自己否定から始めるのと、自己肯定から始めるのでこんなにもプロセスが変わるもの。



問題が起きるとつい私たちは「自己否定」を始めてしまい、ダメな自分を見つけて直そうとしてしまいます。
それだとなかなか問題は解決しないんですよね。(否定し続けるから)
そこで、まずはその状態を「肯定」することから始めてみると、その後が全然違うんです。

いつも面白くも深いブログを、ありがとうございます。

会話で間を持たせる事について、ご相談したく。

会話のやり取りが苦手です。
職場の人たちに限らず、たまに会う友人たちとも、細々続けているライフワーク的なもののの繋がりの人達でさえ、雑談する場ではよく沈黙させてしまい、そして焦り、相手の話もろくに聞けなくなり、話題を懸命に探してもすぐ途切れさせてしまいます。
好意を持ってても、相手に余計な気を使わせて疲れさせてしまったりするのが本当に辛くて、できる事として、必要以上の接点を避けてきました。

魅力的な友人たちに、もっと交流したいし、いろんな事話したいと言われた事あります。
でも、楽しく話せないし聴き方も下手だから、気を使わせるだけだろうと、ほとんど連絡できませんでした。

いつも穏やかで淡々としてて、怒ったりとかある?と言われます。
母が感情の起伏が激しく、一方的に話し続ける人だったので、そんな風になるまいと思っての納得の性格と思ってますが、最近起きれなくなりました。
仕事と最低限の家事以外は寝てます。

コミュニケーションスキルは上達するとありましたが、どうすれば希望を持てるでしょうか?

いつかネタにして頂ければ幸いです。
(Aさん)

いいネタを頂きました(^^)あざーっす!!

そういえば私も会話を持たせるのはあまり得意ではなかった時期がありまして。
信じてもらえないかもしれないけれど、私、無口なんです。そして、人と会話するのはあまり得意ではなく、たいてい沈黙して気まずい空気が流れるものでした。

さて、自己肯定感的にAさんの話を見るとしたら、どんなことが言えるでしょうか?

何でもそうですけど、私たちは何か問題が起きたときに、

「これは良くないことだ。だから、直さなければならない」

という発想に取りつかれます。

そして、「良くない理由」や「直さなければいけない理由」をたくさん見つけようとします。

そこから、頑張って何とかしようとするんです。
が、実際のところはあまり何ともならなかったりするわけですね(笑)

で、何が問題か?というと、この発想は「自己否定」が常に付きまとうことなのです。

「こんな自分ではダメだ」と思って、自分を否定しまくるわけです。

これが痛いんですよねー。

だから、「それが私なんだよね~。しゃあないよね~」とまずは自分を、そして、今の状況を受け入れようぜ!!という話が「自己肯定感」ということです。

「まあ、それが私なんだもんね~。しょうがないよねえ」という言葉を口癖にするとよいですよ、というわけです。

そうして、今の状況を受け入れた上で「どうしたいの?」と自分に問います。

そこで「いやー、人ともっと会話できるようになりたいわな~」と思えば、そこからの取り組みはとても「前向き」なモチベーションでできますので、変化も早いわけです。

もしかするとそこで「まあ、今のままでええやん」と思えば、それで良いわけです。

とはいえ、問題に気付くときはついつい自己否定しちゃうものですから(それもしょうがない)、否定に気付いたら「ああ、ちゃうちゃう、肯定、肯定」と意識を変えるといいんです。

その時のおまじないが「それが今の私なんだからしゃあない、しゃあない」です。

Aさんなら「会話のやり取りが苦手なのが今の私なんだからしゃあない、しゃあない」です。

沈黙させてしまったり、会話が続かなかったり、自分のことがうまく話せなかったり、なんやかんやあるけど、それが今の私なんだからしゃあないわけです。

それじゃダメなんです!!!って自己否定を手放して、まずは肯定してあげましょう。

これ以上、自分で自分を傷つけないように。

リトリートセミナーでは「自分と仲直りしよう!」をテーマにしていろんなセッションをしているのですが、まさにそれが今のAさんのテーマですね。

「ダメ」だと思えば、ダメな理由をたくさん見つけてくるように、
「しゃあない」と思えば、しゃあない理由をたくさん見つけてくるのが私たちです。

Aさんに限らず感情の起伏が激しい、ヒステリックなお母さんを持つとその娘(息子)はたいていクールになります。

その過程で「会話が苦手」「何を話していいのか分からない」っていう副産物が付いてくるのもしゃあないことですね。

そういう風に見ることができると「なぜ、私が人との会話がうまくできないか?」を理解することができます。

心理学のいいところはそうやって今起きている現象に「理由」を付けてあげられるところで、それができると自分を責めなくて済むようになります。
もちろん、心理学をガンガン学んで自分で分析できるようにならなくても、「どうやらこの現象にもちゃんとした理由があるらしい」と思うだけでも同じような効果があります。

まあ、何を使ってもいいので「自分を責めないような仕組みを採り入れること」がお勧めです。心理分析も、私のブログも、「しゃあないやん」という言葉がけもそのためのものです。

そうして「否定」をやめて「肯定」できるようになると、意識が変わり、行動が変わります。

>。魅力的な友人たちに、もっと交流したいし、いろんな事話したいと言われた事あります。
>でも、楽しく話せないし聴き方も下手だから、気を使わせるだけだろうと、ほとんど連絡できませんでした。

こうした思いも「楽しく話さなければダメ!上手に聞けなきゃダメ!気を使わせたらダメ!」という否定が「連絡できない」という現実を創っているわけです。

それが「楽しく話せなくてもOK!上手に聞けなくてもOK!気を使ってくれてありがと!!」という肯定に変わるとどう変わるでしょうか?

ちょっと想像してみてください。

「うまく行かないなりに連絡するべ」になるかもしれないし、「まあ、会いたいから会いに行くよねー」になるかもしれませんね。

自己否定から自己肯定に変わると「できないなりにやればいいじゃん?」という風に意識が変わります。

これってものすごく気分が楽になると思いませんか?

そして、「できないなりにやればいいじゃん?」と思いながら会いに行ったり、人と接したりしているとどういうことが起こると思います?

そう、コミュニケーション・スキルがあがっていくのです。

自己否定から何かを頑張っても、ずっと自己否定が続くので、スキルがあがってもあがっていると認められず、まだまだダメ、もっと頑張らなきゃダメ、と思うくらいです。

しかし、自己肯定から始めると、今までできなかったことができるようになるプロセスを楽しめたり、その変化に気付けたりするので、ますます自己肯定感があがり、自信をつけることもできます。

ということで、まずは「自己肯定」から始めてみましょうね~!

★自己肯定感本

「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)

★自分と仲直りする2日間セミナー。(リトリートセミナーは本年は軽井沢のみです)

6/23,24 軽井沢プレミアム・リトリートセミナー
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