひオンラインスクールも読んでね。
>https://www.mag2.com/m/0001677732.html

依頼されて曲を作る場合は、相手の意図するイメージがあって、それが基準になるので、Hさんの感性に合わない場合は、相手は満足しないんだろうと思います。

つまり、それって相性みたいなものが左右するものが大きいんじゃね?と思うのです。

>でも、それをそのまま出してしまったらお茶を濾さずにお茶カスと一緒に出すようなもので、飲めたものじゃないとなってしまいます。

まあ、そのクライアントさんは飲めたものじゃないかもしれないけれど、それを好むお客さんもいるんじゃないかなあ?と思うのが私の見解です。

「濃い目」が好きな人も必ずいるはずですしね~♪
むしろ、Hさんの曲を「まだまだ薄味だ!」というツワモノもいるかもしれませんよ。

で、そういう意味では、

>それって言外に「君は濾過作業できるタイプじゃないからね…気にしてもムダ」ということなのでしょうか。

ということを肯定的に捉えてみるのはいかがでしょうか?

イラストレーター/デザイナーと画家の違いと似たところがあると思うのです。

クライアントさんの意向に沿うようにデザインやイラストが創れるタイプと、自分の感性をガンガン出してそれを他人に評価してもらうタイプ。

どっちがエライってわけではなく、それぞれが向くものが違うってことなんだろうな、と。

個性が強烈な人は、クライアントの意向に沿ってモノを作ることって難しいと思うのです。
だから、自分の個性を強烈に出した作品を作って、それをクライアントに買ってもらうようなイメージの方が成功しやすいように思います。

それは他の仕事にも共通するところなんですよね。

だから、そうした「濾過が苦手で濃い目のお茶ばかりを出してしまう自分」というのを、否定的に見るのではなく、肯定的に捉えてみてはどうか?というお話でした。

ちなみに、冒頭の

>「気にし過ぎ」と「人の気持ちを考える」の違いは何なんでしょうか。

という根源的かつ哲学的テーマについてですけれど、「人の気持ちを考える」ということの先に「気にし過ぎ」があると思ってます。

つまり、「人の気持ちを考えすぎる」というのが「気にし過ぎ」ということね。

で、それを改善したいなあ、という方は、「聞き上手」になることをまずは目指すといいと思います。

相手が「1」言ったことを、自分の中で勝手に膨らませて「10」にしちゃってることが多くないですか?

そういう場合は、相手の話を聴く、ということで、その意識のずれを調整していきます。

話をしていいのは「質問」だけ。

「これってこういう解釈で合ってますか?」
「僕、ちゃんと質問に答えてますか?」
「聞きたいこと、聞けました?」

私のセミナーに出られると、そういう質問をしてる私の姿を見られると思うのですが、そういう形で質問者との思いをすり合わせているんです。

つまり、「自分の解釈はあくまで自分の解釈であって、相手の意図とは違うべ」ということを大前提にするんですね。

そうすると思い込みや勘違い、すれ違いなどは起こりにくくなると思います。

でも、そもそも「分かりすぎる」という人は、その辺を調整することで、「適度に分かる」ということができると思うので、その調整力を磨けばいいと思うのですね。

それが「聴く」という意識ですので、興味がある方はぜひ意識してみてください。

うまくやろうとせずに、相手の意図通りの解釈を自分ができているかをチェックするだけです。

その辺のコミュニケーションについて学ぶならこちらがお勧めです。

☆入門編をご所望ならコレ。

「マンガでやさしくわかる敏感すぎるあなたがラクになる方法」(日本能率協会マネジメントセンター)

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