自分軸な生き方は他人を不幸にすることがあるの?



自分軸ってのは「私さえ良ければいい」ということではなくて、私を人生の主人公に据える、という生き方です。
ただ、その辺はやっかいというか分かりにくいですよね~
そんなところをホジホジ解説しております。

根本先生、はじめまして。
最近、自己肯定感を上げたいと思いネットを検索して先生のブログに出会え、勉強させていただいてます。

私は主人の不倫によって、今 別居中です。発覚から現在に至るまで、主人と音信不通の中での出産、主人からの暴言、不倫相手との同棲の事実、私への彼女からの嫌がらせ等いろんな事があり、自分の存在価値を見失うところまで落ちていました。

そんな中でも子供達の支えや、私の家族、友人の支えがあり、離婚をして子供達と一緒に前を向いて生きようと思えるところまで回復してます。

根本先生のブログを拝見していて、不倫をしてる女性の質問に目が止まりました。
不倫を止めなさいと人から言われても、止められないのは分かります。
でも、自分軸で考えて、自分にとっての幸せを追求していけば自分は満たされると思いますが、人を傷つけてまで自分が幸せになれたらいいと考えてしまう事はどうしても理解できません。

その記事をみてから、なぜか先生のブログをみてもモヤモヤとしてしまいます。
自分軸って、時には周りに迷惑はかけたりしないのかな?と。

根本先生、自分軸で考える事で主人やその彼女と同じようになりそうで怖いです。
違いを教えていただけませんか?

よろしくお願いいたします。
(Sさん)

自分軸というのと自己中心的というのは全然違うものでして、でも、なかなか判別が難しいものですよねー。

「それって自分の我儘なんじゃないか?」
「それって人に迷惑をかけても自分さえ良ければいいってことにならないだろうか?」
「それって自己中になって周りから距離を置かれてしまわないだろうか?」

なんて思いが出てくる場合もあろうかと思うんです。

が、その思い自体が「他人軸」なんですな。
ほら、この「 」内の文章は全部「他人」を気にしてるでしょ?
意識が「自分」よりも「他人」に向いちまってるでしょ?

ああ、なんか禅問答みたいになっちまいましたね~(笑)

この辺が自分軸なのか、他人軸なのかが分かりにくいところなのです。

他人の目を気にする癖がある人は、いつも他人からどう見られるのか?という意識で自分を見ています。

「この服、変じゃないかな?」
「ここで大盛り頼んだら笑われないかな?」
「今、変な表情してないかな?」
「こんなこと言って大丈夫だろうか?」
「あそこで断ってよかったんだろうか?」

他者評価、他者承認が日常の基本になってしまいます。

人から期待されて育った人もそうなりますし、家の中で空気を読んで生きてきた人はそういう風になってしまいます。

それって苦しいでしょう?辛いでしょう?

もっと自分を大事にしようよ、
もっと自分の気持ちを見てあげようよ、
もっと自分の味方でいてあげようよ、
もっと自分のことを愛してあげようよ。

って思いませんか?

そういう時に「私は~」という主語を自分にする意識の置き方を「自分軸」って言うんです。

まずは、自分。
次に、人。

この順番が他人軸の人はひっくり返ってしまうんです。

まずは、人。
次に、自分。

だから、まるで他人の人生を生きているような違和感があり、常に緊張して生きているのでしんどくなってしまうんですね。

Sさんもそうなってる部分はありませんか?

そういう皆さんのために書き下ろした本がこれなんですけど、もう読みました?感想送ってくれたり、SNSでシェアしてくれると根本が凄く喜ぶらしいっす。
自分軸とは何か?自分軸をどう確立していくのか?という話をしています。

『人のために頑張りすぎて疲れたときに読む本』(大和書房)

>そんな中でも子供達の支えや、私の家族、友人の支えがあり、離婚をして子供達と一緒に前を向いて生きようと思えるところまで回復してます。

これって素晴らしいことですよね~。
ものすごくしんどい中を何とか這い上がってこられたことはすごいことだと思います。
「前を向いて生きようと思える」というプロセスってすでに自分軸じゃあありません???

周りの人に感謝ができますし、自分がどう生きたいのか?を考えられたでしょうし、家族や子供たちも含めた自分の幸せをちゃんと見つめようとされていますよね。

それって自分軸な部分もたくさんあるんじゃないでしょうか?

>根本先生、自分軸で考える事で主人やその彼女と同じようになりそうで怖いです。

そういう怖れが出てくるのは無理ないことだと思いますが、ご主人やその彼女は自分軸で生きていらっしゃるのでしょうか?
頂いた文面だけではそうとは言い切れないと思っています。

それに、Sさん自身が自分軸になってらっしゃる部分もありますからね。

自分軸って自分と他人の間に線を引いて変な影響を遮断する効果があります。
この話で言えば、「私は私、主人は主人、女は女」ということです。

私は私であって、彼らは自分の幸せとは関係ねーんだよ!ということです。

でも、当然ならがSさんとしては彼らに恨み辛み憎しみ呪い怒り等々の感情がわんさか出てきますよね?
情熱女子であれば当然、火山の一つでも噴火させたろか?くらいの怨念が湧き上がって来ても無理のないことだと思います。
すでに生霊も3体くらいは飛ばしているかもしれません。

そういう思いがあると、とにかく彼らを否定したくなりますよね?
間違ってる、謝罪させたい、不幸になればいい!と思いますよね?

そう思うのもいいんじゃないでしょうか。

彼らのことを憎んでいる分だけ、彼らと同じようになることを嫌悪するものでしょう。

そこで自分軸という話をするなら「私はあいつらが嫌いだ!憎いぞ!死ねばいいのに!!」と思っている自分を受け入れ、許すことです。
だって、そう思っちゃったんだもの。しょうがないよね?(笑)

「あいつらは間違ってる!おかしい!不幸になるべきだ!」という思いの主人公は「あいつら」ですから、これは「他人軸」ですね。苦しいです。
しかし、そこに「私は」という主語を付けてみると「自分軸」になります。
「私は~と思っている」となりますから。

そうすると主体的に生きられます。

私が不倫がいいとか悪いとか言わないのは、そうなるにはそうなるだけの必然的な背景があるもんね~という思いがあるからです。
関係性やキャラや生き方や何やらいろいろあってそうなってるんですね。
もちろん、それは不倫される側も同じですけど。
だから、不倫がいけないだの良いだのってことをやすやすとは言えないと思っているんですね。

そうするとSさんの立場の方はモヤモヤしちゃうのも無理ないと思います。

私はどちらの立場の方ともお会いしますけれど、とりあえずどうするかはさておいて、
「まずは自分をありのままに受け入れ、理解しましょう!」(自己肯定感)
「自分が主人公の人生を取り戻しましょうね!」(自分軸)
という話から始めることが多いです。

「ああ、それ旦那が主人公になってるよねー。そこであなた自身はどう思ってるの?どう感じるの?どうしたいの?」とか「それって何だか自己否定的な思いじゃない?また自分にダメ出ししてない?そんな自分を許してあげようよー」とか言います。
ちなみに「他者否定」は「自己否定」の投影なので、「他者否定」をする時はその裏に「自己否定」が隠れているものです。

そして、自分を愛し、自分を許し、自分を幸せにしていきましょう、という方向を見ていきます。

「私が」幸せになるとするでしょう?
その時、自分の身近が人が不幸なままだったら、「私は」幸せでしょうか?
たぶん、違いますよね。自分の大切な人が幸せでなければ、「私は」幸せではないと思います。

それで、自分軸を確立していくプロセスでは始めは自分自身なんですけど、次は自然と周りの人の幸せを考えるようになります。
意識が広がるんですね。
自分自身から外に愛する対象を広げて行くんです。

自分をまず愛し、そして、隣人を愛する、という風に。

その最初に出てくるのが「自分軸」(=自分を愛する)というプロセスなのです。

だから、「他人が不幸になっても自分さえよければいい」というわけではないんです。ただ、あまりに他人軸で生きてきた人は、一時的にそういう思いを敢えて持った方がいい場合もありますけれど。

ちなみに旦那さんを手放して自由になりたい!もっと自分軸を取り戻せるようになりたい!という方はこちらのDVDも役立つかもしれません。

『本気の手放しワーク』
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/27607

相変わらずステマに塗れた記事でした~(笑)

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