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○○になれば幸せになれる、というのは「期待」であり、「他人軸」な思いです。
幸せは「私が感じるもの」ですから、「自分軸」になる方が、幸せを感じやすくなると思うんです。
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最近気になっていることがあり、根本さんに聞いてみたいと思ってメールしました
一流じゃないとダメじゃない? ってことについてです
私は何をしても割と普通レベルって感じの人生なのですが、「一流になれない」という焦りやコンプレックスがいつもあるような気がします
中学生のころは、塾で東大生の先生に習っていましたが、教え方が上手で勉強も楽しく、成績もぐんぐん伸びました。
こんな素敵な大学生になりたいと思ったけど、全然レベルの違う二流大学にやっと入りました
大人になり、今仕事をしている分野を学ぶ学校にいた時も第一線で素晴らしいお仕事をされてる方が先生で、いつかこういう人になれるかもと思っていました。
でも、どうにもメンタルが弱く、人間関係でやられてしまいメインの仕事を外されたり。
通っていた習い事の先生も、最初は普通のおばさんでしたが、その教え方でぐんぐん生徒が増え、業界内では有名な人になっていきました
そんなすごい人もいるのに、私は普通で、いつまでたっても一流になれません
一流の気持ちを味わいたくて、規模の小さな会社に転職をしてみました
これまでの私の経験が役に立ち、とてもできる人になった感じ!
でも、そこまで求められてないってわかってきたんです
「みんなゆるく楽しくやってるのに、なんだよ。仕事できるのはわかったよ」みたいな。
あれれれれー?です
一流って、自分も人も幸せにするんじゃないの?
頑張っても一流になれなかったらどうしたらいいの?
二流って、偽物ってことなの?
一流以外の人はどうやって自分を認められるの?
どう思われますか?(なんでしょこのまとめ方笑)
(Sさん)
やはり常に頂点を目指す武将ならではのご質問、まことにありがとうございます。
私が思うに「一流になることで、自分も人も幸せにする」というのではなく、「幸せな人が人を幸せにする」んだろうと思います。
一流と言われる人でも幸せじゃない人に学んだら、やっぱり幸せな気分にはなれないと思います。
接客ってそういうところがもろに出ますよね。
一流と言われる店で買い物をする時に、店員さんが幸せそうじゃなかったら、なんか楽しくなかったりね。
幸せって感じるものだから。
形が与えてくれるものじゃないから。
「○○になれば幸せになれる」
という公式を無意識に持っている人は少なくないと思います。
子どもの教育でも、「うちの子を一流の大学に入れたい」と思っている親は、「一流の大学に行けば受けられる教育もレベルが高いし、出会える人も素晴らしい人が多いし、その後、一流の会社に入れるからきっと子供は幸せだろう」という思いからですよね。
子どもの幸せを願うからその教育を選ぶのだけど、でも、一流の大学に入れば幸せになれる、という保証は全くないんですよねー。
「○○になれば幸せになれる」
というのは仮定の話であり、確率の話だと思います。
確率っていうのは過去にそういう人が多い、という。
そして、こういう「if文」というのは心理学でいう「期待」と言われるもので、「期待は裏切られる」という格言があるくらい、実に不安定な心理を表すのです。
「結婚すれば幸せになれる」
「年収が1000万越えれば幸せになれる」
「あの会社に入れば幸せになれる」
「有名になれば幸せになれる」
確かにそういう人もいるけれど、そうでない人もいます。
どうしてそうなるのか?
幸せは“私が”感じるものだから、自分を幸せにできるのは自分しかいないからです。
「○○になれば・・・」というのは、そこに期待が含まれている以上、「他人軸」なのです。
だから、そこには自己否定がふんだんに含まれているものです。
それであまり幸せは感じにくくなると思うのです。
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Sさんが一流にこだわることは決して悪いことではありません。
自分が好きなジャンルで一流を目指すことは自分を高めることにもなるし、周りの人を喜ばせることにもなると思います。
だけど、別に一流じゃなくてもSさんは素晴らしいんです。
ふつうでも、ふつうじゃなくても、元々Sさんは素晴らしいのです。
素晴らしい人が一流の技を身に着けたら、ますます素敵な人になるだけです。
すなわち、前提をここに置いてみてはいかがでしょうか。
↓
「私はそのままでただただ素晴らしい!」
自己肯定感という奴です。
そして、お約束の通り本の案内が来ますよー(笑)
ほら!!
>「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)
>そんなすごい人もいるのに、私は普通で、いつまでたっても一流になれません
それが私だし、そんな私は素晴らしいのです。(←これ、アファメーションとして毎日ぶつぶつ呟くのも自己肯定感をあげる効果があります)
>一流の気持ちを味わいたくて、規模の小さな会社に転職をしてみました
>これまでの私の経験が役に立ち、とてもできる人になった感じ!
>でも、そこまで求められてないってわかってきたんです
>「みんなゆるく楽しくやってるのに、なんだよ。仕事できるのはわかったよ」みたいな。
いい会社だ。
幸せって何か?ってのを教えてくれますよね。
Sさんは一流になりたいのではなく、一番になりたいのかもしれませんね。
他人と競争してしまうところ、ありますか???
周りと自分を比較してしまうこと、ありますか?
優劣をいつも考えてしまうところ、ありますか?
そうすると、いつも自分のダメなところを探し、それを周りの人に投影して、周りの人のダメなところを探す癖が付きますよね。
それだと心は疲弊してしまって幸せを感じにくくしちゃうと思うんです。
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カウンセリングの業界って面白くて(他の業界にも多少通じるところがありますが)、一流と言われる人のカウンセリングが自分に合うかどうか?って全然分からないところがあるんです。
この道何十年の根本先生よりも、この道3か月のカウンセラーの方が自分に合ってる!全然いい!!あいつ、基本適当だし、「どうしたいの?」しか言わないもん!って感じることはザラにあります。
昔、カウンセラーになりたての頃、師匠たちがあまりにすごいので「僕のカウンセリングなんて大したことないよなー」と思ってました。
でも、そんな中でも「根本さんお願いします」って指名してくれる人がいらして、正直「え?なんで?師匠の方が全然いいのに」と感じてました。
けれど、何だかんだ私を選んで下さる方は、私の何かがその方に響いたんだろうと思います。
そういう経験をしたので、「そういう物好きな人もいるんだねええ。ありがたいねええ」と思うようになりました。
その経験があるから、「20年近くやってるからって自分がそのクライアントさんにとってベストなカウンセラーかどうかなんて全然わかんねー」と思ってます。
それよりも自分が幸せで、自分が楽しんで、自分が面白がっている方が全然大事だと思うので、日々、せっせと各地の店を開拓しているわけです。
そうそう、最近も面白い店見つけてね~(笑)
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Sさんにとって幸せって何でしょう?
どんな時に幸せって感じますか?
Sさんが一流のどんな要素に幸せを感じるのでしょう?
Sさんが笑顔になれるのはどんな時?
もし、この質問に答えられるならば、全然一流じゃなくても幸せなんじゃないでしょうか?
「私は私。そのままで十分、素晴らしい。」
そう思えなくてもいいので、この言葉もぶつぶつぶつぶつ呟いてみてください。
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