自己否定と他人軸が自分の成長を押しとどめる。



自己否定から自分を変えようと思うことは間違いではないのですが、そのまま否定癖が付いていると自ら成長のタネをつぶしてしまいます。
また、他者評価に依存する他人軸状態だと、やっぱり成長してもそれが認められないうちは否定する癖がついてしまいます。

昨年失恋してネットを漁り、根本さんのブログを見つけてセミナーに参加させていただいた31の独身男です。失恋を機に、根本さんのブログは毎日チェックするようになりました。問題は自分が作り出しているんだなぁ、と誰かのせいにしないで、自分を見つめるように心がけています。そこで、相談したい事があります。僕は現在31なのですが、頼りないように見られるため年上の方からよく心配されたり、子ども扱いされてしまいます。今日も飲み会があったのですが、僕がトイレからなかなか出てこないのが心配だったらしく、トイレの前で待たれていました…。30を過ぎた男がアルコールのコントールもできないと思われたようです…。この事について、僕は少しイラっとしました。そんな子どもじゃないよ…と。しかし、イラっとするという事は、僕が、自分で自分を子どもだと感じているからかなぁ、とも思います。僕は、子ども扱いされたくないです。この気持ちはどう処理すればいいのでしょうか。自分を子どもだと認められれば、言われてもイラっとしないと思うのですが…なかなかうまくいきません。 これ、送信できているのでしょうか?分かりづらい文章ですみませんが、アドバイスをいただけるとありがたいです。劣等感をちゃんと受け入れていきたいです。(Kさん)

貴重な男性からのご依頼、ありがとうございます。

>しかし、イラっとするという事は、僕が、自分で自分を子どもだと感じているからかなぁ、とも思います。

はい。そうなんですよねー。
もっと言えば、「僕はまだまだ子どもだし、子どもだということが許せない」ので、イラッとするわけです。

なので、

>自分を子どもだと認められれば、言われてもイラっとしないと思うのですが…

はい。これで正解だと思います。

人から言われてイラッとすることは、その度合いが強い分だけ、

1.自分でもそう思っている
2.そんな自分を許していない(認めていない)

ということから生まれます。

自分が思ってないことについては「え?なんで??」と疑問に思うだけですし、自分がそれを責めてなければ「そーなんですよねー、まだまだ子どもで。最近、ようやくおねしょしなくなったんです」とボケまでかませます。

ということで、30過ぎて子ども扱いされることがなぜ嫌なのでしょうか???
なぜ、子どもではいけないと思うのでしょうか?

また、頼りないと思われるのはどうしてだと思います?
自分でも「30過ぎたのにまだまだ頼りないなあ」と思ってますか?

おそらく、Kさんは今、変化の途中にいるんだろうと思います。
子どもから大人へと。

ところが、あるあるなんですけど、変化をするときに私たちはこういう思考を辿ることがよくあります。

「子どもでいてはダメだ。だから早く大人になりたい」

つまり、自己否定が伴うんですね。

ダイエットするにしても、「太っている自分はダメだ。もっと痩せなきゃモテない!」と否定から始まることが多いと思うのですが、そうすると、やっぱり長続きしません。

Kさん、皆さんは、否定されて燃え上がるタイプですか?

もちろん、そういう方もいらっしゃると思うのですが、否定され続けると凹んでしまうタイプの人は、「○○じゃダメだ!□□にならなければ!」と思うこと自体にだんだん疲れてしまいます。

だって、毎日誰から「Kはまだまだ子供だ、大人にならなきゃダメだぞ」って言われるとしたらどうでしょう?

嫌になっちゃいません?

だから、自分で自分を「否定」を続けるのは自らその変化をとどめる要因になるんです。

これは目標設定の話でも同じことが言えますね。

そして、もうひとつ。この否定する癖があると、常に自分を否定し続けることになります。

例えば、実年齢は31歳だけど精神年齢が14歳で「それはあかん!14歳なんてありえん!」と大人になろうと頑張るとしますね。

それで16歳に成長しました。
その時、どう感じるでしょうか?

「よし、2歳、成長したぞ!いい調子だ!」と思うでしょうか?
それとも「まだまだ16歳か。遠いな!そんな自分ではダメだ。もっと頑張れ」と否定するでしょうか?

たいていの場合、否定が続きます。

では、18歳になったら?20歳になったら?24歳になったら???

そう、ずっと否定し続けることになるのです。

いつまで否定し続けるのでしょう?

「まあ、28歳か30歳くらいになれば許してあげようかな?」と思いますか?
それとも「31歳にならなきゃダメだ」と思いますか?

つまり、否定から始めると、そのプロセスの間、ずっと否定し続けることになるのです。

だから、変化してるのに、成長しているのに、それを受け取れずに、むしろ否定してしまいます。

14歳と16歳って現実には全然違いますよね?
でも、「否定」の癖があると、どちらの自分も否定してしまい、その間の変化、成長、頑張り、努力を認められなくなってしまうのです。

だから、このプロジェクトを遂行中、ずっと自己否定が付きまとうことになります。

でも、そんなん嫌でしょう?だから、途中で投げ出したくなるのです。

これが「常に現状を否定し続ける癖」ということです。

自己肯定感をあげる方法に「半年前の自分と今の自分とを比べて成長したところを見つけて褒める」というのがあります。

プラスの変化を意識的にキャッチし、その自分を承認してあげることで、自己肯定感があがっていくのです。

自己否定を繰り返すプロセスとは真逆ですね。

とはいえ、これは意識的にやらないと放っておいてもできるようにはなりません。
それくらい私たちは自分に厳しいし、自分を否定する習慣がついてしまってるんです。

Kさんは失恋されたあと、どんな部分でどれくらい成長されたのでしょう?
だいぶ、考え方は変わりましたよね?
精神的にもけっこう成長されたんじゃないでしょうか?

それをちゃんと認めて、受け取って、「えらいなあ、俺!」とシャンパンの栓を豪快に抜いちゃったっていいのです。

ちょうど年末近いですし、今年の成長分を皆さんも探してみると自己肯定感アップにつながりますよ!

さて、そうして年相応の大人へと変化の最中にあるKさん。

自分の成長と変化を受け取り、自分を褒めまくるっていると、自分と周りとのギャップを感じるようになります。

「自分は変化したのに、周りはそれを気付いてくれない」と。

「ダイエットして2kgも痩せたのに、全然周りは気付いてくれない」ってこともあると思います。(実は私が今、そんな状態です(笑))

それは「周りの人に期待し過ぎじゃね?」という風に捉えてみます。

他者評価を軸に生きてしまう「他人軸」だと周りの人が評価してくれてこそ価値があるなんて思っちゃいますよね?

現実では、他人はそこまで自分に興味がないし、また、それゆえに、変化に気付きにくいものです。
「お察し上手な人」ならばまだしも、一般男性は特にその変化に気付くのは苦手です。

男性はけっこう人をステレオタイプで判断し、その判断を固定化させやすいものです。

「Kは子どもだなあ」とあるとき判断したら、その後、Kさんが変化したとしても、それを改めることはなかなか難しいんです。

そうすると、Kさんが変化して、成長したのに、他者評価に依存していると、その成長分は周りからの変わらない評価によって再び否定の憂き目をみます。

「もう大人なんすよ!トイレの前で待たなくてもいいですよ!」って言っちゃうんです。

これ、「期待」と言います。
他人に期待しているのです。

でも、自己肯定感にしても自信にしても肝心要は「自己評価」です。

まず、自分が自分を認めてあげることです。

そうすると他者評価はあまり気にならなくなります。

そんな時、相変わらず職場の人はKさんを子ども扱いします。

でも、自己評価ができてるKさんは感じ方が以前と違っているんです。

「ありがたいなあ(^^)心配してくれてるんだー」と感謝の気持ちを持てるようになります。

とはいえ、仕事ぶりにしても、言葉遣いにしても、立ち居振る舞いにしても、自己評価により確実に変化しているKさんがいます。

すると「あれ、最近、Kくん、変わったなあ」と鈍感な職場の人たちも気付くようになっていくんです。

そうすると、飲み会でも自由にトイレに行くことができるようになるわけです。

ライフワークを生きるためには「自己評価>他者評価」という価値基準をもっているほうがやりやすいんですね。

大きな変化を起こそうとすると、たいてい周りはそれを否定してきますし、あまり評価してくれないものです。

だから、周りへの期待を手放しつつ、自分で自分をちゃんと認めてあげることが、こうした問題を解決する秘訣になるんじゃないでしょうか?

ということで、自己肯定感本はコレ。

「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)

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