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自分の気持ちをまずは認めてあげること。否定せずに肯定してあげること。
他人軸の時は、相手に気を使って自分の気持ちを否定したり、抑圧したりすることが増えます。
自分軸に移行すると、自分を肯定できるだけでなく、相手も肯定できるので、安全な人になることができるのです。
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「〇〇〇って一言で言うけど、実際難しいよね」となることって多いと思っていますが、その1つが自己肯定感だったんです。
悲しむ自分や怒る自分がいてもいいと言われても「それって相手に失礼だよね」っていう気持ちがどこかであったのです。
怒ったり悲しむ自分を見ているだれかがいるという場面を思い浮かべてしまう。
でも、これって悲しんだり怒ったりする自分を「主張していいよ」ってことじゃなくてそういった喜怒哀楽が湧いてくる自分がいても良いんだよってことなんですね。
なんだか書いてみると当たり前なことを言ってる感じがしますが、自分を認めることに対して自分以外の誰かに意識が向いているから理解できないことって多いんじゃないかなと思ったんです。
すみません、しょうもないかもしれないですが勢いでメッセージ送ります。
(Hさん)
ありがとうございます。
しょうもなくないですよ。
やはり周りの人の気持ちを考えたり、迷惑をかけたくなかったりという方は、「ありのままに自分の感情を認めていいよ」という言葉に「うーーーむ・・・」と考え込んでしまうものかもしれません。
優しい人。
気遣いのできる人。
人の気持ちを考える人。
場の空気を読める人。
迷惑をかけたくない人。
つい、いい人をしちゃう人。
それらは長所なのだけど、場合によっては短所になりますよね。
諸刃の剣。
Hさんが理解なさったように、
>でも、これって悲しんだり怒ったりする自分を「主張していいよ」ってことじゃなくてそういった喜怒哀楽が湧いてくる自分がいても良いんだよってことなんですね。
そう、まさにその通りなんですよね。
この本でも触れていますが、
↓
>「敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法」(フォレスト出版)
上に書いたようないい人たちはつい
1.相手
2.自分の気持ち
という優先順位で動いてしまいます。
悲しかったり、怒りが湧いて来たりしたときに、その気持ちよりも、相手のことを考えてしまうのですね。
その結果、その気持ちは無視されたり、抑圧されたり、あるいは、否定されたりして、押し込まれてしまいます。
それがモヤモヤを作る原因になります。
その順番を逆にして、
1.自分の気持ち
2.相手
という風にすることをお勧めしているのです。
そこで、大事なことは、「感情」と「行動」は別、ということ。
怒りを感じたからと言って相手にぶつけるかどうかは別。
悲しみを感じたからと言って、悲しい表情をするかどうかは別。
別、ということは、出してもいいし、出さなくてもいい、ということ。
だから、「主張してもいい」し、「主張しなくてもいい」のです。
でも、つい分かって欲しくて私たちは主張してしまうことが多いですね。
それも悪いことじゃありません。
とにかく大事なことは、「私が感じている気持ちを否定せずに肯定してあげる」ということ。
悲しいもんは悲しいんです。
ムカつくもんはムカつくんです。
寂しいもんは寂しいんです。
どんな状況にあっても常に感情は正しいものです。
だから、それをただ受け入れる他ありません。
感情は天気と一緒、とよく言います。
今日は雨が降っているのですが、嫌だなあ、めんどくさいなあ、と思っても、それを受け入れて傘を差して家を出るでしょう?
それと同じく、悲しいなあ、寂しいなあ、そういう気持ちを感じるのって嫌だなあ、と思っても、感じちゃったものはしょうがないですよね。
それを受け入れてあげることしかできないのです。
でも、私たちはよく「ここで雨が降るなんておかしい!」とばかりに、傘を差さずに家を飛び出してしまうことを良くやるんです。
風邪引きますぜ。
それを受け入れてあげることに意識を向けて欲しいなあ、と思うのです。
そして、つい他人に意識が向いてしまう状態を「他人軸」って言います。
Hさんが書いてくださってる通りです。
>自分を認めることに対して自分以外の誰かに意識が向いているから理解できないことって多いんじゃないかなと思ったんです。
そうそう、まさにそうなんです。
先ほどの順番が逆になってしまうのも、誰かに意識が向いていて、その人を優先してしまう他人軸状態にあるからなんですね。
ま、ちょうど今、他人軸から自分軸になるための本を書いているところなのですが(宣伝!さりげないステマ!)、自分よりも誰かに意識が向いてしまう癖がこれを作ります。
私は私、相手は相手。
ここできちんと線を引いてあげたいところです。
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怒ったり、悲しかったりしたときに、その気持ちをまずは受け入れてあげます。
ムカつくよね~
悲しいよね~
自分を自分の大切な友達のように扱ってあげます。
実はそれだけで気持ちはすーっと落ち着いていくことも珍しくありません。
もし、その感情が勢い強く飛び出してしまって、相手にバレてしまったとしましょう。
相手がちょっと嫌そうな、申し訳なさそうな表情をしたり、シャッターがひゅん!と光速で下がってしまったりするかもしれません。
そしたら、「ごめんね。今、めっちゃムカついててん」「なんか悲しくてさ」とコミュニケーションをしていくのです。
もちろん、そこで「そんなことで怒るなんておかしい」とか「へえ、そんなことで悲しくなるんだ」とか言われると、また感情が揺れ動くと思います。
そこでも、自分軸、自分軸。
「そう言われたら余計ムカつくし、悲しいじゃん」と思ったら、「そうだよね、そりゃそうだ」とひたすら気持ちを肯定していきます。
自分の感情は自分が感じているものだから自分が責任を取ります。
これは自分軸で生きる基本です。
誰かのせいにする必要はないのです。
そこで、相手に文句を言ってもいいし、自分から距離を取ってもいいです。
それは自分の気持ちを守るため。
もし、それを相手が理解してくれなかったり、相手が否定的な態度を取ったりするのは、相手の事情です。あなたが悪いわけでもないのです。
お互いがお互いの事情で様々な感情を感じ、態度を取っているのですから、それはお互いに関係ないことなのです。
そうして自分の気持ちを受け入れていくと、だんだん落ち着いてきます。
実はこの時、人間関係においてとても重要なことが心の中で起きています。
あなたが自分の感情を否定せずに受け入れようとしています。
そうすると、同時にあなたは相手の感情や態度も否定せずに受け入れようとすることができます。
そこに攻撃や否定はありません。
そうすると、あなたは「安全な人」になります。
変な意味ではなく、ものすごくいい意味です。
安全な人というのは、攻撃されたり、否定されたりしない人、です。
あなたの周りにそういう人、いらっしゃるでしょうか?
もしいればきっと分かると思います。その人のことが大好きだって。
自分の気持ちを肯定してあげることは、相手を肯定することに繋がります。
だから、安全な人となり、あなたの側にいる人は安心します。
そして、それがあなたの人間関係に大きな影響を及ぼすことは容易に想像できると思います。
自分軸、そして、自己肯定感が素晴らしいのはそうした効果があることもその一つです。
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